夜行フェリー経由三陸へ【苫小牧~八戸~宮古】2015北海道-12
2015-11-25
この日わざわざタクシーで疾走してまでも苫小牧に急がなくてはならなかった理由はこれ。
この日の夜21:15発のフェリーで八戸へ向かうことになっていたのです。

シルバーウィークの中日は特に宿泊が混みあっていて、札幌や主要な観光地だけでなく、道内全域のまともなホテルはほぼ全滅状態。
この日の宿泊予約だけはずっと苦戦していたので、最悪、ホテルが取れなかったら、札幌から青森行きの夜行急行「はまなす」号にでも乗ればいいかな、と思っていたらこれもやはり指定席は満席で、ここ2,3日の様子を見る限りでは、自由席もめちゃくちゃ混みそうだったので、乗りたくないし。。。
そんなわけで変幻自在の僕の旅、どうせ本州方面へ向かうならフェリーがあるじゃん、と思い立ってこの八戸行きを予約したのでした。
大洗のほうがもちろん東京には近いのですが、それじゃあまったく面白くないので、八戸から東北を南下してみようかな、と。
雑魚寝の2等船室だと、北海道傷心旅行帰りの仙台在住OL(32歳)と偶然隣り合ってしまい、みんなが寝静まった夜半、船の揺れで体が寄り添ってしまったばかりに何か間違いが起きても困るので、個室の寝台を手配することに。

2等寝台、とありますが、これが立派な個室なんですよ。

これで乗船料込みで6,750円ですから安いもんです。
この時期はホテルに一泊したらこれ以上かかりますからね。
普通列車だと丸一日かかりそうな区間を寝ているうちに移動できるし。
ちなみに2等船室(雑魚寝)は5000円(ネット予約だと4500円)ですので、お金のない方、または『雑魚寝DEラッキー』をご期待の方はこちらでどうぞ!経験上、そんなことまずありませんが。
この日の船はシルバープリンセス。
まだ新しくてこぎれいな感じです。展望大浴場もあるみたいですね。

ここはセルフのレストランなんですが、常連さんはすぐにこの席を確保して、酒盛りが始まります。

苫小牧の工業地帯を眺めながら、八戸へ。
約7時間半なので寝たらすぐに着いちゃう感じです。

そんなわけで、船旅を楽しむほどの時間の余裕のないまま、八戸へ。

朝4:45分の到着なので、バスもなにもありません。
したがって最寄りの本八戸の駅まで歩きます。
まあ歩いてターミナルをあとにする人間は、いつものように僕以外誰もいませんが。
5:43分発の朝一の列車に乗る予定ですが、4,5キロなのでちょうど間に合う感じでしょう。

とかなんとかいって八戸の街の中をテキトーに歩いていたら、結局ヤバい時間になってしまい、本八戸駅にあわてて駆け込みギリギリセーフ。

八戸線の久慈行きに乗り、本八戸の駅を出て八戸の市街地を抜け、しばらくすると左車窓に海が。
まずは八戸港と工業地帯が現れます。

続いてウミネコの繁殖地として知られる蕪島(かぶしま)。
ウミネコは漁場を知らせてくれる鳥であり、弁天様の使いとして昔から大切にされてきたため、八戸市民にとって、この蕪島は宝なのだそうです。

ところがこの僕が行った少しあとの11月初旬に、この蕪島神社が火災で全焼してしまったというニュースがありました。
たくさんの市民の声もあり、これから再建に向けて動き出す、ということですので、頑張ってほしいです。
本八戸から2時間20分で終点の久慈へ。
あまちゃんの地ですね。僕は番組を見てなかったので、あの音楽くらいしかしりませんが。。。
ここで三陸鉄道の北リアス線に乗り換えます。

三陸鉄道は2回目ですが、震災後は初めてです。
僕は震災直後、わけあって石巻に行ったのですが、その時のまだ生々しすぎる傷跡を目の当たりにしたせいか、それ以来、三陸からはなんとなく足が遠のいていたのでした。
そこで、今回、八戸からずっと三陸海岸沿いを通りながら戻ってみようと、と思ったのでした。

今日も昨日に引き続き、素晴らしい天気。
こうして真っ青な海を空を見ていると、震災だの被災地だのとは一見、無関係のように見えます。

しかしまだところどころにその痕跡が残っているんですね。
この島越駅は津波で線路もろとも全壊し、以前とはまったく変わり果てた姿となって再建された駅です。

線路も路盤もまだ真新しく見えますね。

田野畑駅付近から見えたモニュメントのようなもの。

アップにしてみると三陸鉄道の車両のようです。
震災後に、三陸鉄道復興の象徴として作られたものなのかなあ、と思ったのですが、これは震災以前からある、三陸鉄道の車両の形をした水門で、震災でもなんとか生き残ったようです。

