2016セトゲーの旅完結編!さようなら、また3年後まで【2016瀬戸内国際芸術祭-9 本島】

 2016-12-03
 前編「朝からアツい高松とか、レンタサイクル争奪戦とか



初の坂を上って、途中で小休止。
眼下には瀬戸内の青、遠くに瀬戸大橋。
あれだけみんなレンタサイクルに殺到していたのに、このあたりまで来ると誰もいません。
みんな島一周なんてしないのでしょう。こんなに素晴らしい島一周日和なのに、ホントにもったいないことです。

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丸亀の町の向こうに讃岐富士もくっきりと見えます。

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本島港がある島の南東側からちょっとした峠を越えて西海岸に出ると、まるでそこは奄美とか五島あたりの誰も知らない秘密のビーチのよう。
島をぐるっと一周する海岸道路沿いにみどころが点在しているのが本島の特徴なので、レンタサイクル、大活躍なのです。

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西海岸にある夫婦蔵。
江戸時代の薪廻船業長尾家の倉だったそうです。

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ここは映画「機関車先生」のロケ地となった水見色小学校。

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この映画は伊集院静さんの小説を映画化したもので、この水見色小学校という名前はこの作品に出てくる架空の小学校の名前。
この校舎は戦前に建てられたものなんだそうです。
教室の黒板の上には主演の坂口憲二さんの写真が貼ってありました。
映画は見てないですね。小説はなんだか読んだことがあるような気もするけど・・・微妙ですね。

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そのまま島の北東側に回りこむと、正面に瀬戸大橋が現れます。
これは笠島北のバス停付近からの眺め。

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このあたりから瀬戸大橋までは直線距離で2キロくらいしか離れていないので、通過する列車もはっきり見えます。

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ここから笠島地区のアートがはじまります。

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アレクサンドル・ポノマリョフ(ロシア)作、水の下の空。

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やがて本島第2の集落、笠島地区へと入ります。

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ここは「塩飽大工」と呼ばれた名工たちによって江戸時代から昭和初期にかけて建てられた漆喰塗りの白壁やなまこ壁などの古い町並みが残っている国の伝統的建造物群保存地区。

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カッコいいですよね。
ここは前からずっと来てみたかったのです。

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そしてこれが消防士自衛隊員大好きガール必見の「マッチョ通り」
この先にどんなハーレムが待っているのかはご希望の方のみ各自お調べください。

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ちなみにマッチョ通りとは『町通り』が転じたもので、いわゆるマッチョの人とは関係ないみたいですので悪しからず・・・


笠島の町並みの中にあるセトゲー作品「Moony Tunes」

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そしてこれが本島の最後、すなわち今回のセトゲーの最後のアート「12島の物語」

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これはセトゲーの会場となっている12の島の物語がパラパラマンガになっているのです。

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全部見ちゃいました。
そしてまた、全部行きたくなりました。


2016年瀬戸内国際芸術祭。
西の島の4島+大島の計5島、すべてのアートを回りました。

でもまた3年後、必ずセトゲーには戻ってきたいと思っています。



<2016年10月10日訪問 このシリーズ終了>



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朝からアツい高松とか、レンタサイクル争奪戦とか【瀬戸内国際芸術祭-8 朝うどん~塩飽本島】

 2016-11-30
岐の朝は、早いのです。
朝の5時、6時から開いているうどん店に続々と人が来るのです。

我が家も、高松に泊まった朝はほぼ必ず早朝うどんを食べに行くのです。
今回は宿泊ホテルから歩いて10分ちょっとのところにある「うどんバカ一代」へ。

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高松市内のうどん店としては名の知れた名店であるとはいえ、朝6時の開店と同時に、すでにこの状態。
まあ3連休だったので、観光客が多かったのでしょうが、もちろんいつものように朝食として食べに来ているふうの高松市民もいます。

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うまくて安いさぬきうどん店の定番ともいえる、セルフサービス&トッピング。

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このお店の名物メニューは釜バターうどん。

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ということで、娘はそれに玉子をプラスしてましたが、さっぱりさわやか草食系の僕は朝からこってりはいかがなものか、ということで温かけにちくわ天のトッピング。
これでサイズ小ですからね。

