札沼線・新十津川駅にさよなら 【新十津川町】2015北海道‐4
2015-11-08
スウェーデンからコミュニティバスに乗って日本へ帰国し、今度は当別町の中心、石狩当別駅に戻ります。なかなか立派な駅舎ですね。

当別は町長がフクロウ、もとい、町鳥がフクロウなんだそうです。

石狩当別を走るJR札沼線は、札幌からこの石狩当別のひとつ先、北海道医療大学駅までは電化もされ『学園都市線』なんて通称名もあったりして、列車の本数も比較的多いのですが、その先は列車の本数がガクッと減り、昔ながらのディーゼルカーが走る区間となります。

特にこの先の浦臼から終点の新十津川までの区間は1日3往復しか運行していない超ローカル区間。
おそらくこの区間はJR北海道の合理化がすすめば、最も早いうちに廃止される区間の一つに違いありません。

そんなわけで、今日のさようならを言う旅は、札沼線の浦臼から先の区間と新十津川駅。
2回目の訪問になりますが、前回はさよならは言ってなかったので、改めて今回行ってみようと思います。
地図をご覧いただくとわかるのですが、札沼線の浦臼~新十津川区間は、札幌~旭川間を結ぶ北海道一の大幹線、函館本線とほぼ並行して走っているのです。

ともに石狩平野の大平原の中を進むのですが、函館本線は石狩平野のど真ん中、この札沼線は石狩平野の端、山間部との境目あたりを走るという違いがありますが、ほんの10キロも離れていないのに、あちらは大幹線、こちらは廃止間近のローカル線と、大きく命運が分かれています。
車窓から東の函館本線側を見るとこんな感じ。

サロベツ原野とか、根釧原野みたいにまわりに民家が全然ない、というわけじゃないんですよ。
むしろこの沿線地域、北海道としては、比較的人は住んでると思うのです。
でもこのまっすくな道が、おそらく函館本線側の町まで一直線につながっていて、みんな便利な駅の方へ車で出ちゃうのかもしれませんね。
そう考えると、廃止してもあまり影響はないのでしょう。
終点の新十津川には、石狩当別から約50キロ、1時間20分で到着。

列車を降りると、コスモス畑に囲まれた、小さな駅舎がありました。



駅に隣接して親子の2頭?だけがいる小さい小さいポニー牧場があるので、この牧場の方がコスモスを育てているのでしょうか?

新十津川は、今はこうして終着駅となっていますが、1927年まではこの先、留萌線の石狩沼田駅まで線路がつながっていたのでした。だから札沼線(札幌と沼田)というのです。

列車は1日ピッタリ3往復。
潔いですね。

新十津川駅は、新十津川町の中心駅ですが、駅前に商店街はなく、町の中心は少し離れた国道沿いとなります。

そのかわり、駅前には空知中央病院という大きな病院があって、この新十津川の駅ノートを設置して、病院の公式サイトで、その内容を紹介したり、新十津川をはじめとする札沼線の各駅の情報も展開してくれているのだそうです。 『新十津川駅ノート』

きっとこいういうスタンプのメンテナンスもしてくれているんでしょうね。

毎朝、この病院に付設されている保育所の子供たちが、駅にきて列車の出発を手を振って見送ってくれているのだそうです。
このコスモスも、あのポニー牧場も、もしかしたらみんな空知中央病院の関係者がやってくれているのかもしれませんね。

新十津川。
小さいけれど、なんとなく暖かさを感じる駅でした。
さよならを言うのはやっぱりちょっと惜しいかな。
<2015年9月19日(土)訪問>
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前編 団地妻経由、日本のスウェーデンへ
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これぞ日本のスウェーデン?当別スウェーデンヒルズ【北海道】
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団地妻経由、日本のスウェーデンタウンへ【当別町】2015北海道‐2
2015-11-04
日本にあるスウェーデン、知ってますか?実は僕もたまたまこの旅行に出かける数日前にTVで見たのですが、それは北海道にあったのでした。
そんなわけで、突然ですが行ってみることにしました、日本のスウェーデン。
はるばる函館から普通列車を乗り継ぎ、なんとかたどり着いた札幌に泊まった、翌朝。
予報では今日もダメかな、と思っていたのですが、晴れないまでも雨は上がって空の色もさほど暗くはありません。

