行くなら、今でしょ!お得に伊豆大島 前編【東京都・大島】

 2015-02-27
豆大島は、近いようでなかなか行く機会がないところでしたが、僕にとっては、行くなら今しかない、という絶好のチャンスが訪れたのでした。

まずひとつは、対馬のところでも以前に書いたケータイ国盗り合戦(GPSを使った位置ゲー)。
全国600か国のうち制覇していない場所は佐渡、隠岐、伊豆大島という離島3島だけになったので、このゲームを制覇するためには遅かれ早かれ伊豆大島には行かざるを得なかったのです。

もうひとつは一昨年の水害で落ち込んでいる観光客を呼び戻すための復興キャンペーンが行われていて、この冬期間中に大島に行くと、東京都から補助金が出てかなりお得になるのです。

例えば船舶を使った旅行会社の1泊2日のパッケージツアーだと、1人当たり6,000円、航空機を使った1泊2日のパック旅行なら、1人当たり8,000円の割引。
宿泊だけの利用でも、1泊あたり3000円が補助されたり、船舶や航空便にも往復で3000円~5000円の割引が適用されるというキャンペーンが、昨年の10月から今年の3月末まで行われているのでした。

これはまあ、今でしょ、ってことで、近くて遠かった伊豆大島にいざ出陣することにしたのでした。



出発は、東京、竹芝桟橋から。

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伊豆諸島、小笠原諸島への船舶はここから出港となる、東京の海の玄関口ですが、さすが立派な客船ターミナルです。
地方の港にある、あの「うらぶれた感」が、まったくなく、明るく燦々と輝いている感じです。
これはこれでいいのですが、やっぱりあの「港・別れ・演歌」チックなターミナルのほうが旅だなあ、と思ってしまう僕も、もう長い髪を切ってロックを卒業すべきなのでしょうか・・・

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中に入ってみると「港・別れ・演歌」とはほど遠いPOPなお姉ちゃんが、「本日の入航地は元町港」というボードを掲げて立っています。

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おー、そういうことなのか。
伊豆大島は天候によってその日の寄港地を変えるのか、と初めて気づきました。

大島には「元町港」と「岡田港」という2つのメイン寄港地があり、通常は元町港を発着地としているのですが、波が高いなど、海上の状態が良くない時は岡田港を発着と、天候状況により当日の朝の判断で臨機応変に変えているようです。

島内バスの時刻表を調べていて、バスの出発地や到着地が「入航港」とか「出航港」となっていたのはそういうことだったんですね。


大島まで、高速ジェット船で最短1時間45分。
今回僕が乗った船は久里浜経由だったので2時間ちょっとで到着します。

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水上を浮きあがるように走行するということで、多少波は高い状態だったようですが、揺れはあまりなかったですね。
ただし航空機並みにシートベルト着用指示が厳しかったです。飛行機の離発着の時のように、トイレも行けない時間帯があったりしました。
観光復興キャンペーンの効果か、船内は満席。たくさんの人々が大島を訪れているようです。



元町港からバスに乗って、まずは伊豆大島のシンボル、三原山登山に挑戦します。

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三原山にはいくつかの登山ルートがありますが、初心者でも登りやすいのが、登山バスの終点、山頂口から内輪山に向かって舗装された遊歩道を歩く「山頂遊歩道」と三原山の中腹、三原山温泉から裏砂漠を経由して山頂に向かう「温泉コース」のいずれかです。
今回は太陽がなるべく逆光にならないように「温泉コース」から登って、「山頂遊歩道」を下るパターンで向かいました。

三原山温泉の一軒宿、「大島温泉ホテル」前でバスを降ります。
露天風呂から見える三原山の絶景が有名なところなので、本当はここに泊まりたかったんですが、残念ながら満員。
ホテルの駐車場から見る三原山。

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デジカメマジックは多少あるものの、この勇姿、いいですねー、ワクワクします。



<2015年2月21日訪問 つづく>



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真壁のひなまつり 陸の孤島に取り残される編 【茨城県・桜川市】

