輪島の和フレンチ「ラトリエ・ドゥ・ノト」とか火中の栗ひろいとか【能登スローな旅-5 完結編】

 2017-11-17
 前編「絶品の能登米とか、昭和の仲良し兄弟とか



端シェフのこのお店、「ラトリエ・ドゥ・ノト (L'Atelier de NOTO)」という輪島で初めての本格的なフレンチレストラン。

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フレンチレストランといいつつ、思いっきり和のイメージですが、それもそのはず、この建物はもともと輪島の塗師の工房であった古民家だったもの。

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オーナーシェフの池端さんは輪島出身で、あの三ツ星レストランのパリの「ロブション」で本場の味を学んだフレンチ界のえびぞーみたいな感じ(・・・しつこい)
ま、とにかく本格派なのです。

店名のラトリエとは「アトリエ」という意味のフランス語。
「能登のアトリエ」、いいじゃないっすか!
この和×フレンチな感じ、かなりイケてます。

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そしてお楽しみ、本日のメニューはこちら。

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恥ずかしながら、まったくグルメではない僕なので、このメニューみてもうーん、なんかたくさん書いてあって品数多そう・・・くらいしかわからないのですが、いやいやホントに次から次へと出てくる出てくる。

まずは左上に書いてあるアミューズ。

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アミューズってこんなにたくさん出てくるものなの?って感じ。
味ももちろんですが、なんちゅーか今風に言うとインスタ映え、バッチリですわ。

おねーさまがた、きゃーきゃー言いながら(きゃーきゃーとは言ってないか。。。)写真バチバチ。


そして能登ワインのシャルドネ。

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おねーさまがた、妖しげなカクテルも作ってもらってます。

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そしていよいよ本メニューの登場。

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これが朝市で仕入れたスズキですね。

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🄫石川県農林水産部 里山振興室


グルメに関するボキャブラリーの貧弱な僕はこの素晴らしさをうまく表現できませんので、マーケットへのPRは専門家のおねーさまがたにお任せすることにし、ここでは思いっきり説明省いて無言で写真載せちゃいましたが、まあご覧いただければわかるようにすごいボリュームで味も素晴らしい。

えびぞーさん、グッジョブ!


これはいいね。
スローな旅でこんな洗練されたものが出てくるとちょっとイメージ違うのかな、と思ったけど、能登出身の池端シェフが自信を持って選び抜いた地産の食材だし、これだけのサービスレベルなのに何より肩ひじ張らないんですよ、このお店。

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🄫石川県農林水産部 里山振興室


あ、デザート忘れてた。

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すごいでしょ?
これぞ飯テロですね。
まさかこのグルメ音痴な僕が飯テロ記事書くとは思わなかった。。。



さて、翌日は3日目、最終日。

出発までゆっくり能登を楽しんでいってよ、ということでおとーさんが案内してくれたのは栗ひろい。
春蘭の里では季節ごとにいろんな現地体験プログラムがあって、おとーさん、おかーさんと相談しながら旬の体験ができるんです。

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🄫石川県農林水産部 里山振興室

なんか爽やかなモデルみたいな青年が栗ひろいしてますなー。
もうちょっとお腹へこましたほうがいいな。。。
そうそう、僕、クリ大好きなんで栗ひろいをリクエストしたのでした。

これ、演出じゃなくてこんなのがたくさん落ちてました。

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そんなわけで、どーですか、大量でしょ!

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家に戻ってどうするかと思ったらおとーさん、おもむろに焚火をはじめます。

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おーそのまま焼くのか?
なんかワイルドだぜ。

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しかしこれこそ「火中の栗」ってやつでないかい?
こんなところまで来て火中の栗を拾いたくないぞ!


と思ってたのですが、いつも僕が拾ってる栗とは違って今日は爆発することもなく完成。

見た目グロテスクですが、剥いてみたら意外と色白でおいしそうなクリでした。

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そんなスローな時間を過ごしているうちに、出発の時間が近づいてきました。

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チロ、また来るよ!


