人呼んで、忍者寺 【金沢・妙立寺/兼六園】

 2017-03-31
 前編「加賀百万石のB級スポット 加賀大観音



う、そこは人呼んで、忍者寺。

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金沢市内の南、寺町というの名のとおり、お寺ばっかりが密集した一角にある寺院なのです。

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忍者寺の正式名称は「妙立寺(みょうりゅうじ)」。
ここは加賀三代藩主前田利常の命により、城内にあった祈願所を移し創建されたお寺なのですが、当時、加賀藩は百万石の禄高を誇る外様大名の雄として徳川幕府から常に監視下に置かれ、いつ加賀征伐を受けてもおかしくないような緊張状態にあったのです。
こうした中、利常は金沢の街をはじめとして、幕府の軍勢を迎え撃つ為の態勢を整えていたのですが、この忍者寺は、金沢城が直接攻撃される前に迎え撃つための出城の役目であったといわれています。

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忍者寺というその名のとおり、建物全体がまるで忍者屋敷のように迷路状の極めて複雑な構造となっていて、賽銭箱にみせかけた落とし穴や、隠し階段、地下を通って金沢城まで通じる井戸など、いろいろな仕掛けが仕込んであるのです。
当時は幕命で3階以上の建物は禁止されていたことから、外観は2階建てに見えるようにして、内部は4階建て7層となっています。

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たとえばこれは「明かりとり階段」。
蹴込みのところに明かり採りのために障子が張ってあり、敵が外から進入しようとすると足影を見て中から槍でグサッと一刺しできるようになっているのだそうです。

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中に入ると撮影禁止なので、外からの写真しか写せなかったのが残念ですが。。。


この妙立寺、中に入ると団体行動となり、案内人の方が建物内の仕掛けを一つ一つ順番に解き明かしてくれるのですが、これがまた面白いのです。
そんなわけでここは完全時間予約制なのですが、かなり人気があってブラっと行っても入れないこともあるようです。

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以前どこかで見た忍者屋敷よりこっちの方が仕掛けも巧妙で、ずっと面白かったです。これはヒットでした。
秘密の入り口からしか入れない部屋とか、入ったら内側からは開かない部屋とかに女の子と迷い込んじゃったらどうしよーと妄想すのも楽しいひと時でした。


忍者寺を出て、金沢市内中心部へ。
ランチに行く、というので、何も知らずについて行ってみると、着いたのはココ。

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金沢城址を目の前に望む旧石川県庁、現在の「しいのき迎賓館」にある、あの「ポール・ボキューズ」に行くのだというのです。

ボール・ボキューズ!!!

それは僕が去年の夏に金沢にやってきた時の因縁のスポットじゃないですか!
夏休み北陸テキトー家族旅行 第1弾!

「ちょっと待て・・・いいか、みんなよく聞け!残念ながらここにはこんな旅の装いで入っちゃダメなんだ・・・」

僕がその時の経験を基に、みんなにそう言い聞かせようとすると、
「知ってますよ。だってその話、何回も聞かされましたから・・・」
と幹事役の女の子。

あーそうだっけ。
ゴメンゴメン。

そんなわけで、今回行ったのは「カフェ&ブラッスリー  ポール・ボキューズ」

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この「しいのき迎賓館」には、本格的なフランス料理を提供する「ジャルダン・ポール・ボキューズ」と、ちょっとライトなカフェ形式になっている「カフェ&ブラッスリー  ポール・ボキューズ」の2店舗があり、今回はこのライトな方のお店でした。
(前回僕が行ったのは、ジャルダン~の方でした)

ここでは1,800円とか2,400円といった手軽な料金でランチのセットメニューが楽しめるので、前回僕がテキトー家族旅行で味わったような後ろめたさを感じることはなさそうです。

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でも「ジャルダン~(高級な方)」の方にも平日限定で1,800円(税サ別)というランチがあるんですよね。
しかし実際にお店に入ってしまうと、この1800円のスペシャルランチをオーダーするのに大変な勇気が必要なのです。。。
紛らわしいのできっちり価格帯を分けて、庶民が惑わないようにしてほしいところです。


