たびねすに新着記事掲載「旧東海道屈指の古い町並み 静岡・蒲原」
2015-04-29
専門家が教える旅先ガイド「たびねす」に新着記事掲載しました!入口⇒ 旧東海道屈指の古い町並みが残る宿場町 静岡・蒲原宿
安藤広重 「蒲原夜之雪」記念碑

なまこ壁の家

旧五十嵐歯科医院邸

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春まだ遠い北海道GWたび 開花率0%の桜祭り編【静内二十間道路】
2015-04-25
前編 その1 津軽海峡冬景色編その2 函館の女(ひと)編
その3 ヤリキレナイ川編
その4 村上春樹のファーム編
<5月5日>
午前4時。苫小牧のホテルで目覚めます。
いくらなんでも早く目覚めすぎだろう、と思うのですが、5月の北海道は朝4時でもすでに外が明るいせいか、それ以上眠れなくなり、ベッドから起き上がります。
昨日は仁宇布のファームからの帰り道、名寄で車を降りた僕は旭川、札幌と経由してこの日の宿泊地、苫小牧まで移動したのでした。
苫小牧に泊まったのは朝一番の列車で、今日からはじまる静内の二十間道路の桜祭りへ行こうと思っていたからです。
静内の二十間道路には、約3,000本の桜が7kmにも及ぶまっすぐな一本道に沿って咲き誇る、日本一壮大とも言われる桜並木があるのです。
祭り初日の混雑で、桜並木が人また人になる前の、朝のうちに見てしまおうと考えていたのですが、どうやら桜は例年より開花が遅れ、まだつぼみのまま。そう、開花率は0%
つい1週間前は、ちょうどこの日あたりに開花の予想だったのですが、気温が上がらず開花日がどんどんあとの方にずれ込んでいるのです。
だから朝早く行かなくても大丈夫、というよりそもそも桜も開花してない静内に、わざわざ行く必要があるのか、とも思ったのですが、いまさら予定を変えるもの面倒なので、昨日はそのまま苫小牧に泊まったのでした。
ホテルの朝風呂に行くと、北海道に来て初めてちょっと晴れ間が見えました。やっぱり晴れると全然印象が違います。
桜はダメだと思うけど、やっぱり静内の二十間道路に行ってみよう、という気分になってきます。
5時半にホテルをチェックアウトして苫小牧駅に向かいます。
こんな朝早くですが、王子製紙の大きな煙突から煙が出ています。

苫小牧は、氷上のスポーツが盛んなので、苫小牧駅前にはスケートとかホッケーの銅像があります。
僕的には、駒大苫小牧高校の北海道勢初の(というか東北以北初の)甲子園優勝碑もあったらいいのに、と思います。

5:47発、日高本線の始発列車、静内行きに乗車します。

白地に青帯の日高線色のディーゼルカー2両。ただし後ろの1両は途中の鵡川まで回送扱いらしく、乗車できないとのことでしたが、まあ、乗客はたった3人だったのでまったく影響ありません。

日高線はたぶん3回目(か4回目)でしょうか。
苫小牧の次、勇払駅を出ると列車は海岸沿いの湿地帯を走ります。遠くに見える苫小牧の工業地帯の煙突と、荒れ果てた湿原との組み合わせが不思議な感じの車窓です。
富川駅の手前で海岸が見えてきます。
青い海と緑の牧草地に挟まれた中を、1両のディーゼルカーがコトコトと走っている、という風景が日高本線のイメージなのですが、海の水は泥色に濁っていて、大地にもまだ緑がほとんどないので、茫洋とした荒野を走っている感じです。
日高門別の手前からは緑の牧草が少しずつ広がり、ところどころに競走馬が見えてきます。
このあたりからは日本一の競走馬の産地となります。

その先の新冠は小洒落た建物が多い気がします。駅舎もそうですが、駅前通りにも塔のようなものがある建物が目立ちますが、これは牧舎(馬舎)のイメージなのかもしれません。
新冠を出て、小さな岬を越えると終点の静内。7:33着。

名所案内にはやはり二十間道路の桜並木が。

日高本線のふたごのディーゼルカーが並んでいました。

今日から桜祭りだというのに、やはり駅前はひっそりと静まり返っていました。

二十間道路は、ここから15キロほど離れたところにあるのですが、まだ朝が早く、路線バスも走っていないので、駅前のホテルでレンタサイクルを借りて行くことにしました。
静内の市街地を抜けて、まっすぐな平坦な道を日高山脈に向かって北東へと進みます。
正面に雪を抱いた日高山脈が見えるのがおわかりでしょうか?

