お菓子の壽城のツイてるおまじないとか、大山レンゲ畑の文学女子とか【平成~令和元号またぎ旅‐5】
2019-07-11
前編「倉吉の「課長 石破茂」とか、植田正治写真記念館の逆さ大山とか」霊山として崇められた大山の中心にあるのが「大山寺」。
その門前に大山の食堂やお土産屋などが並んでいます。

このあたりは標高約6~700メートル。
桜も今が満開という感じですね。

ちょうど一瞬雲も途切れて、大山の荒々しい山容が姿を見せてくれました。
大山は見る角度によっていろんな表情がありますね。
振り返るとはるか眼下に見えるのは米子の町と日本海。

こう見るとやはり大山はまわりに山一つない単独峰なんですね。
本当は観光案内所で自転車を借りてこのあたりを巡ろうと思っていたのですが、Webの情報が古かったらしくすでにレンタサイクルはやってませんでした。
会社の同僚夫妻がたまたまこの日に大山に来ていて、どこかの牧場あたりまで行けば落ち合えるかな、と思っていたのですが、移動手段を絶たれたため、そのまま急な参道を10分ほど歩いて大山寺に行くことにしました。

修験道の修行道場として栄えた大山寺。
今はその面影はありませんが、最盛期には100を超える寺院と3000人以上の僧兵をかかえていたそうです。

大山寺のさらに奥、大神山神社奥宮に行く途中で河原の方に修験者を発見!
さすが大山、現代でも修験道は健在なんだな!
と思ってよく見たら、なんだか頼りなさそうな山伏だぞ。。。

しかしまあそんなことどうだっていいですな。
その意気やよし!こんなGW10連休にわざわざ修行するくらいだから、元号が変わるタイミングで人生リセットするのかも知れないしね。
さて、午後は大山から降りて米子城へ。

え、米子城ってこんな立派な天守残ってたっけ?
とちょっと混乱しちゃった歴史好きの貴女、今はやりのお城マニアですか!?
そう、ここは「お菓子の壽城」なんです。

とち餅で有名な米子の製菓メーカー「寿製菓」が米子城を模して建てたお菓子のテーマパークなんですが、石垣の一部はホンモノの米子城のものを使っているそうで、結構ホンキのものらしいです。

店内はとち餅以外の銘菓や山陰のいろんな土産物も売っていて、大賑わい。
観光バスも次から次へとやってきます。

ここ、試食がめっちゃたくさんあるので、それだけでも楽しめる人がいるかもしれませんが、僕がここにやってきたのは、このお城にもすなば珈琲があるからなのです。

お菓子の壽城の1階にはテイクアウト専用の「すなば珈琲プレミアム」が、2階には展望喫茶「すなば珈琲ワールド」があります。

このすなば珈琲ワールドの特徴は、窓の外に大山が望めること。
ここからの角度だと、まさに伯耆富士という感じのなだらかな山容ですね。

ここはゆっくりお茶が楽しめるいいお店でした。
すなば珈琲が一番の目的ではあったのですが、この壽城、屋上が展望天守閣になっていて、何やらかなりワンダーな場所、と聞いていたので行ってみます。

うーん、今頃晴れてきやがった。
植田正治写真美術館でこの天気だったら、逆さ大山がさぞかしきれいだったろーなー。
本当のお城の天守閣はほぼどこも拝観料がかかるけど、この展望台は無料なのでそれだけでもご利益はあるのですが、ここに登るともっとすんごいご利益があるのです。
それがこれっ!

ツイてる神社!!
「ツイてるツイてるツイてる」と連呼しながらこの鐘を鳴らすと、ツイてツイてツキまくるんだそうです!
そしてこの
ツイてますか
ツイてま~す
心
とかいうスローガンが書かれた「ツイてるシール」。

HPによると、このシールからは、明治の大将軍、乃木大将と同じ強さのエネルギーが出ているそうです。(日本相対磁場研究所、三上晃先生調べ。)
そのほか、
ツイてるシール3大原則
■貼れば貼るほどツイてくる。
■見れば見るほどツイてくる。
■言えば言うほどツイてくる。
とかいう説明もあるのですが、ここには全部書ききれないくらい凄いので、もうこれ見てください→ツイてるシール
さらにお時間に余裕のある方は、ぜひそのサイトにある「ツイてる音頭」聞いてみてください。
すっごいワンダー!
ツイてる感じがあなたの脳内で終日リピートを繰り返し、世界じゅうのみんながツイていれば本当に素晴らしい!と超超超ポジティブになれることでしょう。
というか、絶対聴けよっ!
さて、壽城を出てもまだ日は高いし、大山がめっちゃいい感じで晴れてるので、もう一回、大山めぐりに行くことにします。
といっても、再び大山に登るわけではありません。
以前写真で見て、行ってみたいと思っていた場所があったのでした。
それはちょうど今頃、大山山麓の仁王堂公園というところで見られるという、大山と一面のレンゲ畑の、こんな写真。