 2015-02-24
前編 真壁のひなまつり-1

中編 真壁のひなまつり ハイライト編


やー、なかなか楽しいぞ、真壁。

前回は雛飾りを中心に紹介しましたが、今回は町並みを中心に紹介してみたいと思います。
先にも書きましたが、真壁は現在茨城県唯一の重要伝統的建築物群保存地区に指定されています。

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これは真壁伝承館の裏通りから筑波山方面を望んだ図。

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真壁の特徴は、町並みの統一性というよりは、個々の建築物の魅力にあるのではないかと思います。
ある一定の通りに古い町並みが軒を並べている、というよりは、有形文化財に指定されているような特徴ある建物が市街の広い範囲に分散しているという感じです。
なので、町そのものよりは、個々の建物のほうが写真映えもするかもしれません。


村井醸造の蔵壁。

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市心からちょっと外れたところにある、真壁でも指折りの旧家と言われる谷口家。

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その向かい側にある谷口家の蔵。

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橋本旅館。ここも登録文化財です。
1階に小洒落た喫茶室があったので、入ってみたのですが、グッドデザイン賞を受賞したお店らしく素晴らしいセンス。
コーヒーもチーズケーキもかなりレベルが高く、混んではいましたが大正解でした。

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橋本旅館1階ロビーのひな飾り。
そのまま泊まっていきたくなっちゃいますね。

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橋本旅館のはす向かいにあった建物。
名前をチェックしていなかったのですが(安達屋さん?)、めちゃくちゃ風格ある建物でした。

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再び町なかに戻ります。
東芝ストアーもひな人形屋さんみたいになっていますね。

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高上町通りにある明治中期の真壁造の町家、星野家。

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裏通りの方をぶらぶらと歩いて時間をつぶしてから、16時の最終バスに乗るため、臨時バスの出発地になっている高上町の駐車場に向かいます。

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高上町駐車場に着くとバスの待合所はあるものの、人の気配はありません。
15時55分、もう出発の5分前です。
クルマ社会の茨城では、今さらバスなんかを使ってここに来る人はいないのでしょうか?

念のためバスの時刻表を確認します。
「16:00」
間違いありません。
なんといってもここは陸の孤島、この最終バスを逃すと一大事です。

16時。
人どころか、バスも来ません。
むむ、これはなんかおかしいのではないか?

もう一度時刻表を確認します。
「16:00」に間違いはありません。
しかし一つ間違いを発見しました。

運行日:2015年2月22日(日)~3月3日(木)まで

そう、この日はまだ、2月15日(日)でした。。。



怒りにまかせて(もちろん自分へのです。バス会社とか、陸の孤島真壁に対して怒ったわけではありません)JRの駅がある北の方角に向かってズンズン歩いてきてしまいました。

よくよく考えてみたら、タクシーで最寄りの駅まで行ってもよかったのです。
(あとあとスマホで真壁のタクシー会社を調べてみたら、個人タクシーっぽいところしかなさそうでしたが)
しかし、その時は怒りとかやるせなさ、恥辱、開き直り、そんないろいろな感情がまぜこぜになってしまい、それを発散するには歩くしかなかったのです。

30分ほど、ひたすら北の方に歩いてきて、ふと冷静になってみると、やっぱりどう考えてもまだまだゴールは遠いのです。
しかも帰りは北風が正面からまともに吹き付けてくるので、寒いのはもちろんですが、なかなか前に進んでる感がない。

やばい、陸の孤島に取り残されちまった。

今から真壁まで戻ってタクシーに乗ろうかとも思ったのですが、ここまで来たらいっそのこと歩いてしまえ、と腹をくくったのでした。

ここからだと、行きに降りた新治駅と、(来週から!)バスが運行される予定の岩瀬駅の中間にある、大和駅が一番近いようでした。



見渡す限りの田畑の中、信号もほとんどなく、まっすぐに走る道路を背を屈めながらひたすら歩きます。
ときどき、ダッシュボードをぬいぐるみだらけにした、下妻物語の土屋アンナふうの若妻が猛スピードで僕の横を通り過ぎていきます。

