1982北海道‐3 函館~網走 1日縦断【函館‐札幌‐旭川‐網走】
2015-06-28
前編 1日目 日本海を1日で縦断2日目:函館2351→(車中泊)→札幌651/902→旭川1147/1151→網走1927/2223→浜小清水2250(駅泊)
朝、気づいてみたら札幌駅に着いていました。
夜中に目を覚ましたら、峠越えの真っ最中で、そのあとに目を覚ましたら灰色の海岸沿いだった、とメモにあるので、途中、ニセコあたりの峠越えや小樽銭函あたりの海岸区間で一度は目を開けたのでしょうが、疲れていたのでしょう、そのまま起きることなく、終点の札幌まで眠り続けていたようです。
函館線夜行鈍行の時刻表

当時の札幌駅。

そういえば昔の札幌駅は青かったんですよね。
このあと僕が札幌に住むことになって、やってきた時はまだこの駅舎でした。
札幌で大学生として過ごしていた5年の間に少しずつ工事が進んで、大学を卒業する頃にはちょうど新しい駅舎が完成して、駅ビルも開業し、高架のホームになっていたんだと思います。
ちなみに今の札幌駅(2014年10月撮影)
大丸やJRタワーができてからはもう当時の面影もありませんね。

さて、札幌滞在予定時間はなんと2時間!無茶やりますねー。
そんなわけで市心の主要観光地くらいしかまわっていないようです。
旧道庁。
これはさすがに今もほとんど変わっていないですね。
この日は残念ながら雨だったようです。

時計台。
最近は日本3大がっかりスポットのひとつとしても有名だそうですが、僕は全然がっかりしませんでしたよ。
見えませんか、この白い時計台の後ろに広がる明治の札幌の雄大な景色が。
あっ、クラーク博士がいた。右手を中空に向けて指さしながら何か言ってるぞ。
「Boys, be ambitious!」
がっかりするのは、あなたに妄想力がないからですよ(笑)

大通公園
晴れていればもっと人出も多くて、とうきび(とうもろこし)の屋台なんかも出ていたのでしょうが、残念ながら閑散としています。

このほか北大にも行ってみたかったようですが、どこにあるのかわからず行けなかった、というメモがありました。
駅の裏だよ裏、あんな馬鹿でかい敷地がなぜ見つからなかったんだか理解できません。
まあその数年後、いやでも通うことになりましたが(笑)
札幌駅スタンプ。

さて、札幌からは旭川行の各駅停車に乗り、旭川ですぐに網走行きの列車に乗り換えとなります。
31時間かけて札幌に到着し、わずか2時間の観光ののち、再び10時間半の移動です。
若いですね。頑張りますね。
旭川から網走までの時刻表。11時51分発網走行きの列車に乗っています。

これもディーゼル機関車に引かれた古い客車列車でした。
出入口のドアなんかは開放したまま走っていたので、走っている列車から身を乗り出すことも飛び降りることも可能でした。まあその気になればですが。

上川を過ぎると石狩と北見の国境、石北峠越えとなります。
今はもうない「上越(かみこし)駅」。北海道の国鉄でもっとも標高の高い駅でした。

でもよく見ると、この駅は時刻表には載ってないですね。
きっとここは正式な「駅」ではなく、当時の北海道にたくさんあった「仮乗降場」という扱いの停車場だったのでしょう。
「仮乗降場」というのは、国鉄が正式に認めた駅ではなく、各地の鉄道管理局が、利用者の利便性を高めるために、仮に設置した簡単な乗降場のことで、全国に百数十の仮乗降場があったようですが、そのほとんどが北海道にあったそうです。

駅間が長いため、ここで列車行き違いの交換があったのでしょう。ディーゼル急行の上り大雪号が横を通過していきました。
この駅は石北峠の国境近くで、人家は一軒もないため、今は信号所となっていて、旅客の乗降は扱っていませんが、こうした列車交換の場所としては今でも使われているようです。
昔は上川から上白滝までの石北峠越えの前後に、上越だけでなく、天幕、中越、奥白滝という駅がありましたが、今はすべて廃止されています。そのためこの区間は34キロの間、ひとつも駅がない、という状態になっています。
まあ、山手線一周の中に東京駅しかない、と想像してもらえればわかりやすいですね。
しかも、この区間を走る各駅停車は1日に1往復しかないので、残った上白滝駅も、1日に上下1本づつしか列車が止まらないというすごい状態になっています。
石北峠を越えると、やがて遠軽。
駅のホームからの遠軽のシンボル、瞰望岩が見えます。