Ⓒ大山フォトギャラリー
いいじゃないか、仁王堂公園!
きっとそこには神戸からやってきたJ・D・サリンジャー好きの文学女子(28歳)がいて、「レンゲ畑でつかまえて」ごっことかできるに違いない。
ということで最寄りの大山口駅まで行ってみます。

駅前に立つと、小さなメインストリートの先には、あの写真と同じ感じの大山の姿が。

おおおおお、ホントだ!
待ってろよ、文学女子!
もうすぐつかまえに行くからな!
大山口駅からバスに乗って10分。
仁王堂公園前で降りると確かにあの大山。

でもレンゲ畑、ないんですけど!
仁王堂公園には大山一円の守護神と言われる妖怪カラス天狗の伝説があり、園内にもこんな感じのカラス天狗がいるのですが、僕が探してたのはJ・D・サリンジャー好きの文学少女なんですけど!

せっかくここまで来たのにそりゃないぜ!と思いながら園内をぐるぐるまわりますが、レンゲ畑はどこにもありません。

まあ公園から望む大山はめっちゃきれいなんですけどね。
もう一度例の写真と見くらべてみます。


手前の山の角度と、向こうに写ってる家の感じがちょっと違う。
もっと大山に近づいて、東(左)から眺めた感じに違いない!
とバス通りをずんずん大山に向かって歩いていくとなんかうっすらピンクっぽいのがあるぞ。

これか?

うーん、なんだか思ったよりレンゲ畑広くないし、色もちょっと陰りかけてる感じなんだけど。
家の感じも山の角度もまだ違うし、本当はもっと東側なのかもしれませんが、目に見える範囲にはここ以外にピンク色はありません。
Post from RICOH THETA. - Spherical Image - RICOH THETA
「レンゲ畑でつかまえてぇ~」と僕を待ってる感じの文学女子もいません。
でもまあ、近くにあった大山郵便局がカッコよかったからいいか。

近くの坊領という集落もカッコよかったよ。

翌日から天気も下り坂になりそうなので、晴れた大山を見られただけでも良かったことにします。
<2019年4月28日訪問 つづく> 続き⇒冒険あふれる温泉津の温泉街とか、ジブリの海に続く線路とか
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倉吉の「課長 石破茂」とか、植田正治写真記念館の逆さ大山とか【平成~令和元号またぎ旅‐4】
2019-07-08
前編「憧れの「すなば珈琲」めぐりとか、意外にムフフなコナンくんとか」鳥取といえば、石破しげるさん。

次期首相候補とも言われていますが、体制に流されることなく、時に歯に衣着せぬ言動をするので、いまちょっと形勢厳しいですね。
でもこの人、話はめっちゃ面白いんですよ。
石破さんとは以前、日本ナイスミドル新聞社主催の特別対談で、地方創生とか、寝台特急出雲とサンライズ出雲の旅情の違いとか、市井の奥様たちのハートを鷲づかみにする話し方とかを徹底的に討論したので、僕は密かに応援してるのです。
鳥取県内を歩いていると、100メートルに1枚は石破さんのポスターが貼られているんじゃないか、と思うほどの人気なのですが、ときどきとんでもないやつもあったりします。

課長 石破茂かよっ!
ま、そんな感じで迎えた3日目の朝です。
みなさんおはよーございます。
さて、この日は早朝から倉吉の町をブラブラ散策してみます。

倉吉は鳥取県中部の中心都市で、人口はなんと47000人。
47万人じゃーありませんよ。それでも鳥取県第3の都市です。
駅前から2キロほど歩くと打吹山の麓に倉吉の旧市街があり、蔵と土壁の町並みが残っています。

このあたりはもともと打吹城の城下町だった場所で、江戸時代から大正・昭和の初期まで商業都市として栄えた地区。

白壁土蔵の脇を流れる玉川には小さな石橋がいくつもかかり、国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されています。

昔、まだ僕が若かりし頃(今も若いですが、特にカラダ)、たまたま冬休み初日にパチンコで勝ったので、その3万円を右のポケットに突っ込んで、その夜の寝台特急「あさかぜ」号に飛び乗って、深夜特急の沢木耕太郎ばりに
「これがなくなるまでパチンコしながら旅してみよう!」(ただし冬休みの間だけ)
となぜか冬の山陰にやって来て(海外じゃねーのか!)、岩国、益田、萩、浜田、米子とほぼ連戦連勝、倉吉でも大勝ちし、その勢いで三朝温泉に泊まりに行ったことがあります。
結局その時、かえってきたら右のポケットには15万円くらい残ってました。
神かよ、俺!
ということで倉吉にはその時に来ているのですが、パチンコがメインだったもんで、この通りをさらっと歩いたことくらいしか覚えてませんでした。
倉吉の町並みを歩いていると「赤瓦」というのれんのかかった建物が目に付きます。

これは赤色が特徴の石見の国・石州瓦の建物を指し、全部で16号館まであるそうです。

倉吉の古い町並みに、なぜかときどきこんなんあるんだよなー。
アニメかなにかの聖地なのかな?