能登スローな旅、期待以上に楽しかったです。
今までもさんざん賞賛していたのでお分かりかと思いますが、おねーさまがたとの道中も緊張感にあふれた貴重な体験でした。
便所のウラに呼び出されることもなく、いろいろと勉強させていただきました。

石川県のみなさま、能登のみなさま、日本に恋する伝道師が大の能登ファンになりましたので、これからもいろいろお任せください!



<2017年9月15~16日 訪問 このシリーズおわり>



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絶品の能登米とか昭和の仲良し兄弟とか【能登スローな旅-4】

 2017-11-14
 前編「塗師の女将とか、えびぞーシェフとか、太っ腹なおとーさんとか


ちに待った炊きたてご飯。
お米を選んでその場で炊いて、できたてを食べるというのはこんなにウキウキするのか!という不思議な感じ。

ふたを開けたときのもわっと上る湯気と炊きたてのお米の香り。

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ⓒ石川県農林水産部 里山振興室

いやー、これたまんないっす!
出来上がった何種類かのお米を少しずつお茶碗に盛って食べると確かに品種によって甘みや歯ごたえは違うのですが、どれもうまい。

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ⓒ石川県農林水産部 里山振興室

フードジャーナリストのおねーさんもホクホク顔で何杯もお代わりしてたので、これはホンモノだったのでしょう!

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ⓒ石川県農林水産部 里山振興室

おかずがシンプルなのもすごくいい!
ご飯ですよ、ご飯。ご飯の味を引き立てる添え物があれば充分、って感じでした。


山本さん、これいいよ!
ちょっと手間がかかるので、オペレーションは工夫が必要かもしれないけど、こういう贅沢こそ、スローな旅の真骨頂だね。
来年4月の里山まるごとホテル開業に向けて頑張ってくださいね!
ちなみにこの食事プランはホテル開業を待たずとも今でもやってるのでみなさんもぜひ炊きたてのご飯、食べに行ってみてください!


ご飯をお腹いっぱい食べたあとのひととき。
この古民家にすごくいい縁側があるので、みんな自然とそこに集まります。

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ⓒ石川県農林水産部 里山振興室

本当はおねーさんがたに挟まれて、緊張でココロもカラダもビンビンに、もとい、ガチガチにこわばっているのですが、なんかこう見るといい雰囲気じゃないっすか!
なんか昭和の7人兄弟みたいですな。


さて、そのあとはこの古民家からちょっと山間部に入ったところで和紙づくり体験。

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ⓒ石川県農林水産部 里山振興室

庭に咲いている草花から好きなものを摘んできて、花柄の和紙を作るのです。

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ⓒ石川県農林水産部 里山振興室

女子たちが摘む花はみんなこんな感じ。

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ⓒ石川県農林水産部 里山振興室

さすが、お上品ですな。

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ⓒ石川県農林水産部 里山振興室

日本男児たるもの、和紙作りなんてできまへんよ、と僕は遠巻きにみていたのですが、いーから早く花とってきさい!とおねーさんに一喝されたのでしかたなく草花を摘んできます。

おおお、ワイルドだぜ!

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ⓒ石川県農林水産部 里山振興室

後日送られてきた完成品がコレ。

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意外とセンスあるじゃん、俺!
・・・そーでもないか。。。

この和紙作りも、さっきのお米が炊き上がるまでのアクティビティのひとつとして検討してるようですが、移動も入れて1時間だとちょっと忙しいかな。和紙作りは日本男児がやってもなかなか面白かったけど。


午後は能登半島をずっと東の方へ。

まずは道の駅すず塩田村。

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ⓒ石川県農林水産部 里山振興室

おー、懐かしい!
ここは去年の夏の家族旅行でも途中で休憩したところでした。

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ここは日本で唯一昔ながらの製塩法として知られる「揚げ浜式製塩法」を続けていて、その製法を体験したり見学したりすることができます。


その製法をずごーくシンプルに説明すると、海水を塩田に撒いて日干しし、塩の結晶を集めた水をつくり大釜で煮詰めて完成!ということなんだと思いますが、これが見ただけでえらく重労働。

