黒部ダムとか黒部ダムカレー3兄弟とか【2016夏北陸-18 立山黒部アルペンルート 後編】

 2016-10-31
 
 前編「ああ、これぞ絶景の室堂平!



堂を離れるのは本当に名残惜しいほどの美しい朝だったのですが、今日がこの旅行の最終日。
これから家に帰らなければなりません。
室堂から再び立山黒部アルペンルートを、今度は長野県側へと下っていきます。


標高2450m、日本で一番高い場所にある駅、室堂から乗るのは立山黒部貫光無軌条電車線のトロリーバス。
何台かのバスが並んでいて、乗客数に応じて運行本数を調整するようです。

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このトロリーバスが走る立山トンネルは、さっき室堂で見た立山連峰の雄山直下を貫くトンネル。
途中に長野県との県境を越え、約10分で標高2316mの大観峰駅に到着します。

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大観峰駅の屋上には「雲上テラス」と呼ばれる展望台があるのですが、残念ながら雲上ではなく雲のまっただ中。
黒部湖も北アルプスの山々も案内板しか見えません。
室堂から山を一つ越えると、もうこんなに違うんですね。

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ここからはロープウェイで黒部平へ。

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ロープウェイ、最初はガスってましたが、下界へと下るにつれだんだんと視界が開けてきます。

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すれ違うロープウェイの向こうに黒部湖が見えてきました。

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ロープウェイの山麓側の駅、黒部平は標高1828m。
ここにも屋上に展望台がありますが、一挙に500mも下ってきたのでこっちは雲に覆われることなく、視界は良好でした。

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このあたりは紅葉がめちゃくちゃきれいな場所なんですよね。
秋のパンフレットにはだいたいこのロープウェイを入れた真っ赤な紅葉の写真が載ってますよね。

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下の方を見ると、遠くに黒部ダムの周辺施設が見えました。

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黒部平からはケーブルカーで黒部湖へ。

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そう、いよいよ黒部ダムのお出ましです。
黒部湖駅から黒部ダム駅まではダムの天端(ダムの上のこと)とよばれる道を進みます。

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途中から覗き込むとこんな感じ。
虹、出てますね。
よく頑張ってのぞき込んだ、俺!

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ダムの谷底。
この黒部川の下流をずっと進むと黒四地下発電所(黒部川第4地下発電所)があり、つい先日宇奈月温泉側から行った黒部峡谷鉄道の終点、欅平があります。
僕が熱望する究極の大人の社会科見学「関電黒部ルート見学会」は、欅平からここ(黒部ダムの上)まで辿ってくるというものなのです。
やっぱり行きたい!こんなスゴイ山の中を抜けて黒部ダムまで来られるなんて信じられない!

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さて、黒部ダムには2つの展望台があります。
一つ目はダムの天端から結構な数の階段を登った先にある「ダム展望台」から見下ろすパターン。

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湖面と放水シーンが両方見られるのがこのアングルからの特徴ですね。

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もうひとつはダムの天端から階段を下がった場所にある「新展望広場」。
上に行ったり下に行ったり大変なんですが、どっちも見る価値がある眺めなんです。

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そう、この下の展望台はダムの放水を間近で見られるスポットなのです。

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黒部ダムでは6月から10月の観光シーズンに、毎秒10トン以上の水を観光用に放水していて、この迫力!

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この新展望広場の横には「黒部の物語」というダム建設までの歴史を描いた展示会場がありました。

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「黒部の太陽」だとか「プロジェクトX」などで日本の建設工事史上最大の困難克服物語としていろいろなところで語られていますが、あらためて日本の技術、スゴイですよ。
よくもまあこんな隔絶された山奥に、50年以上も前にこんなバカでかいダム作れたもんだ。

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黒部ダムに来たら、やっぱりランチは黒部ダムカレーでしょ、ってことでこのメニューを提供している黒部ダムレストハウスに行ってみたのですが、さすがにランチ時は混んでいて40分待ち。。。

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あー、残念!と思っていたら、これから乗るトロリーバスの終点、扇沢のレストハウスでもダムカレーが食せる、とのこと。

そんなわけでこの立山黒部アルペンルート最後の交通機関「関電トンネルトロリーバス」に乗って扇沢に到着。

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そしてありました、黒部ダムカレー!
しかもなんと3兄弟!

一番上のシンプルなものが「元祖アーチダムカレー」
下段左が「黒部ダムカレー」
そして下段右が「2色カレー」

せっかくなので家族みんな別のものを注文してみました。

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ダム決壊!

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一度はやってみたかったダム決壊遊びも念願かなったので、満足して東京に帰りました。



<2016年8月23日訪問 このシリーズ終了>



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たびねすに新着記事掲載!日本一の秘境駅が超人気スポットに?【北海道・小幌駅】

 2016-10-28
門家が教える旅先ガイド「たびねす」に新着記事掲載しました!


遭難に備えて非常食と非常用の飲料を大量に抱えて下車したのですが、あまりに観光客が多くてびっくりしました!



  入口⇒  日本一の秘境駅が超人気スポットに? 北海道・小幌駅



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たびねすに新着記事掲載!社長自らご案内?宇奈月温泉「延楽」の早朝ガイドツアーが面白い!

 2016-10-25
門家が教える旅先ガイド「たびねす」に新着記事掲載しました!


朝の1時間でこんなに楽しめて、しかも無料!
ちょっと早起きして歩いてみれば、日中の観光時間を削ることなく、こんなに魅力的な体験ができるのです。



  入口⇒  社長自らご案内?宇奈月温泉「延楽」の早朝ガイドツアーが面白い!



