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真田幸村隠しの湯で、由美かおる似のくノ一と。【長野・別所温泉】

 2015-02-15
前編:信州温泉人体実験の旅 その1
中編:戦没画学生慰霊美術館 無言館



言館のある丘陵を下って、南の独鈷山の方へと進むと、その山麓に前山寺があります。

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ここは今から約1200年前、空海が護摩修行の霊場として開創したと伝えられていて、国の重要文化財となっている三重塔が有名です。

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普通、塔には一層にも二層にも三層にも、縁(えん)と手すりがついているのですが、この塔には一層目にしかありません。二層と三層には、縁の板をのせるための四角い貫(ぬき)は出ているのですが、縁も手すりもありません。その他ところどころに未完成と思われる所があるのですが、眺めてみると何の不調和感もなく、各層の重なり合った曲線の美しさなどから、この三重の塔は「未完成の完成の塔」と言われているそうです。


そのあとは塩田城址のある山の麓の集落を歩いていると、ひだまりにねこ軍団。

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しばらくして見えてきたのは懐かしい木造校舎。

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ここは旧西塩田小学校の校舎だったのですが、なんと今はさくら国際高等学校という通信制・単位制の高校として使われているそうです。

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舌喰池の横を通って、低い峠を越えると、やがてあざやかなレモン色の駅舎、上田電鉄の別所温泉駅に到着します。

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高い天井が、昔懐かしい駅の佇まいを醸し出してますね。

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駅の近くには旧型の車両が展示されていました。

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別所温泉の中心部は駅からさらに500mほど先にあります。
温泉街のほぼ真ん中にある北向観音への参道。

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北向観音は名前の通り北を向いていて、南を向く善光寺と向かい合うように立てられていることから、来世の利益を願う善光寺と、現世利益を求める北向観音の両方に参ることで、現世と来世の幸福が約束されるという信仰があるそうです。
『特に、片方だけにお参りすることを「片参り」という』なんていう説明を見てしまうと、なんだか両方参らないとよくないような気がしちゃいますよね。
(なので翌日、善光寺に行きました・・・)

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おおっ、真田幸村の隠し湯「石湯」発見!
ここにあの「真田太平記」で、若き幸村が女忍者のお江に導かれて、初めて大人の世界に仲間入りした、なまめかしい湯壺があるのかぁぁぁぁ(詳しくは池波正太郎「真田太平記」新潮文庫版第2巻で)。

中に入ったら水戸黄門の由美かおるみたいな「くノ一」がたったひとりで湯あみしていて、狭い石の湯船にふたりっきりになっちまったらどうしよーとちょっと妄想してみましたが、今はもう混浴ではなく、いかに現代の真田幸村といわれている僕でもそれは無理だということに気づいたので、今回の入浴はやめておきます。

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ちなみに、この「真田幸村公 隠しの湯」という文字は池波正太郎さんの筆だそうです。



さて、信州の鎌倉と言われる別所温泉の中でも、もっとも有名なのは安楽寺の国宝、八角三重塔でしょう。

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木造の八角塔としては全国で一つしかないという貴重な建築で、昭和27年長野県で一番最初に指定された国宝です。

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僕は、この三重の塔のことは小学校の時から知ってましたよ。
昔集めてた切手の「国宝シリーズ」にあったので。。。
こうして来たのはもちろん初めてでしたが。



帰りは上田電鉄別所線に乗って上田駅まで戻ります。

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電車の丸い窓の外には、さっきまで歩いていた塩田平ののどかな風景が続いていました。



図1 (640x357)




<2013年3月3日 訪問 このシリーズ終わり>



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