日本のスウェーデンは札幌郊外の当別町というところにあり、札幌からJR札沼線(通称学園都市線)で行けるのですが、1年ぶりの札幌をすぐに離れるのもちょっと物足りないので、ブラブラと札幌散歩をしながら、札沼線のどこかの駅から乗ることにしました。
札幌駅の西側、京王プラザホテルのあたりを抜けて、まずは北大へ。
北大も、正門なんかからは入りませんよ。南端の北大生協の建物の脇の小路を抜けて構内に入ります。

北大生はみんなこの小路を抜けてススキノに飲みに行ってたんですから。
ここから入ると、すぐにクラーク像があります。

そのまま構内のメインストリートを北へ歩きます。地下鉄で2駅分くらいの距離ですね。
さすがにシルバーウィーク初日の朝なので学生はいないですね。観光客もまだ来ていない時間帯なので、静かです。

一応、僕もこのあたりで人生の一番輝かしい時期の5年間、無駄に妄想力を磨いていたのでした。。。

北大のメインストリートの外れにある札幌農学校第2農場跡。
昔はこんな看板はなかったので今まで全然知りませんでしたが、重要文化財なんですね。

よくみると時計台の末の弟みたいな感じの建物ですね。それは言い過ぎか。

農学部の友達が昔よく「ロバ当番」っていうのをやってたんですが、ロバはこのあたりいたのかもしれませんね。

北大構内を出て、昔、住んでいたあたりを歩きます(年を取ったせいか、最近、昔が懐かしくて、ほぼ毎年恒例となっています)。
北大の学生が住んでたアパート・下宿街も、最近はすっかりマンションに建て替わってしまっているのですが、今年も僕がすんでいたアパートはまだ取り壊されずに残っていました。
しかしこんなところに時代の変化を発見!
北24条という北大学生街最大の繁華街にあるこのお店、昔は「団地妻」という誰もが知る有名な看板だったんですが、いつの間にか名前が変わってる!
「団地妻」から「癒しの隠れ家 オイルエステ レインボー」へ。時代の流れですね。。。
この緑の配色とお姉さんのイラストは、昔と同じなんですけどね。

いや、別に悲しくはないですよ。
当時、僕は看板だけ見てて中に入ったことありませんでしたから!
真面目な大学生の分際で、団地妻なんて怖くて怖くて・・・
まあ、それは置いといて、そのまま札幌市内を北に歩くと、札沼線の新川駅に。

高架ホームから見ると意外と山が迫っているんですね。
正面はスキージャンプで有名な大倉山方面でしょうか。

ここから日本のスウェーデンタウンのある石狩当別方面へ向かいます。
<2015年9月19日(土) 訪問 つづく>
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消えゆくものに、さよならを言う旅【室蘭本線小幌駅】2015北海道‐1
2015-11-02
夏休みの九州旅行が終わってまだひと月も経っていなかったのですが、2015年9月は中盤に5連休があり、巷ではシルバーウィークと呼ばれ日本中がさあ、旅行に出かけよう!ムード満載。僕も前々から年1回の恒例の北海道はこの期間で、と思ってはいたのですが、九州から戻ったばかりで具体的にどこに行こうか、も全くノーアイディアのまま、あれよあれよという間に出発の時間が近づいてきてしまったのでした。
5日間の連休に1日休みを加えて、6日間の休みは取っています。
全国的にこのシルバーウィークはホテルがどこも混みそうだったので、とりあえず札幌とか旭川あたりの移動の拠点になりそうな都市のホテルは仮でいくつか押さえてあります。
しかし肝心な日程がなかなか決まらないのでした。
6日間の北海道っていうのはなんか中途半端なんですね。10日間くらいあれば、ぐるっと一周もできるのですが、そこまでの余裕はない。3日間くらいであれば割り切ってどこか一つか二つの場所に絞れるのですが、それでは日程が余ってしまう。
北海道の主なところはほとんど行ってしまったので、まだ行ったことのない場所は東西南北にバラバラと点在している状態でなかなかうまくつなぎ合わせることができない。
そんなわけで9月に入ってからあわてて悩んでも結論が出なかったので、今回の旅は、なるべくお金を使わずに、のんびりと気の向くままに回ってこよう、ということにしたのでした。
とりあえず、切符はこれ。

