旧東海道小田原宿【東海道テキトー完歩 大磯~風祭】~箱根と海と、幸せじゃんピエロ
2014-11-24
『東海道テキトー完歩』とは・・・・・とある本に触発され、旧東海道に沿って五十三次、約500㎞をテキトーに、しかし完歩しようという試み。
時間がある時にぶらっと出かけて、気の向くままに歩くシステム。歩く順番もランダム。よって何年かかるか不明。
名所旧跡を語るより、街道沿いの人々や風俗(変な意味ではない・・・と思う)、B級スポットなどを、ときどき妄想なんかも入れながら紹介する滑稽本(になったらいいな)。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
家を出て、今回の出発地、大磯に着くまでに2時間、交通費は往復で3000円くらい。
テキトー散歩にしては大袈裟でちょっと贅沢なものになってきました。
なんとなく、日帰り散歩は今日で終わりのような気がします。

さて、前回の散歩で文化の薫り高い町だと改めて実感した大磯。
国道1号の松並木を西へ進むと、まず現れるのは伊藤博文の別邸であった滄浪閣。
今は大磯プリンスホテルのレストランと婚礼式場になっているので、ここはスルー。

血洗川というおどろおどろしい名前の川(よい子は怖くて眠れなくなるので由来は書きませんが。。。)を越えると続いて出てくるのが、旧吉田邸。

吉田って吉田拓郎か?まさか戦車じゃないよな、まあ普通は茂だよな、と思っていたらそうだったので、なんとなくよかった、という感じです。

そう、旧吉田邸とは、戦後日本の代表的な政治家、吉田茂の別荘跡地。

茂さんの銅像の向こうには相模湾が広がっていて、

振り返ると(何式というのかわかりませんが)素晴らしい庭園があります。

一国の首相を何期も務めた戦後を代表する政治家ですから、このくらいの別荘を持っていても別に贅沢だ、とは思いませんが、今の政治家でこんな別荘持っている人はいなそうなので、昔の政治家はやっぱりスケールが大きかったんだなあ、と思います。
吉田邸前の城山公園の切通を下った先、二宮の手前あたりだったでしょうか、目の前に初めて箱根の山塊が姿を現しました。

遠くない時期に(というか、たぶん次回)あれを越えなきゃいけないんですね。。。
なーんて考えていると、なにやら目立つ看板が。
最初は、どこかのイロモノ系政治家の看板かと思いましたが、地域に根差した有名な演歌歌手の方のようです。
「幸せじゃん」というのは政治的キャッチコピーではなく、大門さんの代表曲のタイトルとのことでした。

平塚駅で「イェーイ、イェーイ、今日もいいことありますように」と朝から市民を元気づけてくれる「幸せじゃんピエロ」として市民の絶大な人気を誇っているようです。
毎日見てると、なんかあったかくなってホントに元気になるらしいのです。
知らなかったけど、一度あってみたいです、ほんとに。
さて、二宮の駅を過ぎて国府津の手前になると、東海道から初めて海が見えてきます。

箱根の山に相模湾、いろんなものが初めて見えてくる、ということは、東京からそれだけ離れた、ということなんですね。
ただ、富士山だけはまだ一度も姿を見せてくれません。
遠くに丹沢の山々を望みながら酒匂川を越えると、いよいよ小田原の市街地となります。

市街の手前で左に折れて、旧道に入ると小田原名物のかまぼこ店が何軒か軒を並べています。

小田原おでん。。。
なんか聞いたことあるような気もします。やっぱりかまぼこつながりで有名なんでしょうか?
今度、しっぽりと語ってみたいおねーちゃんがいたら夕方以降、ここに連れてきたいな、という感じのお店です(笑)

