壇鏡の滝とか八百杉とか百万両とか【隠岐島流れ旅‐7 島後一周2日目編】
2017-06-17
前編「絶景のローソク島に向かって懺悔完遂!」隠岐島流れの旅、2日目。
この日は島後の島を反時計回りに半周して、西郷港まで戻り、お昼のフェリーで隠岐島前の島に渡ることになっています。
レンタバイク後鳥羽くんとともに朝7時過ぎにホテルを出発し、海沿いの峠道を登ってトンネルを抜けると夢崎展望台という案内標識が。
聞いたこともない展望台だったのですが、ちょっと気になったのでそのまま横道に入ります。
バイクだとこういう時自由自在でいいですね。

なるほど、ここから隠岐島前の島が見えるんですね。

昨日もローソク島遊覧船の帰りに見えた摩天崖がひときわはっきりと見えます。
直線距離だと20キロくらい先でしょうか、こう見ると近いんですが、フェリーだと島前の島まで行くのには1時間以上かかります。
峠道の途中から見た油井の集落。

峠を越えると海辺の集落、海辺の集落を過ぎるとまたすぐに次の峠。
隠岐だけでなく、奄美も五島も対馬も、日本の離島は本当にどこもよく似ているので、デジャヴを見ているような錯覚に陥ります。
続いて現れたのが油井の池という看板。

ここは何もない森の中の湿地帯なのですが、貴重な動植物が生息するサンクチュアリのようなところなのだそうです。
峠の途中にあるので、海抜は50mほどなのだそうですが、周りを囲む山々が深く険しいので、高原の中の湿原のようです。

池を一周する遊歩道があったので、途中の展望台まで行ってみたのですが、ここ、音がすごいのです。
人間が出す人工の音が一切しないので、野鳥のさえずり、カエルの鳴き声、水鳥の羽ばたき、虫の羽音、野草の呼吸まで聞こえてくるかのよう。

毎日、こういう朝を迎えたら、人生もまた変わってくるんでしょうね。
いや、別に隠居したいとか出家したいとか、まだそーゆーのじゃないんですけどね。
続いて那久岬。
ここは島後のほぼ西端にあって島前諸島を目の前に見渡せる場所。

灯台の向こうに、摩天崖。
どれだけ摩天崖好きなんじゃい!

那久岬から東の内陸に入って壇鏡の滝へ向かいます。
今日の島半周コースの中ではココだけは事前に行こうと決めていたところ。
海岸沿いの県道から反れてバイクで山道を10分ほど登ると、鳥居のある分かれ道があり、この先に壇鏡神社、そしてその脇に壇鏡の滝があります。

駐車場から森の中を少し歩くと、やがて壇鏡神社への階段が。

登りきると、目の前に壇鏡神社の社殿と霧のようにやわらかな滝が現れます。

壇鏡の滝は、「日本の滝百選」や「全国名水百選」に選ばれていて、壇鏡神社の脇の屏風のような岩壁の中央から流れ落ちる高さ40mの滝。
もともと激しく流れ落ちるような滝ではないようですが、雨が少なかったせいか、この日は特にやさしい感じ。

社殿の横から滝の後ろにまわることができる、いわゆる裏見の滝でもあります。

ホントはここで懺悔のための滝行でもやろうかと思ったのですが、この滝に打たれても心地よくて苦行にならなそうなのでやめておきました。。。
ここは島後の中でも比較的メジャーな観光地として知られてて、最近のパワースポットブームにはぴったりの場所だと思います。
さて、再び海岸沿いの県道から西郷港に向けて進む途中の集落にちょっと変わったモニュメントが。

約800年前、隠岐へ配流となった後鳥羽上皇の慰めのために島の人々が始めて以来、隠岐の伝統行事となっている牛突き。
今でも本場所が年に4回行われ、一方の牛が逃げ出すまで続くのだそうです。
この屋那の集落にも闘牛の練習場があるようです。
このモニュメントのある桟橋からの眺めがこれ。

京都の丹後半島にある伊根の舟屋のような風景ですが、これは屋那の船小屋と呼ばれている景勝地。
伊根の舟屋は民家の1階部分が船小屋になっているのですが、ここは船小屋が単独でずらっとならんでいる点が違います。

中はこんな感じですね。

いずれにせよ、後世にもずっと残したい日本の原風景ではあります。
というか残ってほしいなあ。
島後を半周し、ようやく西郷の中心部が見えてきました。
ビルもコンビニも信号機さえないところをまる1日走ってきたので(まあコンビニは西郷にもありませんが)、すごい大都会に見えちゃいますね。

フェリーの時間までまだ余裕があるので、西郷の町はずれにある玉若酢命神社(たまわかすみことじんじゃ)に行ってみます。

この神社で有名なのが八百杉。
樹高30m、根元の周囲約20mの県下一の杉の大木で、樹齢は2,000年を超えるといわれています。

確かにすごい迫力。

この中に小部屋を作って、アウトドア大好き女子とキャンプしたいくらいですよ。ワイルドだろー。
そんなこんなで、思ったよりずっとたくさんの見どころがあった隠岐島後の一周を終え、西郷の町へ戻ってきました。
この町、なかなか情緒があっていいですね。

港から続く八尾川の河口沿いに民家が立ち並び、その家の軒先に自家用の漁船が停泊している風景は、他ではなかなか見ることができません。
港の路地裏、飲み屋街。渋い。

西郷のメインストリート。
GW後半の初日を迎え、本土からフェリーでやってきた観光客がぞろぞろと客船ターミナルから出てきます。

パチンコGINZA。
営業・・・一応してるみたい。

そして隠岐で唯一のナイトスポット?百万両

ふぃりぴんから隠岐へようこそ!

百万両というネーミングじゃねーだろ、と思いもしますが、まあ地元で長く愛されてそうなお店なのでよしとします。
そしていよいよ西郷出航。
フェリーの軌跡に、もう一回戻ってこいよ、といわんばかりの青い一本道ができていました。

たった1日だけだったけど、こうして船で島を離れるのって、いつもちょっときゅーんときますね。
さすがにめったには来られないけど、これが最初で最後のお別れになるのは寂しいので、またいつか来ようと思います。
<2017年5月3日 訪問つづく> 続き⇒ 「ゴダイゴ天皇とか、キムタクカップルとか」
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よかったら、また来てください! → http://mousoukiko.blog.fc2.com/','日本に、もっと恋する旅')" value="お気に入りに追加">
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