鹿児島仙巌園のち、大島高校甲子園応援ツアーへ【2014 奄美の旅‐5】
2016-03-26
前編「想像以上の絶景続き 【奄美大島一周 後半】」
帰りのフェリーに乗ろうと、名瀬港に向かうと、異様な人・人・人

そう大島高校の甲子園応援団が大挙してフェリーに乗り込もうとしています。

この船だけでなく、このあとにも臨時便が出ている模様です。
盆暮れGWは別として、奄美路線は普段はそんなに混むこともないので、2等の雑魚寝でも、十分のんびりできるのでしょうが、今回はまあ、そんなこともあろうと思って、2等寝台を予約しておいたのでした。
4人部屋ですが、ベッドが確保されているので安心です。
帰りのフェリーはマリックスライン。
行きのA-LINEとこのマリックスラインが鹿児島~沖縄路線を1日おきに交互に運航しています。

船内ももちろん大島高校御一行様で大賑わい。

フェリーで11時間かけて鹿児島に着き、そこからさらに甲子園までバスに乗って12時間かけて応援に行くそうです。
甲子園まで、ほぼ24時間の旅。離島はやはり大変です。
そんなふうに思ってたら、なんだか大島高校を応援したくなって、帰りに僕も再び甲子園に応援に行こう、と決意したのでした。
夜21時ころ名瀬を出港、帰りもほとんど揺れることなく、快適に船旅は進んで、あっという間に夜が明けました。
甲板からみる朝日。

そして錦江湾に入ると、うっすらと薩摩富士(開聞岳)も見えてきます。
桜島とはまた違って、この眺めもいいですよ。

揺れさえしなければ、船の旅も素晴らしいですね。
朝8時すぎ、鹿児島新港に到着。鹿児島中央駅まで30分、歩いてみます。
鹿児島中央駅。新幹線ができてかなり都会の駅になりました。
昔は三角屋根の「西鹿児島」っていうのんびりした感じの駅だったんですけどね。

大島高校の試合は翌日の午後なので、ゆっくり大阪に帰ればいいや、ということで、今まで行ったことのなかった鹿児島市内の仙巌園に行ってみました。
仙巌園は薩摩藩島津家の別邸として、桜島を望む美しい庭園が有名な場所で、別名磯庭園とも言われていて、鹿児島の桜の名所でもあります。

入口を入ると、いきなり薩摩藩の大砲が登場。

これは「鉄製150ポンド砲」で後ろの石組みを「反射炉跡」と言うそうです。
この仙巌園に隣接して「集成館」という薩摩藩が日本で最初に作った近代的工業群があり、2015年には、明治日本の産業革命遺産の構成遺産として世界遺産に登録されました。
そのままズンズン奥に行くと険しい岩山を背景に茶室や御殿が広がっています。


桜は残念ながらまだ五分咲きくらいでした。

そしてこの景色。
逆光でうまく映っていないのですが、庭園の向こうに雄大な桜島が。

桜島を築山に、錦江湾は池に見立ててこの庭園は造られているそうです。スケールでけえな、薩摩藩!
午後であれば順光で、錦江湾と桜島の眺めがさぞかし素晴らしいんだと思います。
桜にはまだ五分咲でしたが、新緑も萌え出でつつあり、きれいでした。

よーく見てみると 背後の岩山に何やら文字が。

この文字は「千尋巌(せんじんがん)」。
3文字の大きさは上下で11メートル。1814年に、27代島津斉興がのべ3900人の人夫を使い、3カ月かけて作らせたのだそうです。
それではさぞかし含蓄ある言葉なのかな、と思いましたが、「とても大きな岩」という意味だそうで、あまり大した含蓄はなかったようです。
そんなものに3900人、3か月!やっぱりスケールでけえな、薩摩藩。
午後、鹿児島から再び九州新幹線に乗り、一路関西へ向かい、翌日。
再びやってきました甲子園。

大島高校側のスタンドには、奄美から来た6000人の応援団(フェリー10隻分)に、本土在住の4000人を合わせて1万人の大応援団。
それ以外の球場の観客も、判官びいきという感じで、8割が大島高校への声援。

1球ごとにどよめいて、ヒットが出ればお祭り騒ぎ、アウトにすれば拍手喝采。
僕が今まで生で見てきた高校野球の中で、最高に盛り上がってた試合でした。

そんな大応援を受けて、甲子園初出場の大島高校、頑張りました。
(結局最後に優勝した)京都の平安高校を相手に前半は押せ押せムード。
途中までは1対1の互角の戦いでした。

結局最後は力尽きて大敗してしまったけど、感動しました。
大島高校の大応援団も、試合終了後は相手チームの校歌に合わせて大歓声と手拍子を送ってました。
まあ、島の人々にとっては、勝っても負けても最高に楽しいお祭りだったんでしょうね。

奄美大島。
僕にとっては関係のない、絶海の離島だったはずなのですが、帰ってきてみたら、なんだか身近な友達になった感じです。
<2014年3月24日~25日訪問 このシリーズ終わり>
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