甘酒とか富士山とかたまプラーザの出女とか。【東海道テキトー完歩 風祭~箱根宿 その2】

 2014-11-29
『東海道テキトー完歩』とは・・・・・
 

とある本に触発され、旧東海道に沿って五十三次、約500㎞をテキトーに、しかし完歩しようという試み。

時間がある時にぶらっと出かけて、気の向くままに歩くシステム。歩く順番もランダム。よって何年かかるか不明。
名所旧跡を語るより、街道沿いの人々や風俗(変な意味ではない・・・と思う)、B級スポットなどを、ときどき妄想なんかも入れながら紹介する滑稽本(になったらいいな)。

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その1 決戦は金曜日!サルとかオンナコロシとか  より続く>


しくて、どんぐりほどの涙がこぼれる、という橿の木坂を登り終えると、見晴し茶屋があります。
今も昔も、さすがにここでひと休みする人が多かったのでしょう。


迷いました。
すごく迷いましたが、ここも通過します。
なぜなら、さらに少し先にある「甘酒茶屋」で名物の甘酒と餅を食べたかったからです。
ここで中途半端に食べてしまったら、食べそびれてしまった昼食を今まで我慢していた意味がなくなってしまうのです。

膝の屈伸とアキレス腱伸ばしを2,3回やって、再び果敢に勾配を攻めます。まだ負けないぞ、箱根め。


見晴し茶屋付近からの眺め。
標高はこのあたりで約600m。かなり登りつめてきました。

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またこんな看板出てきたよ。
猿も滑るほどの坂だってよ。もう勘弁してくれ~

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見上げれば美しいはずの紅葉も、あまり目に入ってきません。
本当にこのあたりではめまいで倒れるかと思ってしばらく階段に座り込んでいたくらいです。

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しかししかししかし、苦難にも必ずゴールというものはやってくるのです。
ようやく、念願の甘酒茶屋に着きました!

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ここは旧道の車道にも面していて、観光バスなんかも脇に停まっていて、かなりの賑わいです。

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そしてこれが甘酒と磯辺餅。
甘酒400円、餅500円、都合900円です。
べらぼうに高いのですが、沁みます。。。
甘酒も、甘すぎずにおいしいのです。

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歩きはじめて3時間ちょっと。はじめてまともに休んで、ようやくまた元気が出てきました。
甘酒茶屋を過ぎても相変わらず登りは続くのですが、気分的にラストスパートモードになっているので、さほどつらい感じはしません。


そして標高820m、箱根宿までの最高地点を越えると、道が下りとなり、芦ノ湖が見えてきました。やったー。

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芦ノ湖を見下ろしながら、湖畔の元箱根へと下ります。

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元箱根地区の遊覧船乗り場。
もちろん遊覧船には、乗りませんよ。
男のおひとりさまは、芦ノ湖の遊覧はアヒルボートのシングルユース以外許されていませんから。

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箱根神社の大鳥居の向こうに、駒ケ岳とロープウェイが見えます。

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湖畔の成川美術館。
今日は時間がないので入りませんが、ここの展望ラウンジから見える富士山は、天気がよければ間違いなく館内で一番美しい作品だと思います。

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湖畔に沿って旧街道をすすみます。両側に見事な箱根の杉並木が現れます。

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しばらくすると、杉並木の間から見事な富士山が見えたので、再び湖畔にかけ降ります。

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実はこれが東海道テキトー完歩では初めての富士山との対面です。
普段、東京のオフィスから見える夕暮れの富士山は、逆光になってしまっているので黒々としていますが、この角度からの金色の富士山は幻想的ですね。

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芦ノ湖沿いに旧道をすすみ、富士山が恩賜箱根公園の高台に隠れてしまうと、箱根関所跡になります。
夕方で閉園が近かったので、中には入りませんでしたが、せっかくなのでしばらくの間、関所を通過する入り鉄砲とか出女とかを取り締まってみることにしました。

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正直なところ、入り鉄砲については全く興味がないので、おひとりさまの出女(江戸から関所を越えて外へ出てゆく女性)に絞って見張っていると、さっそくたまプラーザ在住の主婦36歳が、こそこそと逃げるように関所を通り過ぎようとします。
慌てて彼女を呼び止めて、通行手形を要求すると、彼女は今にも泣き出しそうな表情で関所破りの弁明をはじめます。

旦那が海外単身赴任中で、退屈な毎日に耐えられなくなり、ついつい刺激を求めて江戸から逃げ出し、ひとり旅へ手を染めてしまったのだ、というのです。

関所破りは本来、磔の刑に処すことが決まりであるが、と僕は言いました。
「そなたの事情を酌量し、今回は特別に通行を許すこととする。
 旅は万能の薬、大いに旅を楽しみたまえ。
 だかしかし、間もなく日も暮れることだし、これから先は暗くて大変危険である。
 よかったらそれがしの部屋の片隅でひと夜を過ごしてから先へ進んでもよいのではないか。」

彼女は、関所破りを免じてくれたことに大いに感謝の言葉を述べた後、けれども、と言ってその表情を引き締めて言いました。

「それはいやです。ごめんなさい」


ということで、僕はるるぶトラベルの「東海道テキトーウォーカー向け おひとり様用格安宿泊プラン」で予約した旅館で、ひとり寂しく箱根の味覚に舌鼓を打ったのでした。

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今回の結果:小田原宿(風祭)~箱根宿 17kmを制覇! 
実際の歩行距離は寄り道入れて17.68キロを4時間55分
東海道テキトー完歩まで:現在の合計 128㎞/512km



<2014年11月22日 訪問>




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決戦は金曜日!猿とかオンナコロシとか。【東海道テキトー完歩 風祭~箱根宿 その1】

 2014-11-27
『東海道テキトー完歩』とは・・・・・
 

とある本に触発され、旧東海道に沿って五十三次、約500㎞をテキトーに、しかし完歩しようという試み。

時間がある時にぶらっと出かけて、気の向くままに歩くシステム。歩く順番もランダム。よって何年かかるか不明。
名所旧跡を語るより、街道沿いの人々や風俗(変な意味ではない・・・と思う)、B級スポットなどを、ときどき妄想なんかも入れながら紹介する滑稽本(になったらいいな)。

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11月21日、明日からの3連休をうしろに控えた金曜日。
天気予報もおおむね良好であることを確認して、東海道テキトー散歩の最初の難所、箱根越えをこのタイミングで決行することにしました。

過酷な峠越えには、暑すぎず、寒すぎず、ちょうどいい気候で、紅葉も見頃。
連休で観光客が箱根に押し寄せる前に箱根に入ってしまい、連休入りと同時に人の流れと反対に箱根を出て、できればそのまま連休を利用して静岡方面も少しまとめて歩いてしまい、最後に1日ゆっくり休んでからまた仕事に戻ろう、という魂胆です。