「こんな陸の孤島で、どうかしたっぺ?よかったらちょっとのってがねえか?」

あとで2000円くらいならカツアゲされてもいいから、そんなヤンママに声を掛けられないかな、という淡い期待は叶わず、ときどき耐えきれなくなって北風に背を向けると見える、筑波山の雄姿だけを心の支えに再び2時間、歩いたのでした。

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真壁の最寄り駅ということもあるのでしょうか、大和駅は無人でしたが、ここにもきれいな雛飾りがあり、終わってみればなんだかんだでわりと楽しかった1日のフィナーレを飾ってくれたのでした。

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<2015年2月15日訪問 おわり>



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真壁のひなまつり お雛様ハイライト編 【茨城県・桜川市】

 2015-02-22
前編 真壁のひなまつり-1



やいや、なかなかすごいんです、真壁。

よくも町じゅう揃いも揃って、こんなに古くて歴史あるお雛様を、大切に保存してたなあ、とびっくりするくらいです。
伝統的建造物の立ち並ぶ町じゅうに、これだけの立派なお雛様が飾られていれば、それは確かに賑わうはずです。
話を聞くと、毎年楽しみにやってくるリピーターも多いようです。



真壁市街の中心、御陣屋前通りと高上町通りの交差点にあるのが旧真壁郵便局の建物。

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この四つ角を中心に、重要伝統的建造物群保存地区となっている旧真壁地区の広い範囲でお雛様が飾られ、一般に公開されています。
大きくて華やかなものは、やはり一般の家庭よりも古くから商店や自営業をやっている家に多いようです。



旅籠ふるかわ。

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2階の窓にお雛様が飾られている、真壁ひなまつりの名所のひとつです。
ここは一日1組限定のお宿として人気なのだそうです。



その隣にある川島洋品店の店内を抜けると、奥に川島家文庫蔵という古い蔵があり、その中にもお雛様が。

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明治初期ですから、150年くらい前のものですね。

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畳雛とでもいうのでしょうか?

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これは・・・スミマセン、どの家のものか忘れてしまいました。

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真壁ひなまつりを代表する家の一つ、潮田家のおひなさま。

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江戸から昭和までの各時代のお雛様が揃っています。

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潮田家は江戸時代から呉服・荒物・雑貨商を営み、明治になってさらにその業容を拡大、関東の三越、と呼ばれるほど繁栄していたそうで、往時の興隆ぶりを偲ぶこの建物は登録有形文化財となっています。

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こんなふうに家が開放されていて、観光客も自由に出入りできるのです。

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伊勢屋旅館。
この建物も登録有形文化財となっています。

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中は、古い日本間とひな壇が絶妙に調和して素晴らしい空間になっています。

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同じように、背景の日本間に魅かれた西岡商店のひな飾り。
どこか懐かしいと思ったら、これは昔よく行ったおじいちゃん、おばあちゃんの家にそっくりじゃないですか。

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これらは代表的なもののほんの一部で、まだまだたくさんのお雛様がありました。

やがて真壁伝承館という大きな施設にたどり着きます。
真壁の町のほぼ中心、真壁陣屋(江戸時代の役所)があった場所に建てられていて、真壁の歴史資料館や図書館、公民館機能を備えた複合施設です。

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伝承館の目の前の肉屋さんに長蛇の列。

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なるほど、まいうー効果だったのですね。

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でもまあ確かにコロッケ50円は安いですね。

こんなのを見ていたらお腹が空いてきたのですが、小さな町、真壁にたくさんの人が押し寄せているので、既存のレストランや食堂はどこも満員なのです。

なので、町じゅうに溢れている露店が昼食処となります。
町の飲食店や旅館、食料品店など本業の皆さんはもちろんですが、ひなまつり期間中は、本屋さんも洋服屋さんも石屋さんも、地元の高校生(真壁高校)のクラブ?も露店に早変わり。
お餅、お団子、やきそば、ホットドック、せんべい、コロッケ、ビール、甘酒、漬物、おつまみとなんでもありの状態ですが、どこも結構賑わっていて、みんな楽しそうに買い食いしています。

僕は今回は食べなかったのですが本当はすいとんが名物らしいですね。


いやー、いいじゃないか真壁、なかなか楽しいぞ。




<2015年2月15日 訪問 つづく>



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たびねす新着記事掲載!「うさぎのち毒ガス跡、ときどきラピュタ」

 2015-02-20
門家が教える旅先ガイド「たびねす」に新着記事掲載しました!