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ⓒ石川県農林水産部 里山振興室

大釜で煮立ってできてきた塩の山。
この塩の形の変化から火のタイミングを見極めて加減をすることが味に大きく影響するのだと言います。

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グツグツ煮立った大釜なので、この作業小屋がめちゃくちゃ暑いのですが、そんな中でこの重労働はキツいですよね。

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ⓒ石川県農林水産部 里山振興室

こうしてかなりの手間がかかっているぶん、珠洲の揚げ浜式製法でできた塩は塩辛さが少なく、豊かな海の旨みと甘みがあるのだそうです。

今まで塩とかまったくこだわりはなかったんですが、こうして聞くとなかなか深いですね。
全国35億人の僕のファンクラブ会員の主婦にも「もっと塩にこだわりなさい!」と伝えたいと思います。


そして白米千枚田。

ちょうど稲刈りの直前くらいの時期でした。

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ⓒ石川県農林水産部 里山振興室

ちなみに、去年の夏に来た時の写真がこれ。

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一面緑の夏にくらべて秋は少しスカスカした感じに見えちゃう気もしますが、これぞ世界農業遺産能登を代表する景観ですね。


そして夕刻。
輪島市内に戻ってある1軒のシブい古民家に向かいます。

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ⓒ石川県農林水産部 里山振興室

そこで出迎えてくれたのは、能登のえびぞー、もとい池端シェフ。

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ⓒ石川県農林水産部 里山振興室

そう、今朝、輪島の朝市で仕入れた食材が、僕たちだけのためのディナーとして用意されているのでした。



<2017年9月15日 訪問 つづく>



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塗師の女将とか、えびぞーシェフとか、太っ腹なおとーさんとか【能登スローな旅-3】

 2017-11-11
 前編「人生初の民泊とか、犬のチロとか


登スローな旅、2日目。

この日は輪島からのスタートで、最初に向かったのは輪島塗の塗師屋、蔦屋漆器店。

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1860年、江戸の昔に創業したこの蔦屋さんは、現在五代目。
輪島の伝統的な販売方法である行商を守り続け、現在も全国にいるお客様から直接発注を受けて漆器を作り続けているそうです。

まずは女将のよしこさんから輪島塗についてのお話を伺います。

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よしこさん、知性あふれててカッコいいですわ。
そして出てくる茶菓子のなんとセンスのいいこと。。。
これももちろん輪島塗。

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輪島塗というのは厚い木地の上に布を貼って補強し、生漆と米糊などを幾重にも塗り重ねているので、非常に丈夫なものなんだそうです。
また輪島塗は保温効果が高いのに持っても熱くなく、冷たいものを入れても汗をかかないんだとか。

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そして何かアクシデントがあっても修理をしっかりしてくれるもの輪島塗の特徴。
多少値は張っても一度手に入れたら長く使えるのが輪島塗の商品なんだそうです。

店内には蔵を改装したギャラリーがあって輪島塗の商品が並んでいます。

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そんな話を聞いたので「あー、このテーブルの上の全部ください」と言いそうになったんですが、バブル時代の申し子のようなおねーさんがたから目を付けられて便所のウラに呼び出されると大変なので、また今度あらためてこそっと買いに来ることにします。


そのあとはご自宅の奥にご案内いただき、工房をちょっと見学。

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・・・女将に似てますね。御子息・・・ですよね。


この蔦屋さんは輪島を代表する老舗、ということだけではなく、この蔵ギャラリーでお寿司ランチのイベントをやったり輪島塗の工房をめぐるツアーを企画したりと、輪島塗の魅力を伝えるために新しいことにも積極的に取り組んでいることもあって、今回の僕たちの訪問先に選ばれたんでしょうね。

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塗師屋の外に出ると、エプロン姿に買い物かごを手にした笑顔いっぱいのおにーさんが僕たちを待っています。

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えびぞーさん?

