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ヤン坊&マー坊、長浜ヤンマーミュージアム 【滋賀・長浜】

 2015-05-30
賀県の長浜に「ヤンマーミュージアム」という企業テーマパークがある、というので密かに行ってみたかったのでした。

最近は、日清のカップラーメンミュージアムをはじめとして、企業ミュージアムも単なる自社のPRにとどまらず、大人も子供も楽しめるようなクオリティの高いものが多くなってきましたが、このヤンマーミュージアムもなにか期待できる感じがしたのです。

実はこの日から家族合流で、GWの家族旅行という立てつけに変わったので、僕ではなく一応子供が主役となります。
うちの子供にとって滋賀県は初めての訪問ですから、まあまずは王道の琵琶湖遊覧だろう、と考えていたのですが、あいにくの雨模様。どんより灰色でガスに霞んだ琵琶湖で船に乗っても仕方なかろう、ということでこのヤンマーミュージアム案が突如浮上してきたのでした。



東京から新幹線で来た家族と米原で合流して、北陸本線の各駅停車で約15分、長浜駅へ。

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ヤンマーミュージアムは長浜駅から徒歩15分程度ですが、道中も、なかなか渋い。

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長浜は豊臣秀吉が拓いた城下町として賑わい、北国街道の宿場町として栄えたことから古い町並みや黒壁の町並みで有名なのですが、このあたりは市街地からやや外れた場所にも関わらずなかなか雰囲気があるのです。
旧北国街道沿いだからなのでしょうか。

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やがて見えてきます、ヤンマーミュージアム。
これが全景。

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エントランスでは、当然のようにヤン坊&マー坊がお出迎え。

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なんだかこの「ヤン坊&マー坊天気予報」って去年終わっちゃったらしいですね。
というか去年までやってたんですね。
最近全然見てなかったので、もうずっと昔に終わった番組だと思ってました・・・


さて入場料600円(子供300円)を払って入ってみます。

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まずはディーゼルエンジンやショベルカーなど、YANMARの主力商品の展示や映像での紹介があるのですが、このあたりはふつーの企業ミュージアムと特段変わりはありません。

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このヤンマーミュージアムでは、ボートやパワーショベルの操作シミュレーションなど、体験型のアトラクションが超人気なのです。

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特に人気なのは、この建機シミュレーター体験。

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まあパワーショベルの運転体験ですね。
これは大人も楽しめる1人10分の本格的な体験なのだそうですが、先着の予約制らしく、朝一番に来れなかったので、当然のことながらもう枠は閉館間際のものしかありません。夕方までここにいるわけにはいかないので残念ながらパス。

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JR東海のリニア館の新幹線運転シュミレーターなんかは1時間単位の抽選なので、あとから来た人にもチャンスがあることを考えると、あのやり方の方が域外からの旅行客にはやさしいかな。まあ倍率はめちゃくちゃ高いけど。


2階から眺めると、こんな感じです。

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この船の操縦もできるんですよ。
まあ、ここもTDR並みの待ち時間だったのであきらめましたが。

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屋上にはビオトープと足湯があるテラススペースになっています。

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琵琶湖も見えますね。

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感想は・・・うーん、結局、体験ものができないと、普通の企業ミュージアムと同じですねえ。
そう考えると、GWには行くもんじゃないですね。
行くなら絶対平日がいいですよ。子供は休みじゃないので難しいでしょうけど。



さて、雨も降ったりやんだりのようでしたが、せっかく長浜に来たので中心部の黒壁スクエアへと行ってみます。

道中が、またまた渋い。

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この交差点が、旧市街地の中心である「札の辻」にあたる黒壁スクエア。
下の写真の建物が「黒壁銀行」の愛称で親しまれてきた旧第百三十銀行(1899年竣工)。以前、この建物が取り壊されることになったのをきっかけに、旧市街の古建築の保存と再生のため、長浜市と地元民間企業が共同で第3セクターの会社「黒壁」を立ち上げ、周囲の古建築を、次々と美術館、ガラスショップ、工房、ギャラリー、カフェ、レストランへと再生して、「黒壁の町並み」を作り上げたのだと言います。

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たくさんの観光客であふれていますよね。
今や湖北最大の観光スポットとして人気となっていて、町おこしの成功例として有名なところでもあります。

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長浜といえばもう一つ、この人とこの人ですね。

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銅像のタイトルは「出逢い」ですよ。
「三献茶」というエピソードですよ。

・・・・・思い出せない方は、中学校の歴史の教科書を見直してくださいね!


