人呼んで、忍者寺 【金沢・妙立寺/兼六園】

 2017-03-31
 前編「加賀百万石のB級スポット 加賀大観音



う、そこは人呼んで、忍者寺。

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金沢市内の南、寺町というの名のとおり、お寺ばっかりが密集した一角にある寺院なのです。

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忍者寺の正式名称は「妙立寺(みょうりゅうじ)」。
ここは加賀三代藩主前田利常の命により、城内にあった祈願所を移し創建されたお寺なのですが、当時、加賀藩は百万石の禄高を誇る外様大名の雄として徳川幕府から常に監視下に置かれ、いつ加賀征伐を受けてもおかしくないような緊張状態にあったのです。
こうした中、利常は金沢の街をはじめとして、幕府の軍勢を迎え撃つ為の態勢を整えていたのですが、この忍者寺は、金沢城が直接攻撃される前に迎え撃つための出城の役目であったといわれています。

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忍者寺というその名のとおり、建物全体がまるで忍者屋敷のように迷路状の極めて複雑な構造となっていて、賽銭箱にみせかけた落とし穴や、隠し階段、地下を通って金沢城まで通じる井戸など、いろいろな仕掛けが仕込んであるのです。
当時は幕命で3階以上の建物は禁止されていたことから、外観は2階建てに見えるようにして、内部は4階建て7層となっています。

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たとえばこれは「明かりとり階段」。
蹴込みのところに明かり採りのために障子が張ってあり、敵が外から進入しようとすると足影を見て中から槍でグサッと一刺しできるようになっているのだそうです。

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中に入ると撮影禁止なので、外からの写真しか写せなかったのが残念ですが。。。


この妙立寺、中に入ると団体行動となり、案内人の方が建物内の仕掛けを一つ一つ順番に解き明かしてくれるのですが、これがまた面白いのです。
そんなわけでここは完全時間予約制なのですが、かなり人気があってブラっと行っても入れないこともあるようです。

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以前どこかで見た忍者屋敷よりこっちの方が仕掛けも巧妙で、ずっと面白かったです。これはヒットでした。
秘密の入り口からしか入れない部屋とか、入ったら内側からは開かない部屋とかに女の子と迷い込んじゃったらどうしよーと妄想すのも楽しいひと時でした。


忍者寺を出て、金沢市内中心部へ。
ランチに行く、というので、何も知らずについて行ってみると、着いたのはココ。

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金沢城址を目の前に望む旧石川県庁、現在の「しいのき迎賓館」にある、あの「ポール・ボキューズ」に行くのだというのです。

ボール・ボキューズ!!!

それは僕が去年の夏に金沢にやってきた時の因縁のスポットじゃないですか!
夏休み北陸テキトー家族旅行 第1弾!

「ちょっと待て・・・いいか、みんなよく聞け!残念ながらここにはこんな旅の装いで入っちゃダメなんだ・・・」

僕がその時の経験を基に、みんなにそう言い聞かせようとすると、
「知ってますよ。だってその話、何回も聞かされましたから・・・」
と幹事役の女の子。

あーそうだっけ。
ゴメンゴメン。

そんなわけで、今回行ったのは「カフェ&ブラッスリー  ポール・ボキューズ」

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この「しいのき迎賓館」には、本格的なフランス料理を提供する「ジャルダン・ポール・ボキューズ」と、ちょっとライトなカフェ形式になっている「カフェ&ブラッスリー  ポール・ボキューズ」の2店舗があり、今回はこのライトな方のお店でした。
(前回僕が行ったのは、ジャルダン~の方でした)

ここでは1,800円とか2,400円といった手軽な料金でランチのセットメニューが楽しめるので、前回僕がテキトー家族旅行で味わったような後ろめたさを感じることはなさそうです。

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でも「ジャルダン~(高級な方)」の方にも平日限定で1,800円(税サ別)というランチがあるんですよね。
しかし実際にお店に入ってしまうと、この1800円のスペシャルランチをオーダーするのに大変な勇気が必要なのです。。。
紛らわしいのできっちり価格帯を分けて、庶民が惑わないようにしてほしいところです。


さて、ランチのあとはほとんどのメンバーが金沢21世紀美術館に行くというので、僕はここで離団。
21世紀美術館には夏に行ったので、冬の兼六園でも見てみることにします。

冬の兼六園と言えば、この雪吊り。
雪害から樹木を守るため、毎年11月から3月中旬まで行われるこの雪吊りは、北陸の冬の風物詩と言われています。

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その雪吊りの中でも特に有名なのが、「唐崎松」のもの。
園内随一の枝ぶりを誇るこの松には、5本の芯柱が建てられ、総数約800本の縄で枝が吊られてるそうです。

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どうせなら、もっと雪深い兼六園の姿を期待していたのですが、うっすらとしか積もっていませんでした。
大寒波で大雪警報だったはずなんですけどね。。。

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それでも帰るころに少し本格的な降りになってきて、少しだけ雪の兼六園っぽくなってきました。

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兼六園を出て、金沢駅から帰りの新幹線に乗るころにようやく雪が激しくなってきて、富山あたりは大寒波らしい、深い雪に閉ざされた風景になっていたのでした。



<2017年1月14日 訪問>



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加賀100万石のB級スポット!駅から顔だす観音さま【石川県・大観音加賀寺】

 2017-03-28
社のメンバーで旅行に行くことになりました。
行き先は冬の金沢。

金沢は夏に行ったばかりなのですが、まあ他のメンバーの多数決で決まったことだし、冬の金沢には行ったことがなかったので、雪の兼六園でも見てみるか、ということで約半年ぶりに金沢に行くことになりました。


初日は北陸新幹線で移動し、そのままホテルにチェックインして温泉でゆっくり。翌日に観光という1泊2日パターン。
普段の僕の旅では、そんな贅沢な時間の使い方はしないのですが、まあこれもたまにはいいでしょう。みんなに合わせよう。

・・・と思っていたら、さっそく発見しちゃいました、そんな団体行動をブチ破りたくなるような代物を。

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金沢で在来線に乗り換えて、今日の宿がある加賀温泉駅を降りてみると、駅の向こうになんか観音さまみたいのが見えますが・・・


というかどうみても観音さまですよね。それもかなりデカいやつ!
駅からにゅっと伸びてるみたいに見えます。

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この日は駅に旅館の送迎バスが待っていたので、抜け駆けするわけにもいかず、いったんホテルに行ってその日は温泉⇒宴会⇒宿泊。



そんなわけで翌日、金沢に向かう前に30分ほど駅で時間があったので、近くまで行ってみることにしました。

駅の裏側に出て、観音様に向かって小高い丘を登ります。
途中に団地の案内図がありましたが、この地図もゴジラみたいでなかなかスゴイ!