また石北本線の列車はすべてこの遠軽で進行方向が変わるスイッチバック駅だったため、鉄道の要所としても栄えたといいます。当時はこんなに立派な転車台があったんですね。今も残っていれば天然記念物モノですよね。

遠軽で52分(!)もの長時間停車をしたのち、北見、美幌といった石北本線の主要駅を通って網走到着は19:27。

網走で駅員さんに近くの銭湯の場所を聞いたら、近くに銭湯はないけれど・・・と言って日帰り入浴ができる旅館を教えてもらった記憶があります。
毎日列車、もしくは駅泊ですから、当然どこかで風呂には入らないといけないので、夕方、銭湯のありそうな町で時間の確保は必須だったのです。
ここで銭湯に入れないと、いくら若くて穢れなく、天使のような僕でもさすがに衛生的にまずかったので、大変助かりました。
駅前から網走川の橋を渡って・・・というところまでは覚えていますが、そこから先はさすがにもうわかりません。
去年網走に行ったときにちょっと時間があったので、懐かしくなってちょっと探してみましたが、まったくわかりませんでした。
無事、風呂に入り、網走発の釧網本線最終列車で釧路方面へ。
網走の隣りの鱒浦という無人駅で泊まろうと思っていたようですが、車掌から「泊まるんだったら浜小清水のほうがいい」とアドバイスを受けたようで、夜間は駅員がいない浜小清水駅の広々とした駅舎で泊まったようです。
当時は、車掌さんや駅員さんをはじめとする鉄道マンもビンボー学生旅行者にやさしかったんですね。
それともそれは僕がまだ若くて天使のように穢れなかったからなんでしょうか・・・(しつこいですね、これで終わりにします)
<つづく>
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1982北海道‐2 日本海を1日で縦断【高崎‐青森‐函館】
2015-06-26
1日目 高崎046(車中泊)→長岡445/514→新津6:14/6:36→村上811/823(急行)→酒田1018/1059→青森1940/1950(青函連絡船)→函館2340/2351→(車中泊)上越線の長岡行き夜行普通列車に高崎駅から乗り込みます。
この列車は上野発なので、真夜中に途中駅から乗り込む形になります。当然乗客はすでに大半が眠っていて、たとえボックスシートに空席があっても、そこに横たわったり、足を伸ばしたりで、ほとんどの座席は占領されている状態で高崎駅に到着します。
そんな列車に途中から乗ろうとするなんて、やっぱり若さですね。
メモ帳には特に座れなかった云々の記載がないので、たまたま高崎で下車した乗客がいて、うまく座れたのでしょうか?
この列車に乗っている時間は4時間程度なので、おそらくまともに眠れないまま長岡に着いて、新潟行きの列車に乗り換えたのだと思います。
乗り換えの新津駅の写真が残っています。
上越新幹線開業、という文字があります。そういえば上越新幹線は東北新幹線とともにこの年の秋に開業したんですね。

新津発6:36の普通列車で村上へ。
メモを読むと、赤くて比較的新しい客車列車だったようです。
村上からは酒田までの区間、この旅で唯一の急行列車「羽越1号」に乗車しています。
もちろん青春18きっぷでは特急・急行には乗れないのですが、急行料金のほかに普通運賃を払ってでも、この区間を急行に乗ったのは理由がありました。


下の時刻表をご覧いただくとわかるのですが、急行「羽越1号」に乗ると、その前を走っていた青森行きの普通列車に酒田で追いついて乗り換えることができ、その結果、青森19:50発の青函連絡船にギリギリ間に合うのです。
この青函連絡船に乗ると、函館から札幌行の夜行列車にこれまたギリギリ間に合い、2日目の朝には札幌に到着できるのです。

逆に言うと、この急行に乗らないと、青函連絡船の中で夜を明かして札幌に着くのが翌日の15:51、結局9時間も遅くなってしまう、ということで、ビンボー学生ながら苦渋の決断でこの選択をしたのだと考えられます。。。
この急行「羽越1号」で乗った区間は、日本海側を走る羽越本線のハイライト。
笹川流れという奇岩の続く海岸線がしばらく続きます。