と、いうのは冗談で、これは若き日の豊臣秀吉と佐吉(石田三成)ですね。
鷹狩から帰ってきた秀吉を出迎えた小僧の三成が、最初の一杯目はゴクゴク飲めるぬるいお茶をなみなみと、2杯目はちょっと熱めのお茶を適量、3杯目は熱いお茶を少量差し出したことにより、いたく秀吉に気にいられ立身出世の階段を上った、という有名なお話しですね。


長浜の町を歩きながら、「長浜は秀吉と三成が出会った町で、実は云々・・・」と子供にこの話をしてたら、GOODタイミングでこの銅像が出てきたので、父さん面目躍如ですよ。
長浜に来たのは確かに2回目ですが、けっしてこの銅像があることを覚えててその話したわけじゃありませんよ!


まー、それはそれとして。
長浜といえば、この長浜城。

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秀吉が最初に築いた居城として有名です。
天守閣からは、琵琶湖がきれいに見えました。

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雨も上がって少し明るくなり始めていたので、琵琶湖周遊もいいなあ、と思いましたが、今日はこれからうちの娘熱望のメインイベントがあるので、先に進みます。



<2015年5月4日訪問/つづく>





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たびねすに新着記事掲載!「四日市あすなろう鉄道」

 2015-05-28
門家が教える旅先ガイド「たびねす」に新着記事掲載しました!



  入口⇒ 明日への希望を乗せて走れ!四日市あすなろう鉄道、誕生。


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ぜひ読んでみてください!



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ゆあさ行灯アート展 【和歌山・湯浅】

 2015-05-26
浅は、和歌山市から30キロほど南、紀伊水道に面したところにある古い町。
醤油醸造発祥の地といわれ、醤油と金山寺味噌の醸造のほか、熊野参詣道の伝馬所でもあったことで古くから有田地方の政治経済の中心地として栄えてきたそうです。
そのため古い町並みや歴史ある建物が数多く残っていて、国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されています。

僕は以前も一度、紀伊半島をぐるっと回った時に寄ったことがあったのですが、その湯浅で「行灯アート」というイベントがある、と聞いたので、五條から和歌山線で和歌山に出たついでに、急遽行ってみることにしました。



ゆあさ行灯アート展は、2006年に湯浅の町並みが和歌山県で初めて重要伝統的建造物群保存地区の指定を受けたのをきっかけに、伝統ある町に似合う行灯の夜景をつくり、町並みを散策してもらおうと始まったイベントだそうです。

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東西約400m、南北約280mという小さな区域ですが、保存地区の古い町並みがこんなふうに行灯で飾られます。

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ちなみに、昼間の湯浅の町並みはこんな感じです(2013年訪問時撮影)

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毎年、GWの期間中に開催されているので、それなりに人出も多いようです。
でも人であふれかえる、というほどではないのがちょうどいい感じです。

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飾られている行灯は基本的に一般から募集して作られたものだそうです。
あまりお金をかけていないわりには、なかなかいい感じのイベントに仕上がっています。

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醤油醸造発祥の地だけあって、街なかには今でも手作りっぽい醤油屋さんがたくさんあります。

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(2013年訪問時撮影の同じ建物)
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金山寺味噌屋さんも。

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途中、屋内の行灯ミュージアム、ギャラリーなどがありました。

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ひな人形と行灯の違いこそありますが、こんなふうに家々の中に飾られている展示物を見ると、なんだか真壁のひなまつりを思い出しました。

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路地裏にあるこの建物、これが湯浅町並み散策の中心地、甚風呂です。

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ここは幕末から昭和の終わりまで営業していた銭湯だそうです。今は資料館として改修されていて、湯浅のちょっとした観光スポットになっています。