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やがてこんな看板が見えてきます。
か、か、かんのんおんせん?

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確かに観音ホテルという建物がありましたが、実はここ、もう廃業していて、中はまだかなり生々しい廃墟になっているのだそうです。

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以前は「ユートピア加賀の郷」という名の、温泉、ホテル、遊園地などが設けられた一大宗教テーマパークだったそうですが、業績悪化で倒産、その後2009年から大阪の会社と織田無道さんが買い取って経営を再開したものの、再び廃業、現在はこのホテルと遊園地は廃墟となり、観音様だけが「観音院加賀寺」と名を改め、営業しているのだそうです。


観音様に向かってズンズン歩いて行くと、急に雲が途切れて、神々しいまでの観音様に。
高さ73m、かなり迫力があります。

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おぉ、手にしているのは子供ですかね。

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かなりシュールな表情してますね、この赤子。。。

さらに近くまで行ってみると、お寺のようなものがあり、中に入るのは入場料500円が必要になるようでした。
とても入ってみたかったのですが、列車の時間までそこまでの余裕はなく断念。

以前はこの観音さまの中まで入れたようですが、現在はクローズされているようです。
ただ大観音の背後の建物には京都の三十三間堂の仏像群を模して作られた「加賀三十三間堂」があり、そこは今でも見られるようです。

B級スポット的にはこの上ない施設なようですので、今度時間があるときにまた来てみたいと思いました。



さて、このあとは金沢に移動してグループごとに自由に観光。
この日はこの冬一番の寒波到来中ということで北陸には大雪警報とか風雪注意報とかいろいろ出てニュースにもなってたのですが、まだ風雪も強くなかったため、どーせ大雪なら白川郷にでも冒険に行って、無事に帰ってこられるかチャレンジしてみよう、と思っていたのですが、金沢から白川郷行きのバスはまさかの満席!
チャレンジャー、意外とたくさんいるもんなんですね。

そんなわけで、金沢市内観光グループに急遽混ぜてもらい、市内観光へ。

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金沢駅も雪をかぶってたらまた違う雰囲気なんでしょうけど、まだ全然積もっていません。


夏にも金沢市内は観光していたのですが、今回はその時に行かなかったとある場所に行く、と聞いていたので参加してみたのでした。

それはココ。

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金沢市内にある、この特徴的な建物、わかりますか?



<2017年1月13日 訪問つづく>



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たびねすに新着記事掲載!のびしろ日本一!鯨ヶ丘の古い街並み【茨城・常陸太田】

 2017-03-24
門家が教える旅先ガイド「たびねす」に新着記事掲載しました!



常陸太田の鯨ヶ丘、いい素材持ってるんだけど、ちょっとシャイなんですよね。


 入口 ⇒ のびしろ日本一?いばらき県常陸太田・鯨ヶ丘の町並み



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ぜひ、読んでみてください!



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クマさんデザインの駅舎とか、懐かし色のディゼルカーとか【宝積寺駅&JR烏山線】

 2017-03-21
道府県魅力度ランキングブービー賞、第46位の栃木ですが、意外にも(失礼・・)、行ってみたいリストに入っているところは多いのです。
大谷資料館の地下空間とか、謎のピラミッド温泉とか、岩下の新生姜ミュージアムだとか・・・
なんだかB級ばっかりな気もしますが、どれもすごく魅力的なんです。
だけど実際にはなかなか足を運ばないのは、「近くて、いつでも行けそう」だからです。

首都圏にいると、北関東ってそういう存在なんですよね。
だから都道府県魅力度ランキングで、実力はあるのに結果的に順位が下位になっちゃうのもある意味仕方ないのかもしれませんね。


さて、茨城の帰りに栃木に寄るというのは同じ北関東ながら意外に面倒で、しかも県北の常陸太田まで来てしまったのでどーしよーかな、と一考。
茨城県北と栃木県北を東西に結ぶバスがあればいいのに、と探してみると、水郡線の常陸大宮という駅から町営コミュニティバス的な路線バスを乗り継げば、栃木県のJR烏山線の終点、烏山駅まで行けることを発見。
とりあえずそれでいってみよー、ということで常陸太田から上菅谷まで出て、そこから水郡線の郡山行きに乗り換えることに。

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ところがあんまり理由もなく水郡線の列車がちょっとずつ遅れ始め、常陸大宮に着く直前に約5分遅れに。
バスへの乗り換え時間もちょうど5分。

だめじゃん、乗り遅れるかもじゃん。

こんなところでバスに乗り遅れたら次のバスまで相当時間が開いてしまうので、列車を降りるのはやめることに。まあこのまま郡山まで行って、そこから栃木方面に戻ればいいかな、と。


水郡線には最近、奥久慈清流ラインという別名が付けられているとおり、途中、久慈川のゆるやかな流れに沿って走ります。
四万十川の沈下橋っぽい橋もあったり。

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沿線近くには袋田の滝なんかもあったりして、それもいいかなーと思ったのですが、まだ全面氷結はしてないみたいだったので、それを聞いちゃうと次回、全面氷結の時に来たくなり、パス。
茨城の最北部、沿線で一番大きな駅、常陸大子に到着します。

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古っぽい車両基地がなんかいい感じですね。

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常陸大子を出てしばらくすると県境を越え、福島県に入るのですが、ここでふと思いついたことが。
福島に入って30分ほどの磐城棚倉の駅から確か白河のほうまで路線バスがあったような。
調べてみるとあるある。しかも1時間に1本くらいあって、田舎にしてはかなりの本数。

そんなわけで初めて降りてみました磐城棚倉。

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駅前はさびしー感じでしたが、ここはルネサンス棚倉というリゾート施設があって、学生とかスポーツの団体なんかがよく合宿とかやってたような。