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ああ、これぞ絶景の室堂平!【2016夏北陸-17 立山黒部アルペンルート中編】

 2016-10-22

 前編「晴れ男、運命の立山黒部アルペンルート



、目覚めてみると心なしかカーテンの向こうが明るいのです。

ベッドから飛び起きて部屋のカーテンをババァーンと開けてみると、この様子!

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おぉぉぉぉぉぉ、晴れてる。
雲もあと少しで流れて消え去りそう。
なによりも雲の向こうになんかすごい絶景が待ってそう!


そんなわけで外に飛び出してチェックアウト前に朝の室堂を散策することにしました。
室堂平にはたくさんの散策コースや登山道があるのですが、1時間程度でみくりが池をぐるっと回るコースを歩いてみます。

これはホテル目の前にある立山の石標。
この後ろにそびえるのが立山の主峰、雄山(おやま)。

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雄山は標高3,003mで山頂には雄山神社峰本社があり、立山信仰の聖地。

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山頂近くに社務所らしきものと、峰本社らしきものが見えますね。

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雄山に向かう登山道。
室堂から2時間程度で山頂まで行けるそうなので、家族で3000mの立山制覇!とかしたかったのですが、高所が苦手な僕にとってはやはりそれなりに厳しい場所もあるらしいので今回はパス。
本当はこういう道、行ってみたいんですけどね。

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「室堂」という地名の由来となっている、立山室堂。

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室堂とは江戸時代中期に建てられた日本最古の山小屋のことで、国の重要文化財に指定されています。
中には展示品が室堂に関する資料が展示されていて、自由に見学することができます。

室堂の高山植物のピークは初夏のシーズンなのでしょうが、沿道には多少まだそれらしいのが残っています(花とか草とかだんごとか、僕はまったくわかりません)

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なんか美しい景色ばっかりなので、今回は写真集っぽくガンガン写真のせたいと思います。

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小さな池が見えてきたなーと思ったら、これは「みどりが池」。
「みくりが池」はもう少し先になります。

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やがて眼下にもくもくと煙を上げた区域が見えてきました。
ちょっと見えにくいのですが、手前の湿地に血のように赤い水たまりが点在しています。
これが血の池。この赤い色は、水分中に含まれる酸化鉄に起因しているものです。

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この辺りは地獄谷と呼ばれ有毒ガスが発生する区域。

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ここから先は通行禁止で、展望台から眺めるのみです。

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立山と言えば雷鳥なんですが、残念ながらこの日は姿を見ることはできず。
7月頃のほうが出現率は高いのでしょうか?

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そしてエンマ台から少し下ったところにあるのが、みくりが池温泉。
ここは日本一高いところにある温泉旅館で、もちろん宿泊もできます。

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と、その向こう、雲の上に見えるのは、あの剣岳ではないですか!!!

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なーんて、僕がこの山のかたちを見て自分でわかったわけじゃないんですが(笑)
近くにいた人が、
「おぉぉぉぉぉぉぉぉ、剱だ!」
と感動して叫んでいたのに便乗して写真撮影しただけなんです。。。

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僕みたいな凡人には劔のスゴさはわからないのですが、山男はまったく別の畏敬の念をもってこの山をみているのでしょう。

そして室堂平の代表的な絵である「みくりが池」の展望スポットへ。
もう少し湖面が静謐であれば、山容がそのまま水に映るんですけどね。
まあ、これだけのいいお天気になったのですから、文句はいえないですよね。

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みくりが池方面から見た、ホテル立山。

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やはり素晴らしいロケーションに建っていたんですね。
昨日は全然気づかなかったけど。

ということで晴れ男、なんとか面目躍如です。



<2016年8月23日訪問つづく>


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晴れ男、運命の立山黒部アルペンルート【2016夏北陸-16 立山黒部アルペンルート前編】

 2016-10-19
山黒部アルペンルートほど、天気によってその印象や価値が変わってしまう観光地はないと思うのです。

晴れれば天国、降れば地獄。
雄大な山岳景観を楽しみに行く場所なのですから、ガスで曇って肝心の景色が見えなければ何をしに行ったんだかわかりません。
ショッピングする場所があるわけでもなく、有名なグルメがあるわけでもないのですから。

なので今回の北陸旅行の最後の2日間、富山を出て途中室堂で1泊して信濃大町に抜けるまでは、なんとか晴れ男の実力をいかんなく発揮したい、と考えていたのでした。
ちなみにこの日までの5日間はすべて晴れ。
一滴も雨に降られていません。
しかし予報ではこの日はどうやら雨。。。


そして運命の朝。
福井から金沢、富山と乗り継いで、富山地方鉄道で立山駅へ。

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よくはないけど、悪くもない感じです。
空には薄い雲がかかっていますが、ところどころ日が差している部分もあります。
さすが、俺!