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高松は朝からアツいのです。



さて、最終日の今日は高松からJRで丸亀まで行き、そこから西の島々の最後、本島へと向かいます。
高松駅、笑ってますね。ここは別名四国スマイルステーションなんだそうです。

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ホームにはたまたま高松駅に着いた寝台列車のサンライズ瀬戸が停車中でした。

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おお、乗りたかったぜ、サンライズ瀬戸。
3連休中はこんぴらさんの門前駅、琴平まで延長運転されているようです。


丸亀の駅前にある丸亀市猪熊弦一郎現代美術館(MIMOCA/ミモカ)。
ここは全国でも類を見ない“駅前美術館”として1991年に開館し、丸亀市ゆかりの画家・猪熊弦一郎さんの作品を中心とした現代美術を展示しています。

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今回はまだ朝早くて開館していないので見られないのですが、この外観見るだけでも楽しそうですね。次回のセトゲーの際は行かないとですね。


丸亀駅から10分ほど歩くと丸亀港。
本島は、ここからフェリーで35分ほど。
フェリーを見送ってくれるのは、讃岐富士と呼ばれる飯野山でしょうか。

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この日のフェリーも一般座席は満員だったのですが、素晴らしい天気だったので、またも屋上デッキへ。

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本島へと向かうフェリーからは、瀬戸大橋がよく見えるので、船内よりもこっちの方が100倍楽しい!

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本島は、瀬戸大橋のほぼ真ん中にある与島のすぐ西にあるため、瀬戸大橋の眺めが素晴らしい島としても知られています。
これはのちほどの上陸後も、何度も楽しめる眺めです。

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本島は「塩飽本島(しわくほんじま)」とも言われ、塩飽諸島の中心。
この島の周辺は潮の流れが速く、腕利きの船乗りが多かったことから、戦国時代には塩飽水軍と呼ばれる海賊が活躍。信長や秀吉、家康らに重用され、自治を許されていたのだそうです。

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現在では人口400人にも満たない島となってしまいましたが、塩飽水軍の本拠「笠島」には美しい古い町並みが残る、歴史ある島です。



さて、この本島は周囲16キロで見どころが比較的分散しているため、歩いて回るには無理があり、島内のバスも本数が多くはないため、我が家恒例のレンタサイクル島一周にぴったりな場所なのです(当然島内にレンタカー、ありません)。

そんなわけで朝一番の船で行き、レンタサイクルを借りるつもりだったのですが、同じような考えの民衆がほとんどらしく、下船後はみんながレンタサイクル受付に殺到する始末。100台あった自転車はあっという間になくなってしまいました。

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おいおい大人げないぜ、走るな民衆、とか言いながら余裕くれて歩いていたのがいけなかったのでしょうか、一番最初のほうに下船したはずなのに、僕たちの前には結構な人の列ができてしまっていて、ゲットできたのは電動自転車最後の1台とママチャリ2台。
島はアップダウンがあるので電動自転車で余裕のサイクリングしようと思ったんですけどね。
まあ最後の1台だけでもゲットできてよかった、というべきなんでしょうかね。



港から西回りに進むとすぐにあるのが「そらあみ〈島巡り〉」

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天空へ向かいそそり立つ漁網は島民たちと編み込んだものだそうです。
しかし今日も素晴らしい青空。

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少し内陸に入ったところにある、カラフルな建物が、咸臨の家(かんりんのいえ)。
これは幕末、勝海舟やジョン万次郎がサンフランシスコに渡った船、咸臨丸の水夫だった横井松太郎の生家。
この塩飽諸島からは35人もの水夫が乗り込んだのだそうです。

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屋内はステンドグラスからの光を取り入れ、色彩豊かな空間になっています。

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雲一つない青空の下、左手に海を眺めながら快適に10分ほど走ると、いよいよ来ました、離島恒例のアップダウン。

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もちろんおとーさんに電動自転車があてがわれることはありません。。。



<2016年10月10日訪問つづく>



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ビートルズの名曲アートとか、プライスレスな夕日とか【2016瀬戸内国際芸術祭‐7 伊吹島】