磐城棚倉から新白河の駅まで40分ほど。
郡山まで行って折り返すよりかなり時間短縮ができました。


新白河の駅で(青春18きっぷなので)新幹線ではなく東北本線の在来線に乗り換えて、宇都宮の二つ北にある宝積寺(ほうしゃくじ)の駅へ。

ホームから改札に上がる階段がこんな感じ。

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天井をアップにしてみると、これ。

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改札口を出ると大きなガラス窓から差し込む光に照らされて、ここにもモコモコとした造作物・・・木ですね。

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実はこの宝積寺駅、国際的な建築家のウサギさん、じゃなかったクマさん(隈研吾さん)によって設計されたデザイン駅舎なのです。

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隈さんと言えば、2020年東京オリンピック・パラリンピックのメイン会場となる予定の新国立競技場の設計でも脚光を浴びていますが、その手法は木材を大胆に使った「和」をイメージしたデザインが多く、この駅にも随所にその特徴が。

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この宝積寺駅あたりには隈さんの建築作品が多いのだそうです。

駅ですか?これ。

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みどりの窓口に並ぶ人たちも、なんだかアート作品のように見えてきます。

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こうした駅舎のデザインに合わせて、駅前も蔵造りの建物が並ぶ広場も整備されています。

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この壁面に使われているのはこの近くの名産、大谷石。重厚ですね。


が、これはかなり惜しい感じが。。。

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さて、この宝積寺から烏山線というJRのローカル線が走っているのですが、これがなかなかユニークなので、乗ってみることにします。
この沿線には縁起のいい名前が並んでいるからなんでしょうか、始発の宝積寺を除く7つの駅それぞれに七福神がキャラクターとなっています。

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「大金」。。。なるほど、ズバリですなあー。

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このキャラクターの絵、どことなく「ドラゴンボール」の作者の鳥山明さんのイラストに似ているので、鳥山(とりやま)と烏山(からすやま)つながりで依頼したのか?と思いましたが、真偽のほどは不明です。

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宝積寺からかなりのんびり走って約35分、終点の烏山駅へ。

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ところで今回乗ってきた列車は、こんなディーゼルカー。
かなりレトロな感じの色合いで、懐かしい感じがしますね。

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この烏山線にはこれ以外にも昭和レトロな色合いのディーゼルカーが何種類も走っていて、大変人気なんだそうです。
そんなわけで沿線にはカメラを抱えた撮り鉄が至るところにたくさんいました。

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たぶんこれは戦略的にわざと塗り替えているんでしょうね。

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このディーゼルカーにも七福神がいました。

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とり立てて風光明媚な車窓があるわけでもなく、沿線に有名な観光地もない地方のローカル線ですが、こうして工夫しているんですね。


折り返しまで時間があるので、烏山の町をちょっと散策してみます。

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駅前のお店でアユの塩焼きを売っています。
このあたりはアユがたくさん取れるのでしょう。うちの嫁さんの亡父がこの近くの出身で、アユの塩焼きが大好きでした。

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町なかに「山あげ会館」という大きな建物が。
今回は時間がなかったので中に入れなかったのですが、「山あげ」というのは八雲神社例大祭の奉納行事で、国指定重要無形民俗文化財となっている烏山を代表するお祭りのこと。
烏山名産の和紙を幾重にも貼り、その上から山水画を描いた、「はりか山」という舞台背景(オモテから見ると、大きいものは五所川原の立佞武多みたいな感じ?)をバックに野外歌舞伎を行うのだそう。

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この山あげ祭りがすごいのは、野外歌舞伎の舞台装置を人力で移動して、3日間の間に町じゅうのいたるところで上演されるというところのようです。
ようはある町かどで上演が終わったら、この「はりか山」と呼ばれる舞台背景をみんなで担いで移動して、次の場所でまた野外歌舞伎を行うというようなイメージでしょうか。
3日間で15-6ヶ所で上演するし、その移動距離は約20キロ。
この「はりか山」を人力だけで持ち上げて舞台を設置する様子から、”山あげ祭”という名称となったのだそうです。

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山あげ祭り、知らなかった。
でも今度見てみたくなりました。
毎年7月下旬の3日間。行きたいところリストに入れておくことにします。



1泊2日の都道府県魅力度ランキングブービー&ブービーメーカーの旅。
なかなか楽しかったですよ。

ぜひみなさんも「行かず嫌い」にならず、北関東に行ってみてください!


※追記
烏山線のディーゼルカーですが、2017年3月のダイヤ改正で全車両が「蓄電池電車」に変わってしまったとのことです。
それであんなに撮り鉄がいたんでしょうね。
これも時代の流れなんでしょうが、ちょっと残念でもあります。

<2017年 1月10日訪問>




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のびしろ日本一!?鯨ケ丘の古い町並み【常陸太田】

 2017-03-18
戸からJRで30分ちょっとのところに常陸太田というまちがあります。
以前、仕事でこのまちの方と知り合いになり、いろいろ話を聞いているうちにいつか行ってみたいと思っていたのでした。

そんなわけで、今回のテキトー旅が絶好の機会。
雨もなんとなく上がった感じなので、朝さっそく水戸駅から出発します。

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常陸太田は、水戸と郡山を結ぶJR水郡線の、本線ではなく途中から分岐する支線の終点にあります。

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駅は改装されて新しく、三角屋根が特徴的な建物になっています。
なんとなく国技館みたいですね。

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常陸太田の旧市街は、駅前から緩やかな坂を上った先、鯨が丘と呼ばれる地区にあります。

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鯨が丘とよばれているのは、その名のとおり鯨のような形の町だから。
4世紀頃、日本武尊が東夷征伐のためにこの地を訪れた際、この丘の起伏があたかも鯨が海の上で浮かんでいるように見えたため「久自(くじ)」と名付けたと言われています。
この常陸太田より奥の山間部を、奥久慈(おくくじ)と呼ぶのもこの「鯨」と関係があるのでしょうかね。

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鯨が丘の入り口の広場にあるくじらのモニュメント。
こんな感じの鯨の背中の部分に旧市街が広がっているイメージです。

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坂を上りきったところで道は二股に分かれ、その2本のメインストリートに沿って旧市街が広がっています。