さて、ランチのあとはほとんどのメンバーが金沢21世紀美術館に行くというので、僕はここで離団。
21世紀美術館には夏に行ったので、冬の兼六園でも見てみることにします。

冬の兼六園と言えば、この雪吊り。
雪害から樹木を守るため、毎年11月から3月中旬まで行われるこの雪吊りは、北陸の冬の風物詩と言われています。

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その雪吊りの中でも特に有名なのが、「唐崎松」のもの。
園内随一の枝ぶりを誇るこの松には、5本の芯柱が建てられ、総数約800本の縄で枝が吊られてるそうです。

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どうせなら、もっと雪深い兼六園の姿を期待していたのですが、うっすらとしか積もっていませんでした。
大寒波で大雪警報だったはずなんですけどね。。。

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それでも帰るころに少し本格的な降りになってきて、少しだけ雪の兼六園っぽくなってきました。

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兼六園を出て、金沢駅から帰りの新幹線に乗るころにようやく雪が激しくなってきて、富山あたりは大寒波らしい、深い雪に閉ざされた風景になっていたのでした。



<2017年1月14日 訪問>



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加賀100万石のB級スポット!駅から顔だす観音さま【石川県・大観音加賀寺】

 2017-03-28
社のメンバーで旅行に行くことになりました。
行き先は冬の金沢。

金沢は夏に行ったばかりなのですが、まあ他のメンバーの多数決で決まったことだし、冬の金沢には行ったことがなかったので、雪の兼六園でも見てみるか、ということで約半年ぶりに金沢に行くことになりました。


初日は北陸新幹線で移動し、そのままホテルにチェックインして温泉でゆっくり。翌日に観光という1泊2日パターン。
普段の僕の旅では、そんな贅沢な時間の使い方はしないのですが、まあこれもたまにはいいでしょう。みんなに合わせよう。

・・・と思っていたら、さっそく発見しちゃいました、そんな団体行動をブチ破りたくなるような代物を。

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金沢で在来線に乗り換えて、今日の宿がある加賀温泉駅を降りてみると、駅の向こうになんか観音さまみたいのが見えますが・・・


というかどうみても観音さまですよね。それもかなりデカいやつ!
駅からにゅっと伸びてるみたいに見えます。

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この日は駅に旅館の送迎バスが待っていたので、抜け駆けするわけにもいかず、いったんホテルに行ってその日は温泉⇒宴会⇒宿泊。



そんなわけで翌日、金沢に向かう前に30分ほど駅で時間があったので、近くまで行ってみることにしました。

駅の裏側に出て、観音様に向かって小高い丘を登ります。
途中に団地の案内図がありましたが、この地図もゴジラみたいでなかなかスゴイ!

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やがてこんな看板が見えてきます。
か、か、かんのんおんせん?

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確かに観音ホテルという建物がありましたが、実はここ、もう廃業していて、中はまだかなり生々しい廃墟になっているのだそうです。

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以前は「ユートピア加賀の郷」という名の、温泉、ホテル、遊園地などが設けられた一大宗教テーマパークだったそうですが、業績悪化で倒産、その後2009年から大阪の会社と織田無道さんが買い取って経営を再開したものの、再び廃業、現在はこのホテルと遊園地は廃墟となり、観音様だけが「観音院加賀寺」と名を改め、営業しているのだそうです。


観音様に向かってズンズン歩いて行くと、急に雲が途切れて、神々しいまでの観音様に。
高さ73m、かなり迫力があります。

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おぉ、手にしているのは子供ですかね。

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かなりシュールな表情してますね、この赤子。。。

さらに近くまで行ってみると、お寺のようなものがあり、中に入るのは入場料500円が必要になるようでした。
とても入ってみたかったのですが、列車の時間までそこまでの余裕はなく断念。

以前はこの観音さまの中まで入れたようですが、現在はクローズされているようです。
ただ大観音の背後の建物には京都の三十三間堂の仏像群を模して作られた「加賀三十三間堂」があり、そこは今でも見られるようです。