立山駅からケーブルカーに乗って、いよいよアルペンルートのはじまりです。

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標高475mの立山駅から977mの美女平へ。
美女平まではまだよかったのです。

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美女平で立山高原バスに乗り換えとなります。
このバスで立山黒部アルペンルートの最高地点、標高2450mの室堂まで行くことができます。

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いざ、高原バスに乗ってレッツラゴー!
と思っていると曇ってきましたねー

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やがてあたり一面の霧に包まれます。
あちゃ。最悪のパターン。
車内放送がさも誇らしげに、右に左に車窓の説明をしてくれるのですが、ちょっと黙っといてくれんかなー。

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それでも途中下車して散策する予定だった弥陀ヶ原の近くになると、不思議に雨があがります。
さすが、俺!
晴れてはないけど。

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標高1930mの弥陀ヶ原は高山植物が咲き誇る高原で、人気の散策コースとなっています。

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ま、高原の湿地帯ですからね。
いつもこんなもんでしょ。
なーんてことはないか。


わざわざ見晴らし台ができているということは、この先に何かありそうなんですが、残念ながら全く見えません。。。

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弥陀ヶ原(みだがはら)が無駄が原(むだがはら)になっちゃったねー、とか言っても嫁も子供もウケてくれません。
まー、さんざん晴れ男ぶりを自慢したからなあー

しかたなく弥陀ヶ原ホテルでランチを食べて再び高原バスに乗って室堂に向かいます。

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おおお、滝が見えた!(ソーメン滝というそうです)

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ま、車窓からのハイライトはこの滝くらいでしたね。
あとは常にこんな感じのまま終点、室堂へ。

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室堂は標高2450m。
日本で一番高いところにある駅なのです。
よくJR小海線の野辺山駅が日本最高所にある駅と言われていますが、あれは軌条鉄道の最高駅、というのが正確なようです。
この室堂には軌条鉄道は走っていませんが、ここから大観峰に向かうトロリーバスは無軌条鉄道(要はレールのない鉄道)扱いになっているため、この室堂も立派な「駅」なのです。

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もちろん駅の中も立派で、単なるバス停があるだけじゃありません。

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というか、今日はこの室堂駅の階上にある「ホテル立山」に宿泊するのです。

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ホテル立山はこの室堂エリア、というか立山黒部アルペンルートを象徴するような存在のホテルで、こんな山の上でよくこれだけのサービスを提供できるなあ、という感じなのですが、そのぶんお値段お高めですよ、奥さん。
まあここまで物資を運搬するだけでもそれなりのコストがかかるでしょうから致し方ないですが。

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立山室堂に宿泊しているからこそ体験できるイベントも充実していて、晴れていれば夜の星空観察(僕はとにかく一度これを見たかったのです)とか翌朝の大観峰へのご来光バスツアーとか立山のスライド上映会などが行われます。

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しかーし、残念ながらこの日は星も翌日のご来光もなし。。。
しかたなくスライド上映会見ましたよ。

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そーいえば、スライド上映会の途中で立ち上がって客室に戻ろうとフラフラ歩いてたおばちゃんがバタっと倒れて一時騒然としたんですが、たぶん標高が高いのにお酒飲みすぎちゃったんでしょうんね。

このホテル立山、標高が高いので平地の80%の酸素濃度しかないようなのです。
まあ普通の人は高山病というほどの症状はでないのですが、アルコールのまわりは早いのかもしれませんね。
立山に泊まって勝負するぞ!とお考えのカップルのみなさま、ぜひご注意を!

ちなみに売店で販売しているポテトチップの袋はこんな状態。

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気圧が低いので、こうなっちゃうそーですが、平地に持っていくと、通常の大きさにしぼむみたいです。


ホテル立山の客室から見えた眺め。
散策路は見えますが、あとは一面の霧。

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唯一夕暮れ時にちょっとだけ霧がうすくなった絵がこちら。

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なんか霧が晴れたらすごい眺めが期待できそうですね。

明日こそ晴れ男の本領発揮できることを祈って、今日はもう寝るしかありませんね。


<2016年8月22日訪問つづく>


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祝!家族で全国47都道府県制覇&永平寺灯篭流し【2016夏北陸-15 福井】

 2016-10-16
2016年8月21日、12時35分。
特急しらさぎ8号で福井駅に降り立ち、我が家3人家族は、日本全国47都道府県の制覇を果たしました!

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ちょうど10年前の8月21日、あの早実のハンカチ王子と駒大苫小牧のマー君との甲子園での決勝再試合を旅先の福島の温泉で見ていたのが娘が4歳のとき。
それが家族そろっての初めての宿泊旅行で、今日はそこからちょうど10年でした。

最初から全国制覇を狙ったわけでもないし、10年で達成という目標があったわけでもないのですが、毎年新しいところへ家族を連れていっているうちに、だんだんと空白県が少なくなってきたので、じゃあとりあえず全部制覇しとくか、と。

福井が最後になったのは、まあ、めぐりあわせですね。
鳥取でも高知でも和歌山でもおかしくはなかったのですが、たまたま北陸新幹線開通後の混雑を避けて、北陸3県を後回しにしていたからだと思います。
結果的には最後が福井、というのもなんとなくしっくりくるような気もしますが。

僕自身は最低でももう5~6回は全部の都道府県に行っているのでどうでもいいのですが、家族で達成できた、というのがうれしいですね。
小さい頃にたくさん家族旅行した子供は、大人になると自分が旅行好きになるのはもちろんのこと、家族を持つと自分の子供とたくさん旅行をするんだそうです。
そうやってみんながどんどん旅に出るような世界が来るといいな、と思っているので。



さて、福井に着いて写真撮っただけでは制覇した、というカウントにはならないので、しっかりこの足で降り立って観光します。
福井駅もすっかり新幹線仕様になっていますね。

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福井といえば越前そばじゃろ、ということで、駅前でめちゃくちゃ辛いおろしそばを食べた後、永平寺へ。

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永平寺、3回目なんですけどね。
福井のハイライトですから外すわけにいかないんですよね。

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参拝料を払って中に入ると、参拝者は最初にひとかたまりに集められて雲水さん(修行僧)からひととおりの説明を受け、そのあとは各自自由に見学となります。

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天井に230枚の絵が描かれ「天井絵の大広間」と呼ばれる傘松閣(さんしょうかく)の大広間。

