もんげークールな、吹屋小学校 【岡山県・高梁市‐後編】

 2015-01-20
屋のもうひとつの見どころに、平成24年3月まで現役の木造校舎として国内最古とされていた、旧吹屋小学校校舎があります。


吹屋の町並みのちょうど真ん中あたりからゆるい坂を上って高台を越えると、もんげーカッコいいその雄姿が見えてきます。
標高550m、中国山地の山あいの小さな集落の小学校にしては不釣合いともいえる大きな規模と贅沢な意匠は、そのまま当時の吹屋の隆盛を象徴する建物だったのでしょう。

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最近では古い木造校舎を再活用した施設もいろいろとでき始めていますが、この築110年を越える校舎をつい2,3年前まで現役の学校として使っていたのはすごいなあと思います。

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おー僕が生まれる30年以上も前だ!
そんなことはないか。。。

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この紅い部分は、やっぱり吹屋らしくベンガラ塗装を使っているのでしょうか。

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もうここはすでに現役ではないのですが、「田舎の美しい小学校リスト」の番外編第1位に入れておこうと思います。



ちなみに、吹屋小学校のすぐそばに、似たような建物がありますが、これはラフォーレ吹屋という宿泊施設。
もちろん吹屋小学校を模してあとから建てられたものです。

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さて、吹屋小学校から再び吹屋の町並みに戻ります。
途中の高台から見た、吹屋の町並み。
やはりベンガラ色の壁のお屋敷が多いのがわかります。

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美しい格子戸の家。
旧成羽町公民館の吹屋分館跡です。

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真っ赤ですね。

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御手洗や竹原にもあった、なまこ壁の家も、やっぱりここは色が違います。

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紅ののれんが映える町並みです。

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この吹屋も年末でほとんどの施設がクローズしていたため、日中でもほとんど観光客がいませんでした。

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普段の休日は、もっと賑わっているのかもしれません。
だから今日のようなこの静けさがやっぱりいいよな、と思う反面、こんなにもんげーな場所なのに、訪れる人があまりにも少ないのはもったいないよな、といういつもの葛藤を感じた1時間でした。



<2014年12月30日訪問 吹屋編 終わり>







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もんげー紅い、吹屋の町並み  【岡山県・高梁市‐前編】

 2015-01-18
回、御手洗、竹原、大久野島、と広島県内を中心に瀬戸内の島々をめぐったあとの予定を決めていませんでした。
途中で天気が崩れそうだったので、予備日のようなつもりで天気次第でどうするか決める1日を用意しておいたのですが、なんと予報に反して毎日好天となってしまったので、さてどうしようか、という感じです。
結構なことなんですけどね(笑)

このあたりだと呉にある江田島も未踏の地だったので行ってみたかったのですが、メインとなる海上自衛隊の第1術科学校(旧海軍兵学校跡)が年末でクローズされているので、さすがにこれは外せないだろう、ということで今回は見送り。
あとは瀬戸内国際芸術祭の際に回り切れなかった塩飽本島(香川県丸亀市)にも前々から行きたかったのですが、やはりここは次回の芸術祭の時に行って、アートもみたいなあ、という気もするので今回どうしても、という気にはなりません。

そんな消去法的な理由で出てきたのが、岡山県の中国山地にある吹屋という町。
でも、ここは僕の「いつか行きたい場所ノート」の中でもかなりの大物としてずっと前から大事にとっておいたところで、消去法で決めてしまうのにはもったいないくらいの場所なんです。

ただ、今回は瀬戸内中心に回るつもりだったので、予想外の出番になってしまったということだけです。


吹屋といえば、ベンガラの町として美しい紅色の建物が並ぶ景観で知られています。
ただ、関東の方にはあまりなじみがなく、距離的に近い関西の方々の知名度の方が高いかもしれません。



前夜、岡山に泊まっていた僕は、JR伯備線の黄色い電車で、吹屋への玄関口、備中高梁駅に向かいます。

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備中高梁は、岡山平野の北にある盆地の町。
ここに降り立つのは2回目ですが、ここから先は本格的な中国山地がはじまるから覚悟しろよ、という雰囲気があります。

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備中高梁といえば、備中松山城。
今でこそ、天空の城といえば但馬の竹田城が有名ですが、ここが元祖天空の城。
標高430メートルの臥牛山山頂にあり、現存天守を持つ山城としては最も高い所にあるお城らしいのです。

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デジカメのズームを最大にしてみると、山の上にちょこっと天守閣が見えますよね。
岐阜城とか岩国城も結構な山の上にあったと思うのですが(両方ともロープウェイがあるくらいですから)、それより高いってことですね。
確かに僕も初めて備中高梁駅に降り立った時、せっかくなので、と無謀にも徒歩で頂上までチャレンジしてみたのですが、あまりにも急坂が続くので予定より時間がかかりすぎ、途中で時間切れでリタイヤしたことがあります。

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今回は吹屋行きのバスが出るまでの30分しか時間がないので、もちろん遠くまではいけませんが、ちょっと駅から足を延ばして武家屋敷が並ぶ地区の手前まで行ってみました。
伯備線の黄色い電車がちょうど通りかかります。

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備中高梁駅前の高梁バスセンターに戻って、吹屋行きのバスに乗ります。
吹屋までは約1時間の行程ですが、土休日は1日に3往復しかありません(平日でも3.5往復しかありませんが)。
今回は高梁駅を10:48に出るバスで吹屋に向かい、11:48に終点の吹屋着。
ちょうどその1時間後、12:48に吹屋を出て高梁に戻ってくるバス、という行程です。
地方のバスは終点で10分くらいで折り返し出発してしまうことが多いのですが、吹屋で観光する客のことを考えて1時間後の出発にしてくれているのなら感謝です。なんといってもこの後のバスはまた3時間後までないのですから。