B級スポット的にはこの上ない施設なようですので、今度時間があるときにまた来てみたいと思いました。



さて、このあとは金沢に移動してグループごとに自由に観光。
この日はこの冬一番の寒波到来中ということで北陸には大雪警報とか風雪注意報とかいろいろ出てニュースにもなってたのですが、まだ風雪も強くなかったため、どーせ大雪なら白川郷にでも冒険に行って、無事に帰ってこられるかチャレンジしてみよう、と思っていたのですが、金沢から白川郷行きのバスはまさかの満席!
チャレンジャー、意外とたくさんいるもんなんですね。

そんなわけで、金沢市内観光グループに急遽混ぜてもらい、市内観光へ。

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金沢駅も雪をかぶってたらまた違う雰囲気なんでしょうけど、まだ全然積もっていません。


夏にも金沢市内は観光していたのですが、今回はその時に行かなかったとある場所に行く、と聞いていたので参加してみたのでした。

それはココ。

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金沢市内にある、この特徴的な建物、わかりますか?



<2017年1月13日 訪問つづく>



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世界のマツイとか、世界のコマツとか【2016夏北陸-14 松井秀喜ベースボールミュージアム】

 2016-10-13
川県が世界に誇る企業といえば、小松市が発祥であるコマツ(旧小松製作所)ですが、この小松近郊の出身で石川県が世界に誇る偉人もいるのです。

そう、それがこの人。

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世界のマツイですねー

松井秀喜さんは石川県能美郡根上町(現:能美市)という小松の隣にある小さな田舎町の出身。
その松井選手の育った家の隣りにあるのが、松井秀喜ベースボールミュージアム。

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朝日新聞の「あの夏」という甲子園名勝負の連載で「星稜VS明徳義塾 伝説の5打席連続敬遠」の物語を読んで、松井秀喜という男に改めて興味が出てきたこともあり、今回の家族旅行でこのベースボールミュージアムに行ってみよう、と提案してみたところ、もともと巨人ファンの嫁は大賛成、かつ、近頃なぜか高校野球にハマっている娘も異論はないようだったので、小松駅からタクシーをぶっ飛ばしてここにやってきたのでした。

まるでメジャーリーグの発祥の地、アメリカのクーパーズタウンを思わせるような素晴らしい天気ですね。
行ったことないけど。


中に入る前に外をブラブラ見て歩いていたら、すぐ裏のほうに「松井」さんという表札の家が。

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まあ、これが今の松井家なんでしょうね。
本人はここには住んでないでしょうけど、さすがに立派ですな。


松井さんのお父さんがこのミュージアムの原型となった「松井秀喜 野球の館」を作ったのは、彼が巨人に入団した翌年の1994年。
やがて彼の活躍とともにその施設が手狭になったため、2005年に新たに現在の建物を作り、名前も「松井秀喜ベースボールミュージアム」としたのだそうです。

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それにしてもこの蝋人形?、よくできてます。
遠くから見たら、まるで本人がココで出迎えているみたいに見えます。

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館内では彼の少年時代からはじまって、中学、高校、そしてプロとして日本から世界へと飛び立っていった歴史が紹介されています。

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僕にとっての松井秀喜といえば、やはり彼の星稜高校時代の甲子園での5打席連続敬遠。

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大会屈指というか、高校野球の長い歴史の中でも屈指の強打者と呼ばれる彼を中心に優勝候補として臨んだ最後の甲子園。
2回戦の対戦相手、明徳義塾高校は、彼を全打席敬遠し、一球たりとも勝負しなかったのです。
これが伝説の5打席連続敬遠。

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結果星稜高校は3対2で敗戦し、その試合、松井は一度もバットを振らないまま甲子園を去ったのです。
世論の大半は高校野球は教育の一環なので正々堂々と勝負すべきだ、という意見であった反面、勝負である限り、ルールに反しているわけでなければ作戦としては当然だ、という意見もあり、当時これは大きな社会問題になったのでした。

当時の僕はもちろん正々堂々派だったので大いに憤慨し、正直なところ今でも明徳(とその監督)は好きになれない、という感情はあるのですが、当時も、そのあとも、当事者である松井さんが一番大人だったということがよくわかりました。