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これらは建築当時(昭和5年)の著名な画家144名によって描かれているのだそうです。

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永平寺といえば、この階段廊下ですね。
朝3時半に起床して、厳しい修業に向かう雲水さんが、まだ暗いこの階段をぞろぞろと歩いている、というのが僕の永平寺のイメージです。

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もうひとつの永平寺のイメージは、山門。
修行僧が永平寺の山門を通ることができるのは、永平寺に来て修行に入る時と、厳しい修業を終えて俗世に帰るときの2回だけなんだそうです。

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山門の中はすべてが修行。坐禅や作務はもちろん、食事も修行、風呂も修行、トイレも修行。
僕の中では永平寺の修行は日本一厳しそう、というイメージなのです(実際は日本一かどうかわかりませんが)。
僕の知人にも曹洞宗の僧侶がいますが、彼もやはりここでその厳しい修行を受けたのでしょうか。
うーん、尊敬に値しますね。



さて、実は今日、永平寺に来たのは理由があるのです。
それは年に一度、行われるある行事に、今年はどうしても来たかったからなのです。
その行事とは毎年8月のお盆あとの日曜日に永平寺町の九頭竜川畔で行われる「永平寺大燈籠ながし」。

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夏の夕暮れから永平寺の役寮・雲衲衆120余名による大施食法要(読経と戒名・法名の読み上げ供養)が行われ、そのあと約1万基の燈籠が九頭竜川に流される、という夏の終わりの幻想的な催しなのです。

当日会場で申し込めば、誰でも供養燈籠や願い燈籠を流せるということなので、今年立て続けに亡くなった僕の親父と嫁さんの父親のために供養の燈籠を流したかったのです。


建て替えられて瀟洒になったえちぜん鉄道の永平寺口駅。

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ここからシャトルバスに乗って会場に向かうと、すでにたくさんの人。
大施食法要と燈籠流しの後に花火大会があるので、その場所取りももう始まっているようです。
この本部で亡き人を供養する供養燈籠や願い事を書いて流す願い燈籠の受付が行われています。
僕と嫁さんは供養燈籠をひとつづつ、娘は願い燈籠を申し込みます。

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灯篭流しが行われる九頭竜川(くずりゅうがわ)。
とても平和な、夏の終わりの夕暮れですね。
実はめちゃくちゃ暑かったんだけどね。。。

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永平寺の僧侶120名による大施食法要(だいせきじほうよう)の会場。
この椅子は桟敷席として有料で販売されているそうです。

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供養される燈籠がステージ上の壁一面に積まれています。
さっき申し込んだうちの親父の燈籠も、あのどこかにあるのでしょうか。

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ちょうどあたりが暗くなるころ、役寮(やくりょ)を先頭に雲水さん120名がお経を唱えながら会場に入ってきて大施食法要がはじまります。

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司会もやはり僧侶の方のようです。
こんなに美しい僧侶もいるんですね!

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やがてえらいお坊さんによる供養がひとしきり行われると、最後は全員でステージの上を読経しながら歩くのです。

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ま、独特の雰囲気ですね。

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大施食法要が終わると、いよいよ灯篭流し。

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ステージ上で供養された燈籠は自分で流すことはできないのですが、娘が申し込んだ願い燈籠は自分で川に流すことができます。

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流された燈籠は恐る恐る川岸を離れて、上流からやってきた仲間の燈籠の中に遠慮がちに混ざりこむと、

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やがて九頭竜川を彩る太い帯となって日本海へと下っていきました。

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みんなで全国47都道府県を制覇した夜の、いい思い出になりました。



<2016年8月21日訪問>


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世界のマツイとか、世界のコマツとか【2016夏北陸-14 松井秀喜ベースボールミュージアム】

 2016-10-13
川県が世界に誇る企業といえば、小松市が発祥であるコマツ(旧小松製作所)ですが、この小松近郊の出身で石川県が世界に誇る偉人もいるのです。

そう、それがこの人。

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世界のマツイですねー

松井秀喜さんは石川県能美郡根上町(現:能美市)という小松の隣にある小さな田舎町の出身。
その松井選手の育った家の隣りにあるのが、松井秀喜ベースボールミュージアム。

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朝日新聞の「あの夏」という甲子園名勝負の連載で「星稜VS明徳義塾 伝説の5打席連続敬遠」の物語を読んで、松井秀喜という男に改めて興味が出てきたこともあり、今回の家族旅行でこのベースボールミュージアムに行ってみよう、と提案してみたところ、もともと巨人ファンの嫁は大賛成、かつ、近頃なぜか高校野球にハマっている娘も異論はないようだったので、小松駅からタクシーをぶっ飛ばしてここにやってきたのでした。

まるでメジャーリーグの発祥の地、アメリカのクーパーズタウンを思わせるような素晴らしい天気ですね。
行ったことないけど。


中に入る前に外をブラブラ見て歩いていたら、すぐ裏のほうに「松井」さんという表札の家が。

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まあ、これが今の松井家なんでしょうね。
本人はここには住んでないでしょうけど、さすがに立派ですな。


松井さんのお父さんがこのミュージアムの原型となった「松井秀喜 野球の館」を作ったのは、彼が巨人に入団した翌年の1994年。
やがて彼の活躍とともにその施設が手狭になったため、2005年に新たに現在の建物を作り、名前も「松井秀喜ベースボールミュージアム」としたのだそうです。

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それにしてもこの蝋人形?、よくできてます。
遠くから見たら、まるで本人がココで出迎えているみたいに見えます。

