はかなく、しかし美しきレトロなまち【ぐんまちゃん紀行 下仁田町】

 2016-12-12
ぎとこんにゃく 下仁田名産

群馬県民の誰もが知る「上毛かるた」の「ね」の文字で高らかにそう歌われた下仁田町(しもにたまち)。
ここは群馬の西部、長野との県境にある人口8000人ほどの山深い町ですが、「殿様ネギ」と呼ばれる下仁田ネギは全国にその名前を轟かせ、こんにゃくいもに至ってはこの下仁田地域での生産量が全国のシェア9割を誇りダントツの1位、というスゴイ町なのです。

実は僕の両親はこの下仁田の出身だったため、僕はこの町の病院で生まれ、小さい頃はよくここに遊びに来たのでした。
高校を卒業して群馬を離れたあとはほとんどここに来ることはなかったのですが、最近、母親をここまで連れてくる機会が何度かあり、ほぼ30年ぶりに懐かしい場所へと戻ってきたのでした。


下仁田富士と呼ばれる大崩山(おおぐいやま)。
これが僕にとって一番懐かしい風景ですね。

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下仁田の町はこの大崩山のふもとの狭い盆地に広がっています。

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町の真ん中に見えるのが、上信電鉄の終点、下仁田駅。
上信電鉄は今でこそ世界遺産の富岡製糸場にアクセスする鉄道路線として多少は知られるようになりましたが、たった2両の電車で高崎から下仁田までの約30キロを結ぶ、関東の超ローカル私鉄なのです。

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この上信電鉄はその名の通り、上野(こうずけ・群馬の旧国名)と信濃(長野)を結ぶ鉄道路線として建設され、その計画通りであれば長野県の佐久とあたりとつながるスゴイ山岳路線になるはずだったのですが、今も上信県境の山々の手前であるこの下仁田で止まったまま。

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しかしこの下仁田駅が、なんとも終着駅の旅情漂う感じでいいのです。

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もうこの先に線路が伸びることはない、という感じで駅のすぐ向こうに町が広がっています。

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この下仁田駅は開業から100年以上の歴史を持つ木造作りで、関東の駅100選に選定されています。

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関東では屈指の旅情あふれる駅、だと言ってもいいと思います。
終着駅のあの独特の雰囲気だとか、木造駅舎の懐かしい音とか匂いを感じたい方に、ぜひおすすめします。

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この下仁田駅のすぐ脇に、下仁田の小さな町があります。
町内の老舗旅館・常盤館には、こんにゃく料理ののれん。
さすが日本一のこんにゃく産地。

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こんにゃくパンは食ったことないなあ。

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この狭い路地が、下仁田の中央通り。
この本当に狭い通りに小さなお店が並んでいて、お客さんがひしめき合っている、という記憶があるのですが、それはもう30年、40年近くも前のこと。

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かつてここにあったパチンコ屋。
かなりレトロなお店であったことは間違いないのですが、廃業したのはいつのころなんでしょう?

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中を覗くと意外にも最近まで使われていたようなようにも見えますが、こういうお店がなくなってしまうのは惜しいですね。

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その正面の古い木造家屋の1階になにやら書いてあります。

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これ、なんだ?そもそも何て読むんだ?
スマートボール場のこと?

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戻ってから調べてみると、これは撞球場(どうきゅうじょう)といい、ビリヤード場のことなのです。


かなりきれいに清掃されていてまだ営業しているかのようですが、ここはもう45年も前、1970年に閉まったのだそうです。
その後、町おこしのイベント日限定で何日か復活営業したことがあるようなので、その時にきれいになったのかもしれません。
しかし何とも言えないいい雰囲気です。こんなプールバーが東京にあれば、絶対人気になると思うんだけどな。

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僕が生まれたころにはこんなハイカラなお店もあったんだね、下仁田。



県道沿いの少し大きな通りに出ると、古い倉庫が改装されていてなかなか雰囲気のいいカフェだなあ、と思っていたら、これはコーヒーを貯蔵する蔵なんだそうです。
残念!お店ならおいしいコーヒー飲めそうなのに。

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町のすぐ背後の山々はこれから紅葉のピークを迎えようとしていたころでした。

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僕が知っている頃は人口も2万人近くいて、小さいながらもそれなりに活気があるように見えたのですが、知らないうちに8000人を割っていて、今や消滅可能性都市の最上位にランキングされている下仁田。
駅も町並みも、このまま消え去ってしまうにはあまりにも惜しい気がします。


これからは、ときどき顔を出してみたいと思います。



<2016年11月13日訪問ほか>




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