どーですか、この山下監督の言葉。
普通の高校生だったら投げやりになってふてくされり、睨みの一つや二つをきかせてもいいようなもんですが、松井は違ったのです。

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松井さんは中学生の頃、敬遠されて相手ピッチャーを睨みつけ、バットを放り投げて一塁へと歩いたことがあったそうです。
試合後、コーチに呼び出された松井さんは『大事な野球道具を粗末にする者に野球をやる資格はない。そして、敬遠はルールで許されている立派な作戦だ。相手をにらみ、ふてくされた態度のお前の方がよほどマナー違反だ』と言われたそうです。

そんな裏もあったんですね。


翌日のスポーツニッポンに載っていた阿久悠さんの詩。
僕は今でもこれを鮮明に覚えています。
すごくいい詩なのでそのまま転載します。

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あなたは たぶん、恨みごとを云ったり作戦を誹謗したりはしないだろう。
無念さは、おそらく青春期の総決算のような形で猛々しく噴出を待っているだろうが、あなたはそれを制御し次なる人生への勲章にしエネルギーにしてしまうに違いない。

感情を小出しに爆発させその時その時の微調整を繰り返し、如何にも活力あり気に振る舞う人とはあなたはスケールが違う。
ドンと受け止めて、いつか やがて、まるでこの日の不運が最大の幸運であったかのように変えてしまうことだろう。

バッターボックスの中で、微動だにしなかった態度を称える。
ブーイングに便乗しなかった克己心を何よりも立派だと賞める。
照れたり、くさったり、呆れたり、同情を求めるしぐさを欠片も見せなかったことを賛美する。
一振りも出来ないまま一塁ベースに立ち、瞑想していた男の顔を惚れ惚れと見る。

あなたの夏は、いま 無念の夏かもしれない
が、流れの中で自分を見失わない。
堂々の人間を証明してみせた圧倒的に輝く夏だったのだ。


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阿久悠さんの詩のとおり、松井さんはその後伝説の男になっていきました。

「自分自身があそこで敬遠されたバッターだということを、どこかで証明しなくちゃいけないっていう気持ちが、心の中のどこかにあった」と話していた松井さん。

もしかするとこれが、松井さんが日本で、そして世界で活躍する原点になっていたかもしれない、と思うのです。



ってなわけで高校野球ネタになるとちょっと熱くなっちゃいますが、あとはさらっと。

ご存知のように高校卒業と同時にドラフト1位で巨人に入団し、主砲として活躍したあとは海を渡ってメジャーリーグに挑戦し、ヤンキースで世界一の原動力に。そして国民栄誉賞。

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彼はもちろん野球選手としてもすごいんだけど、人間的にはもっと素晴らしく、みんなに愛されてたんだなということを実感したベースボールミュージアムでした。
野球好きじゃない方にもおススメしたい場所です。

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感動して、売店で「松井秀喜サブレ」だの「松井家秘伝のカレー」だのを買いあさっていたら、なんと売店のレジを打っていたのは松井さんのお母さんだったようです。。。


いったん小松駅に戻ったのですが、実は小松には以前から気になる場所があったのです。

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いつも小松駅の高架ホームを通ると見える、この眺め。
気になりませんか?

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そんなわけで次の列車までちょっとだけ時間があったので、行ってみると、そこは「こまつの杜」というコマツの企業ミュージアム的なところでした。

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この場所には2010年まで建設機械大手コマツの小松工場があったのですが、工場の移転に伴ってその跡地にコマツの広報資料館としてオープンしたのがこの「こまつの杜」。
旧本社を再現した「わくわくコマツ館」でものづくりの不思議が体感できたり、世界最大級の超巨大ダンプカーに乗れたりと、無料でかなり楽しめそうです。お子さん連れにはいいですね。

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まあなんといっても真っ先に目に入ってくるのは、この超巨大ダンプですね。
これは930E(きゅーさんまる いー)と呼ばれる世界最大級の大型ダンプカーで,南米チリ「ロス・ペランブレス銅鉱山」で実際に働いていたものなんだそうです。