いえいえ、この方は池端さんというフランス料理のシェフ。
このあとシェフと一緒にすぐ近くの輪島の朝市まで向かいます。

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そう、シェフと一緒に朝市に出かけ、そこで選んだ食材で今夜のディナーのメニューを仕立ててくれる、というスペシャルな企画。

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シェフは普段からこの朝市で食材を仕入れているらしく、市場のおばちゃんたちにも大人気。
メニューのチョイスはもちろんおねーさまがたにお任せしていたので、僕は横から見ていただけですが、輪島の朝市に(たぶん4回目で)初めて参加したぞ!って感じがしました。

1日何組もできる企画ではないですが、こんな企画なら確かにスペシャルですよね。
どんなメニューが出てくるのかお楽しみにーってことでいったんシェフとはお別れします。



次に向かったのは輪島から少し山間部に入った旧三井町にある古民家。

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民家の中に入るとご飯を炊くお釜が並んでいます。

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ちょっとちょっとちょっと、もうご飯ですか?
まだ11時前だし、なんぼなんでもちょっとはやくないかい?

と思っていたら、都会から能登にやってきたぜ!的な雰囲気いっぱいのおにーさんが登場。

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このおにーさんは、ここで里山の魅力をまるごと活かしたホテルの開業準備をしている山本さん。
やはりこの山本さん、東京出身なのですが、大学時代にゼミの研究でこの地にやってきて以来、その魅力に取りつかれてついに移住を決意したのだそうです。


僕らがこんなに早くこの昼食場所に来たのには理由がありました。
このかわいい小箱に入った2合のお米から好きなものを選ぶと、それをさっきの釜で炊いてくれるんだそうです。

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「里山まるごと定食」と書かれたメニューにも燦然と輝く「釜戸で炊いた輪島のお米」の文字。

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おおお、これはウキウキしますね。
僕的には色白で可憐なイメージの「ゆきわり草米」がいいなあーとか思ってたのですが、おねーさんたちの合議により「そうじ寺米」「三井の里米」「かなくらの里米」がチョイスされたようです。

もちろん文句なんかあるはずがありませんよ、ハイ。


さて、お米はチョイスしましたが、それが炊き上がるまで1時間ほどかかるので、その間にアクティビティが用意されています。

山本さんの先導で、目の前の国道を渡った先にある小さな農園に案内されると、いましたよ、これまたいい感じのおとーさんが。

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ここで一人ひとつ、好きな野菜を収穫してお土産に持って帰ってもいいし、簡単に料理してランチで出してもいいですよ、と山本さんが説明するのですが、このおとーさん「いいよいいよ、好きなだけ採ってっていーよ」とか太っ腹この上なし!

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山本さん、苦笑いするしかないですねー

結局、こんなにどっさりもらっちゃいました。

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さて、この畑の裏側に広がる里山風景がこれっ。

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どこかの大学教授か誰かがこの空と森と稲穂を見て、このバランスは鉄板だ!と言ったそうですが、まさにそんな感じかもしれません。

山本さんのところの古民家には自転車もある、ということだったので、ご飯が炊きあがるのを待つ間、この里山風景の中、サイクリングしてみました。

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結構本格的ないい自転車でしたよ。
本格的な自転車すぎて、久しぶりに自転車になんか乗ったおねーさんが途中でちょっとコケちゃいましたが、ドンマイ!


さあ、サイクリングが終わって古民家に帰ると、そろそろご飯も炊きあがる頃でしょうか。




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人生初の民泊!春蘭の里のおとーさんとか、犬のチロとか【能登スローな旅‐2】

 2017-11-05
 前編「行ってきました!能登スローツーリズム専門家ツアー


登のスローな旅、次は「アエノコト」と呼ばれる能登の伝統文化の体験。

「アエ」とは能登の言葉で「餐=食のおもてなし」、「コト」は「神事・お祭り」を意味するため、「アエノコト」を訳すと「神様へのおもてなしをする」こと。
奥能登の農家が、稲作を守る「田の神様」を労い、感謝を捧げるために昔から行ってきたこの農耕儀礼は「奥能登のあえのこと」という名称で2009年にユネスコ世界無形遺産に登録されました。

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ⓒ石川県農林水産部 里山振興室

僕たちは能登町の柳田公園にある「合鹿案」で、この「アエノコト」体験を行ったのですが、その詳細はたびねすの記事「残したい!奥能登あえのこと体験」で紹介していますのでご覧ください。