古めかしい感じの青物町の商店街を横目に、再び国道1号に合流すると、小田原本町に。

このあたりは旧小田原宿の中心だったところでしょう。
市街地のこんなにすぐ後ろに箱根の山々がさらに迫っています。

小田原本町のすぐ北側に天下の堅城、小田原城があったので、ちょっと寄り道してみました。


小田原城もいいのですが、そのすぐ脇にある、三の丸小学校。

この校舎、外塀、校庭の松。秋の西日を浴びてめちゃめちゃカッコよかったのです。

小田原城のすぐ南、箱根口という交差点の脇にある柳屋ベーカリーというお店。

ちい散歩のサインもあるし、有名店なのでしょうか?
10種類の薄皮アンパンというのは疲れたカラダに効きそうです。
しかし、日曜なので店は閉まっていました。食いたかった、残念!
やがて東海道本線、箱根登山鉄道、東海道新幹線という順番でガードをくぐります。

板橋見附から旧道に入ったところの図。
このあたりから緩やかな傾斜がはじまり、いよいよ東海道箱根越え、という感じになってきました。

再び国道1号に合流すると、北側には箱根登山鉄道、南側は早川の渓谷と西湘バイパス、そしてそのはるか上を箱根ターンパイクが恐ろしいほどの勾配で上っています。

そして正面に箱根の嶮。
逆光で黒々と不気味にそびえたっています。
来たな箱根このやろう、と毒づいては見たものの、いきなりの急勾配でそろそろ足が限界に近くなってきました。

箱根から帰る観光バスのほとんどが立ち寄ると言われるご存知、小田原の鈴廣前を通過。

実はこのすぐ裏に箱根登山鉄道の駅があるのを知っていた僕。

今回は箱根湯本駅まで行こうと思っていましたが、あと2、3キロを残し、この日はここで終了にします。

だって「風祭」なんてなかなかいい名前じゃないですか。
とFacebookに書いたら、ある友人が
「そういえば昔、日活ロマンポルノ女優に風祭ゆき、という人がいましたね」とコメントしてくれました。
今回の結果:大磯宿~小田原宿 16kmを制覇!
実際の歩行距離は寄り道入れて22.16km、所要時間4時間42分、消費カロリー1.157cal
東海道テキトー完歩まで:現在の合計 111㎞/512km
<2014年10月19日訪問>
行きたくなったら1票ずつお願いします(笑)→


よかったら、また来てください! → http://mousoukiko.blog.fc2.com/','日本に、もっと恋する旅')" value="お気に入りに追加">
タグ :
旧東海道大磯宿【東海道テキトー完歩 藤沢宿~大磯宿】湘南平で愛をささやきたい、と藤沢で願う
2014-11-22
『東海道テキトー完歩』とは・・・・・とある本に触発され、旧東海道に沿って五十三次、約500㎞をテキトーに、しかし完歩しようという試み。
時間がある時にぶらっと出かけて、気の向くままに歩くシステム。歩く順番もランダム。よって何年かかるか不明。
名所旧跡を語るより、街道沿いの人々や風俗(変な意味ではない・・・と思う)、B級スポットなどを、ときどき妄想なんかも入れながら紹介する滑稽本(になったらいいな)。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
9月21日、日曜日。
素晴らしい秋晴れの朝で、まさにテキトー散歩日和。
前回の続き、藤沢駅から出発です。

藤沢駅から旧東海道に向かう途中にも、ときどきこんな建物があります。

途中でこんなものを発見!

何をもってこんなに自信たっぷりに言い切れるのか、その根拠がわかりません。
僕もテストとかスポーツ大会とか初デートの前だったら3本くらい飲みまくって願い事をバンバン叶えたかったのですが、当面、差し迫ったお願いもないのでスルーしておきました。。。
さらにこんなものが!

女性の願い事ならなんでも叶えてくれるお地蔵さんのようですが、ちょっと願い事多すぎるぞ、藤沢!