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館内では彼の少年時代からはじまって、中学、高校、そしてプロとして日本から世界へと飛び立っていった歴史が紹介されています。

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僕にとっての松井秀喜といえば、やはり彼の星稜高校時代の甲子園での5打席連続敬遠。

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大会屈指というか、高校野球の長い歴史の中でも屈指の強打者と呼ばれる彼を中心に優勝候補として臨んだ最後の甲子園。
2回戦の対戦相手、明徳義塾高校は、彼を全打席敬遠し、一球たりとも勝負しなかったのです。
これが伝説の5打席連続敬遠。

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結果星稜高校は3対2で敗戦し、その試合、松井は一度もバットを振らないまま甲子園を去ったのです。
世論の大半は高校野球は教育の一環なので正々堂々と勝負すべきだ、という意見であった反面、勝負である限り、ルールに反しているわけでなければ作戦としては当然だ、という意見もあり、当時これは大きな社会問題になったのでした。

当時の僕はもちろん正々堂々派だったので大いに憤慨し、正直なところ今でも明徳(とその監督)は好きになれない、という感情はあるのですが、当時も、そのあとも、当事者である松井さんが一番大人だったということがよくわかりました。

どーですか、この山下監督の言葉。
普通の高校生だったら投げやりになってふてくされり、睨みの一つや二つをきかせてもいいようなもんですが、松井は違ったのです。

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松井さんは中学生の頃、敬遠されて相手ピッチャーを睨みつけ、バットを放り投げて一塁へと歩いたことがあったそうです。
試合後、コーチに呼び出された松井さんは『大事な野球道具を粗末にする者に野球をやる資格はない。そして、敬遠はルールで許されている立派な作戦だ。相手をにらみ、ふてくされた態度のお前の方がよほどマナー違反だ』と言われたそうです。

そんな裏もあったんですね。


翌日のスポーツニッポンに載っていた阿久悠さんの詩。
僕は今でもこれを鮮明に覚えています。
すごくいい詩なのでそのまま転載します。

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あなたは たぶん、恨みごとを云ったり作戦を誹謗したりはしないだろう。
無念さは、おそらく青春期の総決算のような形で猛々しく噴出を待っているだろうが、あなたはそれを制御し次なる人生への勲章にしエネルギーにしてしまうに違いない。

感情を小出しに爆発させその時その時の微調整を繰り返し、如何にも活力あり気に振る舞う人とはあなたはスケールが違う。
ドンと受け止めて、いつか やがて、まるでこの日の不運が最大の幸運であったかのように変えてしまうことだろう。

バッターボックスの中で、微動だにしなかった態度を称える。
ブーイングに便乗しなかった克己心を何よりも立派だと賞める。
照れたり、くさったり、呆れたり、同情を求めるしぐさを欠片も見せなかったことを賛美する。
一振りも出来ないまま一塁ベースに立ち、瞑想していた男の顔を惚れ惚れと見る。

あなたの夏は、いま 無念の夏かもしれない
が、流れの中で自分を見失わない。
堂々の人間を証明してみせた圧倒的に輝く夏だったのだ。


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阿久悠さんの詩のとおり、松井さんはその後伝説の男になっていきました。

「自分自身があそこで敬遠されたバッターだということを、どこかで証明しなくちゃいけないっていう気持ちが、心の中のどこかにあった」と話していた松井さん。

もしかするとこれが、松井さんが日本で、そして世界で活躍する原点になっていたかもしれない、と思うのです。



ってなわけで高校野球ネタになるとちょっと熱くなっちゃいますが、あとはさらっと。

ご存知のように高校卒業と同時にドラフト1位で巨人に入団し、主砲として活躍したあとは海を渡ってメジャーリーグに挑戦し、ヤンキースで世界一の原動力に。そして国民栄誉賞。

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彼はもちろん野球選手としてもすごいんだけど、人間的にはもっと素晴らしく、みんなに愛されてたんだなということを実感したベースボールミュージアムでした。
野球好きじゃない方にもおススメしたい場所です。

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感動して、売店で「松井秀喜サブレ」だの「松井家秘伝のカレー」だのを買いあさっていたら、なんと売店のレジを打っていたのは松井さんのお母さんだったようです。。。


いったん小松駅に戻ったのですが、実は小松には以前から気になる場所があったのです。

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いつも小松駅の高架ホームを通ると見える、この眺め。
気になりませんか?

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そんなわけで次の列車までちょっとだけ時間があったので、行ってみると、そこは「こまつの杜」というコマツの企業ミュージアム的なところでした。

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この場所には2010年まで建設機械大手コマツの小松工場があったのですが、工場の移転に伴ってその跡地にコマツの広報資料館としてオープンしたのがこの「こまつの杜」。
旧本社を再現した「わくわくコマツ館」でものづくりの不思議が体感できたり、世界最大級の超巨大ダンプカーに乗れたりと、無料でかなり楽しめそうです。お子さん連れにはいいですね。

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まあなんといっても真っ先に目に入ってくるのは、この超巨大ダンプですね。
これは930E(きゅーさんまる いー)と呼ばれる世界最大級の大型ダンプカーで,南米チリ「ロス・ペランブレス銅鉱山」で実際に働いていたものなんだそうです。

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高さ7.3mで積載量は297トン。普通のダンプの20倍くらいで、 小学生だと7425人も乗ることができるんだそうです。
「100人乗ってもだいじょーぶ!」なイナバの物置よりも75倍乗れるってことですね。
そのタイヤだけでもこの大きさですよ。

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ちなみに横にあるのはイナバの物置ではありません(たぶん・・・)
キッズ用に午前と午後に一回づつ、このダンプカーに試乗できる時間帯もあるようです。