 2016-11-27
 前編「人生一発大逆転のまち、観音寺



吹島の「トイレの家」は、この島を代表するアート。

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この日はなんとこのアートのクリエイターである石井大五さんが直接アートについて解説してくれました。

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伊吹島の多くのトイレが母屋から分かれた離れにあるのを見た石井さんは、母屋と離れの関係が、四国本土と伊吹島、大都市と僻地の関係に見え、日本の辺境のように位置づけられた伊吹島を、トイレが象徴しているように見えたのだそうです。
そこでこのトイレを島の中心のようにつくることで、伊吹島に暮らす島民に、自分自身が中心である、と考えてほしい、という思いからこの作品が生まれたのです。

建物は、11本の光のスリットが通るように設計されています。
うち6本は、この島を中心として世界の6大陸の6都市へと向かって広がる世界を、残りの5本は、島の伝統的な行事の開かれる日と夏至、冬至の日の午前9時の太陽方位の方向を示しています。

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迷路のような光のスリットの通り道は、まるでこの島の路地のよう。
季節や時刻によって、光の角度や、光の雰囲気が大きく変わり、路地の表情もその時々によって違うのだそうです。

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トイレの家なので、もちろん本当のトイレとしても利用できます。

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こんな青い空を見上げて開放感あふれるトイレなので、普段なかなか出ない人も、ここだとすっきりするとかしないとか。。。

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アート作品ではありませんが、トイレの家の隣には、同じく石井さんが設計した消防署が。

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今日は特別に屋上に登れる、というので、さっそく行ってみます。
島の家並みと海を見下ろす、素晴らしい眺めでした。

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この屋上は緑の人工芝で作られていて土足は厳禁。裸足でのんびりリラックスできることを基本としているのです。
例えば、昼寝がしやすいように、傾斜が付いていたりするのですが、本当に昼寝をしてる人がいるの、わかりますか?

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さて、トイレの家の向かい、旧伊吹小学校舎の中に入ると、そこで展開されている作品「沈まぬ船」。
島の人たちや小中学生らと一緒に約6万個の浮きを使って作り上げた魚群のイメージは迫力満点。

「魚群」なんて、まるでパチンコの激熱リーチみたいですね。
でもこんなスゴイ魚群が出れば、100%確変大当たりって感じですね。

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窓の外には島の立派な瓦屋根と瀬戸内の海。

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廊下を進むと、バイクゲームやりたい人が募集されてます。
やりたいやりたい!

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これは「伊吹島ドリフト伝説」と呼ばれるアート(たぶん・・・)。

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実際に取材して本物さながらに設定された伊吹島の路地を、スーパーカブ(?)で制限時間内に一周できたらミッション完遂!というレーシングゲームなのですが、これがかなり難易度が高いらしいのです。

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なんといっても伊吹島の路地は迷路のように細くてぐにゃぐにゃしてますからねえ。
目の前でお兄ちゃんがやってましたが、家や壁に衝突したり、路地から飛び出してきた猫をよけてコケたり、神戸からやってきたセトゲー女子(28歳独身・歯科衛生士・彼氏いない歴6ヶ月)に見とれてガードレールをつき破って海に転落したり、と散々で、隣で見ていた彼女にひっぱたかれてました。

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僕もチャレンジしてみようかと思ったのですが、セトゲー女子の誘惑に100%負ける姿を娘に見せるわけにはいかない、ということで今回はパスしました。。。

きっとこうい島のじいちゃんだったらクリアするんでしょうね。。。

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島の坂道をさらに上に行き、昔、保育園があった眺めのよい場所にあるのがフィリピンのアーティスト、アルフレド&イザベル・アキリザンさんによる「Here, There, Everywhere」。

ビートルズの名曲と同じタイトルのこのアートは島の林から切り出した竹を支えにしていりこ加工で使う網を組み合わせてつくったパラボラアンテナのような作品。

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アンテナの真ん中に登って、そこから外の世界を見ると、こんな感じ。

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ちょうど正面に、仲よさそうに寄り添うカップル。
まさにポール・マッカートニーのうたったあの美しいラブソングのラストフレーズ、

I will be there and everywhere  どこにいたって 僕は君のそばにいるよ
Here, there and everywhere   ここにいても、そこにいても、そう、どこにいても