小田急の藤沢本町駅の脇を過ぎるとやがて湘南高校入口という交差点。
おー、あの湘南高校。
石原慎太郎とかノーベル賞の根岸さんとか僕の大学時代の友達の青柳君とか、数々の著名人を輩出、かつては全国でも有数の名門校だった湘南高校。
ということでちょっと寄り道して学校の周りを回るように歩いてみました。
おーさすが、名門校は違うなあ、校舎も立派だし、テニスコートで練習する女の子も高校生とは思えないほど若くてぴちぴちだなあ、と思っていたら、どうやら僕は湘南高校ではなく、隣にある藤沢一中の校舎の周りを歩いていたみたいでした。。。
面倒くさくなったので湘南高校は諦めて、そのままテキトー散歩を続けます。
進行方向右側に(実は塔マニアかもしれない、と最近自覚しはじめた)僕にとって気になる建造物が見えます。
空の青に、白い胴体、赤い帽子が映えますね。

あとで調べてみたら、どうやらゴミ処理場の鉄塔だったようですが、まあ気にしません。
次に見えてくるのはメルシャンの藤沢工場。

前を通るとき、独特の匂いがしました。
ワインの香りとは違いますね。なんとなく醤油に近いかな。
辻堂駅入り口を越えると、やがて茅ヶ崎市に入ります。
茅ヶ崎と言えば、海、なんですが、旧東海道沿いからは海のウの字も見えません。
したがってサザン通りも、サザンビーチにも目もくれずに通過となります。

代わりに見えてくるのは南湖の左富士跡。
東海道を京都に向かって歩くと、富士山はほとんど右側に見えるのですが、ここ南湖と呼ばれる場所にある鳥井戸橋を渡る時は左側に富士が見える、珍しい場所だったようです。
安藤広重が、ここと静岡県内の吉原2か所だけ左側に富士が見える絵を残していることで有名な場所のようです。
しかし残念ながら、この日は左にも、右にも、正面にも富士山見えず。

これがその画。

左富士跡のすぐ向かいから鶴嶺八幡宮への参道が伸びています。

続いて茅ヶ崎西インターの手前あたりにこんな看板を発見。

旧相模川橋脚とは、簡単に言っちゃうと、鎌倉時代の相模川の橋の跡で、大変貴重な遺跡なんだそうです。

なんでも関東大震災による地殻変動で地上に姿を現し、発見されたということです。
確かに年期は入ってそうですね。

やがて現在の相模川に差し掛かります。

ちょうど東海道線の踊り子号が通りました。河口に近いので、海がすぐそこに見えます。

相模川を渡ると平塚に入ります。

七夕で有名な市街地を抜けると、やがて街道の向こうに高麗山が見えてきます。
広重の平塚宿にも描かれていますが、今でも旅情を誘う眺めです。

高麗山を間近に見ながら花水川を渡る手前で大磯町に入ります。

おおっと、どっかで聞いたことある名前だぞ。
神奈川県民は、誰でも一度は若気の至りで、ここに来て相模湾と平塚の夜景をバックに愛をささやいている、とまで言われている湘南平への入口です。
僕も、もし愛をささやく相手が隣にいたならば、3.5kmの山道を奮発して歩いて、20年前を思い出してやんちゃしちゃおうかな、とも思ったのですが、そんな奇特な人はどこにもいないようなので、そのままテキトー散歩を続けます。

大磯に入ると、国道沿いも、急に鄙びた感じになります。

化粧坂(けしょうざか、じゃなくって、けわいざか)の交差点から再び旧街道に入ります。

この感じ。
舗装道路じゃなかったら、かなり江戸当時の雰囲気が出るんじゃないでしょうか?