5キロちょっと進んだあたりでしょうか、二十間道路入り口の大きな看板にしたがって左に曲がります。

まわりにサラブレッドの姿が目立ち始めます。

ゆっくりと右に曲がりながらゆるやかな坂を登ると、まっすぐな二十間道路が姿を現します。

うーん、やっぱり咲いてなかったぜ。
しかもGWなのに人っ子ひとり姿が見えない。

日本の道100選、だそうです。

まあ、確かにこの桜並木が満開だったら、さぞ素晴らしいのでしょうが。

まあ、そんなこと言っても桜が咲いてくれるわけじゃないので、イメージ貼っておきます。

<2013年5月5日訪問>
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春まだ遠い北海道たび/村上春樹のファーム編【北海道・仁宇布】 2015/04/23
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春まだ遠いGW北海道たび/ヤリキレナイ川編【北海道・由仁町】 2015/04/21
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春まだ遠い北海道たび/村上春樹のファーム編【北海道・仁宇布】
2015-04-23
前編 その1 津軽海峡冬景色編その2 函館の女(ひと)編
その3 ヤリキレナイ川編
ヤリキレナイ川がある、由仁から岩見沢まで戻り、乗り換えて旭川へ。
16時ちょっと前に旭川に着くと、駅前の気温は5℃。ここも霧のような細かい雨が降っています。
今回の北海道への旅は、村上春樹の小説「羊をめぐる冒険」に出てくる牧場のモデルと言われているファームの、一面の雪景色を見てみたい、ということがきっかけでしたが、どうやってそこに行くか、ということはあまり考えていませんでした。
ファームのサイトを見る限り、まだ一面の銀世界で、数十センチの積雪が残っているようです。
札幌や旭川では、もう雪はすっかり解けていますが、ファームのある美深町は旭川から北へ100キロ、日本の最北地にかなり近いところにあり、ファームはさらにそこから山の中へ20Kmほど行った仁宇布(にうぷ)ところにあるのです。
最北の山間地ならば確かにまだそんな感じなのかもしれません。
旭川から美深まではJRの宗谷本線で行けるのですが、そこから先の20キロは、オンデマンド(事前予約制)の路線バスが1日数本あるのみ。本当は名寄あたりでレンタカーを借りて行けばいいのですが、そんなに雪が残っているとなると、できればクルマには乗りたくないのが正直なところです。
オンデマンドの路線バスを事前に予約して(たぶん乗客はぼくひとりで)運行してもらうか、慣れない雪道をレンタカーで行くか、それともいっそやめてしまおうか、と迷っていたのですが、旭川に住んでいる知人にさりげなく聞いてみたところ、車で連れて行ってくれる、という思いがけない回答があったので、旭川に泊まって翌日に備えます。
しかしこんなGWのど真ん中に、なんでまたそんな遠くまで乗せて行ってくれるのか、と聞くと彼女は言いました。
