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京都の元舞妓はんと真夏のソワレ【後編】 高台寺ライトアップとか壹錢洋食とか

 2018-10-19
 前編 「京都の元舞妓はんと真夏のソワレ【前編】 東華采館の川床とかエレベーター執事とか


の祇園の路地裏を、まるで勝手知ったる庭のように縦横無尽に歩きまわる元舞妓はん、実は人妻です。

子供もそろそろ手がかからなくなってきたしね。
それに取材ということにすれば昼でも夜でも出歩くのは全然問題ないのよ。

彼女が結婚していることは知っていたので、あまり夜まで引っ張るのも悪いかな、と思っていたのですが、本人は全然気にもしてない様子です。


おおお、草間かぼちゃ!

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これはギオンコーナーの横、祇園甲部歌舞練場内にあるフォーエバー現代美術館のコレクション。

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フォーエバー現代美術館というところで草間彌生さんの企画展をやっているのは知ってたんですが、ここだったんですね。


次に建仁寺の横を通って細い路地に入ると、そこにあったのが安井金比羅宮。
ああ、ここが縁切り寺として有名な場所ですな。

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「悪縁を切り、良縁を結ぶ祈願所」として、怨念系の願いが書かれた札がびっしり貼られているのがこれ。
元舞妓はんは、ああ、怖っ、的なことをしきりに呟きながら横を通りすぎます。

その裏あたりには、あかりの少ない路地裏に小さなラブホテルがポツンポツン、と並んでいます。
不倫カップルが縁切寺にやって来て、お互いのパートナーとの縁切りを祈願して、そのままこのあたりにしけ込むのでしょうか。

ああ、怖っ。



やがて法観寺八坂の塔を正面に見上げる坂道へ。

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元舞妓はん、僕のため右へ左へ遠回りしながらベストなルートを歩いてくれてたんだと思います。

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坂の上から京都市街の方を振り返ると、祇園の古い町屋の上にはきれいな月が出ていました。

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夏目漱石みたいに「月が綺麗ですね」と言ってみようかと思いましたが、なんだか彼女はその意味も知っていそうだったので、ちょっとビビッて自粛しておきました。


二年坂。
ここも夜は初めて。

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やっぱ京都、スゴイ。
四条から2,30分ブラブラ歩くだけもこんなに心ときめいちゃうんだもんね。

二年坂を下って、ようやく高台寺の入口に到着します。

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この時期の京都は市内のいくつかの寺社仏閣を中心に夏のライトアップという企画をやっていて、高台寺もその一つ。

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高台寺はその中でも普段からライトアップ慣れしてて、秋の紅葉シーズンのライトアップは人・人・人なんだそうです。
外国人VIPのパーティーなんかでも、夜の高台寺を貸し切って、ライトアップされた庭で「ソワレ」してますよね。
そんなわけで、一度ココのライトアップみたかったのです。


おおお、なかなかな水鏡。

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庭園でプロジェクションマッピング的なこともやってたんですが、うまく写真には写りませんでしたね。

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そのまま坂を下ると、八坂神社。

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1時間ちょっとの僕と彼女の真夏のソワレはここで終了。
彼女は地下鉄東山へ、僕は四条河原町へ。
京都はお別れの駅名もなんかしゃれおつ。

帰り際、前から気になってたお店の前を通ってみます。

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おっと、いきなり失礼・・・

ついでに前の方も・・・

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ちっこいけど、わりとリアルですな。。。

ここは壹錢洋食(いっせんようしょく)というお好み焼き(お古乃美焼)屋さん。

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壹錢洋食とは、かつて駄菓子屋のおばさんたちがダシ入の水で溶いた小麦粉の上に具を乗せてを鉄板で焼き、ソースをかけて提供していたおやつのことで、いわばお好み焼きの前身。

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大正から昭和初期にかけて一銭で売られていたこの粉もんを現在ふうによみがえらせて人気となったお店が、この壹錢洋食なのです。


