坂の上の団子×空飛ぶ団子=平泉&厳美渓【2014東北桜紀行—4】
2015-05-07
最終日は鴬宿温泉から平泉へ。 駅前のレンタサイクルで自転車を借りて、まずは毛越寺へ。

中尊寺には来たことあるのですが、毛越寺は初めてでした。
恥ずかしながら、世界遺産に登録されるまでは、その名前さえ知りませんでした。
毛越寺といえば、この極楽浄土を妄想した庭園。

曇っていて、逆光でもあり、残念ながら極楽浄土には見えませんでした。。。
でも庭園の新緑はきれいでしたよ。


続いて中尊寺へ。
うちの娘が、学校の先生から以前中尊寺に関する話を聞いていたようで、
「長い坂を上った後に、団子を食べる」
「奥の紐を引っ張ると、ずんだ餅が下りてくる」
といった謎めいたお題を、当地でぜひ体験したい、と熱望していたので、なんだ全部食べ物かよ、と思いつつも、かなえてあげることにしました。
まずは坂の上の団子。

これは月見坂を上ったところにある弁慶餅だと分かったので、1つ目のミッションはあっさり達成。
しかし2つ目のお題が、難問(みなさん、わかりますか?)
「ひもを引くと餅が下りてくる・・・?」
僕には厳美渓の空飛ぶ団子くらいしか思いつかなかったので、まあ先生の勘違いか、うちの娘の聞き間違いで、きっとそのことだろう、と勝手に結論付けて、ここでの探索はあきらめるように娘を説得。
「残念ながら平泉ではなく、ここからちょっと離れた厳美渓という場所になりそうだ」
「食べられるのはすんだ餅ではなく、団子かもしれない」
謎の解明に向けて、気合十分の彼女に、できるだけショックを与えないように、この2点をとてもオブラートに包んで説明すると、餅でなくても団子が食べられるのなら一向にかまわない、とあっさり認めたので、なんだやっぱり食べ物かよ、と思いつつ、ホッと安堵し、行程を先に進めることにしたのでした。
中尊寺金色堂。

少しあとで気づいたのですが、この日の全く同じ時間に、同じ角度から撮影された写真を、僕の会社の同僚がFacebookにアップしてました。
ときどきこういったニアミス、ありますよねー
まあ今回は、家族と一緒だったので、やましいことは全くないんですが。
ランチは平泉でわんこそば。

ここはテレビでよく見るわんこそばのように、次から次へとお代わりが入れられてゆくのではなく、あらかじめ12の倍数でお椀を注文し、自分で食べる、という方式。
ちょっと前に、僕の友達(♀)がここでわんこそばにチャレンジしたというので、24杯くらい食べましたか?と聞いたら、12だよ、と怒られました。(本当は120くらい食べたか?って聞こうと思ってたんですが・・・)
結果は、家族で60杯。

清く、貧しく、つつましいですね。
そしていよいよ厳美渓へ。

学校の先生の、素晴らしき雑談のおかげで、我々は一ノ関から路線バスで30分もかけて、わざわざ団子を食べるためだけにここにやってきたのでした。
しかし、なんとそこには団子を待つ人々の長蛇の列が。

しかもこの先のミッション遂行の困難さを暗示するような、冷たい小雨が降ってきました。
峡谷の対岸にだんご屋が見えます。

よく見ると、店の中でなにやらおやじさんが動いています。

しばらくすると、峡谷にかけられたロープを伝って、桶がするすると降りてきます。

桶の中には、こんなものが入っています。

3本400円。味はなかなかですが、小雨の中、ミッション遂行のために約40分頑張って並びました。
桶の中にお金を入れて、木槌で板をたたいて合図すると、おやじさんが『紐を引いて』谷間に渡したロープで桶を引っ張り上げる。
やがて団子とお茶が入れられた桶が『上から降りてくる』。
謎の答えは、やっぱりこれのような気がしますが、真相は今もわかりません。
実はこの空飛ぶ団子屋(正確にはかっこう団子というそうです。滑降の意味でしょうか?)、ご覧のように地上からでも普通にアクセスできるのです。

それでも多くの人が店で買わずに、わざわざ小雨の中、並んで待っているのは、おやじさんが単なる団子屋ではなくて、見事なエンターテインメントの演出家だからなんでしょうね。
勉強になりました。見習いたいと思います。
<2014年5月5日訪問 終わり>
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