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風呂場の中にも行灯アートがあります。

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そういえば以前湯浅に来たときにも甚風呂に寄ったのですが、案内人のおばちゃんに僕が東京から来たというと、
『まぁ、わざわざこんなところまで来るなんて珍しい。もう一生来ないだろうからたくさんサービスするよ(変なサーヴィスではない。頑張って説明するよーの意)』的なVIP待遇を受けたことを思い出しました。

甚風呂の近くの交流館あたりで待機してた大勢のボランティアガイドのおじいさん、おばあさんからも
『まー東京、そりゃたいへんだ、人生最後の湯浅だな。お茶飲め、もっと飲め!』
的な歓迎を受けた覚えがあります。

また来ちゃいましたケド、ハイ。

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甚風呂の2階から眺めた路地裏の灯り。

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「ゆあさ行灯アート展」。
手作り感満載でお金もあまりかかってなさそうだし、ぶらぶらとゆっくり回っても1時間はかからないくらいのささやかなイベントでしたが、なかなかよかったですよ。
少なくともあたたかさ、は感じました。

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古い町並み、といういい資源があるからなのはもちろんですが、ここは人もいいんですね、きっと。



<2015年5月3日訪問>





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たびねすに新着記事掲載 「絶景の四日市工場夜景3選」

 2015-05-22
門家が教える旅先ガイド「たびねす」に新着記事掲載しました!



  入口⇒ 絶景の工場夜景聖地へ、気軽に行ける四日市工場夜景スポット3選


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ぜひ読んでみてください!



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額田王列車とか、幻の絶景鉄道跡「五新鉄道」とか 【奈良・五條】

 2015-05-20
日市から奈良の五条へ向かいます。

電車に乗ろうと近鉄四日市駅に行くと、なんと「こにゅうどうくん」が。

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右側にちょろっと舌を出した小僧がいるのがわかりますか?
これがあの、権利関係に厳しい制約があったため前回紹介できなかった四日市のゆるきゃら、「こにゅうどうくん」です。
これなら駅の置物なので、ここで画像を利用しても四日市市政策推進課まで申請する必要も、版権使用料10,000円を払う必要もないでしょう。

さて、四日市から近鉄特急で大和八木まで行き、急行に乗り換えて近鉄の大和高田駅へ。そこからJRの高田駅まで歩いてJR和歌山線に乗り換えることになります。



続きは新サイトに移動しました。
ぜひお読みください。
     ↓

奈良・五條の町並みと幻の絶景鉄道「五新線」【奈良県・五條市】



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「あすなろう鉄道」に乗って【東海道テキトー完歩 四日市郊外編】

 2015-05-18
上靖の小説に「あすなろ物語」という作品があります。
明日は檜になろうと願いながら、永遠に檜にはなれない「あすなろ」の木の説話を通じて、何者かになろうと夢を見てもがく人々の運命を描いた小説です。

「あすは檜になろう、あすは檜になろうと一生懸命考えている木よ。でも、永久に檜にはなれないんだって! それであすなろうと言うのよ」

物語に登場する冴子という、美しくもどこか影を負っている少女が語る言葉が印象的で、僕はこれをたぶん中学生の時に読んだのですが、今でもこのフレーズは記憶に残っています。

そんなわけで、四日市に「あすなろう鉄道」という路線ができた、と聞いてぜひ乗ってみたかったのです。

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四日市あすなろう鉄道は、2015年3月までは近鉄の内部線と八王子線でした。
予定では、近鉄の経営合理化のため鉄道を廃止し、バス路線(BRT:バス高速輸送システム〉に転換する計画だったのですが、地元の強い要望を受けて、四日市市が施設・車両を保有する公有民営方式で存続する第三セクター鉄道として残ることになったのだそうです。

図1


「四日市あすなろう鉄道」という社名は、ひとつは未来への希望を表す意味、もうひとつはこの内部・八王子線が軌間762mmの特殊な線路で(要は、普通の線路よりかなり細いのです)「ナローゲージ」と呼ばれていることから命名されたそうです。

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いいですよね、あすなろう、って。

このあすなろう鉄道の路線が、四日市から先の旧東海道に沿って走っているので、東海道テキトー完歩の続きで内部線終点の内部(うつべ)駅付近まで旧東海道を歩いてから、帰りはあすなろう鉄道に乗って帰ってくることにしたのでした。



四日市の市街地を抜けてしばらく歩くと、あすなろう鉄道は旧東海道のすぐ脇を並走するようになります。

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どうですか、車体、細くないですか?