青春18きっぷと並んで安旅の定番。JR東日本と北海道の普通列車乗り放題で7日間1万円ちょっと。
このきっぷは青春18きっぷの利用期間が終わったあとも、9月いっぱいまで利用できるのです。
しかし出発はこれ。

さすがに6日間しかないのに往復とも普通列車で北海道に行ってたら時間がなくなっちゃうので、行きだけは得意の夜行バスを使うことにしたのです。
青森便はもうすでに満席だったので、弘前まで行って、そこからJRの各駅停車に乗り換えて北海道に入ろうか、ということでシルバーウィークより少し早めの9月17日(木)の夜、東京を出発したのでした。
弘前に着くと、朝からあいにくの雨模様。
本当は津軽半島で寄り道したいところがあったのですが、雨では魅力90%減なので、またの機会にして、いきなり北海道へ突入することにしたのでした。まあ、天気に合わせて南へ北へ、ってなテキトーな感じがいいのです。
青森から特急白鳥に乗って函館へ。(このきっぷ、この区間だけは特急券買えば特急に乗れます)

で、気づいたのですが、そーいえば、この電車に乗るのはこれが最後かもしれません!
来年3月に北海道新幹線が函館まで開通すると、この青森ー函館間の特急は100%廃止になりますので、今まで何十回となく僕と一緒に青函トンネルを潜ったこの電車も(今冬に僕が北海道に行かない限り)これで乗り納め、ということになります。
そんなわけで今回の旅のテーマのひとつが決まりました!
消えゆくものに、さよならを言う旅。
特にJR北海道関係ですね。
とどまることなく過疎化が進み、ここ数年経営が厳しくなりつつあるJR北海道は、北海道新幹線の開業と引き換えに、来年あたりから利用者が極端に少ないローカル線や駅を徐々に廃止する、という話を聞いていたので、そんな対象となりそうなところもいくつか回ってみたいと思います。
函館について、折り返し新青森に帰っていく「白鳥」にさよなら。

左はスーパー北斗、札幌行き、右が白鳥、新青森行き。
もう函館駅でのこの組み合わせも見られなくなるんですね。

札幌行きのスーパー北斗、まだシルバーウィークの前日だというのに、めちゃくちゃ混んでましたよ。
やっぱりみん「さあ、旅にでよう」モードなんですね。
自由席に座れずにデッキに立つ人々を横目に、僕はこの普通列車に乗ります。
こーゆー時は鈍行のほうがすいてるんですよ。さすが俺!
いや、単に貧乏旅なだけだったんだけど。

函館を出て25分ほど、渡島大野の駅に差し掛かるあたりで左手のだだっ広い畑の中に何か見えてきました。

どうやら北海道新幹線の車両基地っぽい感じですね。
やがて来年3月に開業する北海道新幹線の新函館駅が。
あっ、正確には「新函館北斗」駅でしたね。

もともとは「新函館」という名前にしたかったのでしょうが、新駅舎の場所が函館市じゃなくて隣接する北斗市にあるので、結局こーゆー玉虫色の駅名になったのでしょうが、だったら「函館北斗」でいいじゃん、と思うのですが。そのほうがカッコいいし。
(新)函館北斗駅を過ぎると列車は峠越えに差し掛かり、やがて車窓に大沼が。