出発は・・・・・一応箱根気分、ってことでロマンスカーに乗ってみました。
なるべ朝早く出よう、と思っていたのですが、結局朝のラッシュを避ける形で、いつもより遅い時間に家を出たので新宿発が9:47。

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小田原で箱根登山電車に乗り換えて、今回のスタート地点風祭駅に着いたのは11時半ちょっと前でした。
まあ、今日は芦ノ湖に宿も取ってあるし、夕方までに13,4キロ歩くだけだから余裕だろう、と思っていました。
結論からすると、そんなに余裕はなかったのですが。。。

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風祭駅のすぐ北側を通る旧道沿いに、ゆるやかな坂を鼻歌交じりに歩きます。
風祭駅の標高36m、今日の箱根越えの最高地点の標高は820mくらいでしょうから、約800mの高低差を上るわけです。
ずっとこんな感じであるわけがありませんので、まあ準備運動という感じです。

入生田の駅の手前で箱根登山鉄道の踏切を渡ります。
連休前日なので、平日ではありますがいつもより観光客は多そうでした。

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箱根湯本駅手前で旧東海道は左に折れて、三枚橋を渡ります。
いよいよ、ここからが箱根越えの本番です。
ちょうど正午のサイレンが鳴り響きました。
果たして、タスキは、つなげるのか!!!

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箱根町役場を右にみながらゆるやかにカーブをすると、いきなり勾配がきつくなります。
吐く息は白いのですが、もう半袖でもいいくらいにカラダが火照ってきます。とうとう来たな、箱根め。

箱根湯本温泉の旅館が立ち並び始め、道路脇の側溝から湯気が立って、軽く硫黄のにおいがたちこめています。


と、突然、電柱の上になにやら哲学的な思索をしている風な輩が。

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なにか重大な真理を突き止めたのか、次の瞬間、彼は猛然と移動を始めます。
もちろんここは旭山動物園ではありません。

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と思ったら、子供まで出てきちゃったりして。

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まあ、山奥の温泉に入りにくるサルは知ってますが、こんなに民家の近いところで哲学&旭山動物園ごっこをしているサルを見たのは初めてです。来たな、箱根め。

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金曜の夜、仕事終わりに観光バスやらロマンスカーやらでぶらっとやって来て、ただ飲んで食ってゲ○をはくだけのような、極めて20世紀的な大宴会を今まで何度もやったことのある、箱根湯本の旅館群が見えてきます。
ただ、こうやってはるばる歩いてやってきてみると、すごく神聖な場所にあるように思えてくるから不思議です。

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さらに上りが続き、勾配がますますきつくなってきたな、と思う頃、星野リゾート「界 箱根」の看板が。

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はて、こんなところにまた星野リゾートが、と思っていたら、どうやらここは昔の高級旅館「桜庵」を再生してできたホテルのようです。
ちょっと中に入れる感じではなかったので、外観だけ。

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やがて谷間が少し開けて、ホテルはつはなの横を通りすぎ、須雲川の集落を過ぎて大きく左右にカーブするとやがて「おんなころしの坂」。
おんなころしは「女転し」と書きます。由来は看板説明の通り。

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「女殺し」だったら僕も言われてみたいですけどね。。。



さて、この先の割石坂から、旧東海道は江戸時代の石畳を再現した山道が多くなります。

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昼なお暗い湿った石畳が急勾配で延々と、本当に延々と続くのです。
湯本あたりの下界にいる時間帯はあまりお腹がすいていなかったこともあり、昼食を食べそびれたままここまで来てしまったのでした。だからまとまった休憩時間も取らないまま、もう2時間近くも、なんとなく歩き続けていました。

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さすがにちょっときついなあ、と思った頃、かつての間宿(宿場と宿場の間にある簡易な宿場町のようなところ)である畑宿に着きました。

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ここは今でも小さな集落があり、また、寄木細工発祥の地として、工房やお土産店も並んでいます。

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標高約400m。下界と箱根のちょうど半分です(これだけ登ってまだ半分か、というのが正直な実感でしたが・・・)
本当はここで蕎麦でも食べて休憩すればよかったのですが、なぜか足が止まらず、そのまま先に進んでしまったのでした。

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畑宿から先、旧東海道の一般道は七曲りの坂というヘアピンカーブの連続で山を上っていきますが、石畳の道の方は、ほぼまっすぐに山を上ります。
ということはどういうことかというと、ものっすごい急勾配だ、ということなんですよ。
だいたいからして、箱根駅伝のコースはそもそも旧東海道のようにまっすぐではなく、勾配を緩くするために相当迂回したコースですが、あの坂ですからね。


このあたりまで来ると、紅葉もかなりいいあんばいになっています。

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これは車道の方の、七曲りの坂。

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気持ち傾斜の緩やかな、しかし右へ左へ大きくカーブを描きながら長い距離をひたすら歩く七曲りの坂か、とにかく急な勾配で愚直にまっすぐに上り詰める歩道か。
みなさんにどちらをお勧めするか考えてみました。。。

きっとどっちも同じくらいつらいのでその日の気分で選んでください。

そして箱根東坂の最難所(だと個人的に思った)橿木坂(かしのきざか)。
なんてったって

橿の木の さかをこゆれば くるしくて 
            どんぐりほどの 涙こぼるる

泣いちゃうくらいに苦しい坂って、どんな坂なんですか!

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あまりに急すぎて、今は階段になっていました。
でも、これが階段ではない、普通の坂道だったら、確かにそれはそれは苦しいに違いありません。

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ちなみに坂の頂上まで階段192段。
これだけ坂を上り続けたあとの192段、効きますよ。
登り終わって、太ももが橋本聖子くらいになっていたかもしれません。


箱根越え前半 (640x450)

<クラクラしつつ、その2へ続く>




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箱根と海と、幸せじゃんピエロ【東海道テキトー完歩 大磯~風祭】

 2014-11-24
『東海道テキトー完歩』とは・・・・・
 

とある本に触発され、旧東海道に沿って五十三次、約500㎞をテキトーに、しかし完歩しようという試み。

時間がある時にぶらっと出かけて、気の向くままに歩くシステム。歩く順番もランダム。よって何年かかるか不明。
名所旧跡を語るより、街道沿いの人々や風俗(変な意味ではない・・・と思う)、B級スポットなどを、ときどき妄想なんかも入れながら紹介する滑稽本(になったらいいな)。

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を出て、今回の出発地、大磯に着くまでに2時間、交通費は往復で3000円くらい。
テキトー散歩にしては大袈裟でちょっと贅沢なものになってきました。
なんとなく、日帰り散歩は今日で終わりのような気がします。

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さて、前回の散歩で文化の薫り高い町だと改めて実感した大磯。
国道1号の松並木を西へ進むと、まず現れるのは伊藤博文の別邸であった滄浪閣。
今は大磯プリンスホテルのレストランと婚礼式場になっているので、ここはスルー。