と思ったら、やはりここは「ひなビタ♪」という作品の舞台になっているらしいのですが、これはどうやら純粋なアニメ作品ではないらしく、架空のアニメキャラによる楽曲の音楽配信メディアで、その舞台である倉野川市のモデルが倉吉のようなのです。

ちなみに「ひなビタ」というのは「鄙びた」のことでこのキャラたちが音楽を通じて町を活性化していく、というストーリー。
でもアニメではない。
うーん、よくわかりません。
しかしこっちはよーくわかります。

第53代横綱、琴桜(前佐渡ヶ嶽親方)ですな。
群馬が生んだ名関脇、琴錦の親方だったんで、よーく覚えてますよ。
この琴桜は倉吉の出身で、白壁土蔵の町並みにある生家が、今は記念館になっています。

町並みから少し離れた場所にある「鳥取二十世紀梨記念館 なしっこ館」

この日は早朝でまだ空いてなかったのですが、なしっこ館は行ってみたかったな。
梨の食べくらべとかで、めっちゃ梨食えるみたいですよ!
さて、倉吉の早朝散歩を終えて、次は米子に到着。

しかし今回は鬼太郎列車に乗って境港に行くわけではありません。
観光シーズンに米子から大山の主要観光地を周遊している「大山る~ぷバス」に乗ってみます。

そんでもって大山山麓の何もない平原の真っただ中の、なんだかやる気のない感じの「美術館前」とかいう停留所でバスを降ります。

しかし振り返るとそこには突如アートな建物が。

この建物の正体は「植田正治写真美術館」。
植田正治という写真家を僕は知らなかったのですが、それでもここに来てみたかった理由はこれ。

建築家、高松伸さんの設計による建物のロビーからは、目の前の大山が、まるで展示されている写真作品そのもののようにあるのです。
晴れていれば、ここに見事な逆さ大山が浮かび上がります。

この日は残念ながらはっきりとした逆さ大山は望めなかったのですが、こんな遊びゴコロのある写真も撮れます。

写真家・植田正治さんは1913年鳥取県の生まれで、人をオブジェのように配する「演出写真」とよばれる独特の技法で世界に知られましたが、鳥取砂丘を舞台にした「砂丘シリーズ」はその代表的なもの。
植田さんは砂丘を壮大な背景に見立てて、シルクハットにステッキ姿の正装の男性や、傘をさした女性を意図的に配置し、のちのモード写真のような前衛的な作品を数多く残しているため、ここでその植田正治写真ごっこができるようになっているのです。誰かと来ていれば。
こーんな感じとか、
こーんな感じとかですね。
まままままさか、風祭さまと、大山の女?
と夜中の2時に嫉妬に狂いそうになった貴女。
スミマセン、知らん人です。。。
館内には映像展示室があり、その壁面には世界最大規模のカメラレンズが設置されています。
そのためこのシアターそのものがカメラの内部構造となっていて、今、目の前にある大山が(構造上逆さになって)常に映し出されています。

この映像展示室では植田さんの生涯を紹介する映像が流されているのですが、これがよかった。
最後までアマチュア精神を抱き続けた植田正治さんの作品は全然難しくなくて、むしろなんだかほんわかしました。
作品そのものは撮影禁止なので残念ながら紹介できないんだけどね。
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すなば珈琲と、鳥取コナン空港【平成~令和元号またぎ旅‐3】
2019-07-05
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LINEトラベルjpに新着記事掲載!鳥取・島根 山陰観光ゴールデンルートが結構スゴイ!
2019-06-14
専門家が教える旅先ガイドLINEトラベルjpに新着記事掲載しました!全国都道府県の中で人口の少ない方から一番目と2番目の鳥取県と島根県。「島根と鳥取、もうどっちでもいい」といった自虐ネタで語られる両県ですが、実は鳥取砂丘や出雲大社などに代表される豊かな自然や文化遺産は豊富で、観光地としては一級品の場所ばかりなんですよ!
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LINEトラベルjpに新着記事掲載!鳥取「すなば珈琲」めぐりが楽しい!
2019-05-30
専門家が教える旅先ガイドLINEトラベルjpに新着記事掲載しました!「すなば珈琲」といえば、今や鳥取県の観光地認知度第4位の人気観光スポット。イロモノだと思ったら大間違い。めっちゃうまい珈琲飲めますよ!鳥取県内観光途中に立ち寄りやすい3つのすなば珈琲を紹介しています。
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