うさぎのち毒ガス跡、ときどきラピュタ 【広島県・大久野島】

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ぜひ読んでみてください!



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真壁のひなまつり 陸の孤島 到着編 【茨城県・桜川市】

 2015-02-18
城の真壁には、ずっと前から行ってみたいと思っていました。

真壁は、戦国時代の大名、真壁氏によって形づくられた町割りのなかに蔵や門などの歴史的建造物がたくさん残されていて、茨城県で唯一、国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されていたので、古い町並みマニアの僕としては当然外せない感じだったのです。

ところがところが、ここは域外からの公共交通機関がまったく通じていない、陸の孤島だったのです。
まあ、確かに田畑に囲まれたのどかな田舎ではあります。
場所的にも(東京側から見ると)筑波山の裏側の、ちょっと地味目なところです。
茨城にはちょいヤン仕様のクルマがたくさん走っていて、きっと中古のシーマとかセルシオとかを改造したり装飾したりして走り回るのが生き甲斐の、クルマ好きな県民が多いんだろうなあ、ということもわかっています。
しかし、厳しい山々や深い谷に閉ざされたロケーションでもなく、関東平野のど真ん中にあるこの町が、なぜ鉄道や路線バスはおろか、馬車も人力車も籠さえない、このような陸の孤島状態なのかわかりません。
(あとあと調べてみたら、昔は土浦と岩瀬を結ぶ筑波鉄道の駅が真壁にあったらしいのですが、1987年に廃止され、その代替バスも2011年に廃止されてしまったようでした)

とにかく、真壁という町に公共交通機関を使って行こうと思ったら、最寄りのJR水戸線の新治、大和、岩瀬駅あたりから片道10キロ歩くしかなかったのです。



ところがこの真壁、最近はひな祭りで有名になっているようで、2月中旬から3月3日のひなまつりイベントの時期は多くの人出でにぎわうため、この期間限定で、なんと臨時のバスが運行されるのです。
しかもつくばエクスプレスのつくば駅から真壁の中心街まで約1時間の路線と、JR水戸線の岩瀬駅から約25分の路線の2種類!
これでようやく陸の孤島、真壁へ行くチャンス到来、ということで喜び勇んで出かけたのでした。
まあ車を使えばいつでも簡単に行けるんですけど、それだと旅っぽくないので・・・



さて、まずは向かったのはJR水戸線の新治駅。
真壁までの臨時のバスが二つ隣りの岩瀬駅から出ているはずですが、それは帰りにとっておき、せっかくなので往路は散歩がてら、最寄りのこの駅から10キロ弱を歩いて行ってみることにしました。

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新治から真壁までは、ザ・イバラギ(ザ・北関東とも言います)という感じの田園風景が続きます。
しかも昼間っから激しい北風です。
こんな感じです。

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もうもうと砂埃がたっているのがお分りでしょうか?
これが冬の北関東のあるべき姿ですよ。僕は群馬育ちだったのでよくわかります。
こういう中でも外で元気にサッカーとか缶けりとかだるまさんが転んだをやるのが北関東の子供たちでした。
もし今やれと言われても無理ですけど。

2,3度竜巻かと思うような突風の攻撃を受けましたが、北から南へと風下に向かって歩く形にしていますので、うまく追い風に乗りながら筑波山に向かって歩くこと約2時間、ようやく真壁の看板が出てきました。

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旧真壁町は現在周辺の自治体と合併して桜川市になっているらしいのですが、まったくピンときませんね、桜川市。
どこが市の中心となるのかもわかりません。旧岩瀬町のあたりなんでしょうか。

真壁高校の横を抜けて市街に入ると、さっそく渋い建物が見えてきます。

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そして、これ。
なんと、北関東の陸の孤島に溢れる人々!

