四国のよい旅、よくない遊び旅‐3【宇和町日本一長い廊下編】
2015-07-31
前編 内子の屋根付き橋
内子駅に戻って、さらに西へ向かいます。
内子駅でJR四国の人気の観光列車「伊予灘ものがたり」のポスターを目にしました。

これは九州の肥薩おれんじ鉄道のレストラン列車「おれんじ食堂」を模したもので、最近はやりですね。
この列車は松山から瀬戸内海沿いに走っていて、今回僕が通った山まわりの内子コースとは違うルートを通ります。
ホームと海が隣り合っていることで有名な下灘駅の写真がよく使われていますね。このポスターの写真もきっと下灘駅でしょう。
残念ながら基本は週末限定の運行なので、今回は乗れなかったのですが、まあまた今度いつか機会があったらトライしたいと思います。
ま、レストラン列車にひとりでは乗れないので、松山松子という新しい友達ができたら、の話ですが(笑)
内子から宇和島行きの特急に乗って伊予大洲を通ります。
車窓から見える大洲城がいいですね。

昔、なぜか元旦に大洲に来て、雪がちらつく中を歩いた覚えがあります。瀬戸内とはいえ、四国山地が背後に迫っているので、冬にはそんな天気になることもあるんですね。
さて、内子のあとは卯之町という駅で列車を降ります。
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宇和米博物館(旧宇和町小学校)の日本一長い廊下【愛媛県】
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四国のよい旅、よくない遊び旅‐2 【内子/屋根付き橋】
2015-07-28
前編 その1 台風直撃 松山/内子編
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内子・河内の屋根付き橋「田丸橋」【愛媛県・内子町】
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四国のよい旅、よくない遊び旅‐1【台風直撃/松山-内子編】
2015-07-26
海の日の3連休前の木曜日、急遽、所用があって四国松山へ行くことになりました。せっかく3連休が後ろに控えていたので、誰かのお言葉に甘えたわけではありませんが、自分で勝手に金曜日を1日休みにして、梅雨明け近い盛夏の4連休を四国からスタートすることにしたのでした。
ところが、なんと台風11号。

事前予報では、どうやら四国直撃のようでした。
木曜日の松山での所用に影響がないように、さらに金曜以降の僕の旅には、もっと影響がないように祈ったことが功を奏し、なんと台風は木曜日の夜中がピークだったようで、ほとんど影響はありませんでした。

これがピーク時の実際の天気図。
見事に僕のいるところからは雨雲が消えています。
まあ普段の行いがいい、晴れ男の僕ですから、こうなることはずっと前からわかっていたんですけどね!
松山市民の皆さんは、僕に感謝してもしきれないですね。
ちなみに。台風前の松山城。


風雲急ですね。
まあ、デジカメマジックがかなり入ってますが(笑)
さて、翌朝の松山。
台風のピークは過ぎたとはいえ、雨は降っています。

この日から休みなので、4日間、ぶらぶらと四国をまわりながら帰るつもりではあったのですが、急な用事で出かけてきたため、旅行の方まではあまり細かい日程を決めてなかったので、とりあえず雨の降っていなさそうなところに向かうことにしました。
ところが、朝からJR四国は全線で運転を見合わせているというニュース。
高知や徳島、愛媛でも東予の方はかなり激しい雨が降ったようで、安全の確認に時間がかかっている様子です。
そんなわけで、動いている交通機関を使ってとりあえず行けるところまで行ってみよう、ということで路面電車で松山市駅まで出て、伊予鉄道を使って伊予市まで行ってみることにしました。
伊予鉄市内電車(路面電車)の松山市駅。いよてつ高島屋に面しています。
むかしは「いよてつそごう」だったような気がしますが。

これが伊予鉄郊外電車の松山市駅。
ここから3路線が松山郊外へ延びています。

実は僕は伊予鉄の郊外電車に乗るのは初めてでした。
伊予鉄の郊外電車が伊予市まで行くことは知っていたのですが、駅に行って、伊予市までのきっぷを買おうと思ったら、どこにもそんな駅名はなく一瞬迷ったのですが、調べると、この電車の行先に書いてある、郡中港という駅が、伊予市のことだったのでした。
そんなわけで、今回はこの郡中線の電車に乗ります。

松山市から郡中港までは11,2キロ程度の距離ですので、松山の市心から郊外にかけて数多くの小さな駅にチョコチョコと停車しているうちにとくにハイライト的な何かがあるわけでもないまま終点となっています。

終点の郡中港駅。

そしてそのすぐ前がJRの伊予市駅。

もともと伊予市は、郡中町という名前だったため、古くあらある伊予鉄道の駅は郡中のままだったのでしょう。もちろん両方とも現在の伊予市にあります。
JRの伊予市に行ってみると、宇和島方面の特急列車は予定通り走り始めている、ということで、それに乗って内子に向かいます。

