クマさんデザインの駅舎とか、懐かし色のディゼルカーとか【宝積寺駅&JR烏山線】

 2017-03-21
道府県魅力度ランキングブービー賞、第46位の栃木ですが、意外にも(失礼・・)、行ってみたいリストに入っているところは多いのです。
大谷資料館の地下空間とか、謎のピラミッド温泉とか、岩下の新生姜ミュージアムだとか・・・
なんだかB級ばっかりな気もしますが、どれもすごく魅力的なんです。
だけど実際にはなかなか足を運ばないのは、「近くて、いつでも行けそう」だからです。

首都圏にいると、北関東ってそういう存在なんですよね。
だから都道府県魅力度ランキングで、実力はあるのに結果的に順位が下位になっちゃうのもある意味仕方ないのかもしれませんね。


さて、茨城の帰りに栃木に寄るというのは同じ北関東ながら意外に面倒で、しかも県北の常陸太田まで来てしまったのでどーしよーかな、と一考。
茨城県北と栃木県北を東西に結ぶバスがあればいいのに、と探してみると、水郡線の常陸大宮という駅から町営コミュニティバス的な路線バスを乗り継げば、栃木県のJR烏山線の終点、烏山駅まで行けることを発見。
とりあえずそれでいってみよー、ということで常陸太田から上菅谷まで出て、そこから水郡線の郡山行きに乗り換えることに。

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ところがあんまり理由もなく水郡線の列車がちょっとずつ遅れ始め、常陸大宮に着く直前に約5分遅れに。
バスへの乗り換え時間もちょうど5分。

だめじゃん、乗り遅れるかもじゃん。

こんなところでバスに乗り遅れたら次のバスまで相当時間が開いてしまうので、列車を降りるのはやめることに。まあこのまま郡山まで行って、そこから栃木方面に戻ればいいかな、と。


水郡線には最近、奥久慈清流ラインという別名が付けられているとおり、途中、久慈川のゆるやかな流れに沿って走ります。
四万十川の沈下橋っぽい橋もあったり。

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沿線近くには袋田の滝なんかもあったりして、それもいいかなーと思ったのですが、まだ全面氷結はしてないみたいだったので、それを聞いちゃうと次回、全面氷結の時に来たくなり、パス。
茨城の最北部、沿線で一番大きな駅、常陸大子に到着します。

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古っぽい車両基地がなんかいい感じですね。

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常陸大子を出てしばらくすると県境を越え、福島県に入るのですが、ここでふと思いついたことが。
福島に入って30分ほどの磐城棚倉の駅から確か白河のほうまで路線バスがあったような。
調べてみるとあるある。しかも1時間に1本くらいあって、田舎にしてはかなりの本数。

そんなわけで初めて降りてみました磐城棚倉。

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駅前はさびしー感じでしたが、ここはルネサンス棚倉というリゾート施設があって、学生とかスポーツの団体なんかがよく合宿とかやってたような。

磐城棚倉から新白河の駅まで40分ほど。
郡山まで行って折り返すよりかなり時間短縮ができました。


新白河の駅で(青春18きっぷなので)新幹線ではなく東北本線の在来線に乗り換えて、宇都宮の二つ北にある宝積寺(ほうしゃくじ)の駅へ。

ホームから改札に上がる階段がこんな感じ。

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天井をアップにしてみると、これ。

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改札口を出ると大きなガラス窓から差し込む光に照らされて、ここにもモコモコとした造作物・・・木ですね。

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実はこの宝積寺駅、国際的な建築家のウサギさん、じゃなかったクマさん(隈研吾さん)によって設計されたデザイン駅舎なのです。

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隈さんと言えば、2020年東京オリンピック・パラリンピックのメイン会場となる予定の新国立競技場の設計でも脚光を浴びていますが、その手法は木材を大胆に使った「和」をイメージしたデザインが多く、この駅にも随所にその特徴が。

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この宝積寺駅あたりには隈さんの建築作品が多いのだそうです。

駅ですか?これ。

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みどりの窓口に並ぶ人たちも、なんだかアート作品のように見えてきます。

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こうした駅舎のデザインに合わせて、駅前も蔵造りの建物が並ぶ広場も整備されています。

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この壁面に使われているのはこの近くの名産、大谷石。重厚ですね。


が、これはかなり惜しい感じが。。。

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さて、この宝積寺から烏山線というJRのローカル線が走っているのですが、これがなかなかユニークなので、乗ってみることにします。
この沿線には縁起のいい名前が並んでいるからなんでしょうか、始発の宝積寺を除く7つの駅それぞれに七福神がキャラクターとなっています。

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「大金」。。。なるほど、ズバリですなあー。

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このキャラクターの絵、どことなく「ドラゴンボール」の作者の鳥山明さんのイラストに似ているので、鳥山(とりやま)と烏山(からすやま)つながりで依頼したのか?と思いましたが、真偽のほどは不明です。

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宝積寺からかなりのんびり走って約35分、終点の烏山駅へ。

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ところで今回乗ってきた列車は、こんなディーゼルカー。
かなりレトロな感じの色合いで、懐かしい感じがしますね。

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この烏山線にはこれ以外にも昭和レトロな色合いのディーゼルカーが何種類も走っていて、大変人気なんだそうです。
そんなわけで沿線にはカメラを抱えた撮り鉄が至るところにたくさんいました。