村上春樹のことはあまり詳しく知らないけど「仁宇布(にうぷ)」なんて自分も全然知らなかった場所なので、なんだか冒険みたいでわくわくする。
今年のGWはずっと暇なので、出かける場所ができてよかった。
まだタイヤもスタッドレスだし、雪道ももちろん慣れているから大丈夫だ、と。
<5月4日>
翌朝9時に旭川を出発。
彼女はさすが地元民らしく、稚内へ向かう名寄国道(国道40号線)には進まず、裏道をどんどん走ります。
ピップエレキバンのCMで有名だった比布(ぴっぷ)や塩狩峠を通らずに、旭川から真北に進み鷹栖町から峠を越えていったん和寒へ。さらに農道のような道をズンズン進み士別でようやく40号線に合流します。
確かに途中ほとんど信号がないので、国道にくらべれば若干早いかもしれませんが、もともと北海道は一般道でも1時間に50キロや60キロは走れるので、さらにそれを上回るなんて、贅沢な裏道ですね。
名寄から美深までは無料の自動車専用道に入ります。美深のICで降りたらどこかで昼食をとろうと話していたのですが、美深の出口にはレストランどころかコンビニひとつありません。なんとなく想像はしていたのですが、やはり名寄で食べるべきだったかな、と後悔してもすでに遅し。
美深の町まで行けば食事処はあるのでしょうが、目的地とは数キロ逆方向に戻る形になるので、思い切って先に仁宇布まで行ってしまうことにします。
美深はJR宗谷線の特急も停車する町ではありますが、今は人口5千人も満たない、駅を中心とした半径1kmから外に出てしまうと、大平原以外は何もない、という北海道の典型的な小規模自治体です。
30年近く前まで、この美深から仁宇布まで、国鉄美幸線(びこうせん)という路線が走っていました。国鉄の赤字日本一の路線(100円の収入を得るのに3,859円の費用がかかっていたそうです)として知る人ぞ知る、有名な路線で、僕も名前を知っていました。
JRになる前に、当然のように廃止されてしまいましたが、今回これからクルマで通る道は、ほぼその美幸線に沿ったルートになります。
美深のICを降りたところが、一つ目の駅だった東美深駅に近いところでしょう。
道路沿いに稀に民家(農場)が現れる程度で、商店や食堂のようなものは見る限り皆無です。2つ目の駅だった辺渓(ぺんけ)まで4,5キロはそんな感じが続きます。雪はまだほとんど目立たず、日陰の路肩にかたまっている程度です。
辺渓(ぺんけ)の集落(といっても2,3軒)を過ぎると道路は深い森の中の丘陵地帯になり、人家は全く消えてなくなります。そして雪がみるみる増えていきます。
そんな景色が10キロ以上にわたって続きます。当然、昔も途中に駅などありませんでした。いくら北海道とはいえ、よくもこんなに人がいないところに鉄道を敷いたもんだな、と思います(昔はもう少しマシだったかもしれませんが)。
深い森を抜け、やや開けたところが仁宇布。旧美幸線の終点。
簡易郵便局と小中学校と民家が10~20軒くらい。人口は50人くらいの感じです。
目指すファームは仁宇布の集落からやや上りの農道を進んだ先にあるようです。