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高さ7.3mで積載量は297トン。普通のダンプの20倍くらいで、 小学生だと7425人も乗ることができるんだそうです。
「100人乗ってもだいじょーぶ!」なイナバの物置よりも75倍乗れるってことですね。
そのタイヤだけでもこの大きさですよ。

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ちなみに横にあるのはイナバの物置ではありません(たぶん・・・)
キッズ用に午前と午後に一回づつ、このダンプカーに試乗できる時間帯もあるようです。


時間は限られているようですが、ミニショベルを操作する体験もできるようです。

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滋賀県の長浜にヤンマーミュージアムという有料の企業ミュージアムがあり、そこでもミニショベル体験のコーナーがありましたが、ここは広報資料館なので入場料もかからず完全無料です。
太っ腹だな、コマツ。体験時間はかなり混みそうだけど。

この古い建物が旧コマツ本社を再現した「わくわくコマツ館」。
この日は休館日でしたが、中ではモノづくりに関する展示や体験会などができるみたいです。

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こまつの杜から小松駅方面を眺めるとご覧のとおり。

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あのホームから見えた、不思議な空間の謎がようやく解けました。



<2016年8月21日訪問>






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松田聖子のポッキー島とか、加賀屋で卓球とか【2016夏北陸‐6 見附島(軍艦島)/加賀屋】

 2016-09-16
 
 前編「絶景の千枚田とかB級のせっぷんトンネルとか



登半島の先端近く、珠洲市に面した飯田湾に浮かぶ見附島、別名ポッキー島、じゃなかった、別名軍艦島。

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別名「軍艦島」とはご覧の通り、その姿がまるで巨大な軍艦のような形をしていることからそう名付けられたのですが、今をときめく長崎の世界遺産、端島が軍艦島と呼ばれる前は、軍艦島といえばこの見附島のことだったのです。

なんてったって聖子ちゃんが、まだフリフリの聖子ちゃんカットの時代、グリコのCMで「風立ちぬ」をバックにポッキーくわえてこの軍艦島の石畳を歩いたくらいですから。

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この松田聖子@軍艦島のポッキーのCMはなぜか当時を知る人はみんな覚えているから不思議です。
今からYou tubeで見返してみると、聖子ちゃんは兼六園に行ったり茶屋街あたりを歩いていたり、輪島の朝市に行ったりしているのですがなぜかこの軍艦島のシーンだけが強烈にみんなの印象に残っているようです。

バックに流れていた「風立ちぬ」が聖子ちゃんが初めて歌ったオトナの女のうたで、夏の私を捕まえて!的な歌詞から、寂しいけれどひとりでだって生きていける私、にチェンジしたエポックメイキングな歌だったからかもしれません。
そういえば、この曲が、聖子ちゃんカットで歌った最後の唄でもありました。。。

ちなみに僕は高校時代、松田聖子親衛隊の友達に頼んで高崎の群馬音楽センターでのコンサート、最前列のど真ん中の席で見たことがあるのですが、あまりにも目の前に聖子ちゃんがいすぎて緊張で硬直していたことを思い出します。。。



そんなわけでこの島は初代軍艦島であるとともにポッキー島でもあるのですが、本当の名前は見附島と言います。
弘法大師が布教のために佐渡島からやってきた際、最初に目についた(見つけた)島であることからこう名付けられたとのこと。

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さらに、ここから3.5kmほど離れたところに「恋路」という名前の海岸があるため、そこからここまでを「えんむすビーチ」と呼んで、恋の聖地に仕立てあげているようです。
はい、このブログではいつもの通りお約束ですが、この鐘を男女二人が一緒に鳴らすと、その夜は・・・・・(以下略)・・・・・

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島も人間も、有名になってしまうと勝手にいろんな肩書きがついてしまって忙しいですな。
うん。その気持ち、よーくわかりますとも。



さて能登半島を精力的に回ったこの日の夜は、和倉温泉に宿泊。
和倉温泉と言えば日本を代表する名旅館「加賀屋」ですな。

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その豪華絢爛な内装・食事・お風呂ももちろんなのですが、最近はやりのホスピタリティと呼ばれるサービスレベルが非常に高く「プロが選ぶ日本の旅館・ホテル100選」で36年連続1位という不動の名旅館なのです。