東海道線のガード下をくぐって、立派な松並木の道を歩いて再び国道1号に入ると、やがて大磯の町なかに入ります。

今日は大磯でゴールということにして、せっかくなので街道を外れてちょっと海まで行ってみることにしました。
ちょうど夕暮れの時間帯で、淡いピンク色に染まった海もなかなかの眺めでした。
向こう側に見えるのは伊豆半島の山々です。

大磯は昔から政治家や文化人が好んで居を構えていた場所ですが、今回初めて大磯を歩いてみてなんとなくその理由がわかるような気がしました。

海があって山があって、静かな街道沿いに伝統的な町並みと文化の香りがある。
この3つがしっかり揃っていて、東京から一番近いところがこの大磯だったのでしょう。

田舎だ、と侮るなかれ大磯。
なかなかいい街ですぞ。老後に別荘でも買ってみたい場所No.6に追加することにしました(笑)
今回の結果:藤沢宿~大磯宿 18kmを制覇!
実際の歩行距離は寄り道入れて23.68km、所要時間5時間13分、消費カロリー1274cal
東海道テキトー完歩まで:現在の合計 95㎞/512km
<2014年9月21日訪問>
行きたくなったら1票ずつお願いします(笑)→


よかったら、また来てください! → http://mousoukiko.blog.fc2.com/','日本に、もっと恋する旅')" value="お気に入りに追加">
タグ :
旧東海道権太坂【東海道テキトー完歩 保土ヶ谷~藤沢宿】~保土ヶ谷球場とか権太坂とか
2014-11-20
『東海道テキトー完歩』とは・・・・・とある本に触発され、旧東海道に沿って五十三次、約500㎞をテキトーに、しかし完歩しようという試み。
時間がある時にぶらっと出かけて、気の向くままに歩くシステム。歩く順番もランダム。よって何年かかるか不明。
名所旧跡を語るより、街道沿いの人々や風俗(変な意味ではない・・・と思う)、B級スポットなどを、ときどき妄想なんかも入れながら紹介する滑稽本(になったらいいな)。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
北海道シリーズが長かったので、すいぶん前の話になってしまいましたが、9月14日の出来事です・・・
午前9時40分、前回からの続きで保土ヶ谷駅に降り立つと、バス停に何やら人、人、人。
しかも、女子高生やら、学生服やら、高校球児っぽい人々がたくさん。
ははーん、保土ヶ谷球場(今は神奈川新聞スタジアムと言うらしいですが)で高校野球だな、と思ってネットで調べてみると、秋の高校野球神奈川県大会、横浜高校対慶応高校という好カード。

天気もよくて絶好の高校野球日和。
せっかくなので東海道散歩は午後からにすることとして、さっそくバスに乗って観戦にいってみました。
高校野球、好きなんですよ、実は。

予想外の展開でしたが、試合は慶応がコールドで横浜に大勝でした。
日差しはかなり強かったのですが、秋なので夏の大会にくらべればさわやかに観戦できました。
さて、午後から仕切り直しで、保土ヶ谷駅から東海道テキトー散歩、スタートです。
保土ヶ谷駅から東海道線の線路を越えて、国道1号をしばらく歩いた後、旧東海道に入ると、やがて権太坂が現れます。

権太坂は箱根駅伝の往路2区の難所として有名ですが、駅伝が通るのは国道1号の権太坂で、こっちの旧東海道の方ではありません。
みなさん、こっちがホントの権太坂ですよ。

坂の途中で東名高速をまたぎます。

遠く横浜市街のランドマークタワー。

旧道なので細い道を結構登ります。

頂上付近の権太坂道標。

坂の途中に神奈川県立光陵高校がありました。
文化祭やってました。
僕の会社の後輩が確かここの高校の出身だったような。

権太坂を上り終わって、「境木」という地名の場所に来るとありました、武蔵と相模国の境木跡。

やや下りながら、細い風情のある道を歩きます。

品濃坂上あたりから東戸塚のマンション群を見下ろしながら下っていきます。


戸塚駅の手前で見かけたマンホール。
カラーできれいなのはもちろんのこと、江戸時代の箱根駅伝ふうで、なかなかユニークな図柄です。

やがて、藤沢市に入ります。

江の島、という文字を見ると、結構遠くまで来たんだなあ、という気になります。

遊行寺坂という長い坂を下って、夕暮れの藤沢橋を渡ると、藤沢駅まではもうわずかな距離でした。



今回の結果:保土ヶ谷~藤沢宿 17kmを制覇!
実際の歩行距離は寄り道入れて20.33km、所要時間4時間42分、消費カロリー1.125cal
東海道テキトー完歩まで:現在の合計 77㎞/512km
<2014年9月14日訪問>
行きたくなったら1票ずつお願いします(笑)→