あたり一面は、本当にまだ銀世界でした。
丘陵の端っこにロッジふうの建物があり、そこから先は急な坂道となって山の中へと続いています。
ロッジはこのファームの観光用宿泊施設で、村上作品の朗読会などが行われるのもここらしいのですが、今日はまったく人の気配がありません。

『羊をめぐる冒険』に出てくる羊や鼠、あるいは不思議な女の子などは、みんなこの坂道の上の山奥にいるような気がしましたが、残念ながらこのクルマで行けるのはここまで。

僕も旅行中に読もうと思って持ってきた村上本の新刊を雪原に置いて記念撮影。

こうして今回の北海道たびの最大の目的を果たすことができたのでした。
帰り際に、旧国鉄美幸線の終点だった仁宇布駅の跡地に行ってみました。

ここには旧美幸線の線路跡を利用して「トロッコ王国」という名前の観光施設として整備され、往復10キロのトロッコ体験ができるようです。

4月の下旬から営業しているようで、GWなのでわずかながらお客さんも来ているようですがすが、屋根も覆いもない正方形の台車のような乗り物ゆえ、風を切って走るとまだ相当寒いのではないかと思いました。

たったこのためだけに旭川から往復で300キロ近くのドライブに付き合ってくれた彼女がつまらなくなかったか心配だったので、帰りのクルマの中でどうだった?と聞いてみると、彼女はちょっと不満そうにこう言いました。
「うーん、なんだか全然冒険できなかったのが残念。 見渡す限りの雪原で吹雪にあって、遭難しちゃうとか、なんだかすごい冒険ができると思ったのに・・・」
「遭難?遭難しちゃったら困るじゃない」と僕。
「吹雪の中、運よく小さな洞穴を見つけてそこに駆け込むの。それで二人で裸になって温め合うの。そうしているうちに羊たちがやってきて、ふわふわの羊毛で温めてくれるの。ねえ、それってなんだかすごく気持ちよさそうじゃない?」
やれやれ。
まるで村上作品に出てくる、ちょっと不思議な女の子みたいじゃないか。
<2013年5月4日訪問>
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春まだ遠いGW北海道たび/ヤリキレナイ川編【北海道・由仁町】
2015-04-21
前編 その1 津軽海峡冬景色編その2 函館の女(ひと)編
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珍名をめぐる旅 「ヤリキレナイ川」【北海道・由仁町】
<2013年5月3日訪問 つづく>
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春まだ遠い北海道GWたび/函館の女(ひと)編 【函館・元町】
2015-04-18
前編 その1 津軽海峡冬景色編<5月2日 つづき>
三厩(みんまや)発15:21の青森行き普通列車、1両。
三厩から乗車したのは3人で、いずれも龍飛からのバスを乗り継いだ観光客。地元の乗客はゼロでした。
三厩から2つめに今別町の中心駅、今別という駅がありました。
中心、といっても相当寂しい感じでしたが。
2016年3月に開通する北海道新幹線の新駅として「奥津軽いまべつ駅」が設置されますが、それは現在の津軽海峡線、津軽今別駅付近にできるらしく、ここよりさらにずっと寂しい場所になります。
この頃の津軽今別は駅前に道の駅がある以外、商業施設はおろか、人家もほとんどありませんでしたが、北海道新幹線開通に向けた大がかりな工事は進んでいたので、今はもしかすると駅周辺ももう少し賑やかになっているかも・・・、いや、たぶんなってないですね。
蟹田駅で乗り換えて16:22発のスーパー白鳥で函館へ向かいます。
たった今、津軽線で三厩方面から来た線路に寄り添ったり離れたりしながらしばらく走ると、やがて地上の津軽線のすぐ横を高架の津軽海峡線が走り、さらにその上を越える北海道新幹線の大高架橋を工事している現場を通ります。
こんなに何もない山の中に、3本の線路が立体交差するなんて胸アツですねー(立体交差マニアではありませんが)
スーパー白鳥の座席前には、青函トンネルの断面図や各列車がトンネルを通過する予定時刻が掲載されています。

とはいうものの、何度通っても青函トンネルに入る瞬間がわからずに、これか?と思ってもまたすぐに地上に出ちゃったりするんですが、今回は車内放送による車掌の案内、車中の電光掲示板での表示(「ただ今、第1今別トンネル」・・・「ただ今青函トンネルに入りました!」など)もありました。
龍飛海底駅で海底駅見学をしてきた人たちが乗車してきます。
ワンダースポットのひとつとしていつか行かねば、と思っていましたが、予約制のため、なかなか機会がないまま過ごしていたら、なんとこの年の11月で駅が廃止され、見学ツアーも終わってしまいました。
うーん、無念!!!
トンネルを越えて木古内着。
新幹線のホームと駅舎が進行方向左側に建設中で、駅周辺には歓迎の幟がたくさんはためいていました。
青森側は鈍く曇っていましたが、北海道側に出るとところにより夕日がさしていました。
車窓右に函館湾、その向こうに函館山を眺めながら終点の函館には17:54に到着。

函館駅前のホテルにチェックインして、窓の外から函館山が見えるなーと思っていると、なにやら下の方に文字を発見。

むむっ!