あえのこと体験を終えると、日中のスケジュールは終了で、宿泊施設へと向かいます。

スローな旅ですから、当然宿泊施設もスローなところ。
なんと人生初の民泊です。

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ⓒ石川県農林水産部 里山振興室

僕がいつも泊まっているような7ツ星ホテルのスイートルームとか、プールみたいな露天風呂が付いた離れの貴賓室とか、真ん中にぐいんぐいん回るベッドがある全面鏡張りのお部屋とかとはちょっと毛色が違いますが、まあたまにはいいでしょう。


さて、民泊というのは、地元の農家などの一般の民家に宿泊サービスとして対価を払って泊まること。
日本では中高生が修学旅行先で民泊を利用することが多かったのですが、最近は海外からの旅行者の増加やAirbnb(エアビーアンドビー)などの民泊仲介業者の出現によって、一般の旅行者にも民泊が広まってきています。

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ただニュースでも話題になっているように、こうした新興民泊仲介業者が扱う宿泊施設にはまだまだ違法営業も多いのですが、今回僕たちが宿泊した「春蘭の里」は20年前から民泊を行っていて日本の農村民泊では最先端と言われている場所。

この方が春蘭の里の代表である多田さん。

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ⓒ石川県農林水産部 里山振興室

春蘭の里というのは1軒の民宿の名前ではなく、この地域にある約50件の民泊施設の総称なのですが、このめちゃくちゃパワフルなおとーさんが先頭に立ってこの地域の人たちを取りまとめて作り上げてきたのだ、といいます。


春蘭の里、なんていう名前がついているので、白川郷とか会津の大内宿みたいに同じ地区に民家が並んでいるイメージだったのですが、実際はめちゃめちゃ広い範囲に散らばっていて、見た感じ普通の里山と変わりありません。

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今回は男性は1軒、女性は2軒の民家に分かれて宿泊することになります。
おねーさん方と一緒に泊まれないのはちょっと安心、もとい、残念な気がしますが、カメラマンさんと石川県の担当者の方と今宵の宿に向かいます。

僕たちが泊まったのは「三平」さんで、これが今日から3日間の僕たちのおとーさんとおかーさん。

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ⓒ石川県農林水産部 里山振興室


そしてこれが今日から3日間の僕の相棒「チロ」(テキトー)。

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ⓒ石川県農林水産部 里山振興室

おおお、なんかいい感じだぞ、スローな旅!!!


春蘭の里の民宿はほとんどが兼業で、この三平のお父さんも民宿は副業の副業なんだそうです。
本業は建築関係の会社を経営していて、兼業で農家、そしてさらに兼業でこの民泊業をやっているのだとか。
本業が水回りを中心とした建築関係なのでこの家は特にお風呂とトイレが凄いんです。

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ⓒ石川県農林水産部 里山振興室

民泊だとお風呂は家主一家と共同、ということも多いのですが、この三平さんは宿泊客専用でしかもこの広さ。
飲み物も冷やしてあるから風呂入りながら好きに飲んでいいぞーだって!

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ⓒ石川県農林水産部 里山振興室

おとーさん、気が利きすぎる!!
ちなみにトイレに入るとBGMにショパンが流れました。。。


夕食は、囲炉裏で若干おとーさんの人生論を聞きながら、という形なりますが、これはまあ想定内のよくある流れですね。

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ⓒ石川県農林水産部 里山振興室

僕たちがホントの息子みたいに見えたのか、この日は若干を少しオーバーして、かなり深い人生論にまで及びましたが、50にして正直に、そして誠実に生きることの大切さを学びました。。。


春蘭の里は、メニューこそそれぞれの家庭に任せてはいますが、夕食は必ず13品、というように決まりを作り、全宿泊施設が同じ料金でサービスを提供しています。

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ⓒ石川県農林水産部 里山振興室

メニューは地産地消の典型のような内容で、川魚と山菜が多かったですね。

そして必ず輪島塗の食器を使うのも全施設共通のサービスなんだそうです。

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おとーさん、次から次へとお酒を注いでくれるのですが、自身はあまり飲めないそう。ガンガン飲めそうに見えるけど。。。

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ⓒ石川県農林水産部 里山振興室


寝室は3人にそれぞれ別の部屋が用意されていましたが、部屋は襖で仕切られているだけでカギはありません。
おー、これだとカップルできても相当チャレンジャーじゃない限りムフフとかはできないなー、と思っていたのですが、そもそも各施設1日1組しか予約を受けないということでしたので、ムフフ、大丈夫みたいです!