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真壁のひなまつり、想像以上ににぎやかです。



真壁のひなまつりは、今年で13回目だそうですが、最初は20数軒の有志で始まった雛人形の公開がだんだんと増えてゆき、今では町じゅうで150軒もの家々が参加しています。

図1



一番最初に入った、着物屋さんのひな飾り。

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石材屋さん。

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別の石材屋さん。真壁は石材の生産地としても有名なのだそうです。

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川島書店見世蔵。
ここは店舗と住居を兼ねた蔵だった場所だったそうですが、この中にももちろんひな壇があります。
(ところでこのおじいさんは水戸黄門なのでしょうか?)

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なんとこの正面のものは江戸時代のものだそうです。
真壁にはたくさんの蔵があり、そこで大切に保管しているので、非常に保存状態がよいのだそうです。

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いやいや、なかなかすごいぞ真壁。
陸の孤島まで頑張ってやってきた甲斐があるじゃないか。




<2015年2月15日 訪問 つづく>



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真田幸村隠しの湯で、由美かおる似のくノ一と。【長野・別所温泉】

 2015-02-15
前編:信州温泉人体実験の旅 その1
中編:戦没画学生慰霊美術館 無言館



言館のある丘陵を下って、南の独鈷山の方へと進むと、その山麓に前山寺があります。

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ここは今から約1200年前、空海が護摩修行の霊場として開創したと伝えられていて、国の重要文化財となっている三重塔が有名です。

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普通、塔には一層にも二層にも三層にも、縁(えん)と手すりがついているのですが、この塔には一層目にしかありません。二層と三層には、縁の板をのせるための四角い貫(ぬき)は出ているのですが、縁も手すりもありません。その他ところどころに未完成と思われる所があるのですが、眺めてみると何の不調和感もなく、各層の重なり合った曲線の美しさなどから、この三重の塔は「未完成の完成の塔」と言われているそうです。


そのあとは塩田城址のある山の麓の集落を歩いていると、ひだまりにねこ軍団。

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しばらくして見えてきたのは懐かしい木造校舎。

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ここは旧西塩田小学校の校舎だったのですが、なんと今はさくら国際高等学校という通信制・単位制の高校として使われているそうです。

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舌喰池の横を通って、低い峠を越えると、やがてあざやかなレモン色の駅舎、上田電鉄の別所温泉駅に到着します。

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高い天井が、昔懐かしい駅の佇まいを醸し出してますね。

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駅の近くには旧型の車両が展示されていました。

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別所温泉の中心部は駅からさらに500mほど先にあります。
温泉街のほぼ真ん中にある北向観音への参道。

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北向観音は名前の通り北を向いていて、南を向く善光寺と向かい合うように立てられていることから、来世の利益を願う善光寺と、現世利益を求める北向観音の両方に参ることで、現世と来世の幸福が約束されるという信仰があるそうです。
『特に、片方だけにお参りすることを「片参り」という』なんていう説明を見てしまうと、なんだか両方参らないとよくないような気がしちゃいますよね。
(なので翌日、善光寺に行きました・・・)

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おおっ、真田幸村の隠し湯「石湯」発見!
ここにあの「真田太平記」で、若き幸村が女忍者のお江に導かれて、初めて大人の世界に仲間入りした、なまめかしい湯壺があるのかぁぁぁぁ(詳しくは池波正太郎「真田太平記」新潮文庫版第2巻で)。

中に入ったら水戸黄門の由美かおるみたいな「くノ一」がたったひとりで湯あみしていて、狭い石の湯船にふたりっきりになっちまったらどうしよーとちょっと妄想してみましたが、今はもう混浴ではなく、いかに現代の真田幸村といわれている僕でもそれは無理だということに気づいたので、今回の入浴はやめておきます。

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ちなみに、この「真田幸村公 隠しの湯」という文字は池波正太郎さんの筆だそうです。



さて、信州の鎌倉と言われる別所温泉の中でも、もっとも有名なのは安楽寺の国宝、八角三重塔でしょう。

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木造の八角塔としては全国で一つしかないという貴重な建築で、昭和27年長野県で一番最初に指定された国宝です。

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僕は、この三重の塔のことは小学校の時から知ってましたよ。
昔集めてた切手の「国宝シリーズ」にあったので。。。
こうして来たのはもちろん初めてでしたが。



