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瀬戸の花嫁~誰かのための染物屋【2016瀬戸内国際芸術祭‐2 粟島】

 2016-11-12
 前編「ただいま、セトゲー&初めまして西の島々



島海洋記念館でさっそく予想外に長い時間を過ごしてしまったので、先を急ぎます。
あとから考えると、アートの内容的にはこの粟島が一番濃かったんですね。
ここでの滞在時間は5時間以上とってあったのですが、結果的にギリギリ間に合ったかな、という感じでした。

島の中央部に進むとあるのが、かつての粟島中学校、現在は「日々の笑学校/粟島研究所」。

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ここは粟島に集う若手芸術家らの作品が旧校舎のさまざまな場所に展示されています。
名前の通りディレクターはあの日比野克彦さん。

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そんななか、一番僕の心に刺さったのが、このプロジェクト。

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ウェディングドレスを着て、島のあちこちで微笑むおかあさんたち(と、その横のおとうさんたち)の写真。

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これは「粟島の女性が年齢に関係なく若々しくいられるための節目に着るドレス」として発注されたものなんだそうです。

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このドレスを発注した人は「島の誰か」なのでしょう。
「私が一番着てほしい人は、ヒガキミチコさん、次に栗田ヒロミさん、朝倉竹子さん・・・」と注文書にあります。

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そう、ここは誰かのために誰かが注文した布製品を作ってくれる場所なのです。
お代はその人にまつわるエピソードのみ。

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 瀬戸は日暮れて 夕波小波 
 あなたの島へ お嫁にゆくの
 若いと誰もが 心配するけれど 
 愛があるから 大丈夫なの

ずっと昔、もしかするとこのおかあさんたちも「瀬戸の花嫁」としてこの島にお嫁入りしてきたのかもしれません。
小さな船に身の回りのものだけを載せて、自分の生まれた島から、この粟島へと。
だからその時着られなかった鮮やかな明るい色のドレスを着ることができて、こんないい笑顔なんでしょうか。

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すごくいいプロジェクトですよね。
瀬戸の花嫁・・・ちょっと古いですけどね(笑)


日々の笑学校の講堂に行ってみるとそこにあったのはお面のアート。

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小さいお面は自由にかぶったりできるのですが、大きくて不思議なお面もたくさん。

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オモテ面がこの強面のおじさんみたいなのは、なんと粟島神社のお面。

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ウラ面はこんなんなってます。

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「私は粟島神社。伝統守る強い意思」
とか意外とかわいーでやんの。

トイレでも遊んでますね、この芸術家村の住人は。

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これもアートかと思ったら、どうやらこれはこのネコのお家みたいです。

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旧粟島中学校から出るとやがて道の両側に狭い田畑が現れ「漂流郵便局」という案内板が。

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そう、今回のセトゲーで、僕が一番行きたかった「漂流郵便局」が、もう目の前に迫っていました。



<2016年10月8日訪問つづく>  続き→「漂流郵便局で出せなかった一通を。




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