時間は限られているようですが、ミニショベルを操作する体験もできるようです。

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滋賀県の長浜にヤンマーミュージアムという有料の企業ミュージアムがあり、そこでもミニショベル体験のコーナーがありましたが、ここは広報資料館なので入場料もかからず完全無料です。
太っ腹だな、コマツ。体験時間はかなり混みそうだけど。

この古い建物が旧コマツ本社を再現した「わくわくコマツ館」。
この日は休館日でしたが、中ではモノづくりに関する展示や体験会などができるみたいです。

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こまつの杜から小松駅方面を眺めるとご覧のとおり。

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あのホームから見えた、不思議な空間の謎がようやく解けました。



<2016年8月21日訪問>






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世界一美しいスタバとか、愛の告白用糸電話とか【2016夏北陸-13 富山市環水公園】

 2016-10-10

タバには、実は今まであまり行ったことがなかったのでした。
僕は以前はコーヒーはタバコとセットで、という人間だったこともあり、タバコの吸えないコーヒー屋なんて、クリープのないコーヒーどころか(古っ!)、お酒の飲めない居酒屋、的なイメージがあったのです。

ところが、富山にはなにやら世界一美しいスタバがあるらしいのです。
2008年のストアデザイン賞で最優秀賞を受賞し、世界中のスターバックスコーヒーの中でもっとも美しいと認定されたお店が、富山駅からほど近い、富山環水公園の中にある、ということなんです。

いいじゃないか、美しすぎるスタバ。
きっとそこには美しすぎるスタッフや美しすぎるお客さんがたくさんいるに違いない!
タバコもお休みしたことだし、うちの娘も最近スタバにハマってるらしいし、そろそろ僕も職場でもなく家庭でもない「第3の場所」がほしいお年頃になってきたことだし、そろそろ本格的にスタバデビューしてみようじゃないか、ということで行ってみることにしました。世界一と称される、富山のスタバに。




富山駅前のホテルに宿泊した翌日、せっかくなら朝食もここで食べよう、ということで開店時間の朝8時に合わせてホテルをチェックアウト、富山駅の地下道をくぐって繁華街側(南口)から反対側(北口)へと向かいます。

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世界一美しすぎるスタバは、富山駅の北口から歩いて約15分、富山環水公園と呼ばれる水辺の公園の中にあるのです。
駅近くとはいえ、繁華街とは反対方面のため、落ち着いた街並みの中をしばらく進んでいくと富山市の総合体育館や健康福祉施設、ホテル、文化施設などが集まっている一画の脇に水辺の公園が現れます。

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富山環水公園の正式名称は「富岩運河環水公園(ふがんうんがかんすいこうえん)」。
富岩運河とは臨海工業地帯を形成する目的で富山市街地と富山湾の岩瀬港との間に開かれた運河のことですが、現在はその役割を終えて、都市の貴重な水辺空間として親水公園に生まれ変わっているのです。

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公園のシンボルは高さ20mの展望塔を備えた天門橋。
写真の右端に見えているのがスターバックスコーヒー富山環水公園店です。

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さっそくお店に行ってみると、開店時間の5分前に着いたのですが、もう駐車場には何台かの車が。
日曜日ということもあり、朝早くから訪れるお客さんも多いようです。

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さすが、世界一と言われるだけあって店構えも威風堂々としていますね。

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水辺側からの姿。
店舗の重厚な感じの色合いが、緑の芝生に映えていいですね。

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誰もいない写真も撮ってみたかったので、開店時間前に来てみたのですが、こんな姿は朝一番の一瞬のみ。
朝8時の開店と同時にお客様がどんどん入ってきます。

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それもそのはず、お目当ては、このテラス席。
ペアで7~8組も座ると満席になってしまうこのテラス席を巡って、みんな開店と同時にやってくるのでしょう。

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天門橋も間近に見えますね。
そういえばこの天門橋の展望台には両展望塔を結ぶ長さ58mの「赤い糸電話」というのがあって愛の告白スポットになっているんだそうな。

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難しそうだなー愛の告白。
「ちょっとさ、この展望台に上ってみてよ、おれあっちの展望台に上ってみるからさ・・・」
とか言いながら初デートの女の子を糸電話の前に向かわせて、自分も向かい側の展望台へと一生懸命駆け上がって糸電話をむんずとつかみ「好きだぁぁぁぁ」とか叫んだところ、先に登ってたおっさんとかが糸電話を耳に当ててたりしたら、「俺のバカバカバカバカ」と3日くらい自分を責め続けることでしょう。

まあ今回はかぞくりょこーなのでそんな心配はご無用ですが。


開店して30分もすると、もうこんな状態。
テラス席はもちろんもう満席、店内もほぼ埋まっているんじゃないでしょうか?
日曜日の朝、ということもあるのでしょうが、さすが世界一のお店。

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朝だったので、まだやや曇っていたのですが、よく晴れて青空が広がると、また全然違った雰囲気になるんでしょうね。

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夜は天門橋がライトアップされたり、春は桜に囲まれたり。
また季節や時間を変えて来てみたい場所でした。




<2016年8月21日訪問>






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ひとあし早く、おわらの町へ【2016夏北陸‐12 越中八尾おわら風の盆 前夜祭】

 2016-10-07

百十日の風が吹き、朝晩にようやく秋の気配を感じる頃、飛騨の山々の懐に佇む坂の町で行われる、叙情豊かで大人の色香漂うお祭り、越中八尾・おわら風の盆。

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Ⓒ富山県


ずっとずっと昔、僕がまだ中学生だった頃でしょうか、当時はまだ誰も知らなかったこのおわら風の盆のことを紹介する(たぶん)NHKの番組を見て、当時から日本一情緒的な中学生として天下にその名をとどろかせていた僕は、

