積丹ブルーのち天狗山。小樽の彼女をめぐる冒険【2019北海道をめぐる冒険‐8】
2019-12-08
前編「積丹黄金岬の宝島とか、念願のしゃこたんブルー競演とか」しゃこたんブルーソフトクリームを、積丹ブルーの海の前で!

・・・ということで、遊歩道をすれ違う人たちからのあたたかなまなざしを感じながら、念願のしゃこたんブルーの競演の写真を撮ったあとは展望台に登ってみます。

おぉー絶景かな絶景かな。
ソフトクリームはここに来るまでにほとんど溶けちゃったけど、ソフトクリームが溶けないような曇天よりも2万倍うれしいぞ!
いや、これぜんぜん負け惜しみでもなく。
そのまま神威岬方面に行ってみると、女人禁制の看板が。

かつてはあまりにも危険な難所だったため女性の立ち入りは禁止されていたそうですが、もちろん今は自由に入ることができます。

でもこれ、怖すぎ、ギブアップ。

女人とか高いところとか溶けたアイスクリームとか、全部苦手なんでね・・・
それでも根性で途中まで行って、積丹ブルーの写真は撮ってきましたよ!

たぶん積丹は3回目くらいだけど、こんなにブルーだったのは初めてだな。
さて、積丹半島のハイライトもう一つは、積丹半島の最北端、積丹岬がある島武意(しまむい)海岸。
神威岬から小樽方面に少し戻り、バスを降りて山を上ると、積丹岬へと通じるトンネルがあります。

このトンネルを抜けると、いきなり積丹ブルーの海が広がるのです。

どーですか、この景観!

でももう朝からスゴイ青ばっかり見てるから麻痺しちゃうんですよね。
もったいないことだけど。
積丹半島からバスに乗って終点の小樽に戻ると、ちょうど夕暮れの時間を迎える頃でした。

本当はここで札幌行きのバスに乗り換える予定だったのですが、僕は急に思い立って小樽市内を走る路線バスに飛び乗ってしまいました。
たぶんこの夕暮れの時間帯がいけなかったんでしょうね。
バスを降りたのは小樽駅の横の急な坂道を上ったところにある、緑一丁目。

大学時代、僕の彼女は小樽に住んでいて、その最寄りのバス停がこの「緑一丁目」でした。
当時、僕はバイクしか持ってなかったので、彼女を送るために札幌から小樽まで電車とバスでやってきて、よくこのバス停に一緒に降り立ったのでした。

彼女の父親はこの坂の上にある小樽商科大学で教鞭をとっていて、その官舎の最寄りのバス停がここだったのです。
当時は、そんなお父さんがいる彼女の家の近くまでなんて行けるはずもなく、結局、あんなに何度もこのバス停まで来たのに、今でも彼女の家がどこにあったのかはわかりません。

30年ぶりにブラブラと歩いてみたけど、彼女が住んでた官舎は、やっぱりぜんぜん見当もつかなかったな。
でも北海道の短い夏の薄暮の中、路地の向こうに消えてゆく彼女のうしろ姿や、彼女の足元でキュッキュッと鳴く2月の粉雪の音が、次第に遠ざかって行ったシーンを、今でも僕はありありと思いだすことができます。
通りを歩いていると眼の前に天狗山が見えました。

そういえば、こんなに近くにあったのに、天狗山にも登ったことなかったな。
バスの終点で降りると、天狗山ロープウェイ乗り場はすぐ先にありました。

小樽の天狗山は、函館山、札幌の藻岩山とともに北海道3大夜景のひとつと言われています。

ロープウェイは若いカップルと外国人の旅行者がほとんどで、おひとりさまは僕ひとりだけのような気がしました。

なんだかいい年して傷心旅行みたいでいやだな、と思ったけど、頂上に上がって、かつて彼女が住んでいたこの古い港町の夜景を目の当たりにすると、やっぱり一度くらいはここに一緒に来たかったな、と思いました。

