FMもえる「金曜日の萌える妻たちへ」に萌え【留萌】2015北海道‐6
2015-11-12
消えゆくものにさよならをいう、というのが今回の旅のメインテーマであるならば、どうしても外せないのが、これから紹介する留萌本線・増毛(ましけ)駅。JR留萌本線の終点増毛駅は、日本海に面した古い港町の陸の玄関であるとともに、故・高倉健さん主演の映画「駅」のロケ地として、そして何よりもそのユニークな名前から、髪に悩む男性たちの希望の地としても有名な駅。
ところが2016年度中に留萌本線の留萌~増毛駅間が廃止されることになり、増毛駅も間もなく見納めとなってしまうのです。
そんなわけで3日目は、朝一番の列車で旭川から留萌・増毛方面へと向かうことにします。

留萌本線の起点駅は函館本線の深川駅。
留萌本線は深川から留萌を経て増毛駅に至る総距離66.8キロの路線ですが、このうち特に乗客の減少が著しい留萌~増毛間の16.7キロが2016年度中に廃止される見通しとなっています。

留萌線は、深川を出ると、しばらくは石狩平野北端の雄大な田園地帯を走ります。
石狩平野の北西の端近い駅、石狩沼田。

昨日行った札沼線は以前は新十津川からの先、ここまで走っていたのです。
石狩沼田を過ぎると前方から山が迫ってきます。
峠の手前、恵比島駅はNHKの連続テレビ小説『すずらん』の撮影が行われた場所で、今でもそのドラマでの駅名「明日萌(あしもい)」の看板が掛けられています。

(写真を撮れなかったのでWikiから拝借)
そういえば昔はこのドラマにちなんで「SLすずらん」という列車が留萌本線を走ってましたね。
列車は恵比島駅を出ると空知支庁と留萌支庁との境にある峠越えとなり、峠を降りると留萌駅に到着します。

雨上りの留萌駅前通り。
留萌は日本海に面したニシン漁の港町として栄えたところ。またそのニシンの卵である数の子などの水産加工地としても有名で、今でも留萌支庁の中心地ではありますが、駅前は北海道の他の中小都市同様、とても静かです。
いや、留萌はまだ賑やかな方かもしれません。

留萌駅舎。

ん?
左上に、なんだか駅舎っぽくないピンクの看板が。

「エフエムもえる」
これ、ラジオの周波数を示す「MHz」の表示がなかったら、確実にヤバイ店ですよね。。。
「留萌」→「萌える」→「もえる」ということは大半の常識的な人間は説明されなくてもわかるかと思いますが、なかなか斬新なネーミング&コーポレートカラーです。
そしてなんと「もえるちゃん」という人妻がDJをしている「金曜日の萌える妻たちへ」という番組が、妄想満載の看板番組だそうです(※注)
※注・・・「金曜日の奥様たちへ」という番組はあるようですが、それ以外のことは僕の妄想かもしれません。。。
さて、駅に戻ります。。。
かつてはここから日本海に沿って道北の宗谷本線幌延駅まで羽幌線が分岐していたこともあり、留萌の駅構内は広く、古いながらもかつての風格を醸し出しています。

ここから先、留萌~増毛間がさよならの区間。

留萌本線の深川~留萌間は全区間が内陸の平野部と山間部でしたが、留萌を過ぎると、今度はほぼ全区間が日本海と並走し、海岸部に沿って走ることになります。
留萌~増毛間の途中の7つの駅はすべて小さな無人駅ですが、ホームの向こうには小さな集落とともに海が見えている駅がほとんどです。

留萌の市街地を抜けると、海を挟んで向こう側には増毛の町並みと、その後ろにはほぼ垂直に切り立った厳しい断崖が見えてきます。
増毛から先の海岸線は北海道の中でも特に厳しい断崖絶壁の続く場所で、かつて陸の孤島と言われた雄冬の集落が有名です。
そういえば、いつの間にか、晴れてきましたね。

「増毛」という駅名がなくなるのも惜しいのですが、個人的にはこの「あふん」駅がなくなるのも残念な気がします。。。

日本海に沿って約30分、車窓右に増毛の港とマリーナが見えてくると、まもなく終点の増毛駅に到着となります。
<つづく/2015年9月20日(日)訪問>
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