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あすなろう鉄道の語源にもなった「ナローゲージ」というのは、狭い規格という意味で、ここでは線路が狭い(狭軌)であることを意味しています。
線路が狭いので、必然的に車体の幅も狭くなるのです。言われてみれば普通の電車よりも面長ですよね。


小さくて幅もとらないので、家々の軒先をかすめるように走ることもできるのです。

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もうひとつのあすなろう鉄道の特徴は、このカラフルな車体の色。

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これはたまたま地味な組み合わせかもしれませんが、3両すべてが別々の色で運転されることも珍しくはないようです。


途中の日永駅周辺の旧東海道。

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天気がよかったせいもあると思いますが、このあたりにはなかなか風情ある町並みが残っています。

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旧道から現在の東海道に出たあたりにあるのが日永の追分。

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右に行くと旧東海道で大坂方面、左に行くと伊勢となります。

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終点の内部まで歩いても四日市の市内から5~6キロ、1時間強で着いてしまいます。

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四日市に向かう列車に乗ってみると確かにナローでコンパクト。

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向こう側の女子高生たちが膝を突き合わせるように座っているのがわかりますよね。

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のんびりと家々の間をすり抜けながら、四日市まで20分弱の道のりです。

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今回の東海道テキトー完歩は、いったんここで終了し、このあとは近鉄に乗って奈良方面に向かうことにします。



今回の結果:桑名宿~日永追分付近 19kmを制覇! 
実際の歩行距離は寄り道入れて42.3キロを11時間13分
東海道テキトー完歩まで:現在の合計 240㎞/512km

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『東海道テキトー完歩』とは・・・・・
とある本に触発され、旧東海道に沿って五十三次、約500㎞をテキトーに、しかし完歩しようという試み。

時間がある時にぶらっと出かけて、気の向くままに歩くシステム。歩く順番もランダム。よって何年かかるか不明。
名所旧跡を語るより、街道沿いの人々や風俗(変な意味ではない・・・と思う)、B級スポットなどを、ときどき妄想なんかも入れながら紹介する滑稽本(になったらいいな)。

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<2015年5月3日訪問>





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【三重・四日市工場夜景編】

 2015-05-14

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工場夜景萌えの聖地へ!歩いてめぐる四日市工場夜景【三重県】



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ギロチン工場とか萬古焼とか【東海道テキトー完歩 桑名-四日市2】

 2015-05-12

前編 茶摘み/柿ピー/未確認非飛行物体



ロチン工場、鬼頭商店。

旧東海道を歩き始めた時から、桑名を歩くときは必ず行こう、とずっと考えていた場所、それがここなのです。

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ここは桑名市郊外のバイパス沿いにある、超有名なスポット。
なんといってもGoogleでもYahooでも「ギロチン工場」と検索すると最初の1ページをほぼ独占するのが、この鬼頭商店なんですから。

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金属の解体工場で、昔は実際にギロチンを使ってクルマなどを解体していたようです。
なのでもちろんギロチンで人の首を刎ねているわけではありません、はい。
実際に近くまで行ってみると、たくさん従業員もいそうな、大きな工場でした。

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でもまあそんなふつーの工場が、なぜこれほど話題になるのかも、なんとなくわかるような気もします。

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おどろおどろしい「ギロチン」の文字に、旧字体の「工場」、そして「鬼頭」。
これ以上ない組み合わせの妙というか、字面のデザイン、見た目が絶妙なんでしょうね。



そんなこんなで寄り道ばっかりしていたら、ここまでで2時間、8キロほど費やしてしまいました。
相当余裕めな日程なので、たくさん寄り道できると思っていたのですが、意外に時間の進みが早いようです。
旧東海道に戻って先に進みます。