いやいやいやいや・・・ムフフ自粛ですわ、こんなスローな旅では。



さて、朝。

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ⓒ石川県農林水産部 里山振興室


めちゃくちゃきれいな黄身ですがな。。。

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それもそハズ、なんとこれ、生みたてのあったかい卵なんだそうです。

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そうか、これはキミたちのタマゴだったのか!

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というか養殖場までありましたよ、この家には!

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お父さん、ここでヤマメの養殖をして春蘭の里の各農家に出荷もしてるのだそうです。

なかなかやるなぁ、春蘭の里!



<2017年9月14~15日 訪問 つづく>   続き⇒塗師の女将とか、えびぞーシェフとか、太っ腹なおとーさんとか「」



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行ってきました!能登スローツーリズム専門家派遣ツアー 【石川県・能登半島】

 2017-11-02
登はやさしや つちまでも

去年の夏の北陸家族旅行を書いたブログの一篇(「渚のバルコニーとか、キューティーハニーとか」)を、こんな出だしではじめたところ、
「この言葉を知ってるなんて、さすが日本に恋する伝道師、風祭さん!!あっ、タイトルと中味は別として・・・」
とえらく感動してくれた女子がいました。

彼女は僕と同じ会社で、地域の魅力を発掘して伝道する仕事をしていて、日々日本全国を飛び回っているのですが、特にこの能登地域にも深くかかわっていたため、僕のこの金言にビビビーンと反応したのです。

そんなわけで彼女が「能登半島をスローツーリズムで活性化するための専門家派遣」の仕事を請け負った時、まっさきに「この人しかいない!」と脳裏に浮かんだのがこの僕だったことは当たり前田のクラッカーなのであります。

まー仕方ないな。専門家とか言われるのはズバッとど真ん中のストレートすぎてちょっと照れるけど、そーゆーことなら受けるしかないか。
僕の専門家としての知見が最大に活かせるのは、日本一テキトーな旅ブロガーとして能登の魅力をゆるーく発信することだと勝手に解釈して、いざ、能登に入ることにしたのでした。

あ、そういえばこの「地域に恋する伝道師」の彼女、僕をあの気仙沼に引きずりこんで、「酒と貝と女」まみれにした張本人なのでした。

うっ、大丈夫かな、引き受けちゃて。。。


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秋晴れの能登空港に到着し、ロビーの集合場所で待っていると、ぞくぞくと集まってきましたよ、専門家のみなさんが。

トラベルライターの大大大先輩のおねーさん
神の舌を持つフードジャーナリストのおねーさん
うちの会社の看板旅行誌の編集長のおねーさん
そして僕を誘った、地域に恋する伝道師女子。

げっ、もとい、むふっ、僕以外ぜーんぶ専門家女子ってこと?

と思ったらカメラマンの男性と石川県の担当者の男性も3日間一緒に回ってくれるということだったので、かなり安心、もとい、残念でした。

ぼ、ぼ、ぼくなんて専門家といえるほどの器ぢゃないんで、みなさまと一緒に回るなんて百年早いと思うのですが、とにかくお手柔らか…、もとい、よろしくお願いします。。。。。



さて、能登空港から3台の車に分乗して、さっそく最初の訪問地、能登ワインの里へ。

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今回のこのツアーでの僕たち専門家の役目は、今後「スローツーリズム」の聖地として能登にたくさんの人を呼び込むために観光や食、伝統文化などの素材を体験して評価したり、どんな訴求をすべきかを助言したりすること。