<2019年9月10日訪問> 続き⇒「新)札沼線にさよならを言う旅とか、江別まで4万キロとか」
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積丹黄金岬の宝島とか、念願のしゃこたんブルー競演とか【2019北海道をめぐる冒険‐7】
2019-12-06
前編「寿都のしゃれ心「むすっこ」とか、絶景すぎる路線バスとか」晴れの日限定積丹半島めぐり、前日は結局、ぜんぜん積丹半島ではない、なんちゃってスポットが中心でしたが、今日こそ本番です。
この日も札幌から高速バスに乗って小樽で乗換え、まず最初に到着したのは積丹町の美国(びくに)地区。
ここは積丹観光の表玄関的な場所で、水中展望船や黄金岬が有名ですね。

水中展望船の出発まで時間があったので、その前に黄金岬に行ってみます。
美国のバスターミナルから少し歩くとトンネルの脇に岬への上り口があります(車で来るとまた別の上り口があるようです)。

小高い山を登ること約10分、黄金岬の頂上に到着し、木製の展望台に上ると眺望はこれっ!

おおおおお、来たぞ積丹!って感じですな。
しかしこんなブルーはまだ全然シャコタンブルーちゃうからね。
展望台のすぐ目の前にある小島は「宝島」。

この宝島、空から見るとハートの形をしているので、恋愛成就や良縁にご利益があるそうです。

しかしカップルが小舟に乗って無人の宝島まで行き、やることもないのでそこで3日3晩にわたって青い珊瑚礁ごっことかしちゃうと、たいてい飽きて別れるというジンクスがありますので、現実にはここでなんちゃって愛の鐘を鳴らして、永遠の愛を祈願する程度にしておくのが賢明です。
もう一つのこの小島はなんざんしょ?

ライオン丸島とか?
調べてみると「ゴメ島」という名前が付けられているようです。
「ゴメ」というのは「カモメ」のことらしいのですが、意外と地味な名前ですよね。
獅子舞とか快傑ライオン丸とか、なんかもっといい見立てあったでしょうに。。。
ま、それにしても素晴らしい景観であることには間違いありません。

美国港まで戻り、水中展望船乗り場に行くと、停泊しているのはニューしゃこたん号。

この船の特徴は地下船室に潜ると、海中観察ができること。

海中と言っても沖縄の珊瑚礁みたいな凄い魚がいるわけではなく、この日はウニくらいしか見えなかったんですけどね。

その代わり海上からの景色は素晴らしかったですよ。

厳しい断崖と断崖の間にあるわずかな入り江前の浅瀬に向かうと・・・

おおお、これぞシャコタンブルーではないか!
そしてお決まりのカモメ。

この日は平日でしたが、観光バスの団体が乗り込んできたりして、なかなかにぎやかな水中展望クルーズでした。
そのあとは美国でいくらがこぼれ落ちそうな丼めし。

せっかくなのでみなさんにも積丹の魅力を目で味わっていただこうと、これをSNSで全世界に向けて発信したところ、食欲の秋の午前11時30分の女子たちにとっては飯テロ以外なにものでもなかったらしく、胃袋も女心もつかめるナイスなミドルのテロリストとして指名手配され、現在その懸賞金は3億5千万円まで暴騰しているようです。
さて飯テロを終え、次に向かったのは積丹観光のハイライト、神威岬。

僕はここに来たら絶対にやってみたかったことがあるのです。
神威岬と言えば名物、しゃこたんブルーソフトクリーム。

このしゃこたんブルーのソフトクリームを、しゃこたんブルーの海を眺めながら食べてみたい、と思っていたのです。
そんなわけで、神威岬の入口、「カムイ番屋」でブツを購入!