途中伯備線の備中川面駅までは高梁川に沿って、盆地の中を進みますが、そのあとはいよいよ中国山地の山ひだへと切り込んでいきます。

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写真のような、やや小ぶりのバスが、最後はすれ違いもままならないほどの狭い道を上りつめ、やや開けて明るくなった場所に出ると、吹屋の町並みが現れます。



吹屋は、紅色の町でした。

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郵便局も、ポストだけじゃなく、見事にぜんぶ紅。

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吹屋は、江戸から明治にかけて銅や鉄の鉱山町として栄えた町でした。
特に硫化鉄鉱石を酸化・還元させて製造したベンガラ(酸化第二鉄)の日本唯一の産地として繁栄を極めたのでした。
ベンガラは主に美術工芸用の磁器の絵付け・漆器、神社仏閣の外壁塗装に多用され、その紅色の塗装はもちろんこの町の建物にもふんだんに使われています。

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吹屋の町の素晴らしいところは、個々の屋敷が豪華さをまとうのではなく、旦那衆が相談の上で石州(島根県)から宮大工の棟梁たちを招いて、町全体を統一されたコンセプトの下に作り上げて行ったという点にあります。
だから今もこうして調和のとれた見事な景観が残っているのです。

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昭和52年には国の重要伝統的建造物群保存地区の認定を受けています。

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旧片山家住宅。
吹屋にはこうしたベンガラで賑わった豪商の家がいくつも残っています。

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おぉっ、広島に影響されたのか、岡山でもこんなんはじまってましたか。
「もんげー」って何かと思いましたが、岡山弁で「ものすごい」という意味らしいです。

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しかしこの「もんげー」という方言、妖怪ウォッチの狛犬妖怪「コマさん」というキャラクターが多用するため、全国の小学生の間で大ブームらしいのです。
それに乗っかったのかどうかはわかりませんが、今がチャンスってわけですね。

もんげー岡山のサイトをみてみましたが、(やや詰め込みすぎ、という感はありますが)スタートはなかなかいい感じです。
岡山県、この後が大事ですね。
広島みたいに「おしい」→(「おしくない」「おいしい?」)→「泣ける」(→「感涙」)みたいな華麗な展開ができるでしょうか。
今後に期待しましょう。



<2014年12月30日訪問 吹屋編その2へ続く>







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猫と廃墟と僕の前世 ~犬島/瀬戸内島たび③ 【岡山・香川県】

 2014-07-02
美術館で有名な豊島(てしま)と、精錬所跡が広大なアート作品になっている犬島を1日で巡りました。

豊島には、岡山県の宇野から入るフェリー、小豆島から入るフェリーと、高松から入る高速船があります。
この高松と豊島を結ぶ高速船が一番早くて便利なのですが、1日に5往復しかないため、芸術祭期間中もっとも混みあう航路のひとつ、という話を聞いていたので、定員約80名の座席を確保するために、朝から高松港で出航1時間前から並んで、なんとか乗船整理券をゲットしました。

この船に乗れないと、高松から岡山の宇野港でフェリーを乗り継ぐか、いったん小豆島に渡って、そこからフェリーで行くかになります。

写真 2


芸術祭期間中は、瀬戸内の島々への船舶乗り放題切符が2日間4000円で発売されていて、どこを回ろうとお金はかわらないので、時間があればそんな遠回りもまた楽しいかな、という気もしましたが、この日はこのあと犬島に行く予定にしていたこともあり、どうしてもこの船に乗りたかったのです。

写真 1




豊島は知る人ぞ知る、猫の島。
人口密度、もとい、猫密度が、日本一高い場所だそうです。

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・・・・・・・・・・・ウソです。

たぶんたまたまここに集まっていたのだとおもいます。
が、なんとなく豊島には普通より猫が多かったような気がするのは確かです。


港周辺の路地です。

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到着後、1時間ちょっとあとの船で犬島に渡らなくてはならなかったので、遠出はせずに、港周辺をブラブラしていました。
犬島への船は1日わずか3往復しかないので、豊島は午後にまたゆっくり回るとして、まずは豊島から高速船で25分、犬島に向かいます。



犬島は、香川県ではなくて岡山県に属しています。
かつて犬島みかげといわれる花崗岩が取れたのと、明治から大正にかけて銅の精錬所があったこともあり、他の島々とはちょっと毛色が異なります。

その精錬所跡を生かした壮大なアートがこの島の目玉です。

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いきなり視界に飛び込んで来るのが、この煙突。

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奥のほうに行けばいくほど、おどろおどろしい雰囲気になってきます。

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なんか日本じゃないみたいですね。
南米の古代遺跡みたいな感じです。

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軍艦島、とまではいかないものの、立派な産業遺跡でもあります。

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精錬所跡の建物の中は、迷路のような暗闇になっていて、ときどきアートの空間がありました。

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犬島のもうひとつのアートは、犬島家プロジェクト。
直島と同じように、廃屋や古民家を改造してアートにしています。


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ここも男木島と同じように、ほとんど徒歩でしか行けない場所ばかりの小さな島でした。
アートをめぐりながら、狭い坂道の路地を歩いていると、男木島の時と同じように、暑くて暑くて苦しいんだけど、なぜか心のどこかで懐かしいような、ちょっと物悲しいような、でもどちらかといえば幸せな感じの、不思議な気分になりました。
僕の前世は、こんな感じの小さな島育ちだったんでしょうか?

そんなこんなで精錬所のスケールの大きさも含め、犬島は男木島と並んで、今回の島たびランキングの最上位クラスでした。

<2013年8月訪問>


つづく



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