こっちが西側のメインストリート。
古い建物が多くて落ち着いた感じなのが西側。

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こっちが東側のメインストリート。
商店街としてやや賑やかなのが東側。

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まずは西側の通りを進みます。

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これは薬屋さんの壁にはめ込まれた看板。
一番右の龍角散はわかるけど、その隣は「猫イラズ?」

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なんか怖い名前ですが、これは昔の殺鼠剤で、結構毒性の強いものだったとか。


これは常陸太田の郷土資料館梅津会館。
昭和53年までは常陸太田市庁舎として利用されていた、由緒ある建物だそうです。

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そのまま先へ進むと、常夜灯のある交差点が。

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このあたりが常陸太田の古い街並みの写真で、一番よく出てくる場所でしょうか。

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向かい側には立派な白壁の建物がありますが、震災の影響でしょうか、屋根が崩れて補修されています。
地図を見ると常陸太田市郷土資料館分館となっていますが、たぶん中には入れないでしょうね。

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その横にあるのは十王坂と呼ばれる坂。
常陸太田には、高台の鯨が丘に登るためのいくつもの坂があり、そのうちの主なものを太田七坂と呼んでいます。

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鯨ヶ丘では湧水が多く湧き、その湧水を利用した井戸がたくさんあるので、太田には七坂のほかに太田七井(井戸のこと)もあるみたいです。残念ながら今回は見つけられなかったのですが。


これは昔のままの床屋さんですね。

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鯨(が丘)の頭のほうから背中の一番奥あたりまで行き、しっぽの手前のくびれのところに出ると、坂の下に常陸太田の新しい市街が見下ろせます。

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今回は尻尾のほうには行かず、ここから折り返して東の通りを戻ります。
東の通りは、古い建物をそのまま活かした商店が並びます。

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東の通りの中心に建つ、くじら屋。
ここは無料休憩所として商店会が用意した施設で、「くじら焼き」というくじらの形をした、鯛焼きのようなスイーツも売ってるらしいのですが、朝早かったのか、まだやってない感じ。

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このクジラ屋の上の看板には、かつて佐竹氏の城下町として繁栄した常陸太田の姿が描かれています。
佐竹義重・・・信長の野望で結構実力ある大名だったぞ。
あの佐竹の本拠地、太田城はこのあたりだったのね。

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その横に絵クジラの奉納所があったのですが、まだちょっと告知不足なのか、やや過疎ってる感、否めません。

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・・・・・・・・・・・・うむ、ちょっと残念?


さてその先にあるのが「板谷坂(ばんやざか)」。

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太田七坂の中でもここが一番見通しがいいためか、よく観光パンフレットでこの坂の写真が使われています。

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常陸太田、かなりいい素材持ってますよ。
でも、伝統的街並み特集とかでもあまり見かけないし、ちょっと惜しいんですよね。


「のびしろ日本一。いばらき県」
これは全国都道府県魅力度ランキング最下位の茨城県のここ数年の観光キャンペーンのキャッチコピー。
栃木と群馬は都道府県魅力度ランキングの最下位脱出に血眼になってるようですが、47位の茨城は全体的に「それでいーじゃん」的な、かなり達観した態度だと言われています。

わかる人がわかればいいじゃん。
この常陸太田も町全体がそんなふうに言ってるみたい。

そういうの、嫌いじゃないですけどね。



<2017年 1月10日訪問>




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これが日立駅の絶景カフェ!【魅力度ランキング/ブービーメーカー茨城県】

 2017-03-14
末年始は所用があり、遠出ができなかったので、その前のクリスマス休暇に広島に行くために使った青春18きっぷが、まだ2日分残っていたのでした。

年明けの3連休でその利用期間が終わってしまうので、1泊2日くらいでどこかに行かなくては、と思っていたのですが、これ、といったところが思い浮かびません。

西は12月に行ったばかりだし、北は寒いし。
1泊2日だからあまり強行軍は避けたいし。
こんな機会だから、なんとなく気にはなってるんだけど、気合入れて計画して行くような場所じゃないところに行ってみようかな。
そんなふうに考えて出てきたのが北関東。

北関東と言っても群馬には実家があるので、もうお腹いっぱい。
群馬と同じ北関東で、近いんだけど意外と行かない(正確には、行ってるけどあんまり観光って感じじゃない)茨城・栃木、それも、奥のほうがいいかな、と思いついたのでした。
ブランド総合研究所が毎年発表する都道府県魅力度ランキングの2016年ブービー(栃木・46位)とブービーメーカー(茨城・47位)だしね。

図1


実はこのランキング、首都圏の回答人口が多いため、首都圏に近すぎて旅情を感じにくい北関東は条件的に不利で(まさに上の僕のような感覚)、実際はそんなに魅力度が低いわけではない、という意見もあるのですが、僕もこれが各県の実力だとは思っていません(ちなみに群馬も45位)。

でもネタとしては面白いので(笑)、魅力度ランキング、ブービーとブービーメーカーをめぐる旅、とテキトーに名付けてスタート!



まずは常磐線に乗って茨城方面へ。
筑波山に水戸の偕楽園、牛久大仏に真壁の雛祭り、そして下妻物語みたいなおねーちゃんとの遊び・・・。
観光以外にも茨城にはかなりの回数来てるんですが、最近ひとつ気になっていた場所があったのです。

それがここ!

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こ、これは、海に浮かぶ絶景カフェ???
とても魅力度47位には思えませんよね!!!



そしてこのカフェがあるのは、なんと・・・・・・・・・

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JR日立駅の構内なんです!



そんなわけで、このカフェに行くためだけに、茨城の北部、日立までやってきたのでした。
ホームから階上のコンコースに登ると、2階は一面のガラス張りで、この景観。
駅の連絡通路の先は、海。
その手前に、海に突き出たようなこのカフェがあるのです。

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とはいえ、よく見るとちゃんと地上部分に建っていて、実際は海に突き出ているわけではありません。

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改札口を出て、連絡通路を海側へと進みます。
突き当りのホワイエからは、この景色。

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先端まで行ってみると、この先は海岸段丘になっていて、すぐ下に海があるわけではありませんでした。

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お店の名前は「シーバーズカフェ」。
日立駅絶景天空カフェ、という文字が見えます。

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僕が行ったのはちょうど朝食とランチのアイドルタイムだったので、まだ空席があったのですが、ランチの時間は混雑必至。
休日は予約がいいみたいです。

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店内から日立駅と市街地方面を眺めた図。

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そしてこれが海方面。

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このシーバーズカフェの看板メニューと言えば、パンケーキ。
うーん、オトコひとりで海見ながら食べるメニューじゃないなぁ。
下妻物語あがりの幸子(36歳・一人娘は高校生)でも連れてきて、女子力鍛えてあげればよかった!