こんな地域の応援看板も時々見かけます。
三鉄の復活が、この地域の復興の象徴だったということがよくわかりますね。

宮古に到着して、三陸鉄道北リアス線は終了。


しかしここから先、南へ向かう鉄路は閉ざされているのです。
<2015年9月21日(月)~22日(火)訪問>
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アートな現代美術館×バラ焼き=十和田市【2014東北桜紀行—2】
2015-05-03
弘前城から青森市内へ移動します。ちなみにこれ、青森市内のマンホール。なんだか・・・わかりますよね?

昼食までにちょっと時間があったので、駅前のねぶた博物館、ワラッセを見学。

中には去年の祭りで実際に曳かれていたねぶたが展示されています。


青森のねぶたを初めて見たのは震災の年だったこともあり、「がんばれ、とーほく」的な感じで見ていたことを思い出しました。今度は五所川原の立佞武多(たちねぶた)を見てみたいと思います。知人曰く、すごく感動的らしいのです。
昼食は、駅前の古川市場というところで、「のっけ丼」というものに挑戦。
北海道・釧路の和商市場の「勝手丼」は有名ですが、要はそれにほぼ同じで、市場で小分けされて売っているネタの中から、自分で好きなものを選んでどんどんご飯の上にのっけていく、というシステムです。


出来上がりはこんな感じ。

清く貧しく美しい、我が家の質素な生活がうかがい知れますね(笑)
さて、このあと十和田市に移動します。
あの有名な十和田湖でなくて、青森県十和田市。十和田湖よりはずっと平野側にあります。
ここに前から行ってみたかった十和田市現代美術館があります。
続きは新サイトに移動しました。
ぜひお読みください。
↓
青森・十和田市現代美術館がアートすぎる!【青森県・十和田市】
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イギリストースト×お岩木山=青森【2014東北桜紀行—1】
2015-05-01
今年のGWは明日から関西方面へ出かけます。
戻ってきたらまたここでお伝えしますが、旅行中はなかなかブログを書く時間もないので、昨年のGWのものを先にアップしますね。
昔から僕はGWにはなんとなく東北や北陸、いわゆる北国に足を向けることが多かったような気がします。
季節がら、まぶしいくらいの新緑がどこに行ってもきれいだし、うまくいけば桜なんかも見られる、ということもあったのかもしれません。
でも、実はGWに東北の桜をまともに見たことはなかったのです。
いわゆる東北の3大桜、弘前城、角館、北上展勝地、それぞれこの時期に訪れたことはあるのですが、なぜかいつも満開の時期に合わなかったのです。
そんなわけで昨年のGWに出かけた際も、5月に入ってからの出発だったので、桜の開花情報を毎日チェックしながら、北上はまず無理、角館もかなり厳しい、弘前はなんとか間に合うかな、というつもりで出かけたのでした。
出発は5月2日の夕方、東北新幹線「はやぶさ」で新青森まで。
GW期間中の弘前城は相当混みそうだったので、なるべく朝の人が少ない時間帯に行くために、青森に前泊することにしました。
弘前市内のホテルは、2日の夜からほぼ満室だったので、新青森から歩いて10分ほどの「あおもり健康ランド」へ。

ここ、定宿とまではいかないけど、結構何度も行っています。
たとえば、JRの「北海道・東日本パス」で北海道へ安旅をするときによく利用する、夜行急行「はまなす」(青森~札幌)の乗車前に、ひと風呂浴びるとき。
たとえば、ねぶたの時期、青森県じゅうのホテルがとれない時の仮眠場所として。
たとえば、青春18きっぷで一週間くらい北海道をまわってきて、あと2日かけて東京まで帰る英気を養うために、マッサージでもしてもらおうか、と。
実は今回は家族旅行だったので、嫁と子供のために一応個室なんか予約しましたが、まあ風呂入って寝ただけでした。
翌朝、快晴の新青森駅を出発して、いざ、弘前へ。