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あんまり若いうちから贅沢させると僕みたいに舌の肥えすぎたつまらない人間が出来上がってしまうのでよくないなぁ、と思いつつも、まあこれも社会勉強だろう、ということで娘を泊まらせてみることにしました。

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そんなわけでいつものように身分を隠して、
「あ~加賀屋に泊まるなんて一生に一度のハレの日なんですー」
的な庶民のふりをしてチェックインすると、
「本日は特別に雪月花という館のお部屋を用意しております」
とフロントのおねーさん。
雪月花というのは加賀屋の中でも特にグレードの高い館の客室で、今回僕が予約した、わりとつつましいプランとは本来かなりのグレード差があるはずなのです。

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おいおいおいおいおいおいおいおい、誰だよーおいらの個人情報もらしちゃってるのはー
ゆっくりくつろげないから、VIP扱いはやめてほしいんだよねー

・・・でもマジで誰だ?
お盆明けとはいえかなり混んでる時期なので、客室があり余ってる感じじゃないし、たとえそれほど混んでなくても普通は雪月花にアップグレードなんかしないと思うよ。

会社の元の後輩で、このあたりの大きな観光会社のご令嬢と今もFacebookでつながっていて、僕が能登に来ていることは知っているはずなので、彼女の手引きかと思い聞いてみると「まさか!」という回答。

彼女曰く「たぶんオーラだと思いますよ」
ということなので、そういうことにしておきましょう。。。


さて、この加賀屋の館内。
これは雪月花に登るエレベーター。

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これはエレベーターから見える空中ラウンジ。

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料理の先付。
もちろん部屋食で、一品一品が最高の状態でサービスされてきました。

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ご覧のようにその館内も食事も素晴らしいのですが、やはり加賀屋のウリは人への惜しみない投資なんだということがよくわかりました。
まあとにかく館内には従業員が多い。同じ規模の旅館とくらべても2倍どころか、3倍や4倍はいてもおかしくはありません。
そのぶん、一人一人のお客さんにサービスできる時間も多くとれるので、必然的にサービス内容は濃くなります。その上に加賀屋流ホスピタリティと呼ばれるサービス哲学が加わるので、これはなかなかマネできるものではありませんね。
今はラグジュアリーな旅館やホテルもたくさんありますが、特にこうしたサービス面ではやはり一日の長があるように思えます。

ま、料金的には「サービスにもお金を払う」という意識と覚悟が必要ですけどね。



そんな加賀屋の夜、娘がどーしてもやりたい、と言い出したのは、なんと卓球!
昼間のリオ五輪で、日本男子卓球チームが繰り広げていた熱戦の余韻からまだ覚めていないのでしょうが、わざわざ加賀屋に来て卓球やるか?
というか、加賀屋に卓球台なんかないだろー、と思っていたら、夏休みのファミリー向け限定企画なのでしょうか、なんと宴会場が卓球コーナーになっていて、加賀屋で卓球、できるのでした。

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そんなわけで、加賀屋の夜は家族対抗卓球大会とともに更けてゆくのでした。。。



<2016年8月18日訪問>






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絶景のちB級。白米千枚田とかせっぷんトンネルとか【2016夏北陸‐5/白米千枚田・曽々木海岸】

 2016-09-10
  
 前編「渚のバルコニーとかキューティーハニーとか



登半島に来るのは3回目なのですが、今回、一番楽しみにしていたのはこの眺めを目にすることでした。

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白米千枚田。
日本を代表する美しい棚田です。

白米千枚田は輪島から車で20分ほど行った道の駅の横にあります。
(というより千枚田の横に道の駅ができた、というべきでしょうが)

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日本海を見下ろす斜面に1004枚の小さな田んぼが重なり海岸まで続いています。
本当にほぼ千枚の田んぼがあるんですね。

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ここでは日本古来の農法「苗代田」という昔ながらの農法が現在も行われていて、日本で初めて世界農業遺産に認定された場所としても有名ですが、なんといってもこの眺めが素晴らしいですよね。