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血洗川というおどろおどろしい名前の川(よい子は怖くて眠れなくなるので由来は書きませんが。。。)を越えると続いて出てくるのが、旧吉田邸。

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吉田って吉田拓郎か?まさか戦車じゃないよな、まあ普通は茂だよな、と思っていたらそうだったので、なんとなくよかった、という感じです。

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そう、旧吉田邸とは、戦後日本の代表的な政治家、吉田茂の別荘跡地。

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茂さんの銅像の向こうには相模湾が広がっていて、

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振り返ると(何式というのかわかりませんが)素晴らしい庭園があります。

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一国の首相を何期も務めた戦後を代表する政治家ですから、このくらいの別荘を持っていても別に贅沢だ、とは思いませんが、今の政治家でこんな別荘持っている人はいなそうなので、昔の政治家はやっぱりスケールが大きかったんだなあ、と思います。



吉田邸前の城山公園の切通を下った先、二宮の手前あたりだったでしょうか、目の前に初めて箱根の山塊が姿を現しました。

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遠くない時期に(というか、たぶん次回)あれを越えなきゃいけないんですね。。。


なーんて考えていると、なにやら目立つ看板が。
最初は、どこかのイロモノ系政治家の看板かと思いましたが、地域に根差した有名な演歌歌手の方のようです。
「幸せじゃん」というのは政治的キャッチコピーではなく、大門さんの代表曲のタイトルとのことでした。

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平塚駅で「イェーイ、イェーイ、今日もいいことありますように」と朝から市民を元気づけてくれる「幸せじゃんピエロ」として市民の絶大な人気を誇っているようです。
毎日見てると、なんかあったかくなってホントに元気になるらしいのです。
知らなかったけど、一度あってみたいです、ほんとに。


さて、二宮の駅を過ぎて国府津の手前になると、東海道から初めて海が見えてきます。

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箱根の山に相模湾、いろんなものが初めて見えてくる、ということは、東京からそれだけ離れた、ということなんですね。
ただ、富士山だけはまだ一度も姿を見せてくれません。

遠くに丹沢の山々を望みながら酒匂川を越えると、いよいよ小田原の市街地となります。

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市街の手前で左に折れて、旧道に入ると小田原名物のかまぼこ店が何軒か軒を並べています。

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小田原おでん。。。
なんか聞いたことあるような気もします。やっぱりかまぼこつながりで有名なんでしょうか?
今度、しっぽりと語ってみたいおねーちゃんがいたら夕方以降、ここに連れてきたいな、という感じのお店です(笑)

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古めかしい感じの青物町の商店街を横目に、再び国道1号に合流すると、小田原本町に。

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このあたりは旧小田原宿の中心だったところでしょう。
市街地のこんなにすぐ後ろに箱根の山々がさらに迫っています。

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小田原本町のすぐ北側に天下の堅城、小田原城があったので、ちょっと寄り道してみました。

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小田原城もいいのですが、そのすぐ脇にある、三の丸小学校。

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この校舎、外塀、校庭の松。秋の西日を浴びてめちゃめちゃカッコよかったのです。

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小田原城のすぐ南、箱根口という交差点の脇にある柳屋ベーカリーというお店。

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ちい散歩のサインもあるし、有名店なのでしょうか?
10種類の薄皮アンパンというのは疲れたカラダに効きそうです。
しかし、日曜なので店は閉まっていました。食いたかった、残念!


やがて東海道本線、箱根登山鉄道、東海道新幹線という順番でガードをくぐります。

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板橋見附から旧道に入ったところの図。
このあたりから緩やかな傾斜がはじまり、いよいよ東海道箱根越え、という感じになってきました。

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再び国道1号に合流すると、北側には箱根登山鉄道、南側は早川の渓谷と西湘バイパス、そしてそのはるか上を箱根ターンパイクが恐ろしいほどの勾配で上っています。

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そして正面に箱根の嶮。
逆光で黒々と不気味にそびえたっています。
来たな箱根このやろう、と毒づいては見たものの、いきなりの急勾配でそろそろ足が限界に近くなってきました。

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箱根から帰る観光バスのほとんどが立ち寄ると言われるご存知、小田原の鈴廣前を通過。

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実はこのすぐ裏に箱根登山鉄道の駅があるのを知っていた僕。

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今回は箱根湯本駅まで行こうと思っていましたが、あと2、3キロを残し、この日はここで終了にします。

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だって「風祭」なんてなかなかいい名前じゃないですか。

とFacebookに書いたら、ある友人が
「そういえば昔、日活ロマンポルノ女優に風祭ゆき、という人がいましたね」とコメントしてくれました。


今回の結果:大磯宿~小田原宿 16kmを制覇! 
実際の歩行距離は寄り道入れて22.16km、所要時間4時間42分、消費カロリー1.157cal
東海道テキトー完歩まで:現在の合計 111㎞/512km
 

<2014年10月19日訪問>




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湘南平で愛をささやきたい、と藤沢で願う 【東海道テキトー完歩 藤沢宿~大磯宿】

 2014-11-22
『東海道テキトー完歩』とは・・・・・
 

とある本に触発され、旧東海道に沿って五十三次、約500㎞をテキトーに、しかし完歩しようという試み。

時間がある時にぶらっと出かけて、気の向くままに歩くシステム。歩く順番もランダム。よって何年かかるか不明。
名所旧跡を語るより、街道沿いの人々や風俗(変な意味ではない・・・と思う)、B級スポットなどを、ときどき妄想なんかも入れながら紹介する滑稽本(になったらいいな)。

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9月21日、日曜日。
素晴らしい秋晴れの朝で、まさにテキトー散歩日和。

前回の続き、藤沢駅から出発です。

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藤沢駅から旧東海道に向かう途中にも、ときどきこんな建物があります。

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途中でこんなものを発見!

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何をもってこんなに自信たっぷりに言い切れるのか、その根拠がわかりません。
僕もテストとかスポーツ大会とか初デートの前だったら3本くらい飲みまくって願い事をバンバン叶えたかったのですが、当面、差し迫ったお願いもないのでスルーしておきました。。。


さらにこんなものが!

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女性の願い事ならなんでも叶えてくれるお地蔵さんのようですが、ちょっと願い事多すぎるぞ、藤沢!