「いつかきっとこのお祭りに行って、この編笠で見えそで見えない美しいおねーさんの正体を暴いてやろう」

と思っていたのでした。


しかしいつの間にこんなに人気のあるお祭りになってしまったのでしょうか。
毎年9月初めの3日間、おわら本祭の時期は小さな八尾の町は見物客で身動きとれず、富山市内のホテルまですべて満室。
おわらは気軽に見に行けるお祭りではなくなってしまい、僕のあの時の妄想も、なかなか実現できずにいたのでした。


しかしつい最近、このおわら風の盆には、本祭の前に前夜祭というものがあることを知り、しかもそれが今回の北陸テキトー旅の期間と重なっていたため、まずはその前夜祭ってのを一度見てみようか、ということになったのです。


おわらの町、越中八尾は、富山駅から高山本線の各駅停車で約25分。
今は市町村合併で富山市の一部として編入されてしまいましたが、以前は八尾町という名前の町でした。

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越中八尾の駅を出て、飛騨高山方面へと向かう列車。
いやー、この眺めからして、はや情緒たっぷりです。

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おわら風の盆の本祭の時は、乗降客でごった返すのでしょうが、前夜祭初日のこの日はまだ静かなものです。

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越中八尾の町の中心は、駅から少し離れています。
「坂の町」と呼ばれているとおり、井田川を渡るとゆるやかな坂の両側に細長くどこまでも八尾の町は続いているのです。
いやー、この眺めだけでも、情緒たっぷりです。

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この日は前夜祭の初日でしたが、すでに八尾の町なかではおわらの提灯がいたるところにつるされています。

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まずは八尾の市街地の一番奥近くにある「曳山展示館」に向かいます。

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おわら風の盆の前夜祭は、例年8月20日から8月30日まで、毎晩1つの町内で輪踊りや町流しなどが行われるのです。
本祭のように町全体がおわらの踊りに包まれるわけではありませんが、該当する町内では本番さながらの雰囲気が味わえるのだそうです。

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さらに、この前夜祭の期間にはこの曳山展示館で「おわら前夜祭ステージ」とよばれる催しが毎夕行われていて、この前夜祭ステージでおわら風の盆について学んでから、祭りの会場へと向かえるようになっています。

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まず最初におわら風の盆に関するVTRが2本、合計で30分上映されます。
中学生の僕がかつてNHKで見た、あの、おわらの番組にとても似ている感じがしました。
まあたしかに素材的には、誰が作っても同じようなトーンの映像になってしまうような気もします。

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続いて、富山県民謡おわら保存会の演技指導者によるおわらの踊り方解説と実演。
前夜祭では踊り子の輪に交じって一緒に踊ることもできるのだそうですが、けっこう細かいところまで何度も教えてくれるので、形だけならその日からなんとか踊れるようになるかもしれません。

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そして最後に舞台での「おわら踊り鑑賞」。
うううう。この編笠、脱がせてみたい・・・

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保存会による唄、三味線・太鼓・胡弓の伴奏が行われ、舞台上を八尾の町に見立てて洗練されたおわら踊りが行われます。
町なかだとなかなかゆっくりとは鑑賞できないので、明るい場所で踊りの仔細を見るにはいいかもしれません。

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このステージが終了するのがだいたい午後7時50分。
前夜祭の町内での踊りがはじまるのが午後8時ですから、このあと今日の会場、下新町へと移動します。

ちょうどいいバスの便があるはずだったのですが、なぜか停留所に来ないので、歩いて向かうことにします。
下新町は細長い八尾の町の、坂の一番下の方にあるので、ぶらぶらと坂を下りながら進みます。

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途中の町内で、踊りを練習している男衆。

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そのすぐ向かいの建物の中では、三味線・太鼓・胡弓の練習が行われています。
やはりこの時期になると、八尾の町の人々もおわら一色にになるんですね。

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8時は過ぎてしまったものの、下新町に到着してみると、ちょうど町流しが行われているところでした。

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前夜祭ということもあるのでしょうか、子供たちもたくさん輪の中に入って踊っていて、どうもあの艶めかしいおわらとはちょっと違うような気がします。

しかしまあ考えてみれば、もともとあった地元のお祭りを、よそ者の僕たちが勝手に観光地に仕立てあげただけで、ここの人々にとっては今でも変わらぬ町の祭りであり踊りである、ということなんでしょうね。
彼らが文句言われるような筋合いは全くないですね。

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このあと町内の中心部で輪踊りがあるようですが、前夜祭なので、一晩中踊り続けるわけでもなく、わりとあっさりです。
遅れて行っても人並みの上や横から十分にのぞけるくらいですから、混雑度は本祭とはくらべものになりませんが、やはり迫力とか熱気は本番に到底かなわないのでしょうね。

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やっぱりいつか、本祭に来て、次回こそは編笠落としにチャレンジしてみたいですね。


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Ⓒ富山県


ちなみに八尾の通り沿いにあったお寿司屋さんには、富山名産、鱒のすしが。

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夕食がわりに買ってみました。

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厚身の、というだけあって本当にボリュームがあって脂がのっていて、今まで食べた鱒のすしの中では、一番おいしかったですよ。

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<2016年8月20日訪問>






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もっと未知は次回へ持ち越し!黒部峡谷パノラマ展望ツアー後編【2016夏北陸-11】

