いよいよ日本酒海中貯蔵&試飲会【気仙沼 酒と貝と女克服のたび‐2】
2015-12-30
前編 ただいま、気仙沼
つなかんでの(海産物好きには)夢のような食事が終わると、いよいよ海に出て日本酒を海中貯蔵するたびへ。
あいにくの小雨模様でしたが、みんな合羽を着て、つなかんの目の前にある唐桑の漁港から、いざ、出航!

小さな船なので、2班に分かれて出発します。

僕(たち)が書いた心麗しいメッセージとともに、これから1年間、海の中で揺られながらじっくりと熟成されるお酒たちも、こんな風に準備万端。

船に乗って10分ほど、湾内の牡蠣棚があるところが貯蔵スポットになっています。

ここでまず、去年沈めたお酒の引き上げがあります。
このツアーは3回目なので、毎回、前年沈めたお酒の引き上げ&今年のお酒の貯蔵、が1セットになっているのです。

海中に沈めたロープをワイヤ-で引き上げます。
これは本来は牡蠣がつり下げられているロープのようですが、そこにお酒を一緒に沈め、気仙沼のおだやかな海でゆらゆらと揺られるよう、1年間寝かしつけるのだそうです。

ロープにびっしりとついているのはムール貝。
さっき昼食で出てたやつもこれなんだそうです。
ただし、この中でも容姿端麗で食べ頃の、選ばれし「ムール姫」しか食事には出していないとのこと。

少しずつロープを引き上げると、出てきました。去年沈めたお酒が。

1年間、海の中で過ごしてきただけあって、海草やら藻やらにまみれて外見はすごい状態で戻ってきました。
それだけ中味の熟成度も期待できるのでしょう、きっと。
が、僕は今回初参加なので、この中に僕のお酒は入っていないのです。

貯蔵前と貯蔵後のBefore Afterを対比するとこんな感じです。

そしていよいよ、今年分の貯蔵が始まります。
さよなら~僕の心麗しきメッセージ付きお酒。おいしくなって来年かえって来いよ~

んんん、待てよ。
ということは来年もこのツアーに来るってことか?
来年も来るってことは再来年も来るってことか?
ということは、半永久的に気仙沼に来続けるってことか?
いよいよもって、これは本気で酒と貝と女を克服しなくてはならないようです。。。
引き上げと貯蔵が終わり、船が港へ戻るかというとき、はるかと美玲が何やらみんなに配りはじめました。
それを合図に置物のように牡蠣棚に並んでいたカモメが恐ろしい勢いで船めがけて襲い掛かってきます。


彼女たちが配っていたのはこれでした。
わかりますか?空中を飛んでいるかっぱえびせん。

そういえば京都丹後の伊根の舟屋で遊覧船に乗った時もこんなふうにしてカモメの餌を買って撒いた覚えがありました。
気仙沼のカモメのほうがやや凶暴な感じはしましたが。
さて、船を降りると次なる試練が。
それは、牡蠣むき体験&試食。

つなかんのいちよさんから説明を受けて、こんなふうに殻のままの牡蠣を自分で剥いて食べるのです。

一口カツと間違えて牡蠣フライを口に含んでしまったこと以外、牡蠣なんか食べたことなかった僕は、もちろん牡蠣も女も剥いたことなんかありゃしません。
・・・が、ここで逃げたら克服の旅に来た意味がありませんので、頑張ってやさしく牡蠣を丸裸にして、しゃぶしゃぶふうにちょっとお湯に通して食べてみました。

(ビビってちょっとお湯に浸しすぎてしまった僕の牡蠣)
うーん、海の味がするけど、意外と食べられる!
牡蠣、初めて食べました!
うれしくなっていちよさんにそう報告すると、
あなた、人生の楽しみ半分損してたわよ、これからどんどん食べて人生の楽しみを早く取り戻しなさい、とのことでした。
貝(牡蠣)を見事クリアして、次なるステージはその夜に行われたお酒の試飲会。
ここで1年間海中に貯蔵してあったお酒や、男山本店で作っているお酒をこれでもかー、というくらい飲み比べるのです。
会場は、このツアーの宿泊ホテルであり、前回もお世話になった「気仙沼プラザホテル」のすぐ近くにあるK-Portというお店で。

ここは、あのハリウッド俳優の渡辺謙さんのお店なんです。

震災直後から気仙沼でさまざまな活動を行ってきて、いまでは「趣味・気仙沼」とまで言い切る謙さん。
気仙沼にできたたくさんの友達に「今何が欲しい?」と聞いたところ「人が集まれる場所が欲しい」という答えだったことから自分で作ったお店がここなのだそうです。

会場には謙さんから、メールでメッセージが届いていました。
さて、試飲会ですが、左側が海中貯蔵したお酒で、右側はまだ作りたての同じお酒。
違うのは海に沈んでいてふやけてしまったラベルだけではないんです。

作りたての新酒は、まだ若くてピリリと尖がった味なのですが、1年間海で寝かせると、ほどよく丸みを帯びた芳醇な味となります。
同じ1年間でも、常温で寝かせるとダレ過ぎて甘ったるくなるし、冷蔵庫で保存すると若さが抜けずに尖ったままなのですが、海の中で寝かせると絶妙な味になるのだそうです。
お酒が苦手な僕でもその味の違いははっきりとわかったくらいです。
しかもそのあとがスゴイんです。
この蒼天伝シリーズがずらりと並べられ、みんなガンガン飲み比べするのです。

はるかと美玲に両脇から固められ、僕のグラスに次々とお酒が注がれます。
おいしいし、思ったよりずっと飲みやすかったので、最初は味の違いもちゃんと分かっていたのですが、だんだんわけ分からなくなってきました。
5種類全部飲むまで帰さないわよ、とはるか。
お酒克服できたら、倒れても私たちがちゃんと面倒見てあげるから、と美玲。
あー、こうやって俺は今日、お酒も女も一挙に克服するのか。
薄れゆく意識の中でそんなことが頭をよぎりましたが、気がつくとマンボという怪しげな喫茶店に連れ込まれていたのでした。

さあ、ここでラーメン食べて酔いを醒ますわよ、とはるか。
〆はマロンパフェ。絶品よ、と美玲。
こうして気仙沼の夜は更けてゆくのでした。
<2015年11月14日(土)訪問>
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