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ただいま、気仙沼!男山本店&つなかん【気仙沼 酒と貝と女克服たび】

 2015-12-28
ルバーウィークの北海道旅の帰りに、ひょんなことから気仙沼に立ち寄った際、酒と貝と女がまったく苦手だった僕は「そんなことでは人生の楽しみの半分を失っている、お前はもう、半分死んでいる!」と北斗の拳のケンシロウに成敗されたかのごとく脅され、その克服のために気仙沼に再訪するよう、すでに運命を決められてしまっていたのでした。
⇒参考 : 酒と肴と竜宮女にチャレンジ


そんなわけで11月中旬の土曜日、僕は「酒と貝と女(男)」が大いに得意だろうと思われる人々に交じって、東北新幹線の団体席の端っこに、肩身の狭い思いで腰かけたのでした。

3列シートの真ん中に座らされた僕の両隣には、どうらや友達同士と思われる女性二人が。
友達同士なら並んで座ればいいじゃん。なんで「酒と貝と女」が苦手な俺を挟むんだ!
まてよ。。。そうか、この女たちも「酒と貝と男」が大いに得意なのかもしれん。もしかして俺はまんまとその餌食になるのか?

はじめまして、私、綾瀬はるかです、と右側。
はじめまして、私、桐谷美玲です、と左側。

なるほどなるほど、自分で言うだけあってなかなか似て。。。ねーよ!



前置きが長くなりましたが、こうして、とりあえず、なんとか気仙沼に到着したのでした。

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一ノ関駅で、こんな横断幕に迎えられた一行、25名くらいは貸切バスに乗って内陸から沿岸部の気仙沼へと向かいます。
「おかえり」とか書いてなくってよかった。
「ただいまー」とか言っちゃいそうだったから。。。



さて、バスの中ではさっそく自己紹介。

綾瀬はるか(以下、はるか)と桐谷美玲(以下、美玲)の前に座らされた僕は、とりあえず何か話しさない、とマイクを渡されたので、まあ著名な旅行ライターかつカリスマブロガーである、とか、お受験ママも黙り込む華麗なる学歴である、とか、ウォーレン・バフェットもびっくりの保有株式時価総額である、とか話してもよかったんですが、まあ話が終わる前に気仙沼に着いてしまいそうだったのでそれはやめておいて、実は気仙沼にはつい2か月前に来たばっかりなんですけどねー、的なちょい自慢話ですませておいたのですが、これがまた全然自慢にもならないのです。

気仙沼は2週間ぶりです、とか私は今年6回目です、とか、どーなってんだ、この参加者たち!!
どうやらこれは「気仙沼好き好き大好きファンクラブ」の人々の集まりだ、ということにようやくここで気づいたのでした。

なので、このツアーに毎年参加しているメンバーも多く、参加者同士がすでにみんなフレンドリーな感じなわけですよ。

しかし結果的には、はるかと美玲のおかげで、僕はこの「チーム気仙沼」みたいな濃ゆい軍団の中でも孤立することなく楽しく過ごせたのでした。

 注)もちろん参加者の中に初めての方もいましたが、みんなちゃんと仲良くなっていましたのでご安心を・・・



そういえばさっきから「このツアー、このツアー」と言ってましたがどのツアーかというと、こんなツアーなんです。

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簡単に説明すると、その年のしぼりたての地酒「蒼天伝」を気仙沼の海に沈め、1年間海中で「貯蔵」、翌年再び訪れ、その引き揚げをするという「海中貯蔵の旅」なんです。
2か月前に僕と気仙沼をつなげてくれた気仙沼復興アドバイザーと現地の皆様が作り、日本旅行業協会が主催する「ツアーグランプリ2014」で観光庁長官賞の栄誉に輝いたすごいツアーなんですよ。


