さくら

 2018-04-01
しぶりに一人きりの週末だったので、ふと思いたってお花見に行ってきました。
東京から北へ電車で2時間。
古い神社の裏山の頂にたったひとりでひっそりと立つ、大きな桜の老木です。

参道の桜並木はまだ1,2分咲きで、本格的なお花見は来週以降ということもあり、人影はほとんどありませんでしたが、僕はかまわず奥へ奥へと進み、裏山へと抜ける緩い傾斜の砂利道を登っていきました。
小高い丘の上のような、山の頂近くに出ると、その古桜はありました。
誰よりも先に、満開の花を両手いっぱいに湛えて。
そう、あの頃と同じように。


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高校2年生のとき、僕のクラスに交換留学生がやってきました。
グレンという名前のハワイからやってきた男の子でしたが、彼は毎年やってくる留学生とは明らかに違っていました。

まずだいいちに、彼は日本語がペラペラでした。
それは彼の母親が日本人だったからです。
それに、見てくれが今までの留学生とは全然違いました。
留学生と聞いて僕たちが想像するような、色白で金色の髪をした細長い男の子たちと違って、彼は浅黒い顔に度の強そうな眼鏡をかけた、ずんぐりむっくりの体型をした男でした。
だから留学生というよりは、どこかの山奥から平地に出てきた転校生のようにも見えました。

2学期の初日に、突然やってきた彼の第一印象は、クラスのみんなには滑稽でへんてこな日本人のようには見えたかもしれないけれど、なかなか悪くなかったんじゃないかと思います。
でも不幸なことに、最初の体育の時間で起こった事件をきっかけに、彼は早々にクラスから孤立してしまったのです。

その日の体育の競技はラグビーでした。
ハワイの高校でアメリカンフットボールをやっていた彼は、ちょっとしたラフプレーをきっかけに、クラスに何人かいるラグビー部の連中といさかいを起こしてしまったのです。
当時、僕たちの高校のラグビー部は全国大会の常連で、ラグビー部員の影響は、それは強力なモノでしたので、彼に話しかける人間はほとんどいなくなってしまいました。
その日以来、彼は休み時間も、いつもクラスの席にひとりぽつんと座って、ウォークマンを聞きながら目を閉じているばかりでした。



学校の裏にある神社の、小高い丘の上に彼が座り込んでいるのを目にしたのは、事件から何日かが過ぎた、ある日の放課後でした。
誰もいない音楽室に忍び込んで、ドラムを叩いていた僕がふと窓の外に目を向けると、彼がいつものようにイヤフォンを耳にして、じっと座っている姿が目に飛び込んできました。

「こんなところで何してるの?」
丘を登りきったところで僕がそう話しかけると、彼は不思議そうに僕を見上げました。
一応最初は英語で話しかけるべきだったのかな、と思っていると、彼は耳からイヤフォンをはずしながら流暢な日本語で言いました。
「ねぇ、この木は桜なんだよね?」

そう、彼が寄りかかっている1本の古い大木は、桜でした。
3月の終わりから4月のアタマにかけて、春の遅いこのまちでは僕が知る誰よりも早く花開き、誰よりもゆっくりと散ってゆく、孤高の1本桜でした。
「是非桜の花を見てから帰ってきなさい、とお母さんに言われてるんだ」

彼のバッグの中には恐ろしい数のカセットテープが入っていました。
それも、僕にはなかなか手に入りそうもない、アメリカの珍しいロックアルバムばかりが。
僕はいつの間にかそこに座り込んで、彼が話す夢のような異国のレコードショップやTVのミュージックチャンネルの話に心奪われていました。
それ以来、その桜の木の下が、放課後の僕とグレンの待ち合わせ場所になったのでした。



「ねぇ、僕が住むホストファミリーの家には僕らと同じ年の女の子がいるんだよ」
ある日、突然グレンがそんなことを言いました。
「うそだろ?男の留学生と同じ年の娘を一緒に住まわせる親なんかいるの?」
グレンによると、彼のホストファミリーは大学の先生で、毎年必ず留学生を受け入れている、ということでした。そのためにわざわざ母屋から離れた別棟に留学生用の部屋まで作っているのだ、と。
「一人じゃなかなか声をかけにくいから、今度一緒に彼女を誘ってくれないかな?」

彼女は僕たちの隣の女子高に通っている、色白で、とても美しい声を持った女の子でした。
彼女の両親がいない隙を狙って、ある日、僕が帰宅直後の彼女に声をかけると、彼女はあっさりと母屋から、別棟にあるグレンの部屋まで遊びに来たのでした。

