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流され寿司とか復幸マルシェとか【気仙沼 酒と貝と女克服たび‐4】

 2016-01-03
  前編  港町の仕事場ちょいのぞき


町の仕事場ちょいのぞきツアーのあとは、バスに乗って鹿折地区の寿し処、大政へ。

この大政の大将は『気仙沼 流され寿司握り屋衆』のメンバーの一員。
『流され寿司』とは、津波により店舗が流失してしまった気仙沼の寿司職人4人が、命と寿司を握る腕だけは流されなかったんだから、声がかかるところなら全国どこにでも出向いて、寿司を握りながら被災した気仙沼の声を伝えていこう、と結成した握り屋衆のグループなのだそうです。

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かつての大政があった場所は津波とともに激しい火災にも見舞われ、店舗は跡形もなく消えてしまったそうです。
幸いなことに2014年06月、流され寿司全メンバーのお店が営業を再開しましたが、その後も全国各地で行われる催事や復興イベントで活動を続けているそうです。

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この日の握りには、気仙沼らしく貝も珍味もありましたが、もう大丈夫です。
ぜーんぶ食べましたよ、もちろん。

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そんな僕の姿を見て、はるかと美玲が心なしか満足そうに微笑んでいるようにも見えます。

あとは女だけね、とはるか。
来年までにどっちにするか決めておいてね、と美玲。

きっと心の中でそう言ってるに違いありません。
やれやれ。



さて、気仙沼、海中貯蔵の旅もこれでほとんどのプログラムが終わり、あとは東京へと帰るだけになりました。
僕はここまま帰るのも惜しいので、ここでみんなとお別れして、1日遅れで東京に戻ることにしました。

大政寿司でバスを見送って、せっかくなので気仙沼の町まで歩いて戻ります。

今までは、比較的復興が早く進んでいる気仙沼湾内の中心部にいることが多かったので気づかなかったのですが、中心部を少し外れたこのあたりに来ると、陸前高田や南三陸と同じように一面の更地で、まだまだ復興には時間がかかるように思われました。

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津波と、その後の大火災にも見舞われて、壊滅的な被害を受けた鹿折地区には鹿折見学台ができていました。

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津波の力で陸上奥深くまで運ばれた第18共徳丸の姿は、一度は目にした方も多いかと思いますが、この見学台は、その大きな共徳丸が打ち上げられていた場所の近くに作られています。

これはこの見学台に飾ってあったその当時の写真。
全長60メートル、330トンの共徳丸は大きすぎて海に戻せないため、震災後も長い間、陸の上に置き去りにされたままでした。

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震災の記憶を伝える「震災遺構」としての保存も議論されていたようですが、気仙沼市民へのアンケートで反対意見が多かったことから、結局ここで解体されることになったのでした。

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見学台の上に立つと、まだまだ土地のかさ上げ工事さえ完成していないのが現実だということがわかります。

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すぐ近くには、かつて鹿折の町にあったお店が仮設のプレハブから再スタートをはじめた「復幸マルシェ」と名付けられた商店街がありました。

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ここは南三陸さんさん商店街のようにメディアで大きく取り上げられるような場所ではないので僕もはじめて知りましたが、まだまだこうした商店街もたくさんあるんだと思います。

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鹿折地区から再び気仙沼の中心部に戻ってくる頃には、いつの間にか雲の切れ間から太陽が姿を見せ始め、あっという間に気仙沼湾を明るく照らしはじめました。

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雨上がりの港も船も、余計な塵がすべて流されてしまったせいか、いつにもましてきらきらと輝いているように見えました。

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ちょうど気仙沼大島行きのフェリーが出ていくのも見えました。
大島も今度行ってみたいなあ。

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そうそう、これが気仙沼のゆるキャラ、海の子「ホヤぼーや」ですよ。

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たった1日半、前回の訪問を入れてもまだ2日か3日ですが、僕もちょっとだけ気仙沼が他人ごとではなくなってきたような気がします。
もちろん今回のツアー参加者みたいな気仙沼大好きメンバーの足元にはまだまだ遠く及びませんが、この先も長くお付き合いすることになるのかもしれないな、と思いながら気仙沼をあとにしたのでした。

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そう、来年こそは女を克服するぞー、と心に誓いながら。



このあとこの日は仙台を経由して福島の相馬まで向かいます。




<2015年11月15日(日)訪問>




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