の世界で、ちょっとうらやましく思いました。

なので制作者の本当の意図はわかりませんが、ここは自分の大切な人へ、愛を叫んで世界中に発信する場としていいのではないかと思います。

みなさんもぜひ、伊吹島の中心で愛を叫んでみてください。



伊吹島から観音寺への最終フェリーの出発時間は17時20分。
秋会期の10月から11月にかけては、ちょうど瀬戸内海に夕日の沈む時刻と重なるのです。

伊吹島の回りには、大きな陸地や島がないので、天気がいいと水平線近くに沈む夕日を見る絶好のポイントなのだそうです。

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この絶景は想定外でした。
ギリギリまで島を見て歩いていたので、船に乗り込むのが遅く、船内の座席に座れず、仕方なく親子3人で外のデッキの床に座り込んでいたのですが、まさにプライスレスなサプライズプレゼントでした。

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伊吹島も、素晴らしかった。。。



<2016年10月9日訪問>



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人生一発大逆転のまち、観音寺へ 【2016瀬戸内国際芸術祭-6 観音寺・銭形砂絵~伊吹島】 

 2016-11-24
 前編「大島なくして、セトゲーなし


戸内国際芸術祭が行われている「西の島々」の中でも一番西、愛媛県境にほど近い場所にあるのが、伊吹島。
その伊吹島へは香川県の西端の都市、観音寺からのアクセスとなります。
伊吹島への次の船まで時間があったので、観音寺をぶらぶらと歩いてみます。

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観音寺と言えば、青春デンデケデケデケ。
なんじゃそりゃ?とお思いの方もいらっしゃるかと思います(というかほとんどの方はそうでしょう)が、これは芦原すなおさんの直木賞小説で、あの大林宣彦カントクにより映画化された青春物語のこと。
ベンチャーズのデケデケデケデケ・・・に電撃ショックを受けた高校生が、うどんと海しかない香川の片田舎で、ロックバンドを組んでひっちゃかめっちゃかやっちまう、というお話。
僕はこの映画、結構好きなのです。

その、うどんと海しかない片田舎といわれているのが観音寺なのです。
しかし観音寺を舐めてはいけません。
うどんと海以外にもあるのです、立派に世の中に誇るべきものが。

それが、これ。
銭形砂絵「寛永通宝」ですね。

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これは海岸の白砂に描かれた東西122m南北90m周囲345mもある巨大な砂絵。
観音寺の町はずれにある琴弾公園の裏山の山頂展望台から見るとこんなふうにきれいな円形に見えます。

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寛永10年(1633)に高松藩主、生駒高俊がこの地を訪れた際、それを歓迎するために一夜にして作られたものですが、今も当時と同じ絵柄で残っているのだそうです。もちろんその裏では毎年春と秋に市民のボランティアが 「砂ざらえ」を実施し、砂絵を美しく整えているからなのですが。
夜は緑色にライトアップされていて、今や観音寺随一の観光スポット。
この銭形を見れば健康で長生きし、しかもお金に不自由しないと伝えられ、多くの人々がこの絵を見にくるのだと言います。

まあ確かに生で見るとなかなか迫力があるんですよ。
そんなわけでどうもこの観音寺、最近は「銭」とか「金運」をキーワードに町おこしを狙っているようです。

たとえば公園にも寛永通宝。

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マンホールも、もちろん銭形。

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そしてなんとこの観音寺の町なかにある宝くじ売り場「観音寺チャンスセンター」、こんな地方の小さな売り場のくせに、なんと国内の宝くじ史上最高賞金額8億円を2本も出したのです!
なので年末ジャンボの最終日でもないのに、ひっきりなしに購入者がやってきます。

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町のビルの壁には金運を前面に打ち出した巨大な看板が。
招き猫に寛永通宝に宝くじ8億円。
なんでもありですな・・・

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ぜひ、宝くじを買いに、観音寺へ!
購入前に寛永通宝の砂絵を見ておくとさらに効果ありまっせ!