彼女はそのおとなしそうな外見とは違い、無垢なのか大胆なのか、パジャマ姿にカーディガンを羽織っただけで夜中に部屋を抜け出して、よく僕とグレンのところまでやってきました。
そうして空が白むまで話し込み、時にはグレンの部屋の狭いコタツで3人で朝まで眠り込んでしまうこともありました。

グレンは口にこそしなかったけれど、明らかに彼女に好意を寄せているようでした。
彼女がグレンのことをどう思っているかはわからなかったけれど、こんなふうに僕たちのところへ頻繁に遊びに来るくらいだから、まんざらではないのかもしれないな、と思うこともありました。
僕があの部屋に行かない日も、彼女はああしてあの部屋に遊びに行っているんだろうか?
僕は一人になると幾度となく、そんなことを想像していました。

彼女の細くて長い首。小ぶりなお椀のような乳房の頂にある、つぼみのようにまだ固い乳首。
つるりとして滑らかな白い尻が、誰かの浅黒くて逞しい肉体の上でうごめいている。
でもそれが本当にグレンなのかどうかは暗闇が深すぎてわからない。。。そんな想像を。



「ねぇ、僕が帰る前に桜は咲くのかな?」
年が開け、暦の上では春になる頃から、グレンは何度となくそう口にするようになりました。
3月末の彼の帰国までに、春の遅いこの町で桜が咲くのか、僕には確信が持てませんでした。
「普通の桜は咲かないけど、あのいつもの桜だけは咲いてくれるんじゃないかな」
「そうだといいけど・・・」

グレンは3月に入る頃から急激に口数が少なくなっていました。
放課後も僕をめったに部屋に呼ばなくなり、ひとりで帰ってゆくことが多くなっていました。
ときおりグレンの部屋に遊びに行っても、以前のように彼女が遊ぶに来ることがぱったりと途絶えてしまったため、彼に何があったのか、彼女に聞くこともできませんでした。

春はちょっと近づいたと思うと、すぐにまた遠ざかり、もどかしいくらいにゆっくりと一進一退を繰り返していました。彼岸に前後して、春らしい陽気が数日間続き、桜のつぼみの硬い殻もようやくほころびはじめるんじゃないか、と期待したと思うと、すぐにまた冷たい風がそれを打ち消すように北から強く吹き付けてくるのでした。

3月29日、僕たちの高校2年の終業式の日は、同時にグレンの最後の登校日でもありました。
前日からのみぞれまじりの雨が朝から降り続く中、グレンは来たときと同じようにひとりぽっちで教室の前に立ち、言葉少なに別れの挨拶をしていました。
僕は教室の窓から外を眺め、裏山にある古桜のことをぼんやりと考えていました。
本当はすぐにでも丘の上に駆け上がって、そのつぼみがどうなっているのかを知りたいと思っていました。
でもその勇気は僕にはありませんでした。
このままグレンが桜のことなんてすっかり忘れて、これ以上がっかりすることなく帰っていってくれないかな、と、そんなことばかりを考えていたのでした。

「あした、もし桜が咲いていたら、僕を呼びに来てくれないか?」
帰り道、グレンは突然そんなことを言いました。
「夜10時のフライトで日本を発つから、お昼までに呼んでくれたら間に合うと思うから」
そう言って彼は笑いました。彼の本当に楽しそうな笑顔を見るのはずいぶん久しぶりのような気がしました。
「あ、そうだ、そのときは彼女も忘れずに誘ってくれよな」



カーテンの隙間から射す、細くて硬い光のスティックで目が覚めました。
前の日の夜、なかなか寝付けなかった僕は、部屋のコタツの中でそのまま眠り込んでしまっていたようでした。

午前11時25分。

時計を見て飛びあがり、慌ててカーテンを開けてもっと飛び上がりました。
春が、まばゆいばかりの春が、そこにやってきているのがわかったからでした。
もう裏山に行くこともせずに、直感だけで、僕は走り出していました。
2階の部屋の窓ガラスに小石をぶつけると、まるですべてわかっていたかのように支度をした彼女が、すぐにグレンの部屋の前まで出てきました。

「急げグレン、桜だ!」

考えてみると、こうして3人でこの桜の木の下に来たのは初めてでした。
グレンも彼女も、そして僕も、何も言わずに桜の老木に寄りかかって、がっしりとはりめぐらされた節の多い枝を見上げていました。
いつまでもそうしていると、春の空が薄桃色に見えました。

「もし10年後に、みんな寂しく独りモノだったら、またここに集まろうか?」
僕が冗談でそう言うと、グレンはちょっとびっくりしたような顔になって言いました。
「ホント?ホントにそうする?」
彼女は黙って笑っていましたが、その顔はYESと言っているようにも見えました。

寂しくなるから見送りに来なくていい、とグレンはひとり、丘を下っていきました。
グレンに笑顔が戻ったことで、僕はなんだか急にほっとしてしまい、だんだんと小さくなってゆく彼の背中を見送りながら不覚にも涙が出そうになって、必死でこらえていたからでしょうか、
「10年後のはなし、ホントなの?」
と言った彼女にYESと答えたのか、NOと答えたのかは、今でも覚えていません。

<了>




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夜明駅 2018

 2018-01-04
分にはいらっしゃらないんですか?

