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1982北海道‐6 天北線と稚内・抜海 【音威子府‐稚内‐名寄‐深川‐札幌 その1】

 2015-07-07
前編 狩勝峠とか音威子府タワーとか


5日目:⑤音威子府416→稚内752/932→名寄1417/1421→朱鞠内1528/1532→深川1748/1820→札幌2058/2133→(車中泊)


、こうして見ても、この日はすごい日程です。
音威子府を朝4時すぎに出て、天北線まわりで稚内、宗谷本線を戻って名寄から深名線で深川、札幌に戻って函館本線夜行へ。
移動距離も乗車時間もすごいですが、乗ってる路線がスゴイ。
今はもう、乗りたくても誰も乗れない、北海道の幻のローカル線を二つも踏破していたのですね。

音威子府発4時16分発、天北線稚内行。
日の出の早い北海道ですから、もうこの時間は明るくなりかけていたかもしれませんが、北の果てのこんなローカル線で、なぜにこんな早い時間の列車があったのでしょうか?


今はなき、天北線の時刻表。
「天北線」という名前を聞くだけで、懐かしさで感涙あるいは失禁もしくは発射しちゃう人々も多いのではないでしょうか?
この最果ての原野しかないような場所を、何の欲もなく、ただひたすら北に向かって走っていた、鉄路があったんですよね。

P6212335 (640x480)

150キロ超の路線で駅は22駅、21区間。
平均駅間は7.2km。当時、日本で一番長いと言われた小石~曲淵の駅間は17.7km。一駅すすむのに23分もかかっていました。
しかも札幌からの直通急行「天北」まで走っているというこの混沌としたダイヤ。

なんか熱く語っちゃいましたね。
僕はこの天北線、生涯で乗ったのはたぶん2回だと思いますが、もし一週間だけ、30年前に戻れるのならば、ここにもう一度行くかもしれません。


浜頓別は天北線沿線で最大の町。
ここから雄武まで興浜南線が分岐していました。

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猿払駅はサロベツ原野の霧の中。

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クッチャロ湖だったかもう忘れましたが、霧の原野に突然湿地のような湖沼が出てきたり、朝早くて寝ぼけていたせいもあってか、なんだか夢の中を走っているうちに稚内に着いてしまった感じでした。


稚内駅舎。
この駅は最近までずっと変わらず、下の写真のような「最北端の終着駅!」って感じの無機質な駅舎だったのですが、3,4年前に新築されて、21世紀っぽいテイストにガラッと変わりました。

P6232374 (640x480)


ちなみにこれがリニューアルされた稚内駅。

IMG_3588 (640x480)


稚内で多少時間を取っているので、街を散策したのでしょうが、宗谷岬やらノシャップ岬やらには行く時間はなかったようです。
とりあえず、最北端まで来た!ってことで満足したようです(笑)

ずっとあとで稚内に何回も来るようになってから知ったのですが、稚内の街は南稚内駅がある南地区のほうが夜のネオン的には賑やかで、稚内駅がある本町地区は最果て感満載の静かなところなのです。
宗谷山地が海に落ち込む直前の尾根が、寒々とした山肌を晒しながら、町のすぐ東側に迫っていて、いつもなんだか怪しげな雲が上空を漂っている感じがします。えりも岬もそうですが、ここは日本海側とオホーツク海側を分断する場所で、風や雲の集まるところでもあるからなのでしょう。

ところで稚内駅のスタンプがないのはなぜなんでしょう?
最北端の駅なんて、スタンプ押し忘れるはずないのに!!


さて、稚内からは宗谷本線の古い客車列車で南の旭川方面へ向かいます。
何も知らなかった僕たちが、飛び上がるように驚いたのが、この風景。

P6242379 (640x480)

南稚内~抜海駅間で、突然現れる、利尻富士です。
ここは今でも日本の鉄道車窓風景の中でベスト5くらいに入るものだ、と個人的には思っています。
ただし、それが楽しめるのはよく晴れた日の、ほんの一瞬だけですが。

この区間に関しては去年の6月にこのブログで、なかなかいい文章を書いているので、よかったらこちらもご覧下さい。

 → 日本最北らへんを歩く 稚内・抜海

この旅のことも書いてありますが、事実誤認していたようで、本当は稚内から南へ向かったのですが、その文章の中では稚内を目指して北に向かっていたことになっています。

確かにこの区間は北へ向かって乗ったほうがいいです。
気になる方は、詳細、上のブログでお読みくださいね。


<つづく>






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