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旧東海道箱根越え前編【東海道テキトー完歩 風祭~箱根宿 その1】決戦は金曜日!猿とかオンナコロシとか

 2014-11-27
『東海道テキトー完歩』とは・・・・・
 

とある本に触発され、旧東海道に沿って五十三次、約500㎞をテキトーに、しかし完歩しようという試み。

時間がある時にぶらっと出かけて、気の向くままに歩くシステム。歩く順番もランダム。よって何年かかるか不明。
名所旧跡を語るより、街道沿いの人々や風俗(変な意味ではない・・・と思う)、B級スポットなどを、ときどき妄想なんかも入れながら紹介する滑稽本(になったらいいな)。

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11月21日、明日からの3連休をうしろに控えた金曜日。
天気予報もおおむね良好であることを確認して、東海道テキトー散歩の最初の難所、箱根越えをこのタイミングで決行することにしました。

過酷な峠越えには、暑すぎず、寒すぎず、ちょうどいい気候で、紅葉も見頃。
連休で観光客が箱根に押し寄せる前に箱根に入ってしまい、連休入りと同時に人の流れと反対に箱根を出て、できればそのまま連休を利用して静岡方面も少しまとめて歩いてしまい、最後に1日ゆっくり休んでからまた仕事に戻ろう、という魂胆です。



出発は・・・・・一応箱根気分、ってことでロマンスカーに乗ってみました。
なるべ朝早く出よう、と思っていたのですが、結局朝のラッシュを避ける形で、いつもより遅い時間に家を出たので新宿発が9:47。

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小田原で箱根登山電車に乗り換えて、今回のスタート地点風祭駅に着いたのは11時半ちょっと前でした。
まあ、今日は芦ノ湖に宿も取ってあるし、夕方までに13,4キロ歩くだけだから余裕だろう、と思っていました。
結論からすると、そんなに余裕はなかったのですが。。。

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風祭駅のすぐ北側を通る旧道沿いに、ゆるやかな坂を鼻歌交じりに歩きます。
風祭駅の標高36m、今日の箱根越えの最高地点の標高は820mくらいでしょうから、約800mの高低差を上るわけです。
ずっとこんな感じであるわけがありませんので、まあ準備運動という感じです。

入生田の駅の手前で箱根登山鉄道の踏切を渡ります。
連休前日なので、平日ではありますがいつもより観光客は多そうでした。

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箱根湯本駅手前で旧東海道は左に折れて、三枚橋を渡ります。
いよいよ、ここからが箱根越えの本番です。
ちょうど正午のサイレンが鳴り響きました。
果たして、タスキは、つなげるのか!!!

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箱根町役場を右にみながらゆるやかにカーブをすると、いきなり勾配がきつくなります。
吐く息は白いのですが、もう半袖でもいいくらいにカラダが火照ってきます。とうとう来たな、箱根め。

箱根湯本温泉の旅館が立ち並び始め、道路脇の側溝から湯気が立って、軽く硫黄のにおいがたちこめています。


と、突然、電柱の上になにやら哲学的な思索をしている風な輩が。

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なにか重大な真理を突き止めたのか、次の瞬間、彼は猛然と移動を始めます。
もちろんここは旭山動物園ではありません。

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と思ったら、子供まで出てきちゃったりして。

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まあ、山奥の温泉に入りにくるサルは知ってますが、こんなに民家の近いところで哲学&旭山動物園ごっこをしているサルを見たのは初めてです。来たな、箱根め。

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金曜の夜、仕事終わりに観光バスやらロマンスカーやらでぶらっとやって来て、ただ飲んで食ってゲ○をはくだけのような、極めて20世紀的な大宴会を今まで何度もやったことのある、箱根湯本の旅館群が見えてきます。
ただ、こうやってはるばる歩いてやってきてみると、すごく神聖な場所にあるように思えてくるから不思議です。

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さらに上りが続き、勾配がますますきつくなってきたな、と思う頃、星野リゾート「界 箱根」の看板が。

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はて、こんなところにまた星野リゾートが、と思っていたら、どうやらここは昔の高級旅館「桜庵」を再生してできたホテルのようです。
ちょっと中に入れる感じではなかったので、外観だけ。

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やがて谷間が少し開けて、ホテルはつはなの横を通りすぎ、須雲川の集落を過ぎて大きく左右にカーブするとやがて「おんなころしの坂」。
おんなころしは「女転し」と書きます。由来は看板説明の通り。

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「女殺し」だったら僕も言われてみたいですけどね。。。



さて、この先の割石坂から、旧東海道は江戸時代の石畳を再現した山道が多くなります。

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昼なお暗い湿った石畳が急勾配で延々と、本当に延々と続くのです。
湯本あたりの下界にいる時間帯はあまりお腹がすいていなかったこともあり、昼食を食べそびれたままここまで来てしまったのでした。だからまとまった休憩時間も取らないまま、もう2時間近くも、なんとなく歩き続けていました。

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さすがにちょっときついなあ、と思った頃、かつての間宿(宿場と宿場の間にある簡易な宿場町のようなところ)である畑宿に着きました。

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ここは今でも小さな集落があり、また、寄木細工発祥の地として、工房やお土産店も並んでいます。

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標高約400m。下界と箱根のちょうど半分です(これだけ登ってまだ半分か、というのが正直な実感でしたが・・・)
本当はここで蕎麦でも食べて休憩すればよかったのですが、なぜか足が止まらず、そのまま先に進んでしまったのでした。

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畑宿から先、旧東海道の一般道は七曲りの坂というヘアピンカーブの連続で山を上っていきますが、石畳の道の方は、ほぼまっすぐに山を上ります。
ということはどういうことかというと、ものっすごい急勾配だ、ということなんですよ。
だいたいからして、箱根駅伝のコースはそもそも旧東海道のようにまっすぐではなく、勾配を緩くするために相当迂回したコースですが、あの坂ですからね。


このあたりまで来ると、紅葉もかなりいいあんばいになっています。

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これは車道の方の、七曲りの坂。

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気持ち傾斜の緩やかな、しかし右へ左へ大きくカーブを描きながら長い距離をひたすら歩く七曲りの坂か、とにかく急な勾配で愚直にまっすぐに上り詰める歩道か。
みなさんにどちらをお勧めするか考えてみました。。。

きっとどっちも同じくらいつらいのでその日の気分で選んでください。

そして箱根東坂の最難所(だと個人的に思った)橿木坂(かしのきざか)。
なんてったって

橿の木の さかをこゆれば くるしくて 
            どんぐりほどの 涙こぼるる

泣いちゃうくらいに苦しい坂って、どんな坂なんですか!

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あまりに急すぎて、今は階段になっていました。
でも、これが階段ではない、普通の坂道だったら、確かにそれはそれは苦しいに違いありません。

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ちなみに坂の頂上まで階段192段。
これだけ坂を上り続けたあとの192段、効きますよ。
登り終わって、太ももが橋本聖子くらいになっていたかもしれません。


箱根越え前半 (640x450)

<クラクラしつつ、その2へ続く>




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