よかったら、また来てください! → http://mousoukiko.blog.fc2.com/','日本に、もっと恋する旅')" value="お気に入りに追加">
タグ :
東海道神奈川宿【東海道テキトー完歩 川崎~保土ヶ谷宿 その3】~横浜マダムと袖振り合う商店街
2014-10-06
『東海道テキトー完歩』とは・・・・・とある本に触発され、旧東海道に沿って五十三次、約500㎞をテキトーに、しかし完歩しようという試み。
時間がある時にぶらっと出かけて、気の向くままに歩くシステム。歩く順番もランダム。よって何年かかるか不明。
名所旧跡を語るより、街道沿いの人々や風俗(変な意味ではない・・・と思う)、B級スポットなどを、ときどき妄想なんかも入れながら紹介する滑稽本(になったらいいな)。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
<前回の記事>
東海道テキトー完歩 川崎~保土ヶ谷 その1
都会のワンダーローカル線 鶴見線体験記
国道駅に戻り、再び旧東海道散歩を再開します。
しばらくして見えてきたのは、こんな住所表示

生麦・・・むむ。なんかどこかで見たことあるぞ。
と思っていたらやっぱりありました。

生麦事件の現場あと。
高校の時に日本史で習いましたね。よく覚えてたなーと自画自賛してみます。
まあ参勤交代の大名の列を何も知らない外国人が横切って斬られたわけですから、よく考えてみれば当然その場所は東海道上なんですけどね。
生麦を過ぎたあと、京急の神奈川駅がある前後が旧神奈川宿のようです。

JRや京急の線路を陸橋で越えると、その先はこの旅で初めての本格的な登り坂となります。
このあたりは袖ヶ浦と呼ばれ、往時の東海道で有数の景勝地だったようです。
安藤広重、神奈川宿。
昔はこの台地の下にすぐ海があったんですね。横浜駅も、もちろん海。

この絵に描かれているさくらや、という旅籠が前身の料亭、田中屋。

神奈川台、袖ヶ浦見晴所跡。

今もこのあたりは台町と呼ばれていて、なんとなく高級住宅地の香りが漂っています。

台町を過ぎて横浜駅西口側の高台沿いに進むと、こんなところに軽井沢がありました。

神奈川宿から保土ヶ谷宿の領域に入ってまもなく、妙に人が集まる商店街があります。


狭い通りに野菜とか果物とか商品を思いっきり広げているので、人流が滞り、賑わっているかのように見えるのですが・・・

実際買い物客もたくさんいて、かなり活気があります。
見てください、この屋根の上のダンボール。
全国津々浦々のシャッター商店街を眺めてきた、自称商店街ウォーカーの僕にしてみても、これはかなり優秀な部類に入ります。

近くに人がたくさん住んでいるから、という理由だけではない、何かがあるんでしょう。
買い物客の後ろから、果物屋のお兄ちゃんの威勢のいいやり取りを聞いている僕の横を、袖を振り合うようにしながら横浜マダムがメロンやらみかんやらのカゴを次々と取り上げていきます。
両手にいっぱいの買い物かごをぶら下げながら、ちょっとお尻をぷりぷりさせながら高台の住宅地のほうへと歩いてゆく、(割と若い)マダム達のうしろ姿を不思議な気持ちで眺めていた、夕方の、横浜あたりの旧東海道でした。
今回の結果:川崎~保土ヶ谷宿 15kmを制覇!
実際の歩行距離は寄り道入れて16.95km、所要時間3時間48分、消費カロリー933cal
東海道テキトー完歩まで:現在の合計 60㎞/512km
<2014年8月31日訪問/この回おわり>
行きたくなったら1票ずつお願いします(笑)→