帰りは上田電鉄別所線に乗って上田駅まで戻ります。

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電車の丸い窓の外には、さっきまで歩いていた塩田平ののどかな風景が続いていました。



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<2013年3月3日 訪問 このシリーズ終わり>



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無言館 ~戦没画学生慰霊美術館【長野県・上田市】

 2015-02-13
前編:信州温泉人体実験の旅 その1


3月に入ったとはいえ、ところどころに雪が残り、春まだ遠い信州塩田平を歩きはじめると、「無言館」の看板が僕の視界に飛び込んできました。

あっ、と思いました。
以前、新聞で「無言館」についての記事を読んだことを思い出したのです。

そこは、戦没画家の画だけが集められた美術館。
正確にいうと、徴兵により画家になる夢を断たれ、戦場に散った美術学生たちの遺した絵を展示する美術館でした。

案内看板に誘われるように、県道を外れ、小さな集落を抜けて山道を登っていくと、小高い丘陵の上にそれはありました。

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中の絵は、撮影禁止なのでここでそれを紹介することはできませんが、どの作品も静かに、しかし夢を断たれた深い無常の念と、一縷の望みを物語っているように見えました。


若く、細身の裸婦の画。
そしてその説明。

「あと五分、あと十分この絵を描きつづけていたい。外では出征兵士を送る日の丸の小旗が振られていた。。。
生きて帰ってきたら必ずこの絵の続きを描くから…。安典はモデルをつとめてくれた恋人にそう言い残して戦地に発った。しかし、安典は帰ってこれなかった」

昭和20年4月19日、ルソン島にて戦死。享年27歳。



“すすり泣きの聞こえる美術館”と呼ばれているのは、決して誇張ではありません。

入口は狭く、人が一人通れるほど。
窓口や受付もなく、ドアを開けるとすぐに展示スペースとなっています。
中は薄暗く、展示ケースの灯り以外、ほとんど照明はありません。

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「無言館」という名前の由来を、この施設美術館の館主である窪島誠一郎さんは自著の絵本でこう言っています。

なぜ「無言館」っていう名をつけたかって?
だって 戦死した画学生さんの絵の前に立ったら
悲しくて くやしくて つらくて
なにもいえなくなっちゃうんだもの
黙るしかないんだもの

館内では誰もが無言です。
そしてときどき誰かが静かに鼻をすすりあげる音だけが響いているのです。



初めて知覧の特攻記念館に行ったときも、かなりの衝撃を受けましたが、この無言館も、それに優るとも劣らず、です。



無言館第二展示館「傷ついた画布のドーム」

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屋外にあったアート作品。

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新聞で読んで、いつか機会があったら行ってみたいな、と思いつつ、いつの間にか記憶から消え去っていた無言館。
今回、塩田平を歩いていてたまたま見つけることができたのですが、この偶然に、とても感謝しています。


みなさんも機会あったら一度、行ってみてください。


<2013年3月3日 訪問>



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小岩井農場一本桜の絶景 「たびねす」に新着記事掲載!【岩手県】

 2015-02-11
門家が教える旅先ガイド「たびねす」に新着記事掲載しました!


孤高の一本桜はGWが見頃!絶景の岩手山と小岩井農場一本桜

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この実際の景色は、絶景本の写真よりもずっと迫力があってよかったです。


ぜひ読んでみてください!



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信州温泉人体実験の旅 前編 【長野県・鹿教湯(かけゆ)温泉】

 2015-02-10
「今度、一緒に温泉に行きませんか?」

以前から、眼鏡を外したら、かなり美形に違いない、と踏んでいたある女性から、そんなメールが来ました。

彼女は東大のある研究室で「旅」が人間にもたらす様々な効果を科学的に研究していて、僕は仕事上で何度か彼女と同じ会議に出たり、意見交換をしたことがあったのでした。

「もちろん、喜んで!」
「では今度、会社の方にお邪魔します!」

ん?会社??・・・・・



数日後、彼女は大学の教授とともに僕のオフィスにやってきて、こう言いました。
「実は、都会で働く社会人に対して温泉がもたらす肉体的、精神的な効果の実験をしたかったのですが、あまり社会人の知り合いが多くなかったので、快諾いただけて、本当に助かりました!」