朝食は、青森の県民食、イギリストースト。

みなさん、これ、知ってましたか?
僕はたまたまこの旅行前にネットで青森のことを調べていたら、十和田出身のモデルのちゃんねーが「イギリストーストなしには青森県民の食卓は語れない」的なことを書いていたので、なるほどーと思っていたら、ちゃんとありましたコンビニに。いろんな種類のイギリストーストが、山積みになってました。
なかなかおいしいんです、これ。
ノーマルなタイプはマーガリンとグラニュー糖がサンドされていて、砂糖のじゃりじゃりした食感とマーガリンとパンの相性が素晴らしい。発展形として「マロンクリーム&ホイップ」「小倉&マーガリン」「粒入焙煎ピーナツ」その他多数のバージョンがあり、たとえ1週間、毎朝食べても飽きないようになっている(かどうかはわかりません)。
みなさんも青森に行ったらぜひ。
1袋450カロリー。エネルギー満点です。食べすぎ注意!!
さて、8時ころには弘前城に着きましたが、さすがにGW、もうそれなりに観光客がいました。
弘前城追手門。門外の一本桜がきれいだったので、ちょっと期待したのですが・・・

やはり2,3日遅かったようで、外堀のあたりは8分散り。

その分、花筏はきれいだったので、まあよしとしましょう。

天守閣のあたりは、もうほとんどピンク色は見えませんでした。

なんでも今年から天守の移動改築があるらしく、桜と天守の組み合わせは今後10年間みられなくなるとのこと。
せっかくのチャンスだったのに、ちょっと残念でした。
それでも城内の高台からは遠く岩木山が美しく見えました。

城内の残花と、岩木山の雄姿のコラボレーション

やっぱり津軽といえば、お岩木山なんですね。
確かにお岩木山に「帰って来ぉ~~いよ~」とか言われたら、松村和子じゃなくっても帰りたくなりますわな。
<2014年5月3日訪問 続く>
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春まだ遠い北海道GWたび/津軽海峡冬景色編【青森・竜飛岬】
2015-04-16
ちょうど2年前の今頃、4月も半ばを過ぎたころでしょうか、Facebookでこんな写真を見つけました。

これは北海道の道北、美深町というところの、とある農場の写真。
写っているのは、その時発売されたばかりの村上春樹の新刊『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』。
この農場は、村上春樹の「羊をめぐる冒険」という小説に出てくる牧場にそっくり、ということで知る人ぞ知る場所。
時々、春樹ファンが集まって、ここで朗読会をしていたりするようです。
僕は大学時代に村上文学を研究していて、僕の書いた卒論「ハルキムラカミと神話の構造」は第78回ノーベル卒論賞を受賞してスウェーデン国王からサーモン250年分をもらったほどなので(ウソ)、もちろんこの場所のことは知っていました。
松山農場「ファームイン・トント」というこの牧場のFacebookで発信されていたのがこの写真。
GW間近だというのに、まだあたりは一面の雪景色。
まだホントにこんなんだろうか?
そんなわけで、なぜか急にここに行ってみたくなり、GWに5日間で北海道へ向かったのでした。
出発は、2013年5月2日(木)
朝一番の東北新幹線、はやぶさ1号。
乗車率は8割くらい。GWの間の平日なので、まあそんなものなのかもしれません。
以前新青森まで行ったときに乗ったのは「はやて」だったので、考えてみたら「はやぶさ」に乗るのは初めてでした。
その日は素晴らしい天気で、宇都宮を過ぎると窓の外はどこもかしこも新緑に輝いています。
GWの旅、特に北国への旅はこれがいいんですよね。
仙台までノンストップで、大宮から1時間10分。なんだか通勤できそうなくらいです。
車窓から見ると仙台でも桜がまだ残っていて、盛岡あたりがちょうど満開。
例年は4月下旬に津軽海峡を越える桜前線は今年はかなりすすみが遅いらしく、津軽海峡は全然越えてない感じです。
函館とか札幌あたりでは桜が見られそうだ、と期待していたのですが、この調子だと、僕が北海道に滞在している間の開花はかなり厳しいかもしれません。
新青森で在来線に乗り換えて、青森駅から10:37発の蟹田行き普通列車に乗ります。
いつもは函館行の特急ですぐに青函トンネルを越えてしまうのですが、今回はその前にちょっと寄り道。
蟹田でさらに乗り換えて、津軽線の11:21発三厩行に乗ります。
僕の「いつか行きたい場所ノート」に書いてあった龍飛岬の「階段国道」を訪れるために、ここから津軽半島最北端まで向かったのです。
続きは新サイトへ移動しました!
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「津軽海峡冬景色」歌碑と階段国道【青森・竜飛岬】
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