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東海道テキトー完歩 庄野真代とか、亀山つとむとか【石薬師~亀山宿】

 2015-12-18
 
  前編 : 采女、杖衝坂、佐佐木信綱先生【四日市~石薬師】


海道五十三次の宿場町の名前にもなっていて、安藤広重の「東海道五十三次」にも描かれている石薬師寺は、高台にある石薬師の町から伊勢平野の谷底に向かう坂の途中にありました。
参勤交代で石薬師の横を通る大名は、必ず自ら本堂に参り、道中の無事安全祈願のために浄財を寄進したのだそうです。

これは頂上側(四日市側)からの入口。

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ここは奈良時代の僧、泰澄が開いた寺で、本尊は弘法大師が自ら刻んだとされる薬師如来像ですが、これは秘仏になっていて普段は見ることができません。
毎年十二月二十日のおすす取りの際に、開扉が行われるようです。

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百度石の上に立つお地蔵さんの表情が、なんとも深くて印象的でした。

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旧東海道、石薬師寺横の坂を伊勢平野に向けて下ります。
なかなか風情がありますね。

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東海道の石薬師の次の宿場は庄野宿なのですが、この2つの宿場間は3.3キロと短いのです(東海道の宿場間の平均距離は10キロくらいだと思います)。
坂を下ったところにある石薬師の一里塚を出て、だだっ広い国道1号に合流すると、やがて庄野宿の入り口にたどり着きます。

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庄野宿の数少ない見どころは、この庄野宿資料館。
割とよくあるパターンなのはわかっていたのですが、ずっと歩き通しで疲れたので、途中休憩のつもりでぶらっと入ってみたら、誰もお客さんがいない館内に、やっぱりいました、話好きなボランティアの学芸員さん。

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こういう方々、金銭的な対価はほとんど得てないのに本当に一生懸命に説明してくれるので(逆に言うと、好きだからやっているんでしょうね)、ついついその説明にお付き合いして、結局、館内の説明をフルコースで聞いてしまったりするのです。
やさしいなあ、俺!

うーん、ちょっと座りたいなあ、と思っていても、そんなことをおくびにも出せないので
「石薬師と庄野の宿場間は、なんでこんなに短いんですか?」
みたいな質問をしちゃう僕。
学芸員のお母さん、張り切ってそれだけで5分くらい説明してくれます。

30分くらい、庄野宿のお母さん(「庄野真代」という名前ではない・・・古っ!)に専属ガイドをしてもらって、ありがとうございました、と出発しようとすると
「お昼は食べましたか?」という質問。
いやいやいやいやお母さん、お昼までいただいちゃ申し訳ないっすよ、と言おうとしたら、
「この先、食事するところないわよ」とのこと。

そういえば、そんな感じがしたんです。
昼時だったので、石薬師を出た時から、どこかテキトーな食事場所があれば、と探しながら歩いてきたのですが、それらしき感じのところがなかなかなかったのです。

「この先に旧道が国道1号と交差するところにコンビニMがあるから、そこで買って食べなさい。そうしないと、この10キロ近く先の亀山に入るまでないわよ」

はい、ありがとうございますお母さん。
今日1番の大事な情報でした。。。



秋のお祭りなのでしょうか、庄野宿の街道沿いにはいたるところにお祭りの提灯が飾られていました。

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お母さんの言いつけどおり、コンビニでおにぎりとかパンを買って、駐車場の脇で食べていると、リュックをしょったカップルや単独♂が僕と同じように休憩しています。
みんな東海道を歩いていて、あのお母さんに教えてもらったのかもしれませんね。

このあたりは鈴鹿市の北側になります。道路標示版にも、今日の目的地亀山と県境を越えた大津という文字が見えてきました。

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コンビニを出て、旧道を歩きます。
お母さんの言ったとおり、街道沿いに一般の住居はずっと続きますが、レストランやお店らしきものはありません。


安楽川を渡る手前の川俣神社でやっていたお祭り。

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のどかですね。
赤ちゃんを連れたお母さんや、小学生の子どもたち(ゲームやってるかもしれませんが)の姿が見える場所で、こういうお祭りをやってるっていいですね。ずっと残してほしいです。

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さて、旧東海道はJR関西本線の井田川駅の前を通過しますが、ここに再びヤマトタケルが。

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どうやらここから徒歩30分ほどの能褒野王塚古墳(のぼのおうつかこふん)が宮内庁によりヤマトタケルの墓とされているようです。杖衝坂ですでに相当衰弱していたヤマトタケルは、とうとう力尽きてこのあたりで亡くなってしまったのだと言われています。


井田川を過ぎ、旧道は亀山に向けて再び緩やかな坂を上ります。
高台の街道に沿って古い街並みが続く亀山宿では、家々の軒先に昔の屋号が貼りだしてあってなかなかユニーク。
時々、1軒の家に2軒分の屋号が貼ってあるのを見たのですが、昔は家々の間口が相当狭かった、ってことなのでしょうか?

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街道沿いにこんな有名ブランドの工場がありました。
亀山と言えば、シャープの「世界の亀山モデル」、元タイガースの「亀山つとむ」、そしてこの「カメヤマローソク」ですからね。
(※タイガースの亀山は亀山市とは何の関係もないようです・・・)

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亀山の宿場町はかなり長く続いていて、いったん市内の大通り商店街に出るのですが、そのあと再び旧宿場町らしい雰囲気が残る旧道に戻ります。

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亀山の宿場町、ずーっとずーっと続きます。

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さすがに前夜12時に帰って2時に寝て、4時に起きて6時の新幹線に飛び乗って、9時半から歩き始めて7時間、そろそろ疲れてきました。


ようやく亀山の宿場町が終わると、鈴鹿川沿いのまっすぐな道に出ます。
ここが大岡寺畷(だいこうじなわて)と言われ、約2キロに及ぶ東海道一の長縄手(まっすぐな長い道)であったところ。

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もう疲れ果てていたので、まっすぐだろうと曲がっていようと早くホテルに着いてくれーと思っていたら、ようやく今日の宿泊ホテルが見えてきました。

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国道1号線沿いにあるとはいえ、亀山の街なかでもない場所に、なぜこんな近代的なビジネスホテルが建っているのか、
それはまた次回の朝編で紹介しましょう。

この日はとにかくもう疲れた。。。



今回の結果日永追分付近~亀山宿 19.kmを制覇! 
実際の歩行距離ははかり損ねたのですが、4万歩近く歩いてました!
東海道テキトー完歩まで:現在の合計 274㎞/512km (半分越えました!)


<10月10日訪問>



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『東海道テキトー完歩』とは・・・・・
 とある本に触発され、旧東海道に沿って五十三次、約500㎞をテキトーに、しかし完歩しようという試み。

時間がある時にぶらっと出かけて、気の向くままに歩くシステム。歩く順番もランダム。よって何年かかるか不明。
名所旧跡を語るより、街道沿いの人々や風俗(変な意味ではない・・・と思う)、B級スポットなどを、ときどき妄想なんかも入れながら紹介する滑稽本(になったらいいな)。





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