酒田で前を走っていた新津発青森行きに追いつき、乗り換えます。
しかし、この列車、すごいですね。新津を朝5:38に出て、青森到着は19:40、都合14時間の超長距離鈍行列車です。車両も銀河鉄道999みたいな茶色くてボロボロの客車。でも昔はこんな列車もたくさんあったんですよね。
途中、秋田で22分停車、東能代22分停車、弘前16分停車という感じで、ところどころで休みながらのんびりと進む長老、という感じの列車でした。

奥羽本線の大久保駅。
なんで大久保駅か、っていうと「大久保先生」という僕たちの間で人気の名物教師がいたので、その先生に敬意を表してちょっと長い停車時間を利用して記念撮影したんだと思います。
ここには載せませんが、駅名標の前で満面の笑みで記念撮影している写真が残っていました。
アホですね。

青森到着は19:40
青函連絡船は19:50ですから、乗り換え時間が10分しかありません。
青森駅が近づくと、車掌から青函連絡船の乗船名簿が配られ、そこに住所・名前を記入して乗船時に提出するよう言われます。
やがて連絡船に乗る乗客が、ぞろぞろと車内を歩いて列車の一番前に移動をし始めます。
青函連絡船の青森桟橋へは、長いホームの一番北(進行方向先頭側)からの乗り換えになるからです。
♪ 北へ向かう人の群れは 誰も無口で 海鳴りだけを聞いている ♪
津軽海峡冬景色の歌詞じゃないけど、連絡船時代の青森駅(北海道側は函館駅)でよく見られた懐かしい光景です。
まあとにかく初めての青函連絡船「摩周丸」に乗り込んで、僕たちはとうとう津軽海峡を渡ったのでした。
天使のように無垢で無知で穢れのなかった僕たちは、その船内の豪華さに驚嘆した、とのメモが残っています。
「売店、シャワー、電話、食堂、サ店、なんとテレビゲームまであり、娯楽室もある!その豪華さにびっくりした (原文ママ)」
青いですね。
サ店って死語だよ、サ店って。

函館着23:40
今度は函館発23:51発の夜行鈍行札幌行に乗り換えです。
11分という乗り換え時間の短さはまあ何とかなるとして、夜行列車に発車直前に飛び乗る、ということは座席の確保は運次第、ということなのですが、そこもあまり深く考えていなかったんでしょうね。
30分も1時間も前から並んで待って確実に座席を確保するよりは、とにかく効率よくさっさと移動する、というほうが優先されていたのでしょう。
案の定、乗り込んでみると座席はほぼふさがっています。
仕方なく洗面所のところに立っていると、親切なOLふうのおねーさん4人が、もう降りるから座っていいよ、と4人掛けのボックスを譲ってくれました。
「それとも私たちと一緒に、大沼公園のロッジに泊まる?うふっ」
というのはいつの間にか僕が頭の中で作り上げた妄想で、メモを見るとホントは親切な老人4人に席を譲ってもらったようです。
昔の人は、こんなビンボー若者旅行者にみんな優しかったのでしょうか。
それとも僕が天使のように穢れなく美しかったからなのでしょうか?
列車は明かりひとつない、真っ暗な闇の中を、札幌に向けて走り続けます。
<つづく>
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青春18のびのびきっぷの旅 1982‐北海道 【出発編】
2015-06-23
GWのたった5日間の関西紀行を、目一杯引っ張って1か月半のシリーズに仕上ましたが、とうとうそれも力尽き、今日から新たなシリーズとなります。近頃あまり遠出しておらず、ネタも切れ気味。過去のものを掘り出してこないといけないのですが、季節的には夏のネタですね。
なかなか夏のネタ、ないなあ、と思っていたらありました。
実家から持ち帰ってきた昔のガラクタ箱の中に、昔の旅アルバムがあったことは先日の「青春18のびのびきっぷシリーズ」で書きましたが、その第2弾として、夏の北海道編のアルバムが残っていたのでした。
これはまだ、僕が天使のように穢れなく真っ白で、品行方正だった、高校生の頃の夏のお話。
僕たちは、その年の春に新発売された、国鉄全線が乗り放題となる夢のようなきっぷ「青春18 のびのびきっぷ」を使って北陸・飛騨・甲信越を初めて友達同士で回ったのでした。
そしてこの夏休みにその第2弾が発売されることになり、今度はそれを2冊(計10日間分)使って、北海道を一周しよう、という話になったのでした。
春に続き、今回も友達4人(オール男子)での旅。
メンバーがオール男子なのは、僕たちが当時男子高に通っていて、周りに女子の友達がいなかったから。
まあ、その気になれば声をかける女子だっていなくはないことはないような気がしないでもなくって、結局いるのかいないのかよくわからなかったんですが、まあいずれにせよ夜汽車に泊まったり、無人駅で寝袋で過ごすのに、この年頃の女子は誘えないですからね。昼も夜も、ほぼ24時間同一行動なので、間違いがあったら困るし。
・・・いや、困らないか。
話がちょっと脱線しました。。。
さて、これが実際に使った切符。

