fc2ブログ

甘酒茶屋/箱根関所跡【東海道テキトー完歩 風祭~箱根宿 その2】甘酒とか富士山とかたまプラーザの出女とか

 2014-11-29
『東海道テキトー完歩』とは・・・・・
 

とある本に触発され、旧東海道に沿って五十三次、約500㎞をテキトーに、しかし完歩しようという試み。

時間がある時にぶらっと出かけて、気の向くままに歩くシステム。歩く順番もランダム。よって何年かかるか不明。
名所旧跡を語るより、街道沿いの人々や風俗(変な意味ではない・・・と思う)、B級スポットなどを、ときどき妄想なんかも入れながら紹介する滑稽本(になったらいいな)。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

その1 決戦は金曜日!サルとかオンナコロシとか  より続く>


しくて、どんぐりほどの涙がこぼれる、という橿の木坂を登り終えると、見晴し茶屋があります。
今も昔も、さすがにここでひと休みする人が多かったのでしょう。


迷いました。
すごく迷いましたが、ここも通過します。
なぜなら、さらに少し先にある「甘酒茶屋」で名物の甘酒と餅を食べたかったからです。
ここで中途半端に食べてしまったら、食べそびれてしまった昼食を今まで我慢していた意味がなくなってしまうのです。

膝の屈伸とアキレス腱伸ばしを2,3回やって、再び果敢に勾配を攻めます。まだ負けないぞ、箱根め。


見晴し茶屋付近からの眺め。
標高はこのあたりで約600m。かなり登りつめてきました。

IMG_7940 (640x480)


またこんな看板出てきたよ。
猿も滑るほどの坂だってよ。もう勘弁してくれ~

IMG_7943 (640x480)


見上げれば美しいはずの紅葉も、あまり目に入ってきません。
本当にこのあたりではめまいで倒れるかと思ってしばらく階段に座り込んでいたくらいです。

IMG_7944 (640x480)


しかししかししかし、苦難にも必ずゴールというものはやってくるのです。
ようやく、念願の甘酒茶屋に着きました!

IMG_7948 (640x480)


ここは旧道の車道にも面していて、観光バスなんかも脇に停まっていて、かなりの賑わいです。

IMG_7950 (640x480)
IMG_7949 (640x480)


そしてこれが甘酒と磯辺餅。
甘酒400円、餅500円、都合900円です。
べらぼうに高いのですが、沁みます。。。
甘酒も、甘すぎずにおいしいのです。

IMG_7952 (640x480)


歩きはじめて3時間ちょっと。はじめてまともに休んで、ようやくまた元気が出てきました。
甘酒茶屋を過ぎても相変わらず登りは続くのですが、気分的にラストスパートモードになっているので、さほどつらい感じはしません。


そして標高820m、箱根宿までの最高地点を越えると、道が下りとなり、芦ノ湖が見えてきました。やったー。

IMG_7956 (640x480)


芦ノ湖を見下ろしながら、湖畔の元箱根へと下ります。

IMG_7960 (640x480)


元箱根地区の遊覧船乗り場。
もちろん遊覧船には、乗りませんよ。
男のおひとりさまは、芦ノ湖の遊覧はアヒルボートのシングルユース以外許されていませんから。

IMG_7963 (640x480)


箱根神社の大鳥居の向こうに、駒ケ岳とロープウェイが見えます。

IMG_7969 (640x480)


湖畔の成川美術館。
今日は時間がないので入りませんが、ここの展望ラウンジから見える富士山は、天気がよければ間違いなく館内で一番美しい作品だと思います。

IMG_7970 (640x480)


湖畔に沿って旧街道をすすみます。両側に見事な箱根の杉並木が現れます。

IMG_7992 (640x480)


しばらくすると、杉並木の間から見事な富士山が見えたので、再び湖畔にかけ降ります。

IMG_7989 (640x480)


実はこれが東海道テキトー完歩では初めての富士山との対面です。
普段、東京のオフィスから見える夕暮れの富士山は、逆光になってしまっているので黒々としていますが、この角度からの金色の富士山は幻想的ですね。

IMG_7983 (640x480)


芦ノ湖沿いに旧道をすすみ、富士山が恩賜箱根公園の高台に隠れてしまうと、箱根関所跡になります。
夕方で閉園が近かったので、中には入りませんでしたが、せっかくなのでしばらくの間、関所を通過する入り鉄砲とか出女とかを取り締まってみることにしました。

IMG_7998 (640x480)


正直なところ、入り鉄砲については全く興味がないので、おひとりさまの出女(江戸から関所を越えて外へ出てゆく女性)に絞って見張っていると、さっそくたまプラーザ在住の主婦36歳が、こそこそと逃げるように関所を通り過ぎようとします。
慌てて彼女を呼び止めて、通行手形を要求すると、彼女は今にも泣き出しそうな表情で関所破りの弁明をはじめます。

旦那が海外単身赴任中で、退屈な毎日に耐えられなくなり、ついつい刺激を求めて江戸から逃げ出し、ひとり旅へ手を染めてしまったのだ、というのです。

関所破りは本来、磔の刑に処すことが決まりであるが、と僕は言いました。
「そなたの事情を酌量し、今回は特別に通行を許すこととする。
 旅は万能の薬、大いに旅を楽しみたまえ。
 だかしかし、間もなく日も暮れることだし、これから先は暗くて大変危険である。
 よかったらそれがしの部屋の片隅でひと夜を過ごしてから先へ進んでもよいのではないか。」

彼女は、関所破りを免じてくれたことに大いに感謝の言葉を述べた後、けれども、と言ってその表情を引き締めて言いました。

「それはいやです。ごめんなさい」


ということで、僕はるるぶトラベルの「東海道テキトーウォーカー向け おひとり様用格安宿泊プラン」で予約した旅館で、ひとり寂しく箱根の味覚に舌鼓を打ったのでした。

IMG_8006 (640x480)



今回の結果:小田原宿(風祭)~箱根宿 17kmを制覇! 
実際の歩行距離は寄り道入れて17.68キロを4時間55分
東海道テキトー完歩まで:現在の合計 128㎞/512km



<2014年11月22日 訪問>




行きたくなったら1票ずつお願いします(笑)→ にほんブログ村 旅行ブログ 国内一人旅へ  

よかったら、また来てください! → http://mousoukiko.blog.fc2.com/','日本に、もっと恋する旅')" value="お気に入りに追加">
関連記事
スポンサーサイト



タグ :
コメント












管理者にだけ表示を許可する
トラックバック
トラックバックURL:

https://mousoukiko.blog.fc2.com/tb.php/102-af1b26ca

≪ トップページへこのページの先頭へ  ≫