ちなみにこの男の子は、この店のキャラクター「壹錢喰太郎(いっせんくたろう)」くん。

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犬にお尻を噛みつかれても、お土産の壹錢洋食を懸命に守っているけなげな男の子なんだそーです。

このお店が人気なのはそのお好み焼きはもちろんですが、店内外に漂う強烈なB級のかほり。

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特に人気なのがこの、みょーにせいくすぃーなキンマネのちゃんねー。

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店内には祇園の高級クラブのおねーちゃんばり、このキンマネーチャンが横についてくれている座席もあるとのこと。今回は残念ながら店内には入りませんでしたが。

同じく店内にはシュールで性愛ネタ満載の絵馬が所狭しと飾ってあったりするそうです。
今回、店内の絵馬は撮れなかったんですが、次回は元舞妓はんとぜひ楽しみたいと思います。

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元舞妓はん、顔に似合わずこーゆーネタにもきちっとついてこれる(というかむしろ大好物な)お方なので、次は朝から晩までB級性愛スポットめぐりでも一緒に楽しもうと思います。



<2018年8月14日 訪問 このシリーズ終わり>


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京都の元舞妓はんと真夏のソワレ【前編】 東華采館の川床とかエレベーター執事とか

 2018-10-16


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京都の元舞妓はんと真夏の夜会/純喫茶ソワレと東華采館、二年坂


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ホントにテキトーに完歩しちゃったよ!いよいよ涙の完結編!【東海道テキトー完歩 大津~三条大橋】

 2017-03-12
 
 前編「いよいよゴールへカウントダウン


都三条大橋に向かう最後の山越えは、日ノ岡峠と呼ばれていますが、最初に急な勾配が少し続くだけで、あとはなだらか。
細い旧道をしばらく歩くと、三条通に合流する手前に立派な古民家風の建物が。

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ここは栄花山荘と言って、築150年の古民家を改修した庭・裏山付シェアハウス兼イベントスペースなのだそうですよ。

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そのまま三条通に合流すると、九条山の上りが続きます。
山頂近くにあった、なんかすごい豪邸?
2階部分をぐるっと取り囲む回廊みたいなのがいい感じですね。

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このあたりもかつては京阪電車が走ってたようですが、今は地下鉄東西線に変わっちゃってるようです。
この峠を電車が通ってたら迫力あったでしょうけどね。


おおお、とうとう三条大橋の文字を発見!
いよいよゴールが現実的になってきますね。

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九条山の坂道を下り終えると「蹴上(けあげ)」の交差点。
蹴上とはかなり変わった名前で、その由来は源義経由来だとか、粟田口刑場由来だとか諸説あるようですが、僕にとってわりとなじみの地名なんですね。

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その理由は、これ。

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この、ザ・ウェスティン都ホテルが、この蹴上の交差点前にあるからなのです。
ミヤコホテルの時から、なぜかこのホテルでイベントをする機会が多く、ここには結構な回数来てるような気がするんですが、仕事モードなので全然周辺散歩もしてなかったんですよね。


その証拠に、ホテルの目の前にこんなレンガ造りのトンネルがあったことに初めて気づきました。

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このトンネルの先をしばらく行けば南禅寺方面に続くはずなのですが、今日はそこまで行く時間はなさそうです。
というのは、なんとなくお昼の12時にゴールしたかったからです(単なる気分)。

そんなわけで南禅寺方面ではなく、山の上のほうにちょっと歩いてみます。
歩いてきた道を振り返ると、これ。

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これは蹴上のインクラインと呼ばれる全長582mの世界最長の傾斜鉄道の跡。
さっきのレンガのトンネルの上を、このレールが走っていたのです。


大津から京都を経由して宇治まで続いていた琵琶湖疏水は舟運でも利用されていましたが、落差の大きい場所は船が運行できないので、こんなふうに台車に船を載せてレールで運ぶために作られたのがこのインクライン。