しゃこたんブルーの海を見るためには、この遊歩道を丘の上まで行かなくてはなりませんが、胃袋も女心も鷲づかみにできるナイスなミドルの飯テロリストですから、最初は全然余裕だと思っていたのでした。

ところが北海道の秋とはいえ、この日は雲一つない快晴で、午後の太陽が容赦なくしゃこたんソフトに降りそそいできます。
とにかくこのままこのソフトクリームが溶ける前に丘の上に到着しなければなりません。
🍦 🍦 🍦 🍦 🍦 🍦 🍦 🍦 🍦 🍦

…げっ、予想以上に弱っちいぞ、しゃこたんブルーソフト!
耐えろ、耐えるんだ!しゃこたんブルーソフトぉぉぉぉぉ!
🍦 🍦 🍦 🍦 🍦 🍦 🍦 🍦 🍦 🍦

・・・こうして念願のしゃこたんブルーの競演が叶ったのでした。
<2019年9月10日訪問つづく> 続き⇒「積丹ブルーのち天狗山。小樽の彼女をめぐる冒険」
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寿都のしゃれ心「むすっこ」とか、絶景すぎる路線バスとか【2019北海道をめぐる冒険‐6】
2019-12-03
前編「帯広のインデアンカレーとか、北海道の最後の風とか」札幌の9月の空は、素晴らしい秋晴れ。

この日から2日間は積丹半島方面をめぐる予定だったのですが、積丹といえばシャコタンブルー。
やっぱ晴れてないと行っても意味ないよね、と思っていたので、札幌に4日間宿を取っておき、積丹には晴れた日を優先に、曇雨の日はそれなりの場所(…失礼)に行こう、と思っていたのです。
そっか、「日本一の晴れナイスミドル」と呼ばれるウラには、実はこうした目に見えない努力の積み重ねがあったのね…と朝から深い感動に包んでしまって申し訳けありません。
とにかくこの日は(予報では翌日も)秋晴れの上に秋晴れ、という積丹日和。
そんなわけで積丹半島のハイライトは翌日に取っておいて、この日は積丹半島のつけ根あたりにあるウラスポットをめぐることにします。
まずは札幌から高速バスに乗って岩内に向かいますが・・・・・

コマネチかよっ!
あ、ちょっと古かったですかね、コマネチ。
しかし月曜午前の岩内行きバスがなんぼ空いてるとはいえ、こんなところで体操競技みたいなことしたらあかんやろ。
というかこんなアクロバティックな座り方のほうが疲れないかい?
さすが本日積丹ウラスポット紀行!
いきなりいいネタ提供してくれるぜ、と思いながら札幌から約2時間半、終点の岩内に到着します。

岩内町は積丹半島の西の付け根にあり、この地域では一番大きな規模を誇ります(と言っても人口1万3千人程度)。
かつては国鉄岩内線が走っていましたが廃止され、バスターミナル前の旧岩内駅跡地が道の駅として再開発されています。
今日はここからさらにバスを乗り換えて西へ西へと行くのですが、時間があったので早めのランチタイムにします。
岩内と言えば、新鮮なお寿司が有名なので、道の駅でさっそく情報収集。

駅から近くて、リーズナブルなお店を見つけたので、早速行ってみました、誠寿司。

店内はこじんまりしていて1階はカウンター中心。
まだ早い時間だったので、僕のほかには旅行客らしきご夫婦が1組いただけでした。

これが1000円のスペシャルランチ。
シンプルですが、このネタの新鮮さ、見てくださいよ。

お椀のあら汁も絶品でした。
実はこのお店の大将の雰囲気がうちの亡父に似てたんですよね。
ときどき街の中に似た姿を見ることはあるのですが、まさか親父が白い割烹着姿で現れると思わなかった。
そんなわけでなんだか記憶に残るお店となりました。
岩内から再びバスに乗り、海岸沿いに西へ1時間、まずは寿都(すっつ)のバスターミナルへ。
寿都にはまたあとで戻ってくるので、すぐに島牧村方面のバスに乗り換えて寿都からさらに30分・・・

♪江の島が見えてきた 俺の家も近い~
まさかの江ノ島に到着!

そうなんです、ここは北海道島牧村江ノ島。
札幌からバスでたった5時間で行けるビーチリゾートなんです!