僕が九州に向かっていることをつぶやくと、あるSNSの旅のコミュニティにいる女性からコメントがありました。僕と彼女はお互いにフォローしあっていて、オンラインでは時々話しているものの、もちろん今まで一度も面識などありませんでした。
僕がいつもホテルもとらずにその日その日の天気や気分で適当に旅をしているということを知っているので、彼女としてはほんの冗談のつもりだったのかもしれません。

いいよ、なんとか調整してみる

僕がそう答えたのでちょっとびっくりしたのでしょうか、今までまるで10年来の友達同士のようにポンポンとリズムよく弾んでいた会話がそれを機にしばらく途絶えてしまったので、社交辞令に余計な返信をしちゃったかな、と僕が思いかけていた頃でした。

12月30日か31日の昼間ならたぶん大丈夫。

彼女からそんな返信が来たので、今度は僕がビックリする番でした。
九州に行くとはいえ今回は北九州をまわるつもりで、本当は大分に行く予定はなかったのです。
でもまあどうせ僕に予定なんかあってないようなもの、僕を待っていてくれる人がいるところならどこだって行くつもりだったのですが。

でもね、と彼女はとても申し訳なさそうに言いました。(その時の彼女の文字は本当にそうみえたのです)

ひとつあやまらなくっちゃいけないことがあるの。
私の住んでるところ、大分の日田なのよ。大分よりずっと山の中。冬は気温が氷点下まで下がっちゃうような小さな盆地の街なんだけどそこまでホントに来られますか?

君が日田に住んでるのも知ってるし、もちろん日田まで行くつもりさ、と僕は言いました。
日田は今まで3回パチンコやって2勝1敗っていう相性のいい街なんだ。おまけにパチンコ屋の駐車場で5000円拾って、それを元手に大勝ちしたこともあるくらい素敵な街だよ。

僕がそうコメントすると彼女はクスクス笑って(その時の彼女の文字は本当にクスクス笑っているようにみえたのです)ありがとう、と言いました。

それに今年の夏に水害があって以来、君が毎日その復興状況をSNSにアップしている日田の様子、僕は好きなんだ。

僕は続けてこう書きかけたのですが、なんだか照れくさくなってしまってやめてしまいました。せっかくここまで続けてきたテキトーキャラを破っちゃいけないしね。



オンラインで知り合って2年とちょっとでしょうか、年の瀬も押し迫った12月30日の午後、日田のまちなかの古い喫茶店で、僕と彼女は初めてむかい合って座りました。
かつて幕府の天領として栄え、大分の小京都と呼ばれる日田には豆田町という古い町並みが残っていて、この店の2階からもその様子がうかがえました。

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ずっと昔からこうして話しているような気がして、僕は特別緊張していたわけではないのですが、彼女は少し緊張していたのか、それとももともとそういう癖なのか、終始うつむき加減で、僕たちの視線が合うことはなかなかありませんでした。
彼女の視線の先にはテーブルの上に置いた左右の白くて細い指がありました。その左手薬指がシルバーの指輪に収まっているのを見て僕はあれっ、と思いました。
彼女の話の内容や話しかた、そして童顔で僕よりずっと若いその容姿から、僕はすっかり彼女を独身だと勘違いしていたようでした。

こんな年末の時期に呼び出しちゃって悪かったかな。
僕は口にこそしませんでしたが、そんなふうに少し申し訳なく思うと同時に、こんな時に家を開けられるなんて何か別の事情でもあるのか、と変な勘ぐりをしてみたりもしました。

彼女がご主人の転勤でこの日田にやってきたのが5年前。もともとの出身は東海地方の町で、そのあとは東京や大阪にも住んでいたことがあるということでしたが、九州の、この日田はまったくゆかりのない土地なのだ、と彼女は言いました。

結婚しているわりにはいつも結構自由に旅をしてるよね。

僕が何気なくそう言うと、彼女は少し顔を赤くしてさらに視線を下げたようにみえました。

こうみえても私だってもういい大人なんだけどな。
それにそんなに自由ばっかりでもないのよ。

それでも彼女のその言葉はけっして悲観的な響きではなく、一瞬だけ視線をあげた時に見せた瞳はむしろ微笑んでいるようにも見えました。彼女のまわりでは時間はゆっくりと、正の方向に流れているようでした。この子はきっといい家庭で育ったんだろうな。僕はなんとなくそう思ったのでした。



喫茶店のテーブルの上には、この店を訪れた人たちが思い思いに言葉を記した雑記帳がありました。ほんの少しだけ会話が途切れた時、僕が間を持たせるためにパラパラとめくったその中の1ページにふと目が止まりました。

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 「気になっている人に
 この喫茶店は素敵なところだと教えてもらいました。
 君が好きな理由がわかりました。
 今度は君から誘ってくれないかな?」

こういうの、好きだなあ、彼はそのあとこの「君」とうまくいったのかな?