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小田急の藤沢本町駅の脇を過ぎるとやがて湘南高校入口という交差点。
おー、あの湘南高校。
石原慎太郎とかノーベル賞の根岸さんとか僕の大学時代の友達の青柳君とか、数々の著名人を輩出、かつては全国でも有数の名門校だった湘南高校。
ということでちょっと寄り道して学校の周りを回るように歩いてみました。

おーさすが、名門校は違うなあ、校舎も立派だし、テニスコートで練習する女の子も高校生とは思えないほど若くてぴちぴちだなあ、と思っていたら、どうやら僕は湘南高校ではなく、隣にある藤沢一中の校舎の周りを歩いていたみたいでした。。。


面倒くさくなったので湘南高校は諦めて、そのままテキトー散歩を続けます。


進行方向右側に(実は塔マニアかもしれない、と最近自覚しはじめた)僕にとって気になる建造物が見えます。
空の青に、白い胴体、赤い帽子が映えますね。

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あとで調べてみたら、どうやらゴミ処理場の鉄塔だったようですが、まあ気にしません。


次に見えてくるのはメルシャンの藤沢工場。

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前を通るとき、独特の匂いがしました。
ワインの香りとは違いますね。なんとなく醤油に近いかな。


辻堂駅入り口を越えると、やがて茅ヶ崎市に入ります。
茅ヶ崎と言えば、海、なんですが、旧東海道沿いからは海のウの字も見えません。
したがってサザン通りも、サザンビーチにも目もくれずに通過となります。

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代わりに見えてくるのは南湖の左富士跡。
東海道を京都に向かって歩くと、富士山はほとんど右側に見えるのですが、ここ南湖と呼ばれる場所にある鳥井戸橋を渡る時は左側に富士が見える、珍しい場所だったようです。
安藤広重が、ここと静岡県内の吉原2か所だけ左側に富士が見える絵を残していることで有名な場所のようです。
しかし残念ながら、この日は左にも、右にも、正面にも富士山見えず。

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これがその画。

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左富士跡のすぐ向かいから鶴嶺八幡宮への参道が伸びています。

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続いて茅ヶ崎西インターの手前あたりにこんな看板を発見。

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旧相模川橋脚とは、簡単に言っちゃうと、鎌倉時代の相模川の橋の跡で、大変貴重な遺跡なんだそうです。

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なんでも関東大震災による地殻変動で地上に姿を現し、発見されたということです。
確かに年期は入ってそうですね。

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やがて現在の相模川に差し掛かります。

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ちょうど東海道線の踊り子号が通りました。河口に近いので、海がすぐそこに見えます。

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相模川を渡ると平塚に入ります。

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七夕で有名な市街地を抜けると、やがて街道の向こうに高麗山が見えてきます。
広重の平塚宿にも描かれていますが、今でも旅情を誘う眺めです。

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高麗山を間近に見ながら花水川を渡る手前で大磯町に入ります。

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おおっと、どっかで聞いたことある名前だぞ。
神奈川県民は、誰でも一度は若気の至りで、ここに来て相模湾と平塚の夜景をバックに愛をささやいている、とまで言われている湘南平への入口です。
僕も、もし愛をささやく相手が隣にいたならば、3.5kmの山道を奮発して歩いて、20年前を思い出してやんちゃしちゃおうかな、とも思ったのですが、そんな奇特な人はどこにもいないようなので、そのままテキトー散歩を続けます。

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大磯に入ると、国道沿いも、急に鄙びた感じになります。

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化粧坂(けしょうざか、じゃなくって、けわいざか)の交差点から再び旧街道に入ります。

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この感じ。
舗装道路じゃなかったら、かなり江戸当時の雰囲気が出るんじゃないでしょうか?

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東海道線のガード下をくぐって、立派な松並木の道を歩いて再び国道1号に入ると、やがて大磯の町なかに入ります。

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今日は大磯でゴールということにして、せっかくなので街道を外れてちょっと海まで行ってみることにしました。
ちょうど夕暮れの時間帯で、淡いピンク色に染まった海もなかなかの眺めでした。
向こう側に見えるのは伊豆半島の山々です。

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大磯は昔から政治家や文化人が好んで居を構えていた場所ですが、今回初めて大磯を歩いてみてなんとなくその理由がわかるような気がしました。

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海があって山があって、静かな街道沿いに伝統的な町並みと文化の香りがある。
この3つがしっかり揃っていて、東京から一番近いところがこの大磯だったのでしょう。

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田舎だ、と侮るなかれ大磯。
なかなかいい街ですぞ。老後に別荘でも買ってみたい場所No.6に追加することにしました(笑)




今回の結果:藤沢宿~大磯宿 18kmを制覇! 
実際の歩行距離は寄り道入れて23.68km、所要時間5時間13分、消費カロリー1274cal
東海道テキトー完歩まで:現在の合計 95㎞/512km
 

<2014年9月21日訪問>




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保土ヶ谷球場とか権太坂とか【東海道テキトー完歩 保土ヶ谷~藤沢宿】

 2014-11-20
『東海道テキトー完歩』とは・・・・・
 

とある本に触発され、旧東海道に沿って五十三次、約500㎞をテキトーに、しかし完歩しようという試み。

時間がある時にぶらっと出かけて、気の向くままに歩くシステム。歩く順番もランダム。よって何年かかるか不明。
名所旧跡を語るより、街道沿いの人々や風俗(変な意味ではない・・・と思う)、B級スポットなどを、ときどき妄想なんかも入れながら紹介する滑稽本(になったらいいな)。

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北海道シリーズが長かったので、すいぶん前の話になってしまいましたが、9月14日の出来事です・・・

前9時40分、前回からの続きで保土ヶ谷駅に降り立つと、バス停に何やら人、人、人。
しかも、女子高生やら、学生服やら、高校球児っぽい人々がたくさん。

ははーん、保土ヶ谷球場(今は神奈川新聞スタジアムと言うらしいですが)で高校野球だな、と思ってネットで調べてみると、秋の高校野球神奈川県大会、横浜高校対慶応高校という好カード。

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天気もよくて絶好の高校野球日和。
せっかくなので東海道散歩は午後からにすることとして、さっそくバスに乗って観戦にいってみました。
高校野球、好きなんですよ、実は。

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予想外の展開でしたが、試合は慶応がコールドで横浜に大勝でした。
日差しはかなり強かったのですが、秋なので夏の大会にくらべればさわやかに観戦できました。


さて、午後から仕切り直しで、保土ヶ谷駅から東海道テキトー散歩、スタートです。


保土ヶ谷駅から東海道線の線路を越えて、国道1号をしばらく歩いた後、旧東海道に入ると、やがて権太坂が現れます。

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権太坂は箱根駅伝の往路2区の難所として有名ですが、駅伝が通るのは国道1号の権太坂で、こっちの旧東海道の方ではありません。
みなさん、こっちがホントの権太坂ですよ。

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坂の途中で東名高速をまたぎます。

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遠く横浜市街のランドマークタワー。

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旧道なので細い道を結構登ります。

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頂上付近の権太坂道標。

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坂の途中に神奈川県立光陵高校がありました。
文化祭やってました。
僕の会社の後輩が確かここの高校の出身だったような。

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権太坂を上り終わって、「境木」という地名の場所に来るとありました、武蔵と相模国の境木跡。

