日本で一番風流な、大人への通過儀礼【京都・法輪寺十三まいり】

 2015-06-05
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回の京都への家族旅行の目的は、「十三詣り(まいり)」をすることでした。

十三詣りとは、旧暦の3月13日(新暦の4月13日)前後に、数え年13歳の子供たちが行う祝いごとで、関西では七五三と同じくらい大事な行事とされているのだそうです。特にこの嵐山の法輪寺への十三詣りはとても有名で、ここにある虚空蔵菩薩が智恵と福徳を司る菩薩なので、京都の子は13歳になるとみんな晴れ着を着てここに知恵を授かりに来るのだといいます。

それだけなら地域の伝統的な普通のお参り、という感じなのですが、京都嵐山の十三詣りはそれだけではないのです。
この十三詣りには大事な決まり事があって、お詣りが終わってからお寺の長い参道を下って、渡月橋を渡り終わるまで、決してうしろを振り返ってはいけないのです。
途中で振り返ると、授かった知恵が全部戻ってしまう、という言い伝えがあるのです。

その話を聞いた時に、なんて風雅な伝統行事なんだろう、と思い、自分の子供がその年になったら是非十三詣りをさせてみたい、と考えていたのでした。
緊張した面持ちで、一心不乱に渡月橋を渡る子供たちのうしろ姿。
大人への通過儀礼も、京都はやっぱり風流ですよね。



5月5日の子供の日、朝の嵐山は素晴らしい天気。

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見てください、この新緑のみどりいろを。

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渡月橋の手前の着物屋さんで、十三まいり用の着物をレンタルしてあったので、しばらくの間、娘は着付けに入ります。

その間に目の前にあった嵐電の嵐山駅に行ってみます。
嵐電というからには「嵐山電鉄」みたいな正式名称があるのかな、と思っていたのですが、今は京福電鉄の嵐山線が正式名称だそうです。嵐電というのは、ずっと昔の「嵐山電車軌道」時代の名残が愛称として残っているようです。

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駅構内には「友禅」を用いたポール約600本が立っていて、ライトアップされると美しい光の林ができあがるそうです。
また足湯もあったり、レトロなデザインの列車だったりで、なかなかいい感じ。
だけど乗ったことありませんね、嵐電には。
そもそもこの嵐電の始発となっている四条大宮という場所がよそ者の僕にはどのあたりだか皆目わかりません。。。

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さて、人生初の晴れ着に着替えた娘と一緒に、まずは行きの渡月橋を渡ります。
まだ振り返ってもいいのですが、初めての着物ということもあり、なんとなく歩みもぎこちないかな。

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渡月橋を渡り終わった正面にすぐ、法輪寺への入り口が見えてきます。

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急な暗い階段をのぼって、しばらくズンズン歩きます。
着物にも慣れて、調子出てきた感じ。でも普通は着物でそんなにズンズン歩かねーだろ。。。

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やがて小高い丘の上に出ると、虚空蔵法輪寺に到着します。

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これは虚空蔵菩薩が姿を変えたといわれる羊の像。この羊の頭を撫でると、智恵を授かれるのだそうです。

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十三まいり参拝の受付を済ませると、まずは祈祷用紙が渡されます。

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本人が筆で好きな漢字を一字、書き入れ、その願いがかなうように祈祷してもらいます。
娘が書いたのは「明」。
うーん、明るいことはいいことだ。あんまり智恵と関係なさそうだけど。

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文字を書き終えるといよいよ祈祷です。

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この日はGWということもあり、たくさんの十三詣りの子供たちが境内にいて、一度に20人づつくらい名前を呼ばれて本堂の中に入ります。
付き添いの親も入っていい、ということだったので、僕も虚空蔵菩薩に智恵をいただくべく、中に入ってみました。

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中ではお坊さんが智恵を授かる祈祷(たぶん)をしたあと、お父さんお母さんをはじめまわりのみんなに感謝しなさい、的な法話がありました。祈祷の中で、今回参拝している子供たちの住所と名前を順に読み上げるのですが、さすがに関東からはうちの娘だけでした。あとは徳島がひとりいたかな、それ以外は京都とか大阪、兵庫が多かったです。

さて、十三詣りの祈祷が終わってあとは渡月橋を振り返らずに渡るだけ、なのですが、法輪寺は嵐山の中腹にあり、眼下に京都の町並みが見下ろせる展望地でもあるので、展望台に上ってみました。

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上から見下ろす渡月橋。
人がたくさん歩いてますね。

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お参りが終わった子供たちは今頃緊張しながら歩き始めているはずのでしょうが、こんな寄り道をしてよかったのでしょうか?
ま、いっか。

帰りは山門への長い階段が続きます。

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法輪寺の山門をくぐり抜けて道路に出て、渡月亭の横を通り過ぎると、すぐに渡月橋が現れます。

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たくさんの人ごみの中を歩き始めます。振り返るなよー

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渡月橋の上で、子供が振り返るようなことをわざと言って、それでも我慢できるかを試すことも多いようですが、今日は人が多すぎてそんな余裕はありませんでした。

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絶対へーきだよ、とか言いつつも、やっぱりどこかぎこちない感じで歩いてましたが、無事に振り返らずに渡月橋を渡り終えることができました!
渡り終えたあとの子供たちのホッとしたような笑顔はみんな共通らしいです。

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13歳といえば、昔は元服といって成人とみなされる年齢でした。子供たちはこの行事を経て、またひとつ大人への階段を上るのでしょう。

さすが京都。大人への通過儀礼も風流ですね。



<2015年5月5日訪問>





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