僕がそう言って彼女にこの詩のような、ラブレターのような一節を見せると彼女は意外なことを言ったのです。

これを書いたのは女性だと思うな。
字もすごく綺麗で女性っぽいし。
宇多田ヒカルが歌って以来、女性も男性のことを君って言うようになったんだよ。

へぇ、そんなものかな。

確かに言われてみれば、そう読めないこともありません。



日田で有名なのはこの豆田町の町並みくらいで他にはあんまり刺激的なところはないのよ。

ちょっと困ったように(もちろん本当に困っているわけではなく、それが彼女の癖なんでしょうが)僕と視線を合わせてもすぐに反らせてしまう彼女に、そんなことはないよ、と僕は言いました。

僕がこの日田に来たのには二つ理由があるんだ。
まずひとつめは君が毎日伝えてくれる、あの場所に行ってみたい。

彼女が毎日写していたのは2017年夏の豪雨水害で流出してしまい、現在も不通となっているJR久大本線の線路と橋梁の様子でした。
あの日、濁流で荒れ狂っていた花月川も、普段は日田の市内を流れる美しい川。彼女の写真からは東京ではあまり感じられない四季の移り変わりとともに、日田が少しずつ復旧していく様子をうかがい知ることができるのでした。

今日は僕が「今日の日田」を発信してもいいかな?

橋梁工事の先に対岸を望む場所に立ってそう言うと、彼女はじゃあ私も一緒に発信しちゃうね、と言って今度は本当にクスクスと笑いました。

日田に来てみたかったもうひとつの理由は、この対岸のほうにあるんだ。

僕はそう言って夜明の話をしました。


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日田から西、久留米方面に二つ目の駅に「夜明」という名前の駅があります。読み方はそのまま「よあけ」。

僕がずっと昔に読んだ本の中にこの夜明駅で一晩を過ごした人の一節がありました。
夜明駅での夜明は素晴らしかった、と。

それ以来、いつかこの駅で夜明けを迎えてみたい、と思っていた僕は、せっかくこの時期に日田に来たんだから、明後日の新年の夜明けをここで迎えるつもりだ、と言いました。

夜明なんて駅、知らなかった。
5年も住んでるから何かの機会に見たり聞いたりしたことはあるのかもしれないけど、そんなに気にしてなかったからかな。

でも、と彼女は言って、またちょっと困ったような目で、けれどもさっきまでより少しだけ長く僕に視線を合わせました。

いいですね、夜明駅。
私もそこで夜明けを迎えてみたい、と。


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大晦日の夜、日田駅前のホテルに泊まった僕は朝5時半の始発列車、いや、今はまだ久大本線が復旧していないので始発の代行バスに乗って日田の隣の光岡駅に向かいます。光岡駅から接続する列車に乗れば夜明の駅には6時ちょっと過ぎの到着となりますが、冬の九州の日の出は遅いのでこれでも十分に間に合うはずです。

1月1日、午前6時3分、夜明の駅に降り立ったのは僕ひとりでした。
あたりはまだ暗く、長いプラットホームにある何本かの電灯に照らされている「よあけ」という駅名標が青白く浮かび上がっていました。

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空が白みはじめるのはおそらく午前7時前後になることでしょう。まだ暗い中、駅のホームや外で過ごしていると1月の日田盆地の冷気が足元からじわじわと体中に侵入してくるかのようでした。
それに耐えられず、防寒のために小さな駅舎の中に逃げ込むと、そこには「夜明 旅ノート」という雑記帳がありました。

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それを暇つぶしにパラパラめくると、一番新しいページにこんな文章が書かれていました。

 「気になっている人に
 夜明の駅のことを教えてもらいました。
 君が好きだというから、さっそく来てみました。
 今度は君と、ここで夜明けを迎えたいな」



純黒のまま、ずっと変化のなかった空が次第に青みを帯びてくると、それから先、意外なほどのスピードで夜明けがやってきました
駅の東側に山があるので、日の出を見ることはできませんが、駅前に降り立つと朝の蒼色の水をたっぷりと湛えた三隈川が見え、水面には真っ赤な夜明大橋が映りこんでいました。