そんなわけで、気仙沼に到着していきなり訪れたのが、気仙沼を代表する酒蔵、男山本店。

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1932年に建てられた国の登録有形文化財にもなっていた木造三階建ての本社と店舗、倉庫などは気仙沼湾沿いにあったため津波で全壊・流失してしまったのですが、この酒蔵は少し小高い場所にあったので寸前のところで津波を逃れ、主力銘柄である「蒼天伝」が発酵途中の醪(もろみ)の状態で無事に残っていたのだそうです。

けれども町中から電気もガスも水道も消えた中、電気(発電機)や水(氷)を大量に使う酒造りなんかしている場合じゃない、とあきらめかけていたところ「今回の津波で残った数少ない地元の産品を絶やすな」という地元の人々の協力もあり、酒蔵に2人の社員を残して発酵を見守り、とうとう新酒を作り上げたのだそうです。

それ以来、この男山本店で作るお酒は「会社のためのお酒」ではなく「気仙沼のためのお酒」になったのだそうです。。。
いい話だなあー

そんなわけでこの男山本店の社長、菅原さんは気仙沼の復興にも率先して力を尽くし、こうした復興ツアーのお客さんの案内も快く引き受けてくれているそうです。

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これが酒母、だったっけな?お酒と貝とオンナゴコロは詳しくないので間違ってたらスミマセン(しつこい)。
ちょっとしたカップに入ったプリンみたいに見えますが、このタンク、めちゃくちゃ大きいのです。
中に落ちたら、たぶんおぼれて出てこれらないレベルなので、いくら酒好きだからと言って飛び込むと命の危険があります。。。

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ひと通り男山本店のお酒の醸造法について説明を聞いたあと、一人に1本ずつお酒と願い事カードが渡されて、みんなそれぞれお酒と一緒に1年間沈めておく願い事を書くわけですな。

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僕のカード、なんて美しい願い事なんでしょう!
社長にしろーとか、給料あがれーとか、人生最後のモテ期来いーとか、おいおい、そこのキミ、そういうのは恥ずかしいぞ。
もういい大人なんだからね、望むことは世のため人のためですよ。コトラーのマーケティング3.0ですよ(ちょっと古い)。

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そんでもって美しい願い事とともにこうやって包まれて

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海の方へと運び出されていくのでした。

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こうしてみんなのお酒を海中に沈めるための準備をしている間に向かったのが、唐桑地区というところにある漁師民宿「つなかん」

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見るからに元気いっぱいの女将、いちよさんが出迎えてくれます。
もう気仙沼リピーターの人々とは実にツーカーな感じで、おかえり、とか久しぶり、とかあらまた来たの?とか言ってます。

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もともとここは牡蠣の養殖をやっていたいちよさんの自宅だったのですが、3階まで津波をかぶり、家の中さえ泥まみれだったのに、のべ1000人にも及ぶボランティアの学生に寝泊まりするスペースを貸し続けているうちに、ここで民宿をやりながら町を元気づけることを決めたのだといいます。

ここも、いい話だなあー

このいちよさん、とにかく明るくていいんですよ。
昔は。。。もとい、今も、キレイなんですが、全然お高い感じがなくて(むしろ敷居低すぎ)、僕たちが30年前に出会ってたらきっと付き合ってたでしょうね。そんでもって「女」の苦手は克服してましたね、きっと。
あー残念だ!



で、ここで最初の試練、昼食の時間です。
牡蠣料理が本職ですからね。牡蠣牡蠣貝牡蠣貝魚貝というメニューであることは見なくてもわかります。
あー、これはなんとかいけそうです。

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出た!、山盛りのムール貝&牡蠣。

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牡蠣鍋と貝ご飯もあったんだけど、写真撮る余裕なかったっす。。。


あれー、牡蠣も貝もダメなのにこんなツアー来ちゃったんですかー
と、はるかと美玲に小馬鹿にされつつお新香をぼりぼり食べながら、やっぱり貝と女の克服は難しそうだ、と思ったのでした。




<2015年11月14日(土)訪問 つづく>




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