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もちろん今はもうインクラインは運行されていませんが、その線路や台車、運搬船が産業遺産として残されていました。
桜の季節は素晴らしい景色みたいです。その時にまた来てみたいですね。


このインクラインの頂上あたりから蹴上の浄水場がよく見えます。

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ここはつつじで名高いところですね。
花がなくてももこもこしてなかなかの眺めですが、春はもっとすごいんでしょうね。

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蹴上から三条大橋方面に向かうと、にわかにザ・京都、という感じになります。
右手に平安神宮の大鳥居。

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町家風の路地。

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そして三条白川橋。

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予報では朝から雨模様だったわりには、ここまで降られていなかったのですが、ゴール直前になってぱらぱらとまばらな雨が降りだしてきます。
晴れ男も涙雨と女の涙にはかなわないんですね。


そして、ゴールは意外とあっさり。
京阪三条の駅が見えてくると、その先に三条大橋の看板が。

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普段となにひとつ変わらない、午後0時01分の三条大橋の姿がそこにありました。

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僕が旧東海道五十三次、512㎞を完歩しただなんて、誰も思ってないでしょう。
一応小さく指でガッツポーズしてみますが、涙は雨が代わりに流してくれているので出てきません。

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三条大橋には、東海道五十三次、ゴォォォォォォォォール的な大々的な看板とか何かがあるのかと思っていましたが、意外にそういうものはなく、この弥次さん喜多さんの銅像がそれなんでしょうね。

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むしろこの「駅伝発祥の地」のモニュメントの方が目立ってる感じでした。

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写真を撮ってしまうとほかにやることもないので、そのまま三条大橋を渡り、河原町方面に向かいます。
ちょうどお昼の時間だし、たまたま気を許せる知人の女子が、うちの会社の京都支店に来ていたので、四条まで行ってゴールのお祝いに焼肉でもおごってもらうことにします。

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これでとうとう
「あ、次の3連休ヒマだなー、どこ行こうかな」とか、
「青春18きっぷで九州まで行くのに、途中でちょっと気分転換に観光できねーかなー」とか、
「東海道歩くついでに甲子園見に行っちゃうか!」とか、
テキトーな旅ができなくなるのは寂しくなります。

次はどうしようかな。
東海道終わったら、中山道でしょ?って言われるけど、そんなに単純な感じでもないかなあ。
中山道も悪くはないけど。

少し充電期間をおいて、また考えます。
バンド解散直後のロックスターみたいだけど・・・(笑)




『東海道テキトー完歩』 まとめ

ちょうどとある漫画家の東海道放浪本に触発されていたときに、台風での旅行日程の変更が生じたため、たまたま滞在していた静岡で歩き始めたことがきっかけで、旧東海道に沿って五十三次、約500㎞をテキトーに、しかし完歩しようという試み。
時間がある時にぶらっと出かけて、気の向くままに歩くシステム。歩く順番もランダム。しかし結果は意外と早く、約2年半で完歩。
名所旧跡を語るより、街道沿いの人々や風俗(変な意味のも、ときどき含んでしまった・・・)、B級スポットなどを、ときどき妄想なんかを入れながら紹介するつもりだったが、かなり妄想も多い滑稽本になったと思う。

あまたある東海道五十三次ガイドの中でも「最もテキトーな東海道散策記」としていつか出版して、現代の十返舎一九と呼ばれたい。



今日の結果:大津宿~京都・三条大橋 9.8kmを制覇!
現在の合計 512㎞/512km
東海道テキトー完歩達成! 


<2017年12月26日訪問 /このシリーズ完 お疲れさまでした!>



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たびねすに新着記事掲載!日本で一番風流な大人への通過儀礼【京都法輪寺・十三まいり】

 2016-03-18

 門家が教える旅先ガイド「たびねす」に新着記事掲載しました!


嵐山・法輪寺の十三まいり。

ずっとこれをやりたくて、娘が13になるのを待って去年行きました!
日本で一番風流な大人への通過儀礼だと思います。



  入口⇒  渡月橋を振り返らずに渡り終えよ!