よかったら、また来てください! → http://mousoukiko.blog.fc2.com/','日本に、もっと恋する旅')" value="お気に入りに追加">
タグ :
鶴見線体験記【東海道テキトー完歩寄り道シリーズ】~都会のワンダーローカル線
2014-10-04
『東海道テキトー完歩』とは・・・・・とある本に触発され、旧東海道に沿って五十三次、約500㎞をテキトーに、しかし完歩しようという試み。
時間がある時にぶらっと出かけて、気の向くままに歩くシステム。歩く順番もランダム。よって何年かかるか不明。
名所旧跡を語るより、街道沿いの人々や風俗(変な意味ではない・・・と思う)、B級スポットなどを、ときどき妄想なんかも入れながら紹介する滑稽本(になったらいいな)。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
<前回の記事>
東海道テキトー完歩 川崎~保土ヶ谷 その1

JR鶴見線、国道駅のあまりのワンダーさに感心しながら駅構内をブラブラしていると、3両の黄色い帯の電車がゴトゴトとやってきました。
もちろん東海道を歩くつもりで来ていたのですが、もうめったに鶴見線に乗るチャンスなんてなさそうだったし、なかなかワンダーな路線だ、という話しをいろいろなところで目にしていたので、寄り道して乗ってみることにしました。
鶴見線の路線図。

複雑です。運転体系がよくわかりません。
このあたりには京浜工場地帯の工場が立ち並んでいて、そこで働く人の通勤利用がほとんど、という路線なので、平日朝晩の通勤時間帯には多数の列車が運行されているようですが、日中、特に今日のような土日の昼間は、列車も1時間に一本程度で、閑散としています。
とりあえず来た電車に乗っていたら、こんなところに連れていかれました!

いいですねーワンダーですねー。
夜だったら、工場萌えしちゃいそうですね。
これ、鶴見線の終点(のひとつ)海芝浦駅のホームからの眺めです。



もうひとつのワンダー。
改札口が東芝の工場の建物内にあります。
改札口を通っても東芝にしか行けない=東芝の社員しか改札口を出られない駅なんだそうです。

へぇーとか言いながら改札口の写真を撮っていたら、工場内にいたおじさんに「写真撮るな」とかなり冷たく怒られました。
僕は産業スパイでも秘密工作員でもなんでもないので、別に工場の写真撮ってるんじゃないんですけどね。
駅構内から改札を抜けずに、海芝公園という小さな緑地まで行けて、そこから工場地帯が見渡せるようになっています。

気づくと結構な数の鶴見線マニアがいて(10人くらい?)みんな写真を撮りまくって、折り返し電車に乗って帰るようです。

これだけワンダーな話題があるってことで、関東の駅100選なんですね。

なかなか面白かったので、もうちょっと乗ってみることに。
今度は鶴見から一番遠い駅、扇町まで。
途中、浅野という駅で乗り換えですが、かなりヘンテコな感じです。
海芝浦から鶴見に向かう電車を4番線で降りて1番線の扇町行きに乗り換えるのですが、線路を2回渡ります。
跨線橋とか地下道とか、そういう気の利いたものはありませんが、ワンダーなので許します。
これが案内図。

1、2番線ホームからの眺め。
左側にあるホームが3番線。
4番線はさらに線路を渡ったこの奥に隠れています。

地図で見るとこんな感じ。

3番線ホームは構造上無駄にスペースがあるので、猫も住み着いています(たぶん)。

終点の扇町は、意外とどうってことない感じでしたが、まあ十分楽しめた鶴見線テキトーツアーでした。



このあとまた国道駅まで戻って、そこから東海道の旅を再開します。

<2014年8月31日訪問/つづく>
行きたくなったら1票ずつお願いします(笑)→


よかったら、また来てください! → http://mousoukiko.blog.fc2.com/','日本に、もっと恋する旅')" value="お気に入りに追加">
タグ :