内子は山間の小さな町ですが、木蝋(もくろう)や生糸などによって財をなした古い立派な商家が建ち並ぶ町並みがあり、近年は観光地としても有名です。僕もずっと前に一度来て、町並みを歩いたことがあったのですが、正直、どんなところかあまり覚えていませんでした。
今回は、その古い町並みをもう一度歩いてみたいのと、もうひとつ、僕の「行きたい場所リスト」に書かれている「内子の屋根つき橋」というところに行ってみたかったのです。
内子駅は松山と宇和島方面を結ぶ新線が開通した際に作り変えたられたので、高架の比較的新しい駅舎となっています。

駅を出て町の中心部のほうに歩いていくと、狭い道の両側に古い商店街が出てきました。

<つづく>
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1982北海道‐8 岐阜のツッパリ君とか【札幌‐倶知安‐洞爺湖‐函館】
2015-07-11
前編 深名線とかウロコダンゴとか6日目:札幌→(車中泊)→長万部140/252→倶知安437/744→壮瞥956/1000(バス)→1020洞爺湖→
(ここから先メモなく不明)→函館015→(船中泊)
7日目:→青森440→(ここから先メモなく詳細不明)→遠野→仙台(駅泊/仙石線のホームで泊)
8日目:仙台→松島海岸→高崎(詳細不明)
札幌で函館本線の函館行鈍行夜行列車に乗り込んで、この日も懲りずに夜中の長万部で上りから下りに乗り換える、という荒業。
当然長万部から乗ってもまっとうな空席はなく、まあ2時間くらいだからデッキにでも立っていよう、と思っていたら岐阜から来た、という同じ年のツッパリ君(原文通り)が交代で座っていいぜ、と声をかけてくれ、倶知安で降りるまでずっと話していた、とメモに書いてあります。
ツッパリ君、どんな姿かたちだったかもう覚えていませんが、当時のことですからおそらく横浜銀蠅並みのリーゼントをバシッとキメテて、派手なアロハでも着ていたのでしょうか。
でもこれも旅ですね。
天使のように穢れなく美しい僕と(久しぶり!)横浜銀蠅クラスのツッパリ君がこうして夜汽車の中で友情を育むなんて、旅先じゃなきゃ考えられないですよ!
あっ、そういえば僕も夏休みだということでシブガキ隊並みのパーマとかかけてましたが(笑)
倶知安に早朝4:37に到着、今はなき胆振(いぶり)線の列車を待ちます。
8月の早朝の倶知安なんて、さぞかし羊蹄山がきれいだったんだろう、と想像しますが、残念ながらこの日はあまり天気が良くなかったようで、メモにはその言及はありませんでした。

胆振線にもこの1度しか乗ったことないまま廃止になってしまいましたが、喜茂別とか京極とか、なんだか懐かしい名前です。
大学時代に札幌に住むようになってから、バイクで中山峠というところを越えてニセコだのルスツだのに向かう時に、このあたりはよく通った場所なのでした。

終点伊達紋別の2つ手前の壮瞥で胆振線を降りて、そこからバスで洞爺湖に向かいました。
この旅行で訪れた数少ない観光スポットが、これぞ北海道!といえるような場所、たとえば湖であれば摩周湖とか屈斜路湖、阿寒湖とか支笏湖のような場所ではなく、なぜ(一番俗世間的な)洞爺湖だったのか。
それはバス代が、安かったのです。
ちなみに阿寒湖だと、釧路からのバス代が片道1650円、しかしこの壮瞥から洞爺湖までは片道230円。
ビンボー学生にとって、その差は歴然です。
今から考えてみれば、バス代で行くところを選ぶなんてもったいない、と思いますが。

壮瞥からバスで洞爺湖に着いたものの、写真をみると天気はあいにくの曇天だったようですね。昭和新山や有珠山も近くに見えた気がしますが、噴煙なのか雲なのかわからないような感じでした。
洞爺湖畔は当時から大型の温泉ホテルが立ち並び、あまり北海道らしくない場所でした。
洞爺湖からバスで室蘭本線の洞爺駅まで出たのですが、メモはここで途絶えています。
うーん、連日の野宿&車中泊で疲れちゃったのでしょうか。。。


青函連絡船の夜行便で本州に帰ったことは間違いないので、長万部を経由してその日の夜までに函館に着いたのでしょう。
途中、森駅のスタンプが残っていますが、青函連絡船の乗るまでの記憶がありません。

大沼公園・・・うーん、この時はたぶん降りてない
五稜郭も函館元町も函館夜景も記憶にありません。
どこに行ってたんだろ?