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ホームの端に立つと、西へ向かう線路が15度のカーブを描きながら左右2つの方向に分かれ、2本の信号機の赤が青に染まってぼんやりと霞んでいました。
一つは久大本線として三隈川に向かって左へ、もうひとつは日田彦山線として英彦山に向かって右へ。駅のホームから、これほどはっきりと左右に線路が分かれていくのを見るのは初めてでした。

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夜明駅の夜明けが素晴らしい、というのはきっとこういうことだったのでしょう。

新しい年の初めての朝が来て、夜明駅はその役割を終え、凛とした世界の中にただただ静かに佇んでいるようでした。

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そろそろ出発の時間です。
日田の町から代行バスを乗り継いでやってきた人々を乗せた上り列車がゆっくりと夜明のホームに入ってきます。きっと次に日田に来る頃には線路も復旧して、またいつもの日常が戻っていることでしょう。
そうなると彼女が伝える日田の毎日が見られなくなってしまうのかもしれないな。そう思うと少し寂しい気がしました。

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最後にもう一度、夜明駅の名前を記憶に焼き付けていこう。そう思って「よあけ」という駅名標を振り返りながら列車に乗り込もうと思ったその瞬間、たった二両のディーゼルカーから飛び出してきた何かが僕にぶつかって、そのまま僕を夜明の世界に引き戻すように二歩、三歩とホームに押し戻したのでした。

新しい年の夜明けに間に合わなくてゴメンね。
でもまた来年の夜明けまで待つのは辛いから、明日の夜明けまで一緒に過ごしてもいいかな。

僕を見上げる彼女の視線との距離は、ほんの10センチほどしかありませんでしたが、今日は去年までとはちょっと違って、列車が大きく左にカーブを切って見えなくなってもいつまでも僕の目の前から離れることはありませんでした。

<了>




<2018年1月1日 訪問>



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Fly Me to the Moon (In Other Words) ~つまり、抱きしめて。【静岡・天竜川】

 2016-07-09
「私、月に住んでいたの」

彼女が最初にそう言ったとき、僕はなんだか悪い冗談を聞いてしまったんじゃないか、と思ったのでした。
彼女は会社こそ違えども、ここ最近の僕の仕事のパートナーで、いつもきちっとしたスーツを着て、どんな難題もテキパキとこなす凛とした女性で、そんな乙女のようなロマンチックなことを言うようなタイプだとは思ってもいなかったからです。

そんなわけでしばらく返す言葉が見つからず、突然アフリカのジンバブエに異動を命じられた商社マンのように口を半開きにして、魂の抜けたような顔をしている僕に向かって、彼女は今度は笑いを堪えながら、もう一度言いました。

私、月に住んでいたのよ。
静岡の山の中に、『月』という名前の集落があるの。私、そこの出身なのよ。


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テーブルの上には、よく冷えた白ワインと、涼しげな夏色が散りばめられたオードブルがありました。
僕らは来週に迫ったイベントの最終の打ち合わせを兼ねて、彼女の行きつけのレストランで遅い食事をはじめたばかりでした。

「びっくりしたよ、本番前で忙しすぎてアタマが月まで飛んでっちゃったのかと思ったよ」

彼女は楽しそうに、でも必要以上にくだけ過ぎることない笑顔でよく冷えた緑の前菜を切り分けながら、ないない、というふうに首を2.3度振りました。

もう今は古い家だけが残っていて誰も住んでいないんだけど、夏になると無性に帰りたくなることがあるのよね。



『月』と聞いても、僕にはあの、クレーターのでこぼこだらけの荒涼とした灰色の土地、というイメージ以外は全く想像できず、『夏』という季節とうまく結びつけることができませんでした。

天竜川っていう大きな川がすぐ横を流れていてね、ううん、天竜川に「月」の集落がおまけみたいにちょこっと張り付いてる感じかな、天竜川の色は夏が一番似合うのよ。


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彼女によると『月』という場所は静岡の浜松からずっと山奥に入ったあたり、浜松市天竜区(浜松と合併する前は天竜市だったんだけどね)というところにあるのだそうです。
急流として知られる天竜川が下流のダムでせき止められて、ここでは湖のように穏やかな水をなみなみとたたえていました。
季節や天気、時間や角度、そして見る人の心によって、それはいろいろな表情を見せてくれるのだといいます。


「月」には天竜川のボート場があって、みんな小さいころからボートに乗るのよ。
だから私も子供の頃は夏は真っ黒に日焼けするまでボート漕いでいたのよ。今はそんなふうには見えないと思うけど。