青春18「のびのび」きっぷ、という名称はこれが最後でした。
次の発売からは「青春18きっぷ」という名称になり、今でもその名前が続いていますが、それまでの2回は「のびのび」が入っていたのです。そう考えるとこれも貴重なきっぷですねー。
日付を見ると昭和57年(1982年)の8月22日から有効になっています。しかしメモや残っている資料を見ると、この旅は8月23日からはじまったことになっていて、この1日(22日)の空白が謎なんですが、そこに何があったのか、もう思い出せないので23日からスタートした、ということで進めます(笑)
スタートは、前回の春休みと同じ、上越線の長岡行夜行。
高崎駅を日付が変わったばかりの午前0時46分に出発するので、青春18きっぷの1日目をフルに使えるのです。
途中記録が残っている部分までの日程をざっくりと書いてみるとこんな感じです(1982年3月号の時刻表を参考)。
①高崎046(車中泊)→長岡445/514→新津6:14/6:36→村上811/823(急行)→
→酒田1018/1059→青森1940/1950(青函連絡船)→函館2340/2351→(車中泊)
②→札幌651/902→旭川1147/1151→網走1927/2223→浜小清水2250(駅泊)
③浜小清水722→釧路1137/1220→帯広1619/1839→幸福1910/2003→帯広2031/2251→新得2349(駅泊)
④新得1057→富良野1244/1542→旭川1717/1730→名寄2002/2152→音威子府2258(駅泊)
⑤音威子府416→稚内752/932→名寄1417/1421→朱鞠内1528/1532→深川1748/1820→札幌2058/2133→(車中泊)
⑥→長万部140/252→倶知安437/744→壮瞥956/1000(バス)→洞爺湖1020→(ここから先メモなく不明)→函館015→(船中泊)
⑦→青森440→(ここから先メモなく詳細不明)→遠野→仙台(駅泊/仙石線のホームで泊まった覚えあり)
⑧仙台→松島海岸→高崎(詳細不明)

(テキトーに行程をなぞると、こんな感じ)
まあこうしてみると突っ込みどころ満載ですね。
たとえば夜。車中泊・船中泊・駅泊・・・8泊中、1泊もベッドで寝てないですね。
たとえば観光の少なさ。これ見ると、ほとんど移動ですやん。
たとえば今はない鉄道路線の多さ。広尾線、天北線、深名線、胆振線。今はなき国鉄の名路線に、こうして乗ってたんですね。
次回からそんな感じで、わずかに残った写真やきっぷ、そして当時収集していたのか、大量に残っている駅スタンプ(笑)を中心に、30年以上前の古き良き北海道を紹介してみたいと思います。
<つづく>
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父の日のおとしもの 【岡山県・津山市】
2015-06-21
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R-15の源氏物語ミュージアムとか伊右衛門に入門とか【京都宇治】
2015-06-18
伏見の稲荷山を下山したあと、今回のGW旅の最後に向かったのは、宇治。京都に来たからには抹茶が飲みたい、と娘が言い出したので、伏見からそのまま南下して、宇治茶の本場に行ってみることにしたのでした。
考えてみると、僕は宇治には高校の修学旅行で一度来ただけで(たぶん。平等院に来たと思いますが、確信はありません。。。)、個人的にこうやって駅に降り立って町を歩くのは今回が初めてでした。