途中、三重交通の営業所にあった路線バス。広告枠が車体を飛び出てますね。
いろんなバスを見てますが、このパターン、初めてです。
目立つ分、媒体料金も相当高いのでしょうか、だとするとおそろしい商人魂です。
桑名のあった伊勢の国には、大阪商人、近江商人と並ぶ日本三大商人である伊勢商人がいて、かなり手堅いことで有名だったそうです。
このあたりにその影響があるのかもしれません。


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桑名のマンホール。

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七里の渡しはよくわかるのですが、もう1つ別のパターンがありました。

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その手は桑名の○○○ってやつですね。



員弁川を越えると桑名から朝日町に入り、旧東海道、近鉄、JRが並走するような形になります。

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この日は本当に雲ひとつない快晴で、日中は川に入って遊ぶおねーちゃんたちもいました。

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その下流に、コンビナートがそびえはじめて、いよいよ四日市が近づいてきました。

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四日市に入るとこんな名前の町が出てきます。

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そう、ここは焼き物で有名な一角なのです。

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ばんこ焼きですよ。
読み方間違えないでくださいね。


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ばんこ神社ですよ
読み方間違えないでくださいね。


萬古神社の前には焼き物会館もありました。

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ばんこまつりですよ
絶対に読み方間違えないでくださいね(しつこい・・・)

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萬古地区を過ぎてしばらく進むと、やがて四日市の市街地に入り、旧東海道も、こんなふうにアーケード街に変わります。

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アーケード街では、なぜか突然大入道がお出迎え。
なんでも四日市の諏訪神社のお祭では日本一大きなからくり人形である「大入道」がお目見えするとのことで、これはそのレプリカか。

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首を伸ばしてウェルカムです。

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四日市には「こにゅうどうくん」というゆるキャラがいるので、最初はこれがそうなのかと思いましたが、こにゅうどうくんはもっとかわいいのだそうです。

ここでぜひ紹介したいのですが、こにゅうどうくんのイラストを使う場合は、四日市市の政策推進課まで申請が必要で、手続きが1週間~10日程度かかるようですので割愛します。
また商品や商業広告等に使用する場合には、1回10,000円の使用料がかかるようです。

さすが伊勢商人、たくましい商人魂!


<つづく>


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『東海道テキトー完歩』とは・・・・・
とある本に触発され、旧東海道に沿って五十三次、約500㎞をテキトーに、しかし完歩しようという試み。

時間がある時にぶらっと出かけて、気の向くままに歩くシステム。歩く順番もランダム。よって何年かかるか不明。
名所旧跡を語るより、街道沿いの人々や風俗(変な意味ではない・・・と思う)、B級スポットなどを、ときどき妄想なんかも入れながら紹介する滑稽本(になったらいいな)。

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<2015年5月2日訪問>





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茶摘/柿ピー/未確認飛行物体【東海道テキトー完歩 桑名~四日市】

 2015-05-10
も近づく八十八夜
野にも山にも若葉が茂る
あれに見えるは 茶摘じゃないか
あかね襷に菅(すげ)の笠

八十八夜というのは立春から数えて88日目の日を指し、毎年5月2日頃がこの日にあたるのだそうです。
今回のゴールデンウィークの旅立ちは5月2日、まさにその八十八夜だったのでした。

僕の東海道テキトー完歩の旅ですが、昨年の夏から年末にかけて日本橋から静岡の藤枝宿までと名古屋周辺の一部区間を踏破していたので、次なる区間は順送りで行くと藤枝から先、ということになります。
この藤枝から先の区間は茶畑の広がる台地が続くので、昨年の大晦日を最後にしばらく途絶えていた東海道テキトー完歩の再開は、輝くような新茶の緑が美しい茶摘みの頃にしたい、と漠然と考えていました。


東京駅発、朝6時06分の新幹線で西へ。
車窓から見える快晴の富士山。

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車窓から見える新緑の茶畑

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車窓??
ダメじゃん・・・・・



今回のゴールデンウィークは、京都を中心とした関西地区に行くことにしていたので、静岡で途中下車して東海道茶畑区間を歩くか、それとももっと遠くへ進んだ先を歩こうか迷ったのですが、結局静岡では降りず、先に進むことにしました。
静岡までなら1泊2日でも来られるので、もっと遠くに行く時は、なるべく先の区間を歩いてしまいたいと思ったからです。