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最近はこの絶景が人気となっていて、千枚田で結婚式が行われたり、冬は棚田のあぜに21,000個のソーラーLEDを設置され、イルミネーションでライトアップされたりしています。
この日もなかなか混んでいて、道の駅の駐車場に入るのにも多少時間がかかるほどでした。

この美しい景観を守るために、ここ白米千枚田にはオーナー制度というのがあるのだそうです。
年会費を払うとマイ田んぼが与えられ、自分で農作業をしたり収穫米がもらえたりするようです。確かにそれぞれの田んぼの横には企業名や個人名のオーナー名の入った立札が立っていました。

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夕日も見たいし、春の田植え前の水田も見たい。もちろん冬のイルミネーションも見たい。
ここは一度だけではなく、また別の季節の別の時間に来てみたい場所です。

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千枚田の道の駅で何か食べようと思っていたのですが、店内には人がいっぱいだったので、その先をさらに能登半島を奥へとすすみます。

白米千米田から少し先に行った曽々木という集落にある窓岩。
秋にはこの岩の真ん中に開いている窓から夕日が差し込むレアなシーンも見られるようです。

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能登では夏から秋にかけてキリコと呼ばれるお祭りが各地で行われます。
キリコとは背が高い巨大な灯籠のようなもので、夜のなるとこれに灯りがともされて町内を練り歩くのです。
まあ青森のねぶたをもっと背を高く、直方体にしたようなものですね。
能登の出身者は、盆には帰ってこなくてもキリコの夜には自分の生まれた故郷に帰ってくるのだそうです。

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Ⓒ輪島キリコ会館


この日はここ曽々木地区でキリコ祭りが行われる、と知人から聞いていたのですが、本番は夜なのでやはり昼間だとまだ人影はほとんどありません。

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今日は泊まりが和倉温泉なのでさすがにここまで見に来ることはできないのですが、いつか見てみたいですね、能登のキリコも。


この曽々木海岸沿いに何軒か食堂のようなものがあったので、先ほど食べそびれた食事を、と都度車をとめて店内をのぞきこむのですが、満席でおばちゃんがパンク状態になっていたり、仕入れのネタが切れたため早めに店じまいしていたりで、いつの間にか昼食難民状態に。
奥能登に向かう海沿いの道はここ1本しかないので、観光客が殺到するお店は限られるのでしょう。まあよくあるパターンですが。

しかしそのおかげでなんとウルトラB級スポットに出会うことができたのです。
海沿いの食堂の先になにやらかなり香ばしい看板というか樽?があったのを発見!

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ここが噂のせっぷんトンネルだそうですよ!

すると、せっぷんってなあに?と娘。
せっぷんの意味も知らんのかぁぁぁぁぁ、中2にもなって!

「接吻てのはだな、ちゅーのことだ」
「なあんだ、じゃあ知ってる」
「ええええええええ、知っちゃってるのか?せっぷんを」

さて、せっぷんトンネルとはこんな岩場に掘られた小さなトンネルです。
確かに男と女が二人っきりで入ったら、何か間違いがおきてもおかしくはなさそうなトンネルではあります。

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せっぷんという名前は昭和32年の東宝映画「忘却の花びら」の劇中で、主人公とヒロインが二人の愛を確かめ合い、この洞窟で接吻したことから由来するのだそうです。
今は恋人の聖地のひとつとしてラブパワースポットのひとつなんだそうな。

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トンネルを抜けて今来た道を振り返ると、ハートのライトアップの仕掛けが。

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二人っきりで来ても記念撮影できるように、ハートうつし台も完備されとりました。

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曽々木海岸は奇岩が連なる景勝地なので、眺めもなかなかですよ。

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そんなわけで、せっぷんしたいんだけど、なかなか言いだせない、という相手がいらっしゃいましたら、ぜひここに連れ出してみてください。

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この洞窟とか💛マークの下をくぐると、どうやらせっぷんしたくてしたくてたまらなくなる呪術的効果が・・・・・
あるといいですね!




<2016年8月18日訪問つづく>






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