さて、伊吹島へは観音寺港から船で25分。

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伊吹島の人口は574人で、セトゲーの西の島の中では面積は比較的小さいのですが、人口が一番多い、いわば最も人口密度の高い島。
それでも最盛期は4500人近くの島民がいたようですので、当時にくらべればずいぶんさびしくなってしまったのでしょう。

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ここは良質ないりこの産地として栄えてきた島。
讃岐うどんの出汁に欠かせない煮干しいりこ。そのいりこの中でも最高とされるのが「伊吹いりこ」なのだと言います。
恥ずかしながらここに来るまで「いりこ」ってなんだかわからなかったのですが、イワシの煮干しのことなんですね。

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島の沿岸部には平地が少ないため、中央部の高台が島の中心地となります。
アートも高台に集中しているので、みんな船を降りると港の前の激しい急坂を上るしかありません。

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起伏の多い島にはりめぐらされた迷路のような坂道。
これがこの伊吹島の魅力でもあります。

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夏だとこの坂道を上ったり下りたりするのはかなりきついでしょうが、今回は秋会期なのでなんとか大丈夫。

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港からの急坂を上り、かつて小学校があったやや開けた場所にあるのが、トイレの家。

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これは前回2013年の芸術祭からある、この伊吹島を代表する作品です。



<2016年10月9日訪問つづく>



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大島なくして、セトゲーなし【2016瀬戸内国際芸術祭‐5  国立ハンセン病療養所 大島青松園】

 2016-11-21
豆大島、奄美大島、気仙沼大島・・・
大島という名前の島は日本中にたくさんありますが、この瀬戸内の高松沖にある大島のことを知る人はそう多くはないのではないかと思います(同じ瀬戸内にも周防大島やしまなみ海道の大島がありますが、それらの大島とはまた別の大島です)。
なぜならばこの大島は、国立ハンセン病療養所のある島として、近年まで一般の人が近づくことのない島だったからです。

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ハンセン病は平成8年にらい予防法が廃止されるまで90年近くの間、感染や遺伝による不治の病と誤解され、その患者だけでなく親族も激しい差別・偏見の対象にされたため、罹患者の多くは家族と遠く離れて、生涯隔離生活を余儀なくされていたのでした。
この大島はそうしたハンセン病罹患者が長い間隔離されて過ごしてきた悲しい記憶を持つ島なのです。

その後、この瀬戸内の島々で芸術祭を行う、というプロジェクトが立ち上がった時、総合ディレクターの北川フラムさんがぜひこの大島でも開催したい(曰く「大島のない瀬戸芸はない」)、と熱望したことにより、こうして多くの一般の人々が大島を訪れ、過去の誤った歴史を知るようになったのです。

前回2013年のセトゲーでは僕たちはこの大島に行かなかったのですが、同時期にセトゲーに行っていた知人の女の子から、
「なんで大島に行かなかったの!あーもうわかってないんだから!」くらいの勢いで残念がられてしまったので、今回はぜひとも行ってみたいと思っていたのでした。



大島は高松沖の東方約8㎞の浮かぶ周囲7キロの小さな島。
この島には一般の船舶航路はなく、通常は高松港からの官用船が運航しているのみ。
この瀬戸内国際芸術祭期間中は、鑑賞者用に1日3往復の定期便が運航されますが、すべて先着の定員制。
当日整理券を手に入れないとこの島へは渡れないのです。

そんなわけで2日目の朝は、早めに高松港へ。

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瀬戸内国際芸術祭のインフォメーションセンターで整理券をもらうために並んでいるあいだ、大島を訪れるにあたっての注意事項が説明されるのですが、このシニアスタッフの方、めちゃくちゃカッコよかったのです。

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日本語でひと通り説明が終わると、列の中に外国人がいることを発見し、まったく同じ内容を英語で話しはじめたのです。
ネイティブというほどの流暢さはありません。けれどもそれは堂々として、とてもわかりやすい英語でした。
かつて企業人だったのか、教育者だったのかはわかりませんが、おそらくすでに現役の第一線をリタイアし、こうしてすすんでセトゲーのボランティアスタッフをやっているのでしょう。
こういうのもカッコいい生き方だな、と思いました。

大島に渡る船の整理券は1便あたり24名、と聞いていたので3連休の中日に果たして全員乗れるのか?と心配していましたが、土日祝日は定員が増えるようで、12名乗りの船と40名乗りくらいの船がそれぞれ一艘用意されていて、この便は希望者全員が乗船できたようでした。