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やや下りながら、細い風情のある道を歩きます。

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品濃坂上あたりから東戸塚のマンション群を見下ろしながら下っていきます。

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戸塚駅の手前で見かけたマンホール。
カラーできれいなのはもちろんのこと、江戸時代の箱根駅伝ふうで、なかなかユニークな図柄です。

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やがて、藤沢市に入ります。

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江の島、という文字を見ると、結構遠くまで来たんだなあ、という気になります。

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遊行寺坂という長い坂を下って、夕暮れの藤沢橋を渡ると、藤沢駅まではもうわずかな距離でした。

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今回の結果:保土ヶ谷~藤沢宿 17kmを制覇! 
実際の歩行距離は寄り道入れて20.33km、所要時間4時間42分、消費カロリー1.125cal
東海道テキトー完歩まで:現在の合計 77㎞/512km
 

<2014年9月14日訪問>




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雪虫の頃 【北海道/札幌市】

 2014-11-18
したいことがあるの。

なんとなく予想していた通り、彼女からそう声をかけられたのは、1986年の10月の体育の日が過ぎたころだった。大学の学食近くのロビーにあるテレビでは、日本シリーズで西武ライオンズの工藤が延長で自らサヨナラヒットを打って4連敗を逃れ、逆転優勝への望みを首の皮一枚つないで飛び上がって喜んでいた(このあとライオンズは本当に広島に4連勝して逆転日本一をなしとげることになる)

僕は重苦しい気分でソファから腰をあげて、先を歩く彼女の1歩半ほど後ろを追って校内のメインストリートから外れた深い森の中へと黙って続いた。


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彼女が見知らぬ男と楽しそうに歩いているのを見たのは、その3日前のことだった。

風邪で寝込んでしまった友達のピンチヒッターで、僕は急遽札幌の地下街の通行量調査のアルバイトを引き受けることになり、左手にカウンターを持ち、目の前を通り過ぎる人々の数を機械的にカウントしていた。
最初にその姿を見かけたとき、僕は自分が夢の中にでもいるのかと思った。いつも僕の隣を歩いているはずの彼女が、僕以外の男と、今まさに僕の目の前を歩いて過ぎ去ってゆこうとしていることが全く信じられず、とうてい現実の出来事とは思えなかった。
しかしそれは紛れもない現実だった。もともと168cmもある彼女が、やや首を右斜め上にして見上げるほど身長が高く、ちょっと長めの髪をごく自然にウェーブさせた、大人びた男が彼女と肩を寄せ合うようにして微笑んでいた。

実はそのあとのことを僕は今でもあまりよく思い出せない。
ただ、もうアルバイトどころではなくなって、近くの公衆電話から手当たり次第に友達に電話をかけ、代打の代打を依頼して、地下街から抜け出したことだけは覚えている。



「あれは私と同じ軽音部の先輩だから」
その晩、僕が二人の姿を見たことを伝えると、彼女は受話器の先で一瞬、少し動揺したような気配を漂わせたものの、すぐにそう言った。
「たまたま帰りの時間が一緒になって駅まで一緒に行ったついでに、ちょっとお買い物に付き合っていただけだから」

心配することはない、と何度も繰り返されて、結局、僕は受話器を置いた。
けれども、よかった、勘違いだ、と思おうとすればするほど、不安は高まってくるのだった。
思いを寄せ合った同士ではないと醸し出せない雰囲気、というものがあるとすれば、昼間の二人にはそれが確実にあるように思えたからだった。



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灰色にどんよりと曇った空の下、教養学部と工学部の間の路を野球場や付属農場のほうに向かって奥に進むと、札幌駅から1キロほどしか離れていないのが信じられないほどの原生林が広がっていた。校内の木々はもうすっかり色づいて、道端に寄せられた枯れ葉が長い一本の線のように連なっていた。

「私の心の中に二人のひとがいるの」
ほら、やっぱり来た、と思った。
「半分はもちろんAくんなんだけど、もう一人はこの間の先輩なの」
ふたりは全く同じ大きさで、彼女の心の中のスペースを占めているのだ、と彼女は言った。

そんなことはないよ、と僕は言った。
もともとそこは僕がいた場所だったんだ。あとから来てあっという間に半分も占められたら、遅かれ早かれやがて居場所がなくなってしまうのは、いくら僕でもわかる。
そうかもしれない、と彼女も言った。

「本当にごめんなさい。でもAくんのこともすごく好きなんだよ」
そう言われたとき、今まで張りつめていたものが一気に崩れて、僕の中から何かがごそっと抜け出してしまい、その場に座り込んでしまいそうなほどの無力感が僕を襲った。



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大学入学。夢にまで見た北海道、初めての一人暮らし。
教室の隅っこで見つけた背の高い女の子。くりくりの大きな瞳。ときどき見せるびっくりするくらい短いスカート姿から伸びる、まっすぐで長い脚。
本州より1か月以上遅い花見、ジンギスカン。ポプラやエルムの新緑。
銭函や小樽の海岸、たき火。支笏湖の透明な水。
夏のニセコでの肝試し、羊蹄山。彼女の住む小樽の町並み。
僕が不覚にも涙をこぼしそうになってその場に立ち尽くしていると、突然、彼女があっ、と声を上げた。


「雪虫が」
彼女はそう言って僕の黒いジャケットの袖にそっと手を添えた。
彼女の指先には3ミリほどの白い羽虫がとまっていた。
「雪虫?」
「そう。毎年秋の終わり頃にやってくる小さな虫。雪虫が舞い始めると、もう雪が近いので、どこからか雪を運んでくる虫なのよ」
Aくんは内地の人だから初めて見たのかもしれないけど。
彼女はそう言ってそっと僕の袖を振った。
雪虫はちょっとどまどったように2,3歩僕の袖の上を歩くと、やがて意を決したように飛び立っていった。


見上げた空に、たくさんの雪虫が飛んでいる、と思ったら、それは北海道の長い冬のはじまりを告げる、その年初めて降り出した本物の雪だった。



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僕が初めて雪虫をみてから3年ほど経った秋、札幌市内のミニシアターで『雪虫の頃』という映画が上映されるという話を聞いた。

隣の大学の映画研究会に、数々のアマチュア映画祭で賞を受け、学生ながらも将来を嘱望されている男がいた。『雪虫の頃』は彼が制作した初めての興行映画だということだった。

僕は当時、自主映画をつくるサークルに所属していたので、彼の活躍はもちろん知っていたのだが、自分たちは大学の公式な映画研究会でもなく、遊び半分の気楽なサークルだったので、特に注目したり彼の作品を観に行ったりすることはなかった。
特にこの作品はタイトルがタイトルなだけに、僕にとってはようやく癒えた深い傷口を広げるようで、あまり観に行きたいとは思わなかった。
それでもどこからかチケットをもらったサークルの友達に強く誘われて(一緒に行く予定だった相手が急に来られなくなったらしい。そう、このときもまた代打だった)、札幌市内の小さな映画館で行われたその試写会と記念イベントに渋々行くことになってしまったのは、やはり10月中旬のどんよりと曇った日だった。