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日立駅は、もちろんあのHITACHIの企業城下町。
駅の構内も貨物列車用の線路や集荷場が並んでいるため、ホームから市街地までは長い渡り廊下を歩かなければなりません。

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この日立駅、2011年の4月に今の姿に改装して、2012年にグッドデザイン賞、2014年に国際デザインコンペティション「第12回ブルネル賞」の駅舎部門・優秀賞を受賞しているそうです。
以前、日立で降りて町なかをブラブラ歩いた時があったんですが、その時はこんなにすごい駅じゃなかったので、僕が来たのはその前だったんでしょうね。

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日立駅前に見えるのは、日立製作所が製作した発電所用の大型タービンのモニュメント。まさに日立の象徴なんだそうです。

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なんだかしゃれおつな空間を紹介したので、毒のない休日カフェめぐりの女子旅ブログみたくなってしまいました。。。


この日はこのあとあいにくの雨となってしまったので、いったん水戸まで戻って泊まることにして、雨が小降りになった夜、再びちょっと出歩いてみることにしました。

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クリスマスシーズンは終わってますが、水戸の目抜き通りにはイルミネーションが灯ってますね。


水戸には以前も泊まったことがあるのですが、こうしてわざわざ夜外に出るのは初めて。
妖しい街を探して放浪します。見るだけですが。

なぜか日サロが異様に目についた水戸。
茨城のおにーさん、おねーさんは黒さが美の象徴なのでしょうか?

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そして水戸といえば、この紋所。

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ちょっと色が違うような気もするけど、店頭で燦然と輝いています。
こういうのは勝手に使ってもいーのだろうか?


おぉ、みとちゃん!これが水戸のゆるキャラなのか?

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と思ったら町なかのマンホールにも発見!
藁納豆にご隠居様の衣装って、まー水戸的にはそうなんだけどね。

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水戸駅前から歩いて20分くらい離れたところが水戸の繁華街でした。
地方の繁華街に行ったら、とりあえずディープな通りをさまよってみるのが好きです。
この日は3連休中とはいえ、雨の日曜の夜だったので人通りはほとんどなかったんですけどね。

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「どうする?」って言われてもなぁ~

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というか、よく見ると「どう・する」ですね。
この「・」、なかなかクセモノですね。


「どう?する?」

・・・・・いきなりそんなこと言われてもなぁ。。。




<2017年 1月8日訪問>




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ホントにテキトーに完歩しちゃったよ!いよいよ涙の完結編!【東海道テキトー完歩 大津~三条大橋】

 2017-03-12
 
 前編「いよいよゴールへカウントダウン


都三条大橋に向かう最後の山越えは、日ノ岡峠と呼ばれていますが、最初に急な勾配が少し続くだけで、あとはなだらか。
細い旧道をしばらく歩くと、三条通に合流する手前に立派な古民家風の建物が。

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ここは栄花山荘と言って、築150年の古民家を改修した庭・裏山付シェアハウス兼イベントスペースなのだそうですよ。

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そのまま三条通に合流すると、九条山の上りが続きます。
山頂近くにあった、なんかすごい豪邸?
2階部分をぐるっと取り囲む回廊みたいなのがいい感じですね。

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このあたりもかつては京阪電車が走ってたようですが、今は地下鉄東西線に変わっちゃってるようです。
この峠を電車が通ってたら迫力あったでしょうけどね。


おおお、とうとう三条大橋の文字を発見!
いよいよゴールが現実的になってきますね。

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九条山の坂道を下り終えると「蹴上(けあげ)」の交差点。
蹴上とはかなり変わった名前で、その由来は源義経由来だとか、粟田口刑場由来だとか諸説あるようですが、僕にとってわりとなじみの地名なんですね。

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その理由は、これ。

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この、ザ・ウェスティン都ホテルが、この蹴上の交差点前にあるからなのです。
ミヤコホテルの時から、なぜかこのホテルでイベントをする機会が多く、ここには結構な回数来てるような気がするんですが、仕事モードなので全然周辺散歩もしてなかったんですよね。


その証拠に、ホテルの目の前にこんなレンガ造りのトンネルがあったことに初めて気づきました。

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このトンネルの先をしばらく行けば南禅寺方面に続くはずなのですが、今日はそこまで行く時間はなさそうです。
というのは、なんとなくお昼の12時にゴールしたかったからです(単なる気分)。

そんなわけで南禅寺方面ではなく、山の上のほうにちょっと歩いてみます。
歩いてきた道を振り返ると、これ。

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これは蹴上のインクラインと呼ばれる全長582mの世界最長の傾斜鉄道の跡。
さっきのレンガのトンネルの上を、このレールが走っていたのです。


大津から京都を経由して宇治まで続いていた琵琶湖疏水は舟運でも利用されていましたが、落差の大きい場所は船が運行できないので、こんなふうに台車に船を載せてレールで運ぶために作られたのがこのインクライン。

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もちろん今はもうインクラインは運行されていませんが、その線路や台車、運搬船が産業遺産として残されていました。
桜の季節は素晴らしい景色みたいです。その時にまた来てみたいですね。


このインクラインの頂上あたりから蹴上の浄水場がよく見えます。

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ここはつつじで名高いところですね。
花がなくてももこもこしてなかなかの眺めですが、春はもっとすごいんでしょうね。

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蹴上から三条大橋方面に向かうと、にわかにザ・京都、という感じになります。
右手に平安神宮の大鳥居。

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町家風の路地。

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そして三条白川橋。

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予報では朝から雨模様だったわりには、ここまで降られていなかったのですが、ゴール直前になってぱらぱらとまばらな雨が降りだしてきます。
晴れ男も涙雨と女の涙にはかなわないんですね。


そして、ゴールは意外とあっさり。
京阪三条の駅が見えてくると、その先に三条大橋の看板が。

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普段となにひとつ変わらない、午後0時01分の三条大橋の姿がそこにありました。