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大島に到着すると全員に帰りの船の整理券が渡されます。
船は大島到着の1時間半後に高松に向けて出発するので、基本の大島滞在時間は1時間半ですが、事前に希望があれば次の便に変更し、島内にゆっくり滞在することもできます。ただし定員制なので一度決めたら必ずその船に乗らなければなりません。

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来島者はいくつかのグループに分けられて、こえび隊と呼ばれるボランティアガイドの案内で島内をめぐることになります。
ガイドさんは通常島内の主な見どころを1時間程度で案内し、残りの30分を自由時間にすることが多いようです。

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島内には入所者(現在ではハンセン病の治療は終わっているので患者ではなく、入所者と呼ぶのだそうです)の住居をはじめ療養のための病院のほか、公会堂・老人福祉会館・売店・理美容室・郵便局・公園・宗教施設などを備えていて、まるでひとつの村落であるかのようです。

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最初に案内されるのが、島内の高台にある納骨堂と慰霊碑。
この納骨堂にはこの島で亡くなったものの、生まれ故郷に帰ることができなかった方の骨を安置しています。
来島者はまず、この納骨堂で手を合わせます。

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納骨堂の隣、美しい瀬戸内の海をに背にした「鎮魂の碑」。
これは長年の隔離政策により、この世に生を受けることなく犠牲になった多数の胎児の命の供養と哀悼のための碑です。

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また、今回は時間がなくて行けなかったのですが、さらに海を見下ろす高台へ行くと「風の舞」というモニュメントがあります。

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ⓒ国立療養所大島青松園

これは亡くなった方を納骨しその残りの骨を納めたもの。天に向かって延びる円錐形に「せめて死後の魂は風に乗って島を離れ、自由に解き放たれますように」というメッセージが込められているのだそうです。


島内を歩いていると、他ではあまり見られない特徴的な設備があります。
たとえばそれは交差点を中心に、島内のいたるところで流れている童謡のオルゴール音楽。

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そして細い歩道にもセンターラインのように引かれている白線。

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これらは目の不自由な方でも安心して暮らしやすいような設備なのだといいます。



この島の中で、来島者がおそらく最も衝撃を受ける展示物はこの石の造形物。

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これはかつてこの島で使われていた解剖台なのだと言います。

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芸術祭をきっかけに、浜辺にうち捨てられていたこの解剖台を引き上げて、こうして展示がはじまったのだそうです。
かつてこの島で何を目的に解剖が行われたのか、まだ詳しくはわからないようですが、島の歴史を伝える象徴的なものとして見る人の心に刺さります。


大島でのアート作品は、島の北部、かつての入所者の住居跡に展開されていますが、ガイドさんによる案内はここまで。
ここから先は各自自由見学となります。

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これは僕たち一家が好きな田島征三さんの作品「青空水族館」

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中に入ると、大粒の涙を流し続ける人魚が。

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これは大島に流れ着いた漂流物で作られた「捨てられた海」という作品。
いろいろな国の言葉で「どうして私を捨てたの?」と話し続けています。

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大島で「どうして私を捨てたの?」と話しつづけ、大粒の涙を流しているのは、きっと海に捨てられた漂流物の声だけではないのでしょう。


名古屋造形大学のやさしい美術プロジェクトによる作品、「つながりの家」
これはかつて入所者たちが釣りをするために、高松の漁師がつくってくれた船。下からも見上げて鑑賞できるようになっています。

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アート作品のすぐ近くにあった、らい病予防法廃止を報じる当時の新聞。
入居者の生活やこうした歴史的な資料も数多く展示されています。

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正直なところ、1時間半はあっという間です。
この短い時間で大島のすべてを理解できるわけではありません。
それでも大島で見たこと、聞いたことを何かの機会にほかの人にも伝えてほしい、とガイドさんは言います。

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大島のことを「悲しいだけの島」と思うのではなく、この島の美しさも、現在の平和な暮らしも、この島が発する未来へのメッセージも含めて、きちんと伝えてほしいのです、と。


その思いに少しでも応えたいと思っています。



<2016年10月9日訪問つづく>



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