よく冷房の効いた白い壁をバックにワイングラスを傾ける彼女が、真夏の太陽の下で必死にオールを引く姿は、確かに想像しようと思ってもなかなか難しい、と思いました。


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ょうど夏の盛り、お盆の前の数日間が、僕たちが携わっていたイベントの本番でした。

イベントの直前、彼女はおそらく2日くらいほとんど寝ずに準備をしていたはずでした。
それでも本番になると、次々と訪れる外国人を相手に、彼女は相変わらずスマートでひとつの隙もない所作を見せていましたが、もしかすると本当はかなり無理をしていたのかもしれません。
もともと肌が白いせいでしょうか、普段はあまりメイクをしているようには見えない彼女でしたが、イベントの期間中は今まであまり見たことのないような濃い目のルージュを引き、まるでエメラルドのようなグリーンのアイシャドウ姿で現れたのでした。
そんな彼女を見ながら、なんとなく夏の『月』は、今、彼女の目元を覆っている色に似ているのかもしれない、と思ったのでした。


2日間のイベントのあと、関係者のちょっとした打ち上げが終わると、僕たちもそのままお盆休みに入り、毎日のように顔を合わせていた彼女と会うこともなくなりました。
ここ数か月の忙しさにかまけて、何の予定も立てていなかった僕は、たった5日間の休みでさえ時間を持て余すありさまでした。



そうだ、月に行ってみよう。

突然、そんなことを思いついたのは、お盆休みも3日目の午後、そろそろUターンラッシュが始まりかける頃でした。
「月」という名前や、一年で一番美しいという天竜川の夏の色が気になっていたことは間違いありませんが、何よりも彼女がかつて住んでいた場所を見てみたくなったのです。

15時すぎの新幹線に乗って浜松まで行き、そこから先は小さな私鉄に乗り換えて終点まで。
月にはどうやらそこからバスで行けるようでした。

1日5往復しかないバスの最終便、夕方6時半過ぎのバスに乗ると、やがて車窓の左に湖のように豊かな水をたたえた天竜川が寄り添ってきます。けれども残暑といわれる季節になっても容赦なく照り付けていた太陽はすでに山の端に隠れ、天竜川は夏色ではなくモノクロームに染まりかけていました。
出発して20分、バスが国道わきの路肩に突然停まると、そこが「月」のバス停でした。


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そこには彼女が言っていたような水辺の静かな集落は、ありません。
右手はすぐに山林、左手はすぐに天竜川の崖。「月」のバス停の周囲には民家も商店もありません。
ただ、モノクロームの天竜川を挟んたはるか向こうの対岸に、漕艇場の桟橋らしき一角と、「天竜川のほとりにおまけのようにちょこっと張り付いている」集落が見えたのでした。

上流を見ても、下流を見ても、この近くに両岸を結ぶ橋があるようには見えませんでした。
「月」の集落のはるか西、伊那谷へと続く幾重もの山々の向こうに太陽が沈み終えると、あたりを闇が加速度的に覆いはじめました。そんな中、どこにあるかもわからない橋を渡って、今からあの対岸までたどり着くのは不可能のように思えました。

まあ、仕方ない。
彼女が育った「月」がどんな場所なのか見られなかったのは残念だけど、このまま上りの最終バスで帰ろう。


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「『月』のバス停に行っちゃったの?」

携帯電話の向こうの彼女は、珍しく驚いたような声をあげました。

そうか、私、話したことなかったっけ。月のバス停は月の集落からはずっと離れているのよ。なんであんなに何もない場所にバス停作ったのか、よくわからないんだけど・・・

本当は東京に帰るまで、彼女には黙っておくつもりでした。
イベントが終わって、もう今までのように会って話をする必要がなくなってしまった彼女を食事に誘い出すためのネタとして、「月」に行った話を使おうと考えていたのでした。
けれども予想外の展開で「月」に行くことができなくなったので、どうせなら笑い話にしてしまおう、と思ってバスを待つ間に彼女に電話をかけてしまったのでした。
しかし次に彼女から返ってきた言葉は、さらに予想外のものでした。


「仕方ないなあ。今クルマがないから、すぐには行けないけど、もうちょっと待っててくれれば迎えに行くから」
「えっ?」
「月、あっ、ホンモノの月のことよ、月が出て、もう少し明るくなれば、ボートが出せるから」


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ードレールを乗り越えて、草や木につかまりながら天竜川の崖を川岸近くまで降りると、彼女の乗った二人用のボートが1メートルほど下にありました。それは競技用のような細長くて尖ったものではありませんでしたが、桟橋もない不安定な水の上に浮かぶ小舟に、何事もなく飛び乗るのは至難の業のように思えました。