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僕が旧東海道五十三次、512㎞を完歩しただなんて、誰も思ってないでしょう。
一応小さく指でガッツポーズしてみますが、涙は雨が代わりに流してくれているので出てきません。

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三条大橋には、東海道五十三次、ゴォォォォォォォォール的な大々的な看板とか何かがあるのかと思っていましたが、意外にそういうものはなく、この弥次さん喜多さんの銅像がそれなんでしょうね。

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むしろこの「駅伝発祥の地」のモニュメントの方が目立ってる感じでした。

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写真を撮ってしまうとほかにやることもないので、そのまま三条大橋を渡り、河原町方面に向かいます。
ちょうどお昼の時間だし、たまたま気を許せる知人の女子が、うちの会社の京都支店に来ていたので、四条まで行ってゴールのお祝いに焼肉でもおごってもらうことにします。

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これでとうとう
「あ、次の3連休ヒマだなー、どこ行こうかな」とか、
「青春18きっぷで九州まで行くのに、途中でちょっと気分転換に観光できねーかなー」とか、
「東海道歩くついでに甲子園見に行っちゃうか!」とか、
テキトーな旅ができなくなるのは寂しくなります。

次はどうしようかな。
東海道終わったら、中山道でしょ?って言われるけど、そんなに単純な感じでもないかなあ。
中山道も悪くはないけど。

少し充電期間をおいて、また考えます。
バンド解散直後のロックスターみたいだけど・・・(笑)




『東海道テキトー完歩』 まとめ

ちょうどとある漫画家の東海道放浪本に触発されていたときに、台風での旅行日程の変更が生じたため、たまたま滞在していた静岡で歩き始めたことがきっかけで、旧東海道に沿って五十三次、約500㎞をテキトーに、しかし完歩しようという試み。
時間がある時にぶらっと出かけて、気の向くままに歩くシステム。歩く順番もランダム。しかし結果は意外と早く、約2年半で完歩。
名所旧跡を語るより、街道沿いの人々や風俗(変な意味のも、ときどき含んでしまった・・・)、B級スポットなどを、ときどき妄想なんかを入れながら紹介するつもりだったが、かなり妄想も多い滑稽本になったと思う。

あまたある東海道五十三次ガイドの中でも「最もテキトーな東海道散策記」としていつか出版して、現代の十返舎一九と呼ばれたい。



今日の結果:大津宿~京都・三条大橋 9.8kmを制覇!
現在の合計 512㎞/512km
東海道テキトー完歩達成! 


<2017年12月26日訪問 /このシリーズ完 お疲れさまでした!>



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いよいよゴールへカウントダウン&哀れな蝉丸とか【東海道テキトー完歩 大津~三条大橋 前編】

 2017-03-09
  
 前編「東経136度とかロームのイルミネーションとか


いようであっという間だった東海道テキトー完歩も、今日でゴール。
完歩の瞬間には、三条大橋前にゴールテープでも張ってもらって、箱根駅伝の青学並みのガッツポーズでもキメようかな、と思っていたのですが、ファンクラブ会員を手当たり次第に呼んでしまうと、ゴール直後から祝勝会のお誘い合戦でまたまた河合奈保子の「けんかをやめて」状態になってしまいそうなので、今回は人知れずひっそりとゴールすることにしました。

けっして僕がひとりぼっちのろんりーちゃっぷりん的でシャネルズあらためラッツアンドスター的な男だからではなく、あえて、みちのくひとりたび的な、角刈り的な、ジョージヤマモト的な気分だったからですので誤解なきように。。。



最後に残していた区間は、もちろん大津から京都の三条大橋まで。
前日、京都に泊まっていたため、朝、いったんJRの大津駅まで戻って、浜大津の駅前から旧東海道完歩を再開します。

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JR大津から京阪の浜大津方面に向かうなだらかな下り坂の先に、琵琶湖が見えます。
ここだけ見たら横浜とか、長崎みたいですね。
前回大津まで歩いてきた時は真夏で、真っ青な琵琶湖にヨットが何艇も浮かんでいて、湖国滋賀とはこんなに美しいのか、と感動したことが思いだされます。

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大津の町なかを抜けた旧東海道が、京都方面に向けて曲がり、目の前に逢坂の関(おうさかのせき)を迎える眺め。
この絵、何度見てもいい。自然と気合も入る感じ。
この京阪の路面線路もいい味出してますね。

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と思っていたら京阪電車がやって来ました。
ちょうど京町あたりで右にカーブし、路面線路と別れて軌道線路に変わるあたりに上栄町の駅があるんですね。

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旧東海道はここでしばらく京阪と別れ、そのまままっすぐ進むと、やがてだんだんと勾配がキツくなり、逢坂の関越えとなります。

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逢坂の関といえばもちろんこれ!

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「これやこの 行くも帰るも 別れては 知るも知らぬも 逢坂の関」

訳 :昔はここに京への関所があったから、知ってる人も知らない人も、たくさんの人々がここを行ったり来たりしてたんだなあ。そこにはきっといくつもの出逢いや別れがあったんだろうなあ。逢坂の関なんていうくらいだから、ムフフな人の出逢いもたくさんあったのかなあ。だったら僕も逢瀬の場所としてここで誰かを待ってみようかなあ。

※注)訳者は一応文学部出身で文芸に関しては大変優秀な学業成績を残したとされておりますが、専門は現代文学なので和歌の解釈をさせると相当妄想が入るケースがあるようです。試験の解答に転用するのは、どうぞお控えください。


というか、この歌の読み手、蝉丸さん、ですよね。
この蝉丸神社は、琵琶の名人であり、この逢坂の関に庵をむすんでいた蝉丸を祀った神社。

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神社に祀られるほどすごい人なのに、「蝉丸」と聞くとなんだかイロモノの香りが漂ってしまうのは、やはりあの百人一首の坊主めくりの影響なのでしょうか?
僕の記憶だと、蝉丸=エロティックという記号で結びついてるんですけど、なんでだろ?若い時の何かの妄想?(笑)