晴れていればこの車窓、素晴らしいんですけどね。

あいにくの雨なので、ここも通過し、終点の森駅まで行きます。
森、といえば昌子、じゃなくって「いかめし」ですね(お約束)。

しばらく食べてなかったので、乗り換えの時間に買ってみました。

2個入りで650円也。
そんなに高かったっけ?なんか300円か400円くらいのイメージだったけど。
まあそれは30年近く前か。。。
森の町で薬局に入ると、店のおじさんにこんなことを言われました。
「旅の者、先を急ぐのなら今のうちに行けることろまで行ったほうがいい。今日は列車がいつ止まるかわからんぞ。。。」
なんでも台風(低気圧?)の影響で波が高いのと、前日に起こったチリの地震による津波注意報が出ている関係で、内浦湾の海岸ギリギリを走るここから先の区間は、いつ列車が止まってもおかしくないのだそう。
なるほどー、深いなおじさん。
確かに最近、JR北海道はよく止まっちまうんですよね。。。
おととしのGWに来た時に、貨物列車の脱線で、この区間が長いこと不通になっていて、函館から長万部まで超満員の路線バスで移動したことを思い出しました。
そんなわけで、ここもさっさと移動することにします。

去りゆくものに、さよならを言う、というテーマ的には、今日、ぜひ寄りたい、と思っていたのは、これから通る長万部の少し先にある「小幌」という駅だったのでした。
そこは日本でもNo.1の「秘境駅」として有名なところ。
秘境駅、とは、簡単に言ってしまうと、人里から完全に隔絶されていて、人の乗降する気配が全くなく、そもそもなぜそこに駅があるのか理由がわからないような駅のこと。
小幌は、内浦湾ギリギリに崖が迫った礼文華峠と呼ばれる難所の途中にある駅で、長いトンネルとトンネルの間がわずか100mほど途切れている場所にあるのです。人家はなく、駅に通じる車道も一本もなし。唯一、けもの道のような山道が、はるか下にある海岸へと通じているだけなのだそうです。
(人家はありませんが、昔は「小幌仙人」と呼ばれるホームレスが1人だけ住んでいたそうです。今は故人となったようですが)

©Wiki
この、超B級スポットの香り高い小幌駅には、僕も前からぜひ行ってみたいと思っていたのですが、なんとこの駅がとうとう10月末で廃止されることになっていたのでした。
そんなわけで今回が最後のチャンス、と思っていたのですが、どーもさっきの森のおじさんの話が気にかかります。
こんな秘境駅に雨の中、たった一人で降り立って、もしその間に列車の運行が止まってしまったら、どこにも逃げられず、野宿。。。。。
もちろん駅は無人駅だし、列車がいつ復旧するかもわからない、お店どころか自販機もない。そして台風(低気圧)の到来。。。。。
いやー、やっぱりだめだろー。
今、僕が旅先でのたれ死んだら、全国47人の僕のブログのファンが悲しむだろー
というわけで、今回は列車の中から見送ろう、と涙の決意をしたわけです。
長万部で東室蘭行きに乗り換えて約20分、礼文華の長いトンネルを出ると小幌に到着です。

おー、やっぱり人っ子一人いない。雨の中、こんな寂しい場所で野宿は嫌だぞー
ナイス判断、俺!

と思ったとたんに、列車のドアが開き、こっち側のホームからはたくさんの乗客が乗り込んでくるではありませんか。
(窓の外の傘の列を見て下さい)

今、日本一の秘境駅小幌は、なんと開業以来もっとも乗客の多い時期を迎えていたのでした。
小幌駅廃止のニュースが流れて以来、たくさんの観光客が押し寄せているんだそうです。
ぜんぜん一人ぽっちじゃないじゃん。
と思ったときは時すでに遅く、列車はたくさんの小幌詣でを終えた人々を乗せ、反対側の長いトンネルに入った後でした。。。
※ちなみにあまりに小幌駅人気があまりに沸騰したため、地元の豊浦町が小幌駅の維持にかかわる費用を出すことになり、一転10月以降も存続することになったようです。
なので結果的には急いでさよならを言う必要はまったくありませんでした。
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