そっかー、俺って超ラッキー!!
さっそく明日の朝市で、今回の土産としてまとめ買いしちゃおう!!
・・・と、思う輩がどれくらいいるかはわかりませんが、新手の販促手法であることは間違いありません。
<5月3日>
この日からGW後半の4連休がスタート。
早くに目が覚めたので、早朝の函館の町を散策にでかけましたが、あいにくの空模様で、曇り時々小雨。
五稜郭か元町かどっちの方面にするか迷ったのですが、なんとなく雨も似合いそうな元町にしてみました。
函館元町にも何度か来たことがあるのですが、目的もなくぶらぶら歩くのは意外にも初めてかもしれません。
二十間坂(八幡坂の2筋東側の坂)を登って、ハリストス正教会。


教会越しの函館の街と港。

そのまま西に進んで旧函館区公会堂。

外国人墓地。

途中から雨がやや強くなって来たのですが、傘も持たずに出てきたのでそのまま濡れて歩くしかありません。
正面から通勤途中らしき若い女性がやってきて、僕とすれ違いざまに何かをちょっと気にしている感じがありました。
そこには「傘、どうしようか」と迷うようなそぶりが、かすかにありました。
「このすぐ下に函館どっく前の電停がありますから、よかったらそこまで入っていきませんか?」
振り返ると、そう話す彼女の白い吐息が、函館山の方に向かって立ち上っていくのが見えました。
彼女に並んで傘の下に入ると、かすかに甘い匂いがしました。
やっぱり、雨の函館元町、悪くないな。
なーんてことはまるでなく、ひとり雨に濡れながら市電の函館どっぐ前駅まで降りて、駅前のホテルまで帰りました。
<2013年5月3日訪問 つづく>
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春まだ遠い北海道GWたび/津軽海峡冬景色編【青森・竜飛岬】
2015-04-16
ちょうど2年前の今頃、4月も半ばを過ぎたころでしょうか、Facebookでこんな写真を見つけました。

これは北海道の道北、美深町というところの、とある農場の写真。
写っているのは、その時発売されたばかりの村上春樹の新刊『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』。
この農場は、村上春樹の「羊をめぐる冒険」という小説に出てくる牧場にそっくり、ということで知る人ぞ知る場所。
時々、春樹ファンが集まって、ここで朗読会をしていたりするようです。
僕は大学時代に村上文学を研究していて、僕の書いた卒論「ハルキムラカミと神話の構造」は第78回ノーベル卒論賞を受賞してスウェーデン国王からサーモン250年分をもらったほどなので(ウソ)、もちろんこの場所のことは知っていました。
松山農場「ファームイン・トント」というこの牧場のFacebookで発信されていたのがこの写真。
GW間近だというのに、まだあたりは一面の雪景色。
まだホントにこんなんだろうか?
そんなわけで、なぜか急にここに行ってみたくなり、GWに5日間で北海道へ向かったのでした。
出発は、2013年5月2日(木)
朝一番の東北新幹線、はやぶさ1号。
乗車率は8割くらい。GWの間の平日なので、まあそんなものなのかもしれません。
以前新青森まで行ったときに乗ったのは「はやて」だったので、考えてみたら「はやぶさ」に乗るのは初めてでした。
その日は素晴らしい天気で、宇都宮を過ぎると窓の外はどこもかしこも新緑に輝いています。
GWの旅、特に北国への旅はこれがいいんですよね。
仙台までノンストップで、大宮から1時間10分。なんだか通勤できそうなくらいです。
車窓から見ると仙台でも桜がまだ残っていて、盛岡あたりがちょうど満開。
例年は4月下旬に津軽海峡を越える桜前線は今年はかなりすすみが遅いらしく、津軽海峡は全然越えてない感じです。
函館とか札幌あたりでは桜が見られそうだ、と期待していたのですが、この調子だと、僕が北海道に滞在している間の開花はかなり厳しいかもしれません。
新青森で在来線に乗り換えて、青森駅から10:37発の蟹田行き普通列車に乗ります。
いつもは函館行の特急ですぐに青函トンネルを越えてしまうのですが、今回はその前にちょっと寄り道。
蟹田でさらに乗り換えて、津軽線の11:21発三厩行に乗ります。
僕の「いつか行きたい場所ノート」に書いてあった龍飛岬の「階段国道」を訪れるために、ここから津軽半島最北端まで向かったのです。
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「津軽海峡冬景色」歌碑と階段国道【青森・竜飛岬】
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大島海峡と加計呂麻島を望む