宇治といえば、①宇治橋

伊勢神宮にも五十鈴川にかかる宇治橋があって、あっちのほうが有名な気がしますが、宇治の宇治橋は日本三古橋のひとつだそうです。
宇治橋から東側の眺望。

宇治川と新緑と、遠くに見える橋の赤い欄干がきれいですね。
宇治といえば、②紫式部

紫式部といえば源氏物語。
源氏物語といえば京の宮中で男と女があーなっちゃったり、こーなっちゃたりする平安王朝貴族ど真ん中のお話しなのですが、全54帖のうちの最後の10帖はこの宇治が舞台になっているのです。
おー、宇治10帖か、懐かしいなー。
文学部国文学科卒なので、家族の手前、一応そんなことを言ってみたりします。まったく無反応でしたが。
そんなわけで、宇治橋の先にある源氏物語ミュージアムに行ってみます。
ここは文字通り、世界で唯一の源氏物語に関する博物館。1998年に開館して「源氏物語」に関する資料の展示やシアターでの映像ゾーンなどがあります。

(館内写真NGっぽかったので、イメージですが)
入ってみると、夕霧とか紫の上とか葵の上とか、光源氏と懇ろな関係にあった女性たちの名前が思い出されてなんとも懐かしい。
なんだ俺、それなりに勉強してたじゃん。女の人の名前しか覚えてないけど。。。
(文学部時代、源氏物語のゼミを1年間受けてました)
見ているうちに娘も「源氏物語」に興味を持ったらしく、
「ねぇねぇ、源氏物語って簡単に言うとどんな話?」と質問してくるのですが、これがまた年頃の娘には答えにくい。
光源氏っつーイケメンのヤリ○○が、目につく好みの女を片っ端から手籠めにしていく話なんだよーとは、いと答えにくし。
しかも館内のシアターでみたオリジナルの映像の中には、男の女の過ちを想起させるシーンとかがバンバンあったりして、おーいこれR-15くらいにしたほーがいいんじゃねーの?という感じです。
年頃のお子様と行かれるお父様、お母様、そのあたりを覚悟の上、お越しください(笑)
宇治といえば、③平等院
ですがGWなので、ここもやはり人・人・人。

鳳凰堂内部の拝観も中に入るまでにずいぶん時間がかかりそうだったので、残念ながら今回は、パス。
極楽浄土の世界に到達するまでには、まだまだ修行が足りないっす。

宇治といえば、④福寿園
・・・まあ、宇治にはお茶の名店がたくさんあるので、福寿園じゃなくってもよかったんですけど、なんとな僕の高校時代のヘアスタイルリーダーのモックン、もとい、伊右衛門に敬意を表してここにしてみました(というより福寿園以外よく知らなかったので)。

何軒か店舗があるようですが、宇治川のほとりにある店舗は平等院から出て川沿いに進むとすぐ。
風光明美な場所に建ってます。

ここでは自分でお茶をたてて飲めるセットもある、ということだったのでチャレンジ。

ティーセレモニーセット、1000円税別でした。

まあ、それなりに、こんな色に仕上がりました。

そのほかにも町をブラブラしながら抹茶ソフトを食べたり、なかなか飽きない町でしたよ、宇治。

<2015年5月6日訪問>
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御髪神社【京都・嵐山】
2015-06-09
法輪寺での十三詣りも終わり、今回の京都での一番の目的を達成したので、さてあとはどこへ行こうか、という話に。GWなので嵐山はどこに行っても人、人、人。
なので、まあテキトーにブラブラ散歩することにしました。
まずは渡月橋から桂川に沿って上流方向へ少し歩きます。

嵐山吉兆の先の角を右に曲がると出てくるのが、小倉百人一首殿堂「時雨殿」。
藤原定家が百人一首を編纂したのがこの嵐山のすぐ近くにある小倉山、ということで、百人一首の多様な世界を体感できるミュージアムがここに建っています。
ここは、任天堂のDSを使ってかるたを探したり、5人の歌人と対戦出来る体験型テーマパークだ、と聞いていたので、以前から行ってみたかったのですが、なななんと、2011年に一度休館し、リニューアルした際に展示の内容が変わってしまったらしく、今はふつーの真面目なミュージアムになっていました。
くそー、清少納言とかるた対決したかったぜ、残念!

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「御髪神社」は日本で唯一、増毛祈願のパワースポット【京都府】
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十三詣り/二十三詣り 【京都・嵐山】
2015-06-07
十三詣り。
それは京都らしくとても風雅で、少し寂しい通過儀礼です。

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十三詣り/二十三詣り 【京都・嵐山】
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【京都・法輪寺十三まいり】
2015-06-05
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