天気がよくて時間が取れれば藤枝から先の茶畑区間はゴールデンウィーク後の週末にでもあらためて行こうか、ということにして、今回は三重県の桑名からのスタートとなります。

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江戸時代の東海道では愛知県の宮宿から三重県の桑名宿までは「七里の渡し」と呼ばれる海上の渡し船が運行されていて、旅人はこの区間は船で移動したのでした。
現在、定期船の運航はないのですが、ごくまれにNPO法人などが「七里の渡し復活イベント」的な乗合船を出すこともあるので、この区間はぜひともいつか船に乗って移動したいと思っているのです。

そんなわけで桑名から先の区間を先に歩いておこう、ということで名古屋からJR関西本線に乗り換えて午前9時前に桑名駅に到着しました。
桑名駅からいったん七里の渡し船乗り場まで行き、そこから旧東海道区間がスタートとなります。

途中、桑名城の本丸跡と二の丸跡に造られた九華公園を通ります。

桑名城のお濠跡。

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むむっ、お濠の先に、未確認飛行物体が・・・(あとで謎は判明します)

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公園ではちょうどつつじ祭りの季節で、きれいに咲いていました。

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桑名城址のすぐ脇に、立派な建物。
むむっ、柿安?聞いたことあるぞ。
確かおつまみのメーカーか何かだったっけ?

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と思っていたら松阪牛の老舗専門店でした。
ここが本店で、松阪牛の精肉店、レストランなどを全国に展開しているようです。
どうやら柿ピーと混同したようです。たいへん失礼しました。。。


九華公園から揖斐川の土手沿いに出ると、先ほどの未確認非飛行物体が遠くに現れます。

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これは揖斐川の向こうを流れる長良川にかかる長良川河口堰(ながらがわかこうぜき)のゲートでした。

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なかなかシュールでクールな建造物なので、僕的にはかなりグッとくる眺めなのですが、これができるまでは長良川は本州で唯一堰のない清流大河だったとのことで、現在でもなおその是非が議論されているようです。

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土手沿いを歩くと、やがて七里の渡しの桑名側渡船場跡に到着します。

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昔々の旅人は、ここから船で7里の道を経て尾張の宮宿まで向かったのです。
むむっ、堤防の向こうにまたまた別の未確認飛行物体があるぞ。

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なんと富士山が飛行しておる。
あるいは富士山色に塗られたプリンかもしれない。

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これは対岸にある長島スパーランドというテーマパークにある「アイランド富士」という乗り物のようで、地上45mの高さまで上がって360度回転する展望台になるとのことでした。
最近人気の「なばなの里」(ばなな、ではありません)の花畑やら冬のイルミネーションやらを上空から見られるため大変人気なのだそうです。確かに、なばなの里のイルミネーションはすごそうなので、冬の夜はいいかもしれません。

しかしなぜ富士山なのかはあまりよくわかりません。
もしかすると同じテーマパークのライバル、富士急ハイランドを意識しているのかもしれません。違うか。。。



七里の渡しから久しぶりの旧東海道テキトー完歩を再開、今日のゴール四日市に向けてスタートしました。

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が、開始早々寄り道をして、ぜひ見ておきたいところがあったのでした。



それがここなのです。

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<2015年5月2日訪問 つづく>


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『東海道テキトー完歩』とは・・・・・
とある本に触発され、旧東海道に沿って五十三次、約500㎞をテキトーに、しかし完歩しようという試み。

時間がある時にぶらっと出かけて、気の向くままに歩くシステム。歩く順番もランダム。よって何年かかるか不明。
名所旧跡を語るより、街道沿いの人々や風俗(変な意味ではない・・・と思う)、B級スポットなどを、ときどき妄想なんかも入れながら紹介する滑稽本(になったらいいな)。

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坂の上の団子×空飛ぶ団子=平泉&厳美渓【2014東北桜紀行—4】

 2015-05-07
終日は鴬宿温泉から平泉へ。

駅前のレンタサイクルで自転車を借りて、まずは毛越寺へ。

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中尊寺には来たことあるのですが、毛越寺は初めてでした。
恥ずかしながら、世界遺産に登録されるまでは、その名前さえ知りませんでした。