オープニングでスクリーンに映し出される女優のうしろ姿を見て、3年前、地下街で彼女が見知らぬ男と歩いていた時と同じような感覚がよみがえった。
彼女がこんな映画に出ているはずがない。
しかし現実にこうして映し出されているその見覚えのあるうしろ姿は、彼女に違いなかった。

またもや僕は混乱した。だから映画の細かなストーリーは今でもよく思い出せない。
ただ、彼女はかなり汚れた役をこなしていた。あまりタチのよくない男にうまくだまされて、ススキノの夜の店で働く女を演じ、そこには何人かの男との交わりもあった。
しかしそれは僕にはもう関係ないはずのことだった。彼女はあの日、雪虫とともに僕のもとを去ってしまったのだ。今さらどこで何をしようと僕は何もいうべきではない。
それでもこの場からすぐに立ち去りたかった。やっぱり来なければよかった、と思った。
しかし腰が上がらなかった。あの別れの日と同じように、心のどこかに必死で押し込み続けていた何かが、僕の中からまたごそっと抜け出してしまい、僕は無力にも立ちあがることさえできなかった。

「あの雪虫の日に」
映画のラストシーン近く、スクリーンの中で彼女がそう言っていた。
「もどりたい」
それは僕のほうだ。あの時彼女を引きとどめなかったことを、どれだけ悔み続けていたか。

映画が終わると、例の僕たちと同世代の監督、そして出演者がスクリーンの前に登場した。
その中には、もちろん彼女の姿もあった。
肩までだった彼女の髪は、背中を覆い隠し、まもなく腰まで届きそうなくらいになっていた。あの頃、くりくりとよく動いていた瞳は、心もち落ち着いて、それが彼女をとても大人びてみせていた。
僕は会場の後ろのほうで彼女から身を隠すようにその様子を眺めていた。
頼むから今の僕の、この情けない姿を見ないでくれ。そんな思いだった。

「これは私の自伝的な作品でもあります」
彼女がマイクを通してそんなことを語っている。
「ススキノのお店で監督に声をかけてもらわなかったら、私は今頃もう北海道にもいられなかったかも知れません」
「映画の中だけでも、あの雪虫の頃に戻れたら、きっとやり直せる、と思ってこの作品に出ることにしたんです」

目を瞑ってそんな彼女の言葉を聞いている僕のほうへ、誰かがまっすぐ歩んでくる気配を感じて顔をあげる。
会場前面のスクリーン前を照らしていたスポットライトはもう彼女を追いきれず、会場内の薄暗い灯りの中、記憶の中から取り出したばかりのようにぼんやりとしていた彼女の顔が、次第に鮮明になる。
そのとき、どこからともなく1匹の雪虫が、頼りなさそうにふわふわと僕と彼女の間に舞いこんでくる。

雪虫があの時と同じように僕の黒っぽいジャケットにとまると、彼女は再び僕の袖にそっと手を添えてこう言った。

ねえ、今度は絶対に飛んで行ったりしないから。
だからこのままそっと私の手を引いて、もうどこにも逃げないように、どこか遠くへ連れて行って。

外に出ると、空をたくさんの雪虫が舞うように、また、その年初めての雪が降り始めていた。


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史上最高のデートコース/アルテピアッツァ美唄 【2014‐秋‐北海道_16】

 2014-11-16
■10月12日(日)
 
唄の駅は今まで何度も何度も通ったことがあるのですが、一度も降りたことがありませんでした。
大学時代の親友が、「美唄のばあちゃんちで・・・」と、ときどき言っていたので、町の名前もよく知っていたのですが、今までわざわざここに降り立つような用事はありませんでした。

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美しい唄、と書いて、びばい。
もちろんアイヌ語の当て字でしょうが、よく見るとすごくいい名前です。


そんな美唄に初めて降り立ったのは、アルテピアッツァ美唄というアートパークがあることを知ったからでした。

アルテピアッツァは、美唄出身の安田 侃(やすだ かん)さんという世界的な彫刻家の声掛けで、閉山になった炭鉱の学校跡地に作られた広大な野外彫刻公園です。
(アルテピアッツァ美唄に関しては、中途半端な説明よりも、あとから出てくる写真を見てもらう方がいいので省略します)


美唄駅。
駅舎は新しくきれいになっていますが、だだっ広い駅前は閑散としています。

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アルテピアッツァはここから約5キロのところにあります。駅からバスも出ているのですが、9時の開園までまだ1時間あるので、のんびり歩いて行くことにします。

東に向かって歩いて行くと、かつて炭鉱住宅だったと思われる集落が出てきます。

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そう、美唄もかつては北海道有数の炭鉱都市として栄えていた町でした。
往時の人口、91000人、今の人口24000人。
それでも夕張や歌志内、三笠などの周辺都市に比べれば、平野部が多く、交通の便がいいだけまだ恵まれています。

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アルテピアッツァは、おそらくこの集落の子供たちが通っていたはずだった旧栄小学校(1981年廃校)の校庭や木造校舎が舞台となっています。

炭鉱住宅を越えて、少し上るとまもなくアルテピアッツァ美唄に到着します。

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見てください、素晴らしい天気、そして素晴らしい紅葉。

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開園直後のためか、絶好の行楽日和の3連休の中日なのに、まだ誰も人がいません。

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みんなが来る前に、たくさん写真を撮れるのでラッキーだ、という気持ちと、こんな素晴らしい場所になぜ人が来ないのだ、というちょっとした憤りが混ざり合って、でもとにかく自然と気持ちが高ぶって、歩みも早まります。

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おかげで朝露に濡れる芝生を、夏のスニーカーで歩き回ってしまい、靴がびしょ濡れに。

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空の青、山と芝生の緑、木々の赤や黄、そして白の彫刻、黒い影。

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季節と時間、そして天気、すべての条件が完璧に揃ったからかもしれませんが、アルテピアッツァ美唄は、この世のものとは思えないくらい美しい場所でした。
もし今、僕に絶対にオトしたい女の子がいたら、雲一つない10月の日曜日の午前9時に、彼女をここに連れてくると思います。

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敷地内には小さな幼稚園があります。

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安田侃さんは、炭鉱が閉鎖された後も、この小さな幼稚園で無邪気に遊ぶ園児たちを見て、「この子どもたちが、心をひろげられる広場をつくろう」と思い、それがアルテピアッツァ美唄誕生のきっかけとなったそうです。

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そして、旧栄小学校の木造校舎。

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数多くの子どもたちの記憶が残っている場所だからこそ、誰が行っても懐かしい記憶を呼び起こしてくれるのだと思うのです。