ちなみに峠の頂上付近にこんなお店がありました。

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この日本一のうなぎってのも相当なイロモノっぽいなーと思っていたら、大正時代に詩人の野口雨情がこの店に来て、箸紙に「ここのうなぎが日本一」的な歌を詠んだのだそうです。
雨情くんもいろんなところで結構やらかしてんなぁー

とりあえずうなくんの飛び出し坊や。

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さて、この逢坂の関を越えると下りとなりますが、まだそこは京都ではなく、滋賀県内。
ずいぶん下って、国道一号から旧道に入ったあたりから、京都市と大津市の市境(というか京都府と滋賀県の県境)を行ったり来たりします。

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このあたりは、旧東海道が県境となっていて、通りの片方は京都市、片方は大津市という町並み?だとするとお向さんは他県というとても珍しいパターン。

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さらに進んで四宮の町並みが現れると完全に京都に入り、やがて山科へ。
京阪山科駅は天井の立派なドームが特徴的。

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山科って新幹線でもJR在来線でも京都の手前のトンネルとトンネルの間にあるので、相当な山の中かと思ったんですが、駅前はかなり栄えていて思ったよりずっと都会でした。


旧東海道沿いの山科の商店街でみた洋菓子店。
このゴテゴテさからなのでしょうか、妙に気になって、しかもなんだか名店の香りがしたので戻ってから調べてみると、ローヌ本店というスイス菓子のお店で、チーズケーキがすごく有名なお店のようです。

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山科の商店街を抜けると御陵という地名の土地へ。
御陵というのはもちろん天皇陵のこと。
宮内庁が直接管理し、敷地もとてつもなく広いのです。

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ここに眠っているのは天智天皇。
正式名は山科陵(やましなのみささぎ)というそうです。

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天皇陵には、独特の静けさが確かにありますね。
少し寄り道になりますが、旧東海道を歩くなら、ここは外せないですね。

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御陵をすぎると、再び目の前に上り坂が現れます。

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京都の市中までは日ノ岡峠という名の峠をもうひとつ越さなくてはならないのでした。



<2017年12月26日訪問 つづく>

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『東海道テキトー完歩』とは・・・・・
とある本に触発され、旧東海道に沿って五十三次、約500㎞をテキトーに、しかし完歩しようという試み。

時間がある時にぶらっと出かけて、気の向くままに歩くシステム。歩く順番もランダム。よって何年かかるか不明。
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東経136度とか、ロームのイルミネーションとか【東海道テキトー完歩 石部~草津&京都】

 2017-03-06
前編「碁苦楽快館とか飛び出し坊やコレクションとか




口の宿場を出たのがまだ7時前だったので、今日の旅程のちょうど真ん中にある石部宿に着いても、まだ午前10時すぎ。
石部駅に併設の観光案内所のようなところでたっぷりと休憩して再び草津へと向かいます。

国の指定重要文化財、和中散本舗。

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家康が腹痛を起こした時、ここの薬を服用し快復したところから「和中散」と名付けられ、その後も道中薬として広く普及した薬を製造販売していたのがこの和中散本舗。この建物は石部と草津との「間の宿」の本陣とされ、東海道名所図会にも描かれているほど有名だったそう。

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石部と草津との中間点近くにある手原駅。
統計136度の通る駅だそうですが、いろんな称号があるんですねー。
日本標準時子午線が通ってる東経135度(明石のあたりですね)なら自慢してもいいかもしれないけど、136度ってびみょー。

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駅前の石碑を見ながらそんなふうに思っていたら、ジャジャン!とTVのクイズ番組のような効果音とともに赤いメガネの女の子が横から飛び出てきて、僕に突然質問を投げかけます。
「では問題。日本標準子午線である東経135度が通る明石市と、この東経136度が通る手原駅の日の出の時間差は何分か答えなさい」
「・・・・・えっと、24×60÷360で・・・4分こっちが早い」
「だいせいかーい、ちゅうううううう」

ってなわけないか。。。


おおお、突然UFOじゃなくってカップヌードル!
これはおなじみ日清食品の滋賀工場ですな。
わかりやすくていいですよね。近くまで来たらまず迷うことないし。

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この立派な建物は田楽茶屋「京伊勢屋跡」。
目川と呼ばれたこのあたりは豆腐田楽発祥の地だったらしく、こうした茶屋が何軒もあったようです。

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さて、草津宿の手前、旧東海道からは少し外れた幹線道路沿いにあるのが本家「うばがもちや」。

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うばがもちは、400年以上続く草津名物・東海道中でも屈指のスイーツ。
信長に滅ぼされた近江源氏佐々木義賢の3歳になる曾孫を育てるため、その乳母が餅をつくっては売り、つくっては売り、養育の糧としたことから、誰からともなく「姥が餅」と呼ばれたのだといいます。

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おひとりさまなので、ミニサイズ買っときました。

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うばがもちやから旧東海道に戻ると、草津の宿はもうすぐ。
この追分道標は東海道と中山道の分岐点という超重要スポット!
ここから三条大橋までは東海道と中山道が合流した大幹線だったんですねー。

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ということは、東海道を完歩して、万万が一、中山道にチャレンジすることになると、ここがゴールってことですかね。。。
ま、まだこのあとのことは考えてないのでいいんですが。。。


草津宿本陣跡。

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草津本陣の周辺は、まわりの店舗も旧道らしく整備されていて統一感がありました。

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大津から南草津の駅前までは前年の夏に歩いていたので、今日はそのままもう少し歩いた先、南草津の駅前がゴールとなっています。

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ほどなく南草津へ到着。
これでいよいよ残すは旧東海道の大津から京都・三条大橋まで、最後の一区間だけとなりました。

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この日は京都に泊まったのですが、朝早くから歩き始めたこともあり、まだ日が高いうちにゴールしたので、もうひとつ夜の観光に出かけてみたのでした。

それがロームのイルミネーション。

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これは京都に本社を持つ「ROHM(ローム)」という半導体・精密機器の会社が、本社の周辺を80万個の電球で彩る恒例のイベント。

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企業の社会的貢献活動として、無料で誰もが楽しむことのできる、素晴らしい取り組みですよね。
もちろんしっかり収益を上げている優良企業でなくてはできないことですが、このROHM、超優良企業なんですよ。
私、株やってますから、この会社のスゴさ、よーくわかります。

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イルミネーションは比較的シンプルで、本社周辺の通りの樹々を彩る電球が中心。
隣接した公園に巨大なLEDのビジョンがあり、ここでちょっとしたイベントが行われているようです。

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この日は日曜だったので、光と音楽の体験型イルミネーションというホリデーイベントをやっていました。
うちの娘が小さいころにハマってた、ラブ&ベリーのイルミネーション版?(古っ!)