毛越寺といえば、この極楽浄土を妄想した庭園。

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曇っていて、逆光でもあり、残念ながら極楽浄土には見えませんでした。。。

でも庭園の新緑はきれいでしたよ。

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続いて中尊寺へ。
うちの娘が、学校の先生から以前中尊寺に関する話を聞いていたようで、
「長い坂を上った後に、団子を食べる」
「奥の紐を引っ張ると、ずんだ餅が下りてくる」
といった謎めいたお題を、当地でぜひ体験したい、と熱望していたので、なんだ全部食べ物かよ、と思いつつも、かなえてあげることにしました。

まずは坂の上の団子。

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これは月見坂を上ったところにある弁慶餅だと分かったので、1つ目のミッションはあっさり達成。

しかし2つ目のお題が、難問(みなさん、わかりますか?)

「ひもを引くと餅が下りてくる・・・?」
僕には厳美渓の空飛ぶ団子くらいしか思いつかなかったので、まあ先生の勘違いか、うちの娘の聞き間違いで、きっとそのことだろう、と勝手に結論付けて、ここでの探索はあきらめるように娘を説得。

「残念ながら平泉ではなく、ここからちょっと離れた厳美渓という場所になりそうだ」
「食べられるのはすんだ餅ではなく、団子かもしれない」

謎の解明に向けて、気合十分の彼女に、できるだけショックを与えないように、この2点をとてもオブラートに包んで説明すると、餅でなくても団子が食べられるのなら一向にかまわない、とあっさり認めたので、なんだやっぱり食べ物かよ、と思いつつ、ホッと安堵し、行程を先に進めることにしたのでした。

中尊寺金色堂。

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少しあとで気づいたのですが、この日の全く同じ時間に、同じ角度から撮影された写真を、僕の会社の同僚がFacebookにアップしてました。

ときどきこういったニアミス、ありますよねー
まあ今回は、家族と一緒だったので、やましいことは全くないんですが。



ランチは平泉でわんこそば。

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ここはテレビでよく見るわんこそばのように、次から次へとお代わりが入れられてゆくのではなく、あらかじめ12の倍数でお椀を注文し、自分で食べる、という方式。
ちょっと前に、僕の友達(♀)がここでわんこそばにチャレンジしたというので、24杯くらい食べましたか?と聞いたら、12だよ、と怒られました。(本当は120くらい食べたか?って聞こうと思ってたんですが・・・)

結果は、家族で60杯。

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清く、貧しく、つつましいですね。



そしていよいよ厳美渓へ。

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学校の先生の、素晴らしき雑談のおかげで、我々は一ノ関から路線バスで30分もかけて、わざわざ団子を食べるためだけにここにやってきたのでした。

しかし、なんとそこには団子を待つ人々の長蛇の列が。

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しかもこの先のミッション遂行の困難さを暗示するような、冷たい小雨が降ってきました。

峡谷の対岸にだんご屋が見えます。

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よく見ると、店の中でなにやらおやじさんが動いています。

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しばらくすると、峡谷にかけられたロープを伝って、桶がするすると降りてきます。

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桶の中には、こんなものが入っています。

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3本400円。味はなかなかですが、小雨の中、ミッション遂行のために約40分頑張って並びました。

桶の中にお金を入れて、木槌で板をたたいて合図すると、おやじさんが『紐を引いて』谷間に渡したロープで桶を引っ張り上げる。
やがて団子とお茶が入れられた桶が『上から降りてくる』。
謎の答えは、やっぱりこれのような気がしますが、真相は今もわかりません。

実はこの空飛ぶ団子屋(正確にはかっこう団子というそうです。滑降の意味でしょうか?)、ご覧のように地上からでも普通にアクセスできるのです。

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それでも多くの人が店で買わずに、わざわざ小雨の中、並んで待っているのは、おやじさんが単なる団子屋ではなくて、見事なエンターテインメントの演出家だからなんでしょうね。

勉強になりました。見習いたいと思います。


<2014年5月5日訪問 終わり>



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