ハートが見える風景

マングローブ原生林

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バス停ものがたりVol.2 「別れ道」 【埼玉県・新座市】
2015-04-12

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別れ道 ―バス停ものがたりVol.3【埼玉県・新座市】
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残花を愛でに、吉野山&馬子とかイルカとか【奈良/吉野・明日香】
2015-04-10
残花が名残惜しい季節になってきました。 高野山を訪れた2013年は(特に東京は)記録的に桜の開花も終わりも早かったので、春休みの旅行は、まさに残花を愛でに、という感じでしたが、そのときの桜スナップがちょっと残っていたので紹介します。
西日本の桜の名所といえば、吉野山。
一度は行ってみたい、と思っていたので、桜の季節に近くまでやってきて寄らない手はないだろう、ということで訪問。
東京は桜もすっかり終わり、という感じでしたが、ここは山麓から山頂にかけて1か月くらいの時間をかけて開花してゆくので、さすがにどこかで咲いているでしょう。
近鉄で、終点の吉野まで行って、ケーブルに乗り換えて吉野山駅を降りて15分くらい歩いたところからの写真。

吉野の桜は、下界から下千本→中千本→上千本→奥千本というかたまりで咲いているのだそうで、たぶんこれは中千本あたりの位置から上千本の方向を映したんじゃないか、と思われます。

こちらは逆に中千本から下千本方面を写した写真。

本当は上千本まで行くと、花矢倉という展望台があって、ここが随一の景観らしいのですが、今回は時間が足りず。
しかしまあ、下千本、中千本、上千本ともちょうど満開で、一番いい時期だったのでは、という感じでした。
バスの運転手さんの話によると、例年だと、まだこの時期の上千本は咲かないことも多い、ということでした。
吉野山のあとは、飛鳥京の残花を愛でに、奈良の明日香村へ。

うちの娘と同じ名前なので、一度本人を連れて行きたかったのです。
あいにくの空模様でしたが、高松塚古墳や岡寺などを見て、石舞台古墳へ。

残花@石舞台古墳

残花というより、ここはまだ満開ですね。
東京はすっかり散ってしまってましたが、関西はまだまだ見頃でした。
石舞台古墳の巨石

石室の中に入って、小学生の娘に、これは昔の偉い人のお墓でね、なんて偉そうに講釈を垂れていたら、じゃあ誰のお墓なの?と逆襲を受けてしまいました。
えっと、確か蘇我だったよなあ、蘇我。
大化の改新のあたりだよたしか。ナカノオオエノオウジとかナカトミノカマタリとかの敵だよ敵。
あ、入鹿だイルカ!
ソガノイルカ!
わずか2秒くらいで、なんとか回答をひねり出し、面目躍如、やっぱパパまだまだいけるじゃん、なーんて思っていたところ
「ソガノウマコですよ、馬子」
どこからかそんな声が。
振り返ると、地元のボランティアガイドのおじさん(元中学校の社会科教諭ふう)がパイプ椅子から立ち上がってこちらの方へ。
「入鹿(イルカ)は馬子(ウマコ)の孫にあたるね。その間に蝦夷(エミシ)がいる」
娘が、ウマコだのイルカだのツッコみどころ満載の名前を聞いて、ニヤニヤしていると
「ウマコったって馬みたいな女の子じゃないよ。イルカも水族館にいるやつじゃないからね」とベタベタなボケをかましてくれたので、なんとか僕の失態は、これ以上追及されることなく終わりました。
ちゃんちゃん。
<2013年4月6日訪問>
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高野山なんちゃって修行紀行/奥の院 B級墓地編【高野山】
2015-04-08
前編 高野山 天空都市現る編宿坊の若き僧形と写経 編
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高野山奥の院 ちょっと脱力系?企業墓地めぐり【和歌山県】
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