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僕の通っていた小学校も、明治時代から続く木造校舎でした。在籍中に改築されてしまいましたが。

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階段を上がって2階から校舎の中に入れます。

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廊下があって、

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教室はアートスペースになっています。
このカットは、アルテピアッツァの紹介の際、よく取り上げられています。

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けれどもここは、アートそのものよりも校舎や庭園、周りの山々などの全体が醸し出す雰囲気を味わいにくるところなんだと思います。



俊太郎の詩、ビバ美唄、アルテピアッツァ。
やっぱりここは色なんですよ。さすが俊太郎。俺と考えること同じじゃん。

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身長計のモノサシもそのまま残っていました。
さすがにこれは、アートじゃないと思いますが。

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校舎の中から見る、窓の外が、またきれいなんです。

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窓枠の黒との対比がいいのでしょうか、不思議な感じです。

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校舎の1階には、さっき外から見た幼稚園がありました。

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さりげなく、安田侃のアートがあるなんて、贅沢な幼稚園です。

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体育館にも行ってみます。

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体育館の中は日当たりがよかったので、朝露に濡れた靴下を乾かしていたら、どこからかきれいな蛾がひらひらとやってきて、僕の足の上でしばらくの間、ひなたぼっこをしていました。

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室蘭夜景に萌える夜 【2014‐秋‐北海道_15】

 2014-11-14
■10月11日(土) 午後
 

の日の午後は、帯広から日高山脈を越えて、室蘭へ。

なんでまたそんなに急いで、という感じですが、今日は土日の夜しか運行していない、室蘭夜景バスというのに乗ることになっていたからでした。

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最盛期に比べればかなり寂しくなってはいるものの、室蘭は北海道を代表する工業都市で、大きな港もあるため、はやりの工場夜景もそれなりにきれいなんだろうなあ、とは思っていましたが、それほど関心があるわけではありませんでした。
ところが、何かのついでで見た本に、世にも美しい室蘭の工場夜景が載っていて、がぜん行ってみたくなったのでした。

そこで室蘭夜景について調べていたところ、室蘭観光協会と道南バスが主催しているこのバスツアーを発見したのです。
なにやら、普段は立ち入り禁止で、このバスに乗った人しか行けない夜景スポットもあるらしいのです。

うーん、だけど夜景バス、あんまり乗りたくないなあ。
きっと札幌あたりからやってきた大学生の甘っちょろいカップルとかが僕の後ろの席に座って、
夜景、綺麗だね。でも君の方が、もっときれいだよ
とか言ってるのが聞こえて、25年前の自分を思い出していやーな気分になったりするんだ・・・

それに、僕みたいに最果てひとり旅が似合いすぎる大人の男が、こんな夜景バスになんか乗っちゃいけないんだ。
だいたい、もし僕の隣りに、失恋旅行で傷心を癒やしに北海道にやってきた、鎌倉の28歳OLが座ったらどうするんだ。
きっと彼女は前の傷を削除する前に、新しい恋を見つけ出してすぐに上書きしてしまうに決まってる。
やれやれ。

そんなわけで、室蘭観光協会から僕がひとりでこのバスに乗るのは大変危険なのでやめてほしい、と申し出があったため、室蘭港の女、室蘭蘭子を誘おうと思ったけど、残念ながらそんな人はいなかったので、札幌に住む友人に声をかけて室蘭で待ち合わせ、一緒に乗ることにしました(笑)



バスは東室蘭駅前の乗り場から16:45に出発します。

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3連休ということもあってか、45人乗りのバスは満員です。
予想していた大学生カップルはあまり見当たらず、シニア世代の夫婦、本州からの旅行客らしきファミリー、地元のおじさんおばさんグループなどが目立ちます。懸念していた傷心OLらしき旅人もどうやら見当たりません。ちょっと残念。。。


最初の夜景スポットは、「道の駅みたら室蘭」
室蘭が誇る美しい橋、白鳥大橋のたもとにある道の駅です。
夕暮れで日が沈むまで多少時間があるので、ここで買物時間も含めてちょっと停まるようです。


室蘭港と反対側の太平洋側の夕景。目の前にあるのは大黒島。

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室蘭港も廃れてしまって、長距離フェリーも全廃され、今は1日20隻程度しか船の出入りがないそうです。
といったようなネタを、地元の観光ボランティアのようなおじさんとおばさんがバスのガイドとして務めていましたが、なかなかわかりやすく好感が持てました。


暗くなるまで道の駅の売店にいると、こんなの見つけました。

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ご存知でしたか?
僕も北海道の友達がSNSでアップしているのを見て最近知ったばかりでした。
鉄の町、室蘭ならではの、ボルトで作った人形、名付けてボルタ(男の子)です。

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こっちは女の子、ナッティ。
要は、ボルトとナットですね。

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1個500円くらいだったので、もちろんお土産にボルタとナッティ1つづつ買いました。


道の駅の次は、祝津公園展望台というところへ。
この時間になると本格的に日が暮れて、白鳥大橋夜景がその全貌を現しました。

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でも、まだまだ。
僕が見たいのは、空中に妖しい宝石をバラまいたような、工場夜景のカットです。
この橋を渡って、対岸へ行き、いよいよ工場夜景の真っただ中に向かいます。


次に着いたのは陣屋除雪ステーション。
ここが普段は立ち入ることのできない、このバスだけの夜景観賞スポットです。
JX日鉱日石エネルギー室蘭製造所を間近に見下ろすことが出来る特別なポイントということですが、写真にすると、ずいぶん暗いです。

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たぶん、このあたりがどアップになると、妖しい宝石のように映るのだと思いますが、僕のiPhoneではこれが限界。
望遠も足りず、しかもオートではピントが合わないので、どうしてもソフトフォーカスになってしまいます。

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うーん、まあよくある話、写真のテクニックにだまされたパターンかな、と思い、最後の夜景スポットへ。
崎守ビュースポットと呼ばれる場所で、ここもこのバスならではの立ち寄り場所だということです(一般車もいましたが)。
さっき見たJX日鉱日石エネルギー室蘭製造所をより近づいた場所から眺めたのですが、ここはよかった。


さっきより多少鮮明に見えるし、何よりも工場の明かりが海に映ってきれいでした。

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たぶんこの中に入れば、宝石だらけなんだろうけどな。

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そんなわけで、最後に少し盛り上がって、室蘭夜景バスの旅は終わったのでした。

ちなみに料金は1,000円。
安いですよね。
これは観光客を室蘭に呼び寄せるためのツアーで、これ自体を営利目的にしていないからなのでしょう。
だから一緒に渡されたパンフレット類の中に、室蘭の観光マップやグルメマップなんかも入っていました。

室蘭といえば、やきとり?
いや、僕はカレーラーメン。

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札幌行きの特急列車を待つ間、以前も食べたことのある駅前のラーメン屋に入って、カレーラーメンを食べました。
札幌の友人は、こんなの初めてだ、と言いながらも、おいしい、と言って食べてくれました。