 2016-10-04
  前編「いざ、未知の体験へ!黒部峡谷パノラマ展望ツアー前編


平駅ホームの先のトンネルから、パノラマ展望ツアーの参加者を乗せたトロッコ列車は黒部の山塊の地下深くに向けてゴトリゴトリとゆっくりと進みます。

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距離にすると数百メートルくらいでしょうか、5分も経たないうちにトロッコは地中に設けられた「欅平下部」という乗降場(正式には関西電力黒部専用鉄道の駅)に停まります。

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この施設は関西電力の工事関係者のための専用鉄道なので、本来はこんなに立派な看板はいらないのでしょうから、このパノラマ展望ツアーを受け入れるにあたってわざわざきれいに整備したのかもしれませんね。


トロッコを下車すると、目の前に「竪坑エレベーター」の乗り口があります。
標高が600mという表示がありますが、このあとエレベーターで200mの高さを昇ることになります。

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人数が多いので、参加者は2班に分かれてエレベーターへ。

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まあ中は普通の大型エレベーターです。
違うところは階数表示じゃなくて、高さ表示になっていることくらいかなー、と思っていたんですが、実はこのエレベーターも立派な関西電力黒部専用鉄道路線の一種なんだそうです。

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竪坑エレベーターの上部(正式には「欅平上部駅」)。
欅平下部駅から200m昇ってきたので、標高も800mになっています。

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エレベーターから、ちゃんと線路が出ているのがわかりますか?
トロッコ列車や機関車なども、このエレベーターに乗せて上げ下げしているのです。


僕たちが参加している「パノラマ展望ツアー」は、トロッコ列車に乗るのはここまでで、ここからトンネル内を少し歩いて外に出て、登山道で展望台についたら終わりなのですが、実はこの欅平上部駅にはさらに奥に進む「黒部川第四発電所前」行きというのりばがあるのです。

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おおおおおおおお、行ってみたいぞ、黒部川第四発電所前!!!

しかもこんなふうに時刻表もあり、毎日定期列車も走っているのですが、一般人はこの列車に乗ることはできないのです。。。

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そう、列車に乗りこんでいくのは重装備、もしくは工事服の関西電力の関係者のみ。

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この先は、黒部川第四発電所前までの6.5kmをこの関西電力黒部専用鉄道のトロッコ列車が走っているのですが、途中には高熱隧道とよばれる超高温の岩盤区間があったり、仙人谷の付近では一瞬地上に出て黒部川の鉄橋を渡ったりと、聞いてるだけでよだれが出てきそうなレアな区間が続くのだそうです。

ちなみにこれが、この超高温の区間を通り抜けるため、特殊に加工された耐熱仕様のトロッコ車両。
乗らしてくれぇぇぇぇぇ~

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トロッコの本当の終点、黒部川第四発電所前に着いたら、そこから先はインクラインと呼ばれるケーブルカーと黒部トンネル内の専用バスを乗り継げば、あの黒部ダムへと抜けられるのですが、この「パノラマ展望ツアー」では行けません。

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ただ、一般人でも唯一、そこに行く方法があるのです。
それは関電が社会貢献活動としてやっている例の「黒部ルート見学会」。
やっぱり次回は抽選をくぐり抜けて、そっちに参加しよ。



さて、肝心のパノラマ展望ツアーの方ですが、ここから先はトンネル内の線路の上を歩いて外に向かいます。
黒部川第四発電所とは反対の方向なので、ここはもう列車は走っていないんだと思いますが。

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歩く距離は2~300m程度なので、すぐに終わってしまうのですが、最後は急な上りになります。
こんな急勾配に線路ついてるけど、トロッコ、上り下りできたんですかね?

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外に出るとちょっとしたスペースがあって、ここで休憩。
ここからでもなかなかの眺望です。

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今まで僕たちを誘導してくれた関電のおじさんたちから、ここで地元の山岳会のガイドさんにバトンタッチ。
でもってここから先の登山道は自己責任で、とな。

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・・・いやー、そんなに脅さないでくださいよ先生!
事前にネットで見ると、結構怖い道を歩く、的な記載もあったので、地位と名誉と高いところが苦手な僕は、ここから先にはいかずに待っていようか、と思っていたのですが、誰もリタイヤしないようなので、(いつでもリタイヤできるように)一番後ろからついて行ってみることにしました。

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結果、まあ何とかなるでしょ、という感じだったので、そのまま頂上の展望台へ。
この山、なんでしょうね。
スミマセンね、こういうのいー加減で。

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頂上にはこんな案内図もありますので、気になる方はご自身でどうぞ!

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頂上での滞在時間は20分くらいだったでしょうか、帰りはズンズン下って、再びトンネル内に入り、行きのコースをそのまま逆行して欅平に戻ったのでした。

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欅平に着いたところで、このパノラマ展望ツアーは終了、各自宇奈月へと戻ることになったので、駅の外に出てみます。

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急峻な崖の途中に貼りついているような駅ですが、売店も食堂もビジターセンターなんかもあり、なかなか立派。思ったよりずっと開けてました。

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駅から坂を降りてちょっと進むとすぐにあるのが朱塗りの奥鐘橋。

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その先には岩壁がくりぬかれたような風貌から「人喰岩」と呼ばれる奇岩や名剣温泉などがあり、こんな山奥の、さらにまだ奥にも行けるのか、という感じ。

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と思っていたら、その脇にこんなヘルメット置き場と、なにやら看板が。

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おっしゃる通りですよ。

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久しぶりに潔くって胸がスキッとして、しかもなんか感動する、いい看板を見つけました!



<2016年8月20日訪問 つづく>






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