「スローツーリズム」というのは文字通り、ゆっくりと暮らすように旅を楽しむということ。
豊かな里山里海から生まれた食材や食文化を中心に、美しい景観や伝統文化の魅力を「本物志向」「体験型」の観光を通じて提供し、訪れた旅行者にゆったりと滞在していただくのが能登の目指すスローツーリズム。

そのため今回のツアーの中味は普通の観光とはちょっと違うのです。
この能登ワインをめぐる旅もそのひとつで、ここでしかできないワインツーリズムを目指しています。

詳しくはすでにたびねすのこの記事(「この絶景は日本のボルドー?能登ワインめぐりが意外とアツい」)に書いてありますのでここではそのウラ話を中心に書こうと思います。


今回、このワインツーリズムを案内してくれた村山さん。

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ⓒ石川県農林水産部 里山振興室

おぉー、いきなりイケメンですなぁ。
おねーさまの目が❤になっているかどうか確認しようと思っ・・・・いや、できませんでした。

村山さん、もともとは家業の建設関係の会社をやっていたのですが、ひょんなことから農業の道へと足を突っ込み、今やワイン醸造用のブドウ畑の栽培家、カフェのオーナー、能登の農産物の販売と手広くやってる青年実業家!
おねーさまの目が❤になっているかどうか確認しようと思っ・・・・やっぱりできません。

村山さんの運転するバンでブドウ畑の中にズンズン入っていくとみんなからおおぉー、と歓声。

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ⓒ石川県農林水産部 里山振興室

いやんワイルド、村山さん!

そんでもってこのブドウ畑でいきなり試飲会がはじまります。

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ⓒ石川県農林水産部 里山振興室


いやんしゃれおつ、村山さん!

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ⓒ石川県農林水産部 里山振興室

おねーさまの目が❤になっているかどうか確認しようと思っ・・・・
おねーさま、もうワインガンガン飲んで目がトロンってなってるじゃないっすか!

なんだかいきなり楽しいぞ、能登のワインツーリズム!


ブドウ畑からすぐ近くの能登ワインのワイナリーへ。

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ここでワイン醸造のプロフェッショナルからの説明を聞きます。

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ⓒ石川県農林水産部 里山振興室

しかしなんかこれ、雑誌の記事みたいにカッコいい写真ですよね。
さすが専門家!カメラもプロ並みですなあ、と思っていただいた全国37万人の愛読者のみなさま、ありがとうございます。

が、残念ながら今回は僕の写真でないものも掲載しているのです。
この写真の下に「ⓒ石川県農林水産部 里山振興室」と入っているものは、一緒にまわったカメラマンさんが石川県から委託を受けて撮影してくれたもの。

石川県の里山振興に資するものであれば使っていいよ、というお墨付きをいただいたので、石川県の里山のために日々切磋琢磨しているこのブログでも活用させていただくことにしました。


そしてなんといっても素晴らしかったのがこの眺め。

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これは能登ワインのテラスから眺めるブドウ畑。
まるでボルドーとかシャンパーニュみたいですよね!行ったことないけど。


ワイナリーで試飲やらショッピングやらを楽しんだ後は村山さんのワインカフェ「RYU-CRU」へ。

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あれ、さっきブドウ畑でワイン用意してくれてた娘さんが、いつの間にかカフェのスタッフに。
いい笑顔ですねー
こんな素晴らしい環境でブドウ育てたり、カフェやったりしてれば、こういうイキイキとした表情になるんでしょうね!

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ⓒ石川県農林水産部 里山振興室



さてこのカフェでのランチですが、地産地消のメニューで、かつしゃれおつ。

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ⓒ石川県農林水産部 里山振興室

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ⓒ石川県農林水産部 里山振興室

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ⓒ石川県農林水産部 里山振興室


とてもじゃないけど、僕にはこんなに美しく食事の写真を撮れないので山岸さん(カメラマンさんの名前)、写真たくさん使わせていただきます!

もちろん見た目だけじゃなくってめちゃくちゃおいしかったですよ!



<2017年9月14日 訪問 つづく>   続き⇒「人生初の民泊とか、犬のチロとか




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