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これはメタセコイヤの木なんだそうです。
針葉樹なのでこういうイルミネーションには映えますね。

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クリスマスイブじゃなかったけど、まあクリスマスの夜にちょっとそれっぽい気分になったので、よかったことにしましょう。

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今日の結果:水口宿~草津宿 21.3kmを制覇!
東海道テキトー完歩まで:現在の合計 502.2㎞/512km



<2017年12月25日訪問>

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碁苦楽快館とか、飛び出し坊やコレクションとか【東海道テキトー完歩 水口~石部】

 2017-03-03
2年半前、関西地方を直撃した台風の影響で夏の高校野球甲子園大会が順延したため、途中の静岡でヒマつぶしにちょっと東海道を歩いてみた、というきっかけから始まった僕の東海道テキトー完歩。
気づくともうゴールは目前になっていたのでした。

九州や中四国、関西方面への旅行の行きかえりとか、日帰り散歩とか、順番もテキトーにブラブラ歩いているうちに、東京・日本橋から京都・三条大橋のすぐ手前の近江の国まで、残りはあと30キロ、時間にしてゆっくり歩いて1日半、というところまで到達していたのでした。


あとはいつゴールするか。
もういつでもゴールできる状態にはあったのですが、なんだかゴールしてしまうのも寂しくて、最後に歩いてから5か月近く、なんとなく放っておいたのでした。

大晦日か元旦の京都にゴールするのもいいなー、とも思ったのですが、年末年始は別の用事があったため、その前のクリスマス休暇の広島旅行の帰りにゴールしてしまうことにしました。
ま、すごくこだわってるわけじゃないので。


そんなわけで呉から戻って12月24日、クリスマスイブ夜を過ごしたのは草津。
「草津」って言っても草津温泉で湯女たちに囲まれてホットな夜を過ごしたわけではなく、近江の国の東海道・草津宿。
こんな渋い場所で過ごすクリスマスイブは初めてだぜ!

翌朝の列車で日本橋方面に2つ戻った宿場町、水口(みなくち)まで行き、今日はそこからこの草津宿あたりまで歩きます。

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草津から水口まではJRの草津線で貴生川まで行き、そこから近江鉄道に乗り換えてすぐ。
旧東海道と近江鉄道が交差する水口石橋駅で下車します。

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1年ちょっと前の秋、鈴鹿峠を越えてこの場所まで来ていたので、今日はその続きからスタートです。

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今日は西に向かって歩くのですが、東の方を振り返ると、「春はあけぼの。やうやう白くなりゆく山際、少し明かりて」。
ちょっと違うな・・・春じゃないし山際もないし。

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でもこのあたりの旧街道沿い、いい感じですね。
水口城址公園もすぐ近くです。

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途中にちょっと目立つ建物があったので足を止めてみます。
碁盤の中にハートマーク??
「忍碁 碁苦楽快館」??

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かなりストイックな囲碁教室なのか?と思って眺めていると、落ち着いた和装姿の妙齢の女性が出てきて

「忍ぶの。冬の嵐に晒されても、あの人にずっと責められ続けても。忍んで、忍んで、忍んだ先に、この世のものとは思えないほどの幸せが待っているの」

と演歌のような勧誘をされたら、旧東海道はさっさと放棄して、忍碁の極楽快感の世界へと道を踏み外してもよかったのですが、朝早かったのでそんな勧誘もあらず、残念!

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でも旧東海道を歩く人はみんなここで「?」と思うらしく、「碁苦楽快館」でググると旧東海道散歩人のブログばっかり出てきます。


そして近江の国といえば飛び出し坊やですよね。
この日もたくさんの飛び出し坊やを見たので、その一部を「飛び出し坊やコレクション」として紹介します。

これがオリジナルの飛び出し坊や、いわば「0系」。

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甲賀地方だと忍者バージョンも結構たくさん見られます。

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これは飛脚っぽいので、旧東海道限定でしょうか・・・?

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これは自分で叫びながら飛び出してくる「オラオラどけどけ坊や」。

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反対にこれは道路を渡るだけで悲壮感の漂う「おびえ少女」。
ところでこれ、パンツ見えてるっていう設定なんですかね?

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こんな感じで手作り感いっぱいの作品もあります。

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同じ手作り感でも、これは版権的にマズくないか?
いや、単なる普通のネズミなのかな?

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これは南草津駅前のメガネ店。
近江では飛び出し坊やを店頭の販促用看板につかっているお店も結構あるのです。

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番外編・・・・・くりちゃん。
ちなみに飛び出し坊やではありません。

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東海道十三渡しのひとつであった横田の渡し跡を過ぎて野洲川を渡ります。

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JRの三雲駅前を過ぎて、しばらく行くとやがて見えてくるのが大沙川隧道 (おおすながわずいどう)。
トンネルの上にある大きな杉は「弘法杉」と言われています。

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トンネルの上に登ってみると、こんな感じ。
なんと旧東海道の上を大沙川という川が流れているのです。
ただ、ふだんはほとんど水は流れていないようです。

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旧東海道の途中から形のよい、美しい山が見えています。
近江富士とか言うのかな、と思っていたら、本当にそう呼ばれているみたいで三上山、通称近江富士という山でした。

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甲西駅手前あたりの旧街道。
造り酒屋の白壁がいいですね。

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水口から10キロちょっとで石部宿に到着します。

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近江富士もだんだんと近くに見えてきました。

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<2016年12月25日訪問 つづく>

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『東海道テキトー完歩』とは・・・・・
とある本に触発され、旧東海道に沿って五十三次、約500㎞をテキトーに、しかし完歩しようという試み。

時間がある時にぶらっと出かけて、気の向くままに歩くシステム。歩く順番もランダム。よって何年かかるか不明。
名所旧跡を語るより、街道沿いの人々や風俗(変な意味ではない・・・と思う)、B級スポットなどを、ときどき妄想なんかも入れながら紹介する滑稽本(になったらいいな)。


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