早朝の青森で青函連絡船から東北本線に乗り換えたあと、2日間かけて東北地方を南下したのですが、メモがないので細かいことはもうわかりません。
途中寄り道をして遠野へ行ったのと、仙台駅の仙石線ホーム(昔は地下ホームがなく、仙台駅の外れに専用ホームがありました)で寝て、朝起きたら顔じゅう蚊に刺されていた、という記憶があります。
最後に松島を回って帰ってきたのは覚えています。

そんなわけで、このシリーズはこれにて終了、としたいと思いますが、最後に今はもうない岩手県の東北本線「北福岡駅」のスタンプが残っていたので、貼っておきます。
「北福岡」は「二戸」という名前に変わって今は新幹線も停まる駅ですが、昔は上野から青森行きの夜行列車に乗ると、なぜかよくこの北福岡駅あたりで目を覚ますことが多く、今でも懐かしい名前の駅です。

<終わり>
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1982北海道‐7 深名線とかウロコダンゴとか 【音威子府‐稚内‐名寄‐深川‐札幌 その2】
2015-07-09
前編 天北線、稚内、抜海5日目:⑤音威子府416→稚内752/932→名寄1417/1421→朱鞠内1528/1532→深川1748/1820→札幌2058/2133→(車中泊)
<つづき>
遠くに利尻富士を眺めながら、豊富、幌延と宗谷本線を南下します。

幌延から分岐して留萌まで、羽幌線という長いローカル線もありました。
結局この路線には一度も乗ることなく、廃止されてしまいましたが、ずっとあとで路線バスでこの路線跡を辿ったことはありました。

幌延から内陸に入ると天塩川に沿って右へ左へとカーブしながら進みます。
古い客車列車のデッキに立って、全身で風を受けながら水量豊かな天塩川の緑色を眺めていた記憶は、今でも残っています。
反時計回りにぐるっと円を描いて、再び音威子府を通り、名寄で下車し、こちらも北海道の幻のローカル線の代表格、深名線に乗り換えたのでした。
名寄は当時南北を貫く宗谷本線はもちろんのこと、紋別方面に向かう名寄本線や深川に向かうこの深名線の起点の駅だったこともあり、駅構内には何本もの線路が敷かれた鉄道の要所でした。残念ながら今の名寄駅は宗谷本線だけが残り、広い駅構内に線路が撤去されただだっ広い空間の目立つ寂しい駅になってしまいました。
さて、この深名線ですが、雪の多い北海道の中でも特に豪雪地帯で、冬場は道路も雪で通行止めになることが多いことから、国鉄でベスト5に入る赤字路線でありながら、JR北海道発足後も廃止されずに残っていた特異な路線でした(結局1995年に廃止)。

ということは家も人も少ないところであることと表裏一体で、120kmもの沿線に幌加内という小さな町がひとつあるだけで、あとはほとんど原野か森か湿地帯の中を走る、というまるで明治の開拓鉄道のような車窓風景でした。
ただ、その分、自然は凄かった。本当に、ほとんど、まるで、完璧に、何も、手つかずの自然しかありませんでした。
例えばこれは沿線の車窓のハイライト、朱鞠内(しゅまりない)湖。
どうですか、この荒涼とした風景。

朱鞠内駅。
深名線を直通する列車はなく、ここで全列車が乗り換えとなります。

おそらくそれは冬の豪雪期間、途中で車両を変えないと、全区間の運転には耐えられないからなんじゃないかと思います。


この深名線も、廃線後にJR北海道のバスが代替路線として走っていて、僕も数年前、名寄~深川の全区間に乗ってみましたが、名寄の駅を出たときは3人くらい乗客がいましたが15分後くらいには僕一人になり、そのあと深川までの3時間の間、誰一人として乗ってきませんでした。
運転手もよっぽど暇だったらしく、途中休憩の幌加内の待合室で寂しいから前に乗れよ、と声をかけられ、終点の深川までずっと話し続けていたことがあります。この50前後の運転手は国鉄の出身で、昔は名寄駅に勤めていたということでした。
名寄の駅は昔はそれは賑わってたよ、今はさっぱりだけどな。
朱鞠内あたりにも昔は少しは人が住んでたんだよ、だけど鉄道が廃止されてみんな外に出ていっちまったのさ、だからこんなバス走らせてたって人が乗るわけもないのさ。
そんなことを話していました。
深名線の終点、深川駅。