僕の体重を乗せた右足が着地し、船が大きく傾くと同時に、彼女は僕の両腕を抱えこみ、船の底に引きずり込むように伏せたのでした。
まるで嵐の大海原のように右へ左へと激しく揺れていた船の振幅がだんだん小さくなるのにあわせて、僕の両腕を抱えた彼女の力がゆっくりと抜けていき、限りなくゼロに近づいたところで迷ったように止まったのがわかりました。
このあと再び力を入れようか、それとも手放してしまおうか、と。



「ねえ、私が『月』に帰ってることを知っててここに来てくれたの?」

いや、そんなことまったく知らなかった。
僕がそう答えると、彼女はなあんだ、と言って僕から両手を放し、狭い船の底から起き上がりました。



いつの間にか東の山の端から大きなホンモノの月がのぼっていて、天竜川に月色の道を描き出していました。
彼女のボートはその上をゆっくりと「月」へと進みます。

「月の夜の天竜川もなかなかいいでしょ。でも本当の夏の「月」の色、あの時間からじゃ見られなかったんじゃない?」
「うん、そうだね。本当の「月」の色を僕はまだ見ていない」

でも、明日の朝になるまで見られないわよ。
彼女はスイスイと滑らかにオールを操りながら、そう言いました。
それが真夏の太陽の下ではなく、川面から反射するちょっと妖しげな月の明かりの下だったからでしょうか、あれほど想像できなかった彼女のボート姿は、意外にもしっくりと僕の頭の中に入りこんできたのでした。



「ねえ、私が『月』に帰ってることを知っててここに来てくれたの?」

彼女がもう一度そう聞いた時、本当はそうなることを期待していたのかもしれない、ということに気づいた僕がゆっくりとうなづくと、自分の生まれた「月」の家に向かって漕ぐ彼女のオールの力が少しだけ強くなったような気がしました。



Fly me to the moon And let me play among the stars
Let me see what Spring is like On Jupiter and Mars
In other words, hold my hand !
In other words, darling kiss me !



<おわり>




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花のように花のように ~奄美の夜~ 【奄美大島】

 2016-03-23
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気をしぼってその小料理屋ののれんをくぐると、カウンター越しに予想外に若い女性が一人、所在なさげに佇んでいました。
店内には他に客はありません。

視線があった時、瞳の奥にちょっと戸惑いの漣がたったように見えましたが、彼女はすぐに少し不器用そうな笑顔を作ると、いらっしゃい、と僕を迎え入れてくれました。



知る人ぞ知る、島唄の名店、そんな話を聞いて僕はここにやって来たのです。
奄美を代表する唄い手、と言われる女将がここを一人で切り盛りしているはずでした。

地元の常連客で賑わう店に、一見の客として、しかもたった一人で入るのは苦手でした。
引き戸を開いた途端、目の前に奄美の男たちの方言が飛び交い、僕が飲んだこともない島の酒が盛大に酌み交わされている、という情景が広がることを覚悟していた僕は、驚いたというより、拍子抜けして、女性に導かれるままにカウンターに腰かけました。


今日はみんな野球の応援なの。
僕のそんな様子に気づいたのか、彼女は聞かれることなく自分から理由を話し始めました。

「大島高校が奄美で初めて甲子園に出たもんだから、みんな島から出て行っちゃったのよ」
「この店の女将も、常連さんも?」
彼女は、そうだ、というふうにあいまいな微笑みを僕に向けて、焼酎グラスを僕の前と、自分の前に二つ並べました。

「お母さんから、今日だけ店を任されて困ってたんだけど、よく考えたら今日はお客さんなんて本当は来るはずないのよね」
彼女はそう言って、カウンターから出て、引き戸を開けると、のれんを下げてしまいました。
私、ひとりで何人もなんて相手できないし、もうきっと誰も来ないからいいわよね、と彼女は独り言のように言うと、カウンターの僕の隣に座ったのでした。

「たいしたものはできないけど、今日は私にまかせてもらっていい?」


彼女も、彼女の母親(女将)も、それからもうずいぶん前に亡くなった彼女の父親も、そしてこの店の常連たち(そのほとんどが彼女の父親の友人)もみんな大島高校の出身だ、と彼女は話してくれました。
特に父親はその昔大島高校野球部のエースだった、ということもあり、女将は店の常連たちと連れ添って、意気揚々と甲子園に乗り込んで行ったということでした。

君は応援に行かなくていいの?という僕に、彼女はまたあいまいに微笑んで小さく首を振りました。
年は30代の半ばになる頃でしょうか、彼女は奄美のひとにしてはすっきりとした顔立ちでした。島焼酎を薄めの水割りで飲んではいましたが、上気した頬には、ほんのりと赤みがかかっていて、それが一層彼女の微笑みをあいまいにみせて、僕はその続きを聞くことができませんでした。
僕のロックグラスの中で、カラン、と氷が溶けて跳ねる音が聞こえました。