そして彼女は腕時計のようなウェアラブル測定機器と、お年寄り向けのらくらくスマホのような端末、毎日の測定結果を書き込むシートについてひととおり説明した後、こう言い残して去っていきました。

「では、2週間後の土曜日、長野県の鹿教湯温泉でお待ちしております。あっ、もちろん宿泊代はすべてこちらで負担いたしますのでご安心くださいね」

そして僕はそれから2週間、朝起きてから寝るまでの間、3時間おきに携帯端末がブルンブルンと鳴り、「今の気分は晴れやかだ」とか「心配事がある」とか「体がだるい」などに何%該当するか、といった質問に何度も何度も答え続けることになったのでした。




さて、こうして温泉モルモットの旅は、2013年の3月2日、信州上田の鹿教湯温泉で行われたのでした。

長野新幹線で上田駅に着き、待ち合わせの時間まで上田市内を散策します。

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上田城下の路地をウロウロと歩いていると、藩主居館跡地に建っている上田高校の立派な校門の前を通りかかりました。
どうやらこの日がちょうど卒業式だったようです。

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すでに卒業式が終わったのか、体育館から出てくる卒業生を出迎える在校生たちが校庭でたくさん待っています。
部活ごとなのでしょうか、いろいろなグループに分かれた後輩たちが、伝統校らしいユニークなエールを送ったりしながら先輩たちの旅立ちを祝福しています。

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こういうの、いいなあ。
ちょっとウルッと来ました。



上田駅から旅館の送迎車で鹿教湯温泉へ。

鹿教湯温泉は「傷ついた鹿が教えた湯」として、昔から効能あらたかな温泉と言われ、湯治場として栄えてきました。
また国民保養温泉地の指定を受け、今では温泉療法の国内最先端の地でもあります。
温泉モルモットの実験としては、確かにこれ以上ない環境の場所なのです。

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温泉街の中央近くに鹿教湯病院という温泉療法の権化のような大きな病院があるほかは、比較的中小規模の旅館やホテルが並んでいて、有名温泉地のような大型の歓楽型の旅館はありません。

僕たち(結局、僕の会社の同僚5人が今回のモルモット役でした)は、その中でも比較的大きなホテルに到着し、正しい温泉入浴についての講義を受けたあと、2時間程度の散策を行い、あとは温泉に入ってゆっくりしていい、ということでした。

ただし、と最後に彼女は言いました。
「健康のため、お酒と女は2合(号)までですよ」


・・・ウソです。本当は、検査結果に影響するのでお酒は1杯までにしてください、ということでした(女に関しては言及なし)



要は、普段は都会で働いている人間が、旅先で温泉に浸かってリラックスしたあとで再び都会に戻ると、同じ日常でも以前と肉体的、精神的に違いがでるのか、ということを科学的に証明するための実験だったのです。
だから温泉では軽く運動して、あとはひたすらリラックスして過ごせばよかったのです。
翌日も、午前中に近くの体育館で軽くストレッチのようなことをして、この鹿教湯ツアーは終了となったのでした。
最後に東京に戻ってからまた2週間、日常の肉体・精神状態を図る例の検査が続いて、この調査が終了しました。

ちなみに調査結果ですが、都市の勤労者が、田舎の自然の中で軽い運動と温泉生活を経験すると、再び都会に戻ったあとも以前ほどストレスは強くない、といった当初の仮説通りの結果が出たようです。
ただし一部例外を除いて。

実は僕だけが例外だったようで、日常でもストレス・疲れともほどんどなかったので、前後の違いがわからなかったそうです。

「たぶんAさんは普段から毎日旅しているようなものなので(僕はその当時、毎日通勤の途中で1時間くらい知らない道を歩くのが習慣だったのです)、きっと普段からストレスもないんですよ。そのことも旅の効果の証明の一つになりそうなので、今度別の論文に使わせてください」

