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軍艦島、初上陸メモ。【青春18 対馬への旅‐番外編】

 2015-01-26
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艦島に、2度目のチャレンジで初上陸しました。

っといってもこれは2013年の大晦日のお話。
年末の東海道&瀬戸内紀行が間に入ったため、すっかり忘れていましたが、連載中だった「青春18 対馬シリーズ」の帰りに長崎の軍艦島に寄ったので、今回はその報告です。



念のため、軍艦島の概要をまとめると。。。

長崎市の西約19キロメートルの沖合に浮かぶ小さな島。面積6.3ヘクタール、外周約1.2キロメートル。
外観が軍艦に似ていることからこう呼ばれるが、正式名称は端島。
かつて海底炭田の採掘地として栄え、狭い土地にたくさんの労働者(とその家族)が住むために、1916年には、日本初の鉄筋アパート(7階建て)が建設された。その後、7~9階建ての高層住宅が次々に建てられ、最盛期には東京ドームの1.3倍ほどの面積に約5200人が暮らし、人口密度はぶっちぎりの世界一だったという。
現在は無人の「廃虚の島」。炭鉱施設の多くは解体されており、朽ちたコンクリートの高層住宅群だけが往時のおもかげを伝えているが、貴重な明治期の産業施設として世界遺産に申請しようという動きがある。。。こんな感じでしょうか。



実は数年前にも一度、軍艦島上陸ツアーに参加したことがありましたが、その時は悪天候のため船が接岸できず、上陸は中止となり、海上で島を一周しながら見学をするコースに変更になってしまったのでした。
聞くところによると、軍艦島上陸ツアーをはじめた頃は、リスクを考慮したり慣れていない点があったので上陸率は1/3くらいだったのですが、今は(運航会社や季節によって違いますが)2/3以上の確率で上陸できるということです。

軍艦島へはいくつかの運航会社が上陸ツアーを出していますが、僕が乗ったのはやまさ海運、という会社のもの。
前の時は確かこの会社しか軍艦島ツアーがなかったような気がしますので、このツアーでは一番の老舗という感じです。



ツアーは大波止の長崎港から13時ちょうどに出発して、所要時間は約150分です。
長崎港を出て軍艦島まで片道30分、上陸して見学を1時間、再び船に乗って海上を30分ほど周遊したのち、30分かけて長崎港に帰ってくる、といったような日程です。

途中、この図のように女神大橋やら三菱重工の造船ドックやら伊王島やらを船の上から眺めながら進みます。

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そして見えてきました、軍艦島。

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最初に上陸するため、ドルフィン桟橋という軍艦島唯一の船着場に到着します(これは帰りの写真ですが)

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上陸後の観光コースは決まっていて、すべて集団行動、このコースを外れての自由行動は許されていません。
掟破りが見つかったら帰りの船に乗せてもらえず、このままここにおいて行かれ、軍艦島に今も夜、現れる人食い猫の餌食になるそうです。

そんなわけでこの赤い見学通路の部分しか観光できないようになっています。

図1 (640x319)


船を降りて見学通路を歩き始めると、いきなりこんな眺め。
来たぞー軍艦島って感じです。

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島内ではガイドさんが説明してくれる場所が決まっていて、まず第1見学広場というところで最初の説明があります。
山の上のほうに見える建物は、確か三菱石炭鉱業の幹部職員の社宅だということでした。
一番見晴しのいいところに建っていて、この社宅だけは内風呂があったそうです。

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少し移動すると竪鉱桟橋と呼ばれる階段付きの建物があrます。
これはこの島の主力鉱であった第二竪鉱への「桟橋」へ出入りするための建物だったそうです。

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続いて現れるレンガ造り建物は、資材置き場や総合事務所として使われていたところ。
ここには大浴場があって、さっきの坑道桟橋から戻ってきた人が、みんなここで風呂に入ったそうです。

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第2見学広場にて。
みんなこんな感じでガイドさんの解説を聞きます。

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これは総合事務所と会議室とをつなぐ建物の下を道路がくぐっているので、トンネルと呼ばれている場所。

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やがて島の先端付近(軍艦の船首、へさきの部分)に着くと、第3見学広場があって、ここで見学通路は終わりになります。
目の前に見えるのが仕上工場と言われている建物。

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そしてその向こうに30号アパートと31号アパート。
手前の30号アパートは、大正5年(1916)築で、日本最古の高層アパートとも言われています。

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奥の31号アパートは昭和32年築と比較的新しいのですが、屋上付近が崩落しています。潮風の影響かなにかでしょうか。
ここが上陸ツアーの最奥の場所となり、あとは桟橋まで引き返すのみとなります。

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ツアーで歩くのは島の外周の1/5程度ですので、ほんの一部です。
また、崩落の危険がないように、建物の密集していない比較的安全な場所が多いため、本当に迫力のある廃墟部分は見られません。

土地がないので、7階建てにもなってしまった端島小中学校、ビルとビルの間の狭い路地に行商の露天が並んでいた端島銀座通り跡と地獄坂階段などいろいろ見てみたい場所があったのですが、これはまあ、仕方ありません。



脱走者がいないように一人残らず船に案内されると、今度は海上からの軍艦島見学のため出航します。
ところどころ解説をするために海上で停泊してくれるのですが、これが結構揺れるのです。
高速で走っている分には多少の波は気にならないのですが、停まっていると少しの波でもまともに揺れの影響を受けるようです。

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なので、写真はこれでおしまい。
なるべく船と一緒に自分の意思で揺れる、という船酔い防止の鉄則に従って、甲板でゆらゆらとしながら、ぼんやりとこの島の過去を妄想していたのでした。



<2013年12月31日 訪問>




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