唄、うたいますか?
ひとしきりの沈黙が終わった後、彼女がそう切り出し、私のはお母さんみたいに島の伝統的なのとは違うけど、と言って三線を手を伸ばしました。

奄美三線の独特のシャープな音にのせて彼女が歌う唄は、難解な島の言葉ではなく、僕にも聴き取ることができるものでした。
音階も、琉球島唄のような特徴のあるものではありませんでしたが、時折あらわれる裏声と、独特のこぶし、そしてやはりどこか物哀しい三線の音が、僕をどこか遠い異国の地にいるような不思議な気持ちにさせるのでした。

これは島出身の中孝介さんの唄なの。
歌い終わると、彼女は一つ大きく息を吐いてそう話はじめました。
「花」という唄。とても綺麗な唄。

中さんは、東京でデビューする前に、この店で彼女の母親から島唄の教えを受けていたのだ、と言います。彼女はときどき店に来て、彼の唄を聞いていたということでした。

私、これしか唄えないの。ごめんなさいね。
彼女はそういうと、焼酎で喉をちょっと潤し、また小さな声でその唄を口ずさみはじめました。


酔いが回るほど焼酎を飲んでいたわけではありません。
でも気づくと僕は彼女の唄を聞きながら、いつの間にかカウンターで眠ってしまったようでした。

目覚めたときも、彼女は僕の隣で「花」を口ずさんでいました。彼女のほうから、なんだか甘く気だるい香りがして、僕の中の何かが麻痺したように、もうこのままここから動きたくない、という気持ちになりました。

今夜の船の出航時間まで、あと30分でした。急いでも間に合うかどうかフィフティフィフティです。
彼女はそれを見透かしたように、僕にこうつぶやきます。

今夜は二階が空いてるから、よかったら泊まっていってください。
島の時間はとってもゆっくり流れるから、急ぐことないですよ。
たくさん飲んで、たくさん唄って、そしてまた眠りたくなったら、眠ればいいんですから。

そう、今夜は私が花のように、あなたをすべて包んであげるから。



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おじいちゃんの野鳥の家【群馬県藤岡市・庚申山】

 2016-02-25

じいちゃんは鳥の先生だった。
毎朝、こうしん山にさんぽに行って、いろんな鳥をみつけてたみたい。
おうちには鳥の写真が何千まいもあるよ。
夏休みにおじいちゃんといっしょにこうしん山に行くと、すれちがう人はみんなおじいちゃんのことを知ってるんだ。

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あの青い鳥はなに?
あれは「オオルリ」
すずめのなかまだけど、しっぽが長いでしょ。

あの美しい声の鳥はなに?
あれは「がびちょう」
よその国から来た鳥だからみんなにきらわれててちょっとかわいそうなんだよ。

おじいちゃんは毎日どこになんの鳥がいるかがわかっていて、「クロツグミちゃん」とか「オオタカくん」とか名前でよんでいて、まるで友だちの家にあそびに来てるみたい。
鳥たちも、おじいちゃんが来るとうれしそうにきれいな声で鳴くんだ。
いいなあ。僕も早く大きくなって鳥とお話がしたいなあ。

DSC01178.jpg


でもある日、おじいちゃんがとつぜん入院しちゃった。
いつものように鳥に会いに行くとちゅうで胸が苦しくなってきゅうきゅう車で病院にはこばれて、僕たちがかけつけたときには、おじいちゃんはもう話すことができなくなっていた。

そしてだれにもさよならを言わないまま、おじいちゃんは死んじゃった。
お別れのときにおじいちゃんの顔をみたら、泣いているような、笑っているような顔だったよ。

僕もさよならをいえなかったのはくやしいけど、おじいちゃんもみんなにさよならを言えなくって悲しかったのかもしれないね。だからちょっと泣きそうな顔なのかな。

でも、もしかすると、おじいちゃんも鳥になって今ごろこうしん山で「おおたかくん」とか「クロツグミちゃん」といっしょ空を飛んでるのかもしれないね。
「がびちょうのがびさん」とか「オオルリのルリちゃん」といっしょに歌をうたっているのかもしれないね。だからきっとちょっと笑っているのかな。



だから僕はいつかこうしん山におじいちゃんの野鳥の家をつくってあげたいとおもうんだ。
おじいちゃんのとった写真がいつでもたくさんかざってあって、おじいちゃんの友だちがいつでも集まってくる場所。
そして鳥になったおじいちゃんが友だちの鳥たちをつれていつでも帰ってこられる場所。

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おじいちゃん、野鳥の家でまた会おう。
夏休みになったら、ううん、今度はもっともっとたくさん遊びに来るからね。




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