<10月11日 終わり>






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幻のタウシュベツ橋梁と、森のくまさん【2014‐秋‐北海道_14】 

 2014-11-12
■10月11日(土)


池肉林があったかどうかは皆様のご想像にお任せするとして、さて、翌朝。

いよいよ、幻の鉄道遺産、タウシュベツ橋梁探索へ向かいます。

タウシュベツ橋梁とは、旧国鉄士幌線にかかっていた鉄道橋で、糠平ダムの完成によってダム湖に沈む運命となりましたが、湖の水位によって見えたり隠れたりするため、幻の橋と言われています。

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例年は6月頃から湖に沈みはじめ、この時期には完全に沈んでしまっていることが多いようですが、今年はまだわずかに頭を出しているようです。

糠平の温泉街から三国峠に向かって車で10キロちょっと進むと、タウシュベツへ向かう林道の入り口となります。
しかし林道の入り口はこの通りクローズされています。

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その理由はこれ。

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それだけでなく、この先は悪路極まりないため、一般車両の通行は規制されていて入れないのです。
要は徒歩もダメ、自転車もダメ、車もバイクもダメ。
タウシュベツに行く方法は、糠平にあるNPO団体が主催するツアーに参加するしかない、と思っていましたが、帯広の知人曰く、管理する上士幌町で通行許可証をもらって鍵を借りれば行けるとのこと。

その結果、こうして開かずの門が開いたのです。

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僕たちのクルマ以外は誰もいないであろうダートの道を慎重に進みます。


ゲゲッ。


びっくりしたのはこの看板に対してではありません。

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どうみてもヒグマのフンにしか見えない物体を道路の真ん中に発見したからです。

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うーむ。
まだ車だからいいようなものの、確かに歩くのは100万円もらっても、ダメよ、ダメダメって感じです。


林道の駐車スペースに車を止めてから、糠平湖畔のタウシュベツ橋梁に向かうために歩かなければならない数百メートルの道が、怖いこと。

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実はこの日も風速10メートルはあろうかと思えるほどの強風で、森は終始ゴーゴー鳴っていて、熊除けの鈴とか音楽なんてとてもじゃないけど効き目がないのです。

気休めに、二人で大声で森のくまさんを唄いながら歩いたら、何とか無事でした。


たとりついた糠平湖畔は、もの凄い風。
湖が、まるで海のように波立っているのがわかりますか?

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風でしぶきが上がって虹ができています。

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そして振り返ると、そこにはタウシュベツ橋梁が。

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かろうじて頭の部分だけが水没を逃れていましたが、真ん中からうしろはすでに水の中に沈んでいます。

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もう少し水位が低ければ、水上に出ている半円が湖面に反射して、ちょうど眼鏡のように丸く映るはずなのです。

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近づいて見ると、さすがに老朽化が激しく、いまにも崩れ落ちそうにも見えます。

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風さえこんなに強くなければ、タウシュベツ橋梁の上をコトコトと音を立てながら、古めかしい3両くらいのディーゼル列車が走る姿を思い浮かべながら、しばらくここにぼーっとたたずんでいたいところでした。



帰りは森のくまさんの2番を唄いながらスタコラサッサと森を抜け、なんとか車のある場所までたどり着き、無事に探索を終えたのでした。
もう少し水位の低い時期にまた来てみたいのですが、ちょうど冬眠前の活動期で、おまけに熊除けの鈴がまったく役に立たないほど森が轟くような強風の日にはもう二度と来たくない、と思いました・・・


帰り際、国道から湖越しにタウシュベツを展望できるスポットにも寄ってみました。

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遠くに、うすーく水面から顔を出しているのがタウシュベツ橋梁です。


タウシュベツがないところでも、糠平湖はちょうど紅葉の真っ盛りで、これらもまた絶景でした。

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<タウシュベツ編、終わり>






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幻のタウシュベツvol.1 帯広帯子と混浴か!?【2014‐秋‐北海道_13】

 2014-11-10
■10月10日(金)
 
 
幌行きの特急の出発を前に、釧路駅が賑わっています。
今回の旅では早朝とか夜とか、寂しい時間帯の釧路駅ばかりを見ていて、大丈夫か、釧路、と思っていたので、こんなに人がいるとちょっとほっとします。 
3連休を前にした金曜日だからでしょうか、駅前の和商市場あたりにも観光客がたくさんいて賑やかでした。

今日はこれから帯広まで行って、幻の鉄道遺産といわれるタウシュベツ橋梁探索のベースとなる糠平温泉まで向かいます。

■釧路駅発11:22 →(スーパーおおぞら6号)→ 帯広駅着12:58

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帯広駅。
良く晴れているのですが、西日本に接近しつつある台風の影響で気圧の配置が悪いのか、もの凄い風が吹いています。

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帯広からは現地の知人と合流し、クルマで糠平まで向かいます。
あとで詳しく説明しますが、タウシュベツ橋梁は、車じゃないといけない場所、しかも現地に詳しい人間じゃないとちょっと不安な道のりを行くことになるので、帯広に住む帯子さんに案内してもらうことにしました(笑)
・・・ウソかまことか、妄想はご自由に・・・ 


帯広から北に向かって、士幌方面へと進みます。
途中、昔ちょっと用事があって来たことのある、柳月の側を通ったので、軽くおやつタイムにします。

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柳月は三方六というバームクーヘンで有名な十勝の洋菓子屋さんで、帯広郊外の音更町に本社がありますが、「日本で一番大切にしたい会社」という本でも紹介されているほど社員や顧客、社会にやさしい優良企業です。
例えばこの本社ではいつでも工場見学ができ、併設する店舗の休憩スペースでは、セルフサービスのコーヒーが無料で置かれています。

ケーキは1個100~200円台。
ここで好きなケーキを買って、コーヒーを飲みながら休んでまた出発です。

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まっすぐな道、紅葉の並木。
雄大ですね。これが僕の大好きな十勝です。

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強風にあおられながら、糠平に着くと、糠平の温泉街もちょうど紅葉真っ盛りでした。

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民家の庭先に、普通に鹿もいます。

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今日は糠平温泉に1泊して、明日の探索に向けて英気を養います。

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おっ、混浴ですか。。。

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行って初めて気づいたのですが(けっして狙っていったわけではありません・・・)糠平温泉には混浴が多く残っているようです。糠平温泉湯めぐりパスポートというのがあって、宿泊者は他のホテルの温泉にも無料で入れるということなので、いくつか回ってみたのですが、2軒行って2軒とも混浴がありました。

もちろん、若いお姉さんに囲まれて、赤や黄に染まる山々を愛でながら、糠平の湯を堪能したのでした。



<酒池肉林の夜へ、つづく・・・わけない>







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