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たぶんこれは戦略的にわざと塗り替えているんでしょうね。

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このディーゼルカーにも七福神がいました。

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とり立てて風光明媚な車窓があるわけでもなく、沿線に有名な観光地もない地方のローカル線ですが、こうして工夫しているんですね。


折り返しまで時間があるので、烏山の町をちょっと散策してみます。

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駅前のお店でアユの塩焼きを売っています。
このあたりはアユがたくさん取れるのでしょう。うちの嫁さんの亡父がこの近くの出身で、アユの塩焼きが大好きでした。

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町なかに「山あげ会館」という大きな建物が。
今回は時間がなかったので中に入れなかったのですが、「山あげ」というのは八雲神社例大祭の奉納行事で、国指定重要無形民俗文化財となっている烏山を代表するお祭りのこと。
烏山名産の和紙を幾重にも貼り、その上から山水画を描いた、「はりか山」という舞台背景(オモテから見ると、大きいものは五所川原の立佞武多みたいな感じ?)をバックに野外歌舞伎を行うのだそう。

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この山あげ祭りがすごいのは、野外歌舞伎の舞台装置を人力で移動して、3日間の間に町じゅうのいたるところで上演されるというところのようです。
ようはある町かどで上演が終わったら、この「はりか山」と呼ばれる舞台背景をみんなで担いで移動して、次の場所でまた野外歌舞伎を行うというようなイメージでしょうか。
3日間で15-6ヶ所で上演するし、その移動距離は約20キロ。
この「はりか山」を人力だけで持ち上げて舞台を設置する様子から、”山あげ祭”という名称となったのだそうです。

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山あげ祭り、知らなかった。
でも今度見てみたくなりました。
毎年7月下旬の3日間。行きたいところリストに入れておくことにします。



1泊2日の都道府県魅力度ランキングブービー&ブービーメーカーの旅。
なかなか楽しかったですよ。

ぜひみなさんも「行かず嫌い」にならず、北関東に行ってみてください!


※追記
烏山線のディーゼルカーですが、2017年3月のダイヤ改正で全車両が「蓄電池電車」に変わってしまったとのことです。
それであんなに撮り鉄がいたんでしょうね。
これも時代の流れなんでしょうが、ちょっと残念でもあります。

<2017年 1月10日訪問>




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名曲をめぐる旅 ~渡良瀬橋 【栃木県/足利市】

 2014-06-17
2年くらい前のことでしたが、朝日新聞の土曜版で「名曲をめぐる旅」といったようなタイトルの連載がありました。

そのシリーズで森高千里の「渡良瀬橋」の記事を読んだときから、いつかここに行ってみたい、と思っていたのですが、1年ほど前、たまたま近くに用事があった帰りに、渡良瀬橋のある足利に行くチャンスがありました。

僕は森高千里の熱烈なファンというわけではないので(ミニスカートの下の足がきれいだ、ということはもちろん知ってますが・・・笑)、「渡良瀬橋」という歌も、オリジナルをじっくり聞いたことはありませんでした。
ただ、有線からときどきBGMとして流れているのを聞いたり、女の子がカラオケで唄っていたのを聞いて、なんとなくいい歌だなあ、とは思っていました。
隣県の群馬出身の僕にとって、渡良瀬川という川の名前に比較的親近感があったから、ということも、この旅のきっかけのひとつになったのかもしれません。



JRの足利駅を出て、西へ向かいます。
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最初の名曲スポットはココ。
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わかりますか?
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答えはこれ。
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そういえば昔は電話ボックスでしたよね。

僕は会社に入りたての頃、北海道に彼女を残してきてしまったので、毎週土曜日の夜、100円玉を10枚握りしめて、家の近くの電話ボックスに行ってました。

今みたいにケータイもメールもなく、固定電話は北海道だと3分100円くらいだったでしょうか。
家からかけると、際限なく話してしまいそうだったので、一週間に1回だけ、100円玉10枚で30分、彼女と話すことにしていました。

いつもあっという間の30分でした。
最後の100円が落ちるときのブー、という無常な音。
「残り3分」。ウルトラマンのカラータイマーみたいな合図です。
だからその音がすると、名残惜しくて寂しくて、でもとても中身の濃い時間だったと思います。

そういえば彼女も足のきれいな女の子だったなあ、なーんてちょっと懐かしくなりました(笑)


続いてココ
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八雲神社は足利市内に複数あるので、どこが歌に出てくる神社なのかは諸説あるようですが。

そして南にちょっと進むと、いよいよ渡良瀬橋です。
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僕は最初、渡良瀬橋、という歌は、きっと森高千里が足利の出身で、この橋にいろいろな想い出があったからできたのだろう、と勝手に想像していましたが、実はそうではないらしいのです。
歌の題材を探していた森高が、たまたま地図で見つけた、『わたらせばし』という名前の響きに魅かれて、ここを題材にした歌が作られた、というのが真実なのだそうです。

なーんだ、という気もしますが、「わたらせばし」・・・言われてみれば、確かにきれいな響きではあります。
まあこれだけ人々にの心に残る歌なのですから、事実はどうであれ、いい歌には違いないのでしょう。
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本当は歌詞にあるように、「渡良瀬橋から見る夕日」を見たかったのですが、初夏の太陽は夕方4時を過ぎてもまだまだ高く、なかなか夕暮れにはなりそうになかったので、それはまた次の機会にして、短い旅を終えたのでした。
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ベタですが、最後に渡良瀬橋を渡りながら、I-phoneで「渡良瀬橋」を聞いたら、ちょっとウルッと来てしまったのでした。


                                                          <2013年7月訪問>


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