南三陸、というより志津川の今【南三陸志津川】2015北海道-17 

 2015-12-09
仙沼から先、三陸海岸に沿って走る旧気仙沼線も震災の被害を受け不通のため、気仙沼~柳津間がBRTでの運行となっています。
気仙沼を出発したあとは、南三陸町の志津川に立ち寄って、仙台方面に向かう予定にしていたのでした。

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前日の大船渡線の盛~気仙沼間も含めて、この区間はもうこのままBRTで運行するのかもしれませんね。

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津波の被害を受けていない区間は、こうして線路も、トンネルも、旧気仙沼線のものをそのまま使っています。

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本吉駅は、駅の直前まで線路をBRTの道路に改修しているので、ホームが半分引きちぎられたような形に見えてなんだか哀愁が漂っています。
このホームを再び改修し、線路を敷き直すのも大変でしょう。

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海岸沿いには、まだこんな状態のまま路線跡が残っています。

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気仙沼を出て1時間ちょっとで旧気仙沼線の主要駅だった志津川に到着します。

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「南三陸町」という呼び方で報道されることが多かったのですが、ここ志津川はその南三陸町の中心部。三陸海岸の中でも特に被害が大きかった町のひとつでした。
本来の志津川駅はもう少し海岸沿いにあったのですが、津波ですべて流されてしまい、やや内陸に移ったこの場所にBRTの駅が新設されています。

気仙沼線が志津川まで通じたのは比較的新しくて1977年のこと。明治30年頃から陳情を繰り返して、悲願80年でようやく鉄道がやってきた日には、全町民がお祝いに現れたのではないか、と思えるほどの歓迎ぶりだった、と故宮脇俊三さんの「時刻表2万キロ」という本で読んでいたので、「志津川」の名前は僕もずっと昔(たぶん中学生の頃)から知っていたのでした。

『気仙沼線沿線、とくに志津川町民による鉄道敷設の陳情は明治30年頃から始まっており、悲願八十年と言われる。なにしろ三陸地方は津浪が多く、とくに湾口がラッパ状に開いている志津川町では津浪のたびに交通が途絶えて食糧が不足し、鉄道への願いは一層切実だったという』(原文ママ 宮脇俊三「時刻表2万キロ」/1978年)

その気仙沼線までもが津波の被害にあってしまうとは誰も予想しなかったこと、と思います。


僕も以前、仙台から気仙沼に向かうJRの「南三陸」という快速列車でこの志津川を通ったことがありました。
が、その時なぜか風邪で調子を崩していて、列車の中で朦朧として眠っていたのでしょうか、残念ながら当時の志津川の様子はあまり記憶に残っていないのです。



BRT志津川駅の周辺。

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志津川も陸前高田同様、市街地のほとんどが津波で壊滅的な被害を受けたため、まだ復興どころか整地もままならない状況のようです。

大型のダンプカーが砂埃を上げてひっきりなしに行きかう道路を歩いて海岸方面に向かうと見えてくるのがこの建物。

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南三陸町の防災対策庁舎跡。

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防災無線のマイクを握り、住民に避難を訴え続けたまま津波の犠牲になった女性職員をはじめ、ここで犠牲となった南三陸町の職員の鎮魂の場所として、今でも献花台には多くの花や千羽鶴などが飾られています。

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いろいろ紆余曲折ありましたが、この建物が震災遺構として宮城県によって保存されることが決まった、という話を聞いています。

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残すことの是非を僕が語る資格はないのですが、実際に目の前にして感じた圧倒的な存在感は、陸前高田で感じたのと同じで、自分の目でホンモノを見ないと真実はわからないんだろうなあ、ということは間違いなく言えるのだと思います。


市街地にある仮設ファミマ。

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そして志津川駅に隣接してあるのが、南三陸さんさん商店街。

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朝早い時間のため、まだ開店していないお店も多く、お客さんもほとんどいませんが、今日は祝日なので、このあと観光バスなども立ち寄ることでしょう。

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商店街の前に設置されていたモアイ像。
なんちゃってモアイ像には違いないのですが、こういうのを見るとなんとなくほっとします。

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志津川駅に戻ると、BRTの駅には女子中高生が列を作って大勢並んでいました。
シルバーウィーク最終日、仙台あたりに買い物に行くのでしょうか、なんだかまた少しホッとしました。
こりゃ、たった1台のBRTじゃ満員になっちゃいそうだなあ、と思っていたのですが、彼女たちはやがてやってきたBRTにはほとんど乗りません。
仙台に直通する高速バスはこの駅は通らないはずなので、彼女たちがここで何を待っているのかはわかりませんでしたが、いずれにせよBRTは、昨日までと同じようにやはり数人のお客さんだけを載せただけで志津川をあとにしたのでした。



<2015年9月23日(水)訪問>



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