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1982北海道‐7 深名線とかウロコダンゴとか 【音威子府‐稚内‐名寄‐深川‐札幌 その2】

 2015-07-09
  前編 天北線、稚内、抜海


5日目:⑤音威子府416→稚内752/932→名寄1417/1421→朱鞠内1528/1532→深川1748/1820→札幌2058/2133→(車中泊)


<つづき>

くに利尻富士を眺めながら、豊富、幌延と宗谷本線を南下します。

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幌延から分岐して留萌まで、羽幌線という長いローカル線もありました。
結局この路線には一度も乗ることなく、廃止されてしまいましたが、ずっとあとで路線バスでこの路線跡を辿ったことはありました。

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幌延から内陸に入ると天塩川に沿って右へ左へとカーブしながら進みます。
古い客車列車のデッキに立って、全身で風を受けながら水量豊かな天塩川の緑色を眺めていた記憶は、今でも残っています。

反時計回りにぐるっと円を描いて、再び音威子府を通り、名寄で下車し、こちらも北海道の幻のローカル線の代表格、深名線に乗り換えたのでした。
名寄は当時南北を貫く宗谷本線はもちろんのこと、紋別方面に向かう名寄本線や深川に向かうこの深名線の起点の駅だったこともあり、駅構内には何本もの線路が敷かれた鉄道の要所でした。残念ながら今の名寄駅は宗谷本線だけが残り、広い駅構内に線路が撤去されただだっ広い空間の目立つ寂しい駅になってしまいました。

さて、この深名線ですが、雪の多い北海道の中でも特に豪雪地帯で、冬場は道路も雪で通行止めになることが多いことから、国鉄でベスト5に入る赤字路線でありながら、JR北海道発足後も廃止されずに残っていた特異な路線でした(結局1995年に廃止)。

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ということは家も人も少ないところであることと表裏一体で、120kmもの沿線に幌加内という小さな町がひとつあるだけで、あとはほとんど原野か森か湿地帯の中を走る、というまるで明治の開拓鉄道のような車窓風景でした。
ただ、その分、自然は凄かった。本当に、ほとんど、まるで、完璧に、何も、手つかずの自然しかありませんでした。

例えばこれは沿線の車窓のハイライト、朱鞠内(しゅまりない)湖。
どうですか、この荒涼とした風景。

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朱鞠内駅。
深名線を直通する列車はなく、ここで全列車が乗り換えとなります。

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おそらくそれは冬の豪雪期間、途中で車両を変えないと、全区間の運転には耐えられないからなんじゃないかと思います。

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この深名線も、廃線後にJR北海道のバスが代替路線として走っていて、僕も数年前、名寄~深川の全区間に乗ってみましたが、名寄の駅を出たときは3人くらい乗客がいましたが15分後くらいには僕一人になり、そのあと深川までの3時間の間、誰一人として乗ってきませんでした。
運転手もよっぽど暇だったらしく、途中休憩の幌加内の待合室で寂しいから前に乗れよ、と声をかけられ、終点の深川までずっと話し続けていたことがあります。この50前後の運転手は国鉄の出身で、昔は名寄駅に勤めていたということでした。
名寄の駅は昔はそれは賑わってたよ、今はさっぱりだけどな。
朱鞠内あたりにも昔は少しは人が住んでたんだよ、だけど鉄道が廃止されてみんな外に出ていっちまったのさ、だからこんなバス走らせてたって人が乗るわけもないのさ。
そんなことを話していました。


深名線の終点、深川駅。

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深川駅でウロコダンゴという団子を買って食べた記憶があります。

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(現在のパッケージ。当時とそんなに変わってないと思いますが・・・)

これは古くから深川名物として有名なお菓子らしく、食感は名古屋のういろうみたいなイメージです。

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お金もなく、お腹をすかせていた僕たちが、駅の待合室で売っているのをたまたま見つけて、安い!と飛びついたくらいですから、9個入りくで当時250円くらいだったのでしょう。
今でも深川に降りることがあれば、懐かしくて必ずこれ買って食べてます。


深川からは函館本線の各駅停車で札幌へ。


布団で眠ることなく6泊目、今宵も函館本線の夜行列車に乗りこみます。


<つづく>



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