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ぜひ読んでみてください!



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R-15の源氏物語ミュージアムとか伊右衛門に入門とか【京都宇治】

 2015-06-18
見の稲荷山を下山したあと、今回のGW旅の最後に向かったのは、宇治。

京都に来たからには抹茶が飲みたい、と娘が言い出したので、伏見からそのまま南下して、宇治茶の本場に行ってみることにしたのでした。

考えてみると、僕は宇治には高校の修学旅行で一度来ただけで(たぶん。平等院に来たと思いますが、確信はありません。。。)、個人的にこうやって駅に降り立って町を歩くのは今回が初めてでした。

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宇治といえば、①宇治橋

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伊勢神宮にも五十鈴川にかかる宇治橋があって、あっちのほうが有名な気がしますが、宇治の宇治橋は日本三古橋のひとつだそうです。
宇治橋から東側の眺望。

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宇治川と新緑と、遠くに見える橋の赤い欄干がきれいですね。



宇治といえば、②紫式部

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紫式部といえば源氏物語。
源氏物語といえば京の宮中で男と女があーなっちゃったり、こーなっちゃたりする平安王朝貴族ど真ん中のお話しなのですが、全54帖のうちの最後の10帖はこの宇治が舞台になっているのです。
おー、宇治10帖か、懐かしいなー。
文学部国文学科卒なので、家族の手前、一応そんなことを言ってみたりします。まったく無反応でしたが。

そんなわけで、宇治橋の先にある源氏物語ミュージアムに行ってみます。
ここは文字通り、世界で唯一の源氏物語に関する博物館。1998年に開館して「源氏物語」に関する資料の展示やシアターでの映像ゾーンなどがあります。

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(館内写真NGっぽかったので、イメージですが)

入ってみると、夕霧とか紫の上とか葵の上とか、光源氏と懇ろな関係にあった女性たちの名前が思い出されてなんとも懐かしい。
なんだ俺、それなりに勉強してたじゃん。女の人の名前しか覚えてないけど。。。
(文学部時代、源氏物語のゼミを1年間受けてました)

見ているうちに娘も「源氏物語」に興味を持ったらしく、
「ねぇねぇ、源氏物語って簡単に言うとどんな話?」と質問してくるのですが、これがまた年頃の娘には答えにくい。

光源氏っつーイケメンのヤリ○○が、目につく好みの女を片っ端から手籠めにしていく話なんだよーとは、いと答えにくし。

しかも館内のシアターでみたオリジナルの映像の中には、男の女の過ちを想起させるシーンとかがバンバンあったりして、おーいこれR-15くらいにしたほーがいいんじゃねーの?という感じです。

年頃のお子様と行かれるお父様、お母様、そのあたりを覚悟の上、お越しください(笑)



宇治といえば、③平等院

ですがGWなので、ここもやはり人・人・人。

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鳳凰堂内部の拝観も中に入るまでにずいぶん時間がかかりそうだったので、残念ながら今回は、パス。
極楽浄土の世界に到達するまでには、まだまだ修行が足りないっす。

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宇治といえば、④福寿園

・・・まあ、宇治にはお茶の名店がたくさんあるので、福寿園じゃなくってもよかったんですけど、なんとな僕の高校時代のヘアスタイルリーダーのモックン、もとい、伊右衛門に敬意を表してここにしてみました(というより福寿園以外よく知らなかったので)。

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何軒か店舗があるようですが、宇治川のほとりにある店舗は平等院から出て川沿いに進むとすぐ。
風光明美な場所に建ってます。

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ここでは自分でお茶をたてて飲めるセットもある、ということだったのでチャレンジ。

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ティーセレモニーセット、1000円税別でした。

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まあ、それなりに、こんな色に仕上がりました。

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そのほかにも町をブラブラしながら抹茶ソフトを食べたり、なかなか飽きない町でしたよ、宇治。

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<2015年5月6日訪問>





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