かくして彼女の別の論文に、僕は後日改めて登場したそうです。




さて、せっかく初めて鹿教湯まで来て、そのまま帰るのはもったいないので、僕は東京へ帰るメンバーから途中で離団して、このあたりをブラブラ歩きながら別所温泉まで行ってみることにしました。

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鹿教湯から上田に戻る途中の下之郷あたりから別所温泉にかけては塩田平と呼ばれる盆地で、かつて塩田氏の居城「塩田城」がありました。その周りには数多くの神社仏閣が点在し、現在なおその面影を残しているため「信州の鎌倉」とも言われています。

別所温泉まで、直線距離なら6~7キロですが、いざ歩きだしてみるといろいろと見どころが多いので、結果的にはかなり寄り道・遠回りしてしまったのでした。



<2013年3月2日 訪問 後編へつづく>




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田園調布・秘密地下都市 後編 【東京都・大田区】

 2015-02-08
  
田園調布 地下秘密都市 前編 


 <つづき>


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第に濃くなってゆく闇に包まれながら、まるで村上春樹の「世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド」みたいだな、と思っていました。きっとこのあと「やみくろ」とかいう地中に棲む謎の生き物が攻撃を仕掛けてきて、世界を終わらせないために、僕が戦わなくてはならないんじゃないか。そんな妄想をはじめたところで、田園調布の女の子28歳が急に立ち止まったため、僕は彼女の背中からお尻にかけてドスン、とまともにぶつかってしまいました。

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しかし不思議なことに、彼女はびくともせず、僕だけが彼女に弾き飛ばされるように尻もちをついていました(そういえば、「世界の終わり・・・」にもこんなシーンがあったなあ)。
ちょうどそこで階段が終わって、あたりは急に明るくなり、長い廊下がまっすぐに続く、広い通路に出たのでした。



「ここが、田園調布の、本当のメインストリートなんです」
彼女は僕の方を振り返って、珍しくいくぶん湿った重々しい口調で、そういいました。
「ここで見たこと、したことは、絶対に外の世界で口外しないでくださいね」

メインストリートの両側には、田園調布の住人たちを満足させるための、ありとあらゆるモノやサービスが揃っていました。
たとえばそれは、スポーツクラブ。あの、有名な五輪のメダリスト××××がときどき飛び入りでインストラクターをつとめることもあるスイミング。
たとえばそれは、ダイニング。あの和食の巨匠▲▲▲▲が、ときどきふらりとやってきて、気まぐれに包丁を握り、振舞ってくれる気さくな、しかし絶品の手料理。
ショッピングモール、金融機関、医療機関、音楽サロン、ライブラリ、バー、シアター、リラクセーションなどなど、さまざまなサービス&エンターテイメントが、このIDパスひとつでフリーに楽しめるというのです。

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僕たちは、彼女おすすめのヒーリングカフェで、ランチ&リフレクソロジー(リクライニングの高級ソファで、のんびりとフィンガーフードの軽いランチをとりながら、足裏のソフトなマッサージを受ける)を楽しんだ後、彼女の案内で、いろいろなサービスを楽しんだのでした。

「なんだか使い古されたセリフだけど、まるで竜宮城みたいだね。もう帰りたくないよ」
僕がそういうと、彼女は、だったら泊まっていけばいい、とこともなげに言うのでした。
「あなたがきっとそう言うだろうと思って、もうちゃんと予約してありますから」

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彼女が僕を引っ張るようにそのまま廊下をズンズンまっすぐ進むと、照明がだんだんと暗くなってゆき、やがて眠気を誘うようなお香の匂いが漂い始めました。廊下の最深部、突き当りの手前に、提灯の炎に照らされた門が見えると、彼女はその中へと僕をいざないました。

「ご覧のとおり、ここは大人の隠れ家です。すべての部屋が一棟造りの離れになっていて、温泉もダイニングもすべて部屋付きです。だからこの中で起きたことは、絶対に誰にもわかりませんが、お忍び専用の宿なので、ひとりでは入れません」
そして彼女は僕をまっすぐに見て、こう言いました。

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だから今日は私がご一緒しようと思うんですけど、いいですか?



(了)
  
※写真はイメージです(笑)



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