深川駅でウロコダンゴという団子を買って食べた記憶があります。

(現在のパッケージ。当時とそんなに変わってないと思いますが・・・)
これは古くから深川名物として有名なお菓子らしく、食感は名古屋のういろうみたいなイメージです。

お金もなく、お腹をすかせていた僕たちが、駅の待合室で売っているのをたまたま見つけて、安い!と飛びついたくらいですから、9個入りくで当時250円くらいだったのでしょう。
今でも深川に降りることがあれば、懐かしくて必ずこれ買って食べてます。
深川からは函館本線の各駅停車で札幌へ。
布団で眠ることなく6泊目、今宵も函館本線の夜行列車に乗りこみます。
<つづく>
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1982北海道‐6 天北線と稚内・抜海 【音威子府‐稚内‐名寄‐深川‐札幌 その1】
2015-07-07
前編 狩勝峠とか音威子府タワーとか5日目:⑤音威子府416→稚内752/932→名寄1417/1421→朱鞠内1528/1532→深川1748/1820→札幌2058/2133→(車中泊)
今、こうして見ても、この日はすごい日程です。
音威子府を朝4時すぎに出て、天北線まわりで稚内、宗谷本線を戻って名寄から深名線で深川、札幌に戻って函館本線夜行へ。
移動距離も乗車時間もすごいですが、乗ってる路線がスゴイ。
今はもう、乗りたくても誰も乗れない、北海道の幻のローカル線を二つも踏破していたのですね。
音威子府発4時16分発、天北線稚内行。
日の出の早い北海道ですから、もうこの時間は明るくなりかけていたかもしれませんが、北の果てのこんなローカル線で、なぜにこんな早い時間の列車があったのでしょうか?
今はなき、天北線の時刻表。
「天北線」という名前を聞くだけで、懐かしさで感涙あるいは失禁もしくは発射しちゃう人々も多いのではないでしょうか?
この最果ての原野しかないような場所を、何の欲もなく、ただひたすら北に向かって走っていた、鉄路があったんですよね。

150キロ超の路線で駅は22駅、21区間。
平均駅間は7.2km。当時、日本で一番長いと言われた小石~曲淵の駅間は17.7km。一駅すすむのに23分もかかっていました。
しかも札幌からの直通急行「天北」まで走っているというこの混沌としたダイヤ。
なんか熱く語っちゃいましたね。
僕はこの天北線、生涯で乗ったのはたぶん2回だと思いますが、もし一週間だけ、30年前に戻れるのならば、ここにもう一度行くかもしれません。
浜頓別は天北線沿線で最大の町。
ここから雄武まで興浜南線が分岐していました。


猿払駅はサロベツ原野の霧の中。

クッチャロ湖だったかもう忘れましたが、霧の原野に突然湿地のような湖沼が出てきたり、朝早くて寝ぼけていたせいもあってか、なんだか夢の中を走っているうちに稚内に着いてしまった感じでした。
稚内駅舎。
この駅は最近までずっと変わらず、下の写真のような「最北端の終着駅!」って感じの無機質な駅舎だったのですが、3,4年前に新築されて、21世紀っぽいテイストにガラッと変わりました。

ちなみにこれがリニューアルされた稚内駅。

稚内で多少時間を取っているので、街を散策したのでしょうが、宗谷岬やらノシャップ岬やらには行く時間はなかったようです。
とりあえず、最北端まで来た!ってことで満足したようです(笑)
ずっとあとで稚内に何回も来るようになってから知ったのですが、稚内の街は南稚内駅がある南地区のほうが夜のネオン的には賑やかで、稚内駅がある本町地区は最果て感満載の静かなところなのです。
宗谷山地が海に落ち込む直前の尾根が、寒々とした山肌を晒しながら、町のすぐ東側に迫っていて、いつもなんだか怪しげな雲が上空を漂っている感じがします。えりも岬もそうですが、ここは日本海側とオホーツク海側を分断する場所で、風や雲の集まるところでもあるからなのでしょう。
ところで稚内駅のスタンプがないのはなぜなんでしょう?
最北端の駅なんて、スタンプ押し忘れるはずないのに!!
さて、稚内からは宗谷本線の古い客車列車で南の旭川方面へ向かいます。
何も知らなかった僕たちが、飛び上がるように驚いたのが、この風景。

南稚内~抜海駅間で、突然現れる、利尻富士です。
ここは今でも日本の鉄道車窓風景の中でベスト5くらいに入るものだ、と個人的には思っています。
ただし、それが楽しめるのはよく晴れた日の、ほんの一瞬だけですが。
この区間に関しては去年の6月にこのブログで、なかなかいい文章を書いているので、よかったらこちらもご覧下さい。
→ 日本最北らへんを歩く 稚内・抜海
この旅のことも書いてありますが、事実誤認していたようで、本当は稚内から南へ向かったのですが、その文章の中では稚内を目指して北に向かっていたことになっています。
確かにこの区間は北へ向かって乗ったほうがいいです。
気になる方は、詳細、上のブログでお読みくださいね。
<つづく>
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