そう、もうここまでくるとぜんぜん積丹半島でもなく、むしろ渡島半島に近い北海道の西のはずれ付近の場所になるのです。
江ノ島の集落には展望台も水族館もなく、しゃれおつなカフェの代わりに村のかーさんのアワビ焼きくらいしかないけど、いいところでした。

え、用事それだけかって?
そーですよ!今日は積丹方面ウラスポットめぐりですから。

帰りのバスまで時間があったので、島牧村役場前のバス停まで40分くらい歩いてみます。

ここが村の中心地。
メインストリートにはただ1軒、燦然と輝くセコマオレンジ。
ああ、こんな辺境で食料尽きてしまった・・・と死を覚悟した僕の北海道をめぐる冒険で、何度このオレンジに助けられたことか。
相変わらず神だな、セコマ。
さて、島牧からはバスで再び寿都のバスターミナルまで戻ります。

遠くからターミナルの写真を撮っていたら、バスの近くにいた女子高生が
「えー、私たち写してる?写真は事務所通してもらわないと困るんですけどー」
的なことをつぶやいているのが聞こえたのですが、大丈夫、君を撮ってるわけじゃないし、顔わからないから。
っていうか、ポーズつけてんじゃんかよ!
バスターミナルの間の前に寿都高校があるのですが、次のバスは約2時間後。帰宅部バス通学の生徒たちはきっと時間を持て余してるのでしょう。
寿都町の人口はわずか3000人、町に出ても彼女たちが時間をつぶせるようなお店はありません。
さてこの寿都は日本海に面した港町(というかこのあたりの町はほぼ同じだけど)。

この寿都にどんなワンダーが待ち受けているのか、とお思いでしょうが、実はここがこの日のハイライトなのです。
港のそばのわずかばかりのメインストリートの一画に佇む落ち着いた和菓子店「わかさ屋」。

ここは北海道銘菓「わかさいも」の元祖となったお店(現在は「わかさ屋いも」に改称)なのですが、なんと「放送できないお菓子」もある、という噂を聞きつけてやってきたのです。
さっそく店内に入ってそのブツを発見し、写真を撮らせてもらおうと聞いてみると、店内の写真はNGだとのこと。
「しゃれゴコロでやってるだけなんだけど、結構大変な目にあってねー」と店のおかーさん。
なんと・・・そんなに凄いのか寿都のお菓子。
ではとりあえず買うだけ買おう、と購入したのがこれ。

包装紙のシールにも確かに
「しゃれ心 む寿都こ」
って書いてありますね。
これは「むすっこ」と読むのだそうです。
そのお菓子のどこがあかんねん!とお思いでしょうが、ピンで撮るとこんな感じ。

んー、むすっこ・・・
そしてこの「むすっこ」の相手というか姉妹品はというかは「あわび姫」

いやーん、そーゆーこと!?
って今気づいたふりしてるけど、最初からわかってたんでしょ、そこの貴女!
実はこの「むすっこ」、以前このお店でアルバイトしていた寿都出身の漫画家、本庄敬さんがまさに「しゃれ」で作った商品なのだと言います。

本当はその中身をここで公開したいのですが、あのおかーさんの話を聞くと、ちょっと無修正は忍びないので・・・

モザイクかけてみました!
さらに「むすっこ」と「あわび姫」の競演!

・・・モザイクで余計怪しく見えるわっ!
ちなみに会社の(しゃれ心のわかる)女子にお土産として渡したんだけど、セクハラとかぜんぜん言われなかったよ。
さて、そんなわけでこの日のメインイベントも終え、札幌に戻る途中の、岩内に向かうバス。

なんだよ、この絶景すぎる路線バス!
寿都から岩内までは日本海に沿った国道を延々と走るのですが、ちょうど日没の時間と重なって、この夕日を独り占め。

いやー、これは全くの予想外だったな。
この車窓、ぜーんぶ君にプレゼントしたいけど、残念ながら僕以外誰も乗ってないんだな。
仕方ないから映像でプレゼントしますね。
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