人生初の民泊!春蘭の里のおとーさんとか、犬のチロとか【能登スローな旅‐2】
2017-11-05
前編「行ってきました!能登スローツーリズム専門家ツアー」能登のスローな旅、次は「アエノコト」と呼ばれる能登の伝統文化の体験。
「アエ」とは能登の言葉で「餐=食のおもてなし」、「コト」は「神事・お祭り」を意味するため、「アエノコト」を訳すと「神様へのおもてなしをする」こと。
奥能登の農家が、稲作を守る「田の神様」を労い、感謝を捧げるために昔から行ってきたこの農耕儀礼は「奥能登のあえのこと」という名称で2009年にユネスコ世界無形遺産に登録されました。

ⓒ石川県農林水産部 里山振興室
僕たちは能登町の柳田公園にある「合鹿案」で、この「アエノコト」体験を行ったのですが、その詳細はたびねすの記事「残したい!奥能登あえのこと体験」で紹介していますのでご覧ください。
あえのこと体験を終えると、日中のスケジュールは終了で、宿泊施設へと向かいます。
スローな旅ですから、当然宿泊施設もスローなところ。
なんと人生初の民泊です。

ⓒ石川県農林水産部 里山振興室
僕がいつも泊まっているような7ツ星ホテルのスイートルームとか、プールみたいな露天風呂が付いた離れの貴賓室とか、真ん中にぐいんぐいん回るベッドがある全面鏡張りのお部屋とかとはちょっと毛色が違いますが、まあたまにはいいでしょう。
さて、民泊というのは、地元の農家などの一般の民家に宿泊サービスとして対価を払って泊まること。
日本では中高生が修学旅行先で民泊を利用することが多かったのですが、最近は海外からの旅行者の増加やAirbnb(エアビーアンドビー)などの民泊仲介業者の出現によって、一般の旅行者にも民泊が広まってきています。

ただニュースでも話題になっているように、こうした新興民泊仲介業者が扱う宿泊施設にはまだまだ違法営業も多いのですが、今回僕たちが宿泊した「春蘭の里」は20年前から民泊を行っていて日本の農村民泊では最先端と言われている場所。
この方が春蘭の里の代表である多田さん。

ⓒ石川県農林水産部 里山振興室
春蘭の里というのは1軒の民宿の名前ではなく、この地域にある約50件の民泊施設の総称なのですが、このめちゃくちゃパワフルなおとーさんが先頭に立ってこの地域の人たちを取りまとめて作り上げてきたのだ、といいます。
春蘭の里、なんていう名前がついているので、白川郷とか会津の大内宿みたいに同じ地区に民家が並んでいるイメージだったのですが、実際はめちゃめちゃ広い範囲に散らばっていて、見た感じ普通の里山と変わりありません。

今回は男性は1軒、女性は2軒の民家に分かれて宿泊することになります。
おねーさん方と一緒に泊まれないのはちょっと安心、もとい、残念な気がしますが、カメラマンさんと石川県の担当者の方と今宵の宿に向かいます。
僕たちが泊まったのは「三平」さんで、これが今日から3日間の僕たちのおとーさんとおかーさん。

ⓒ石川県農林水産部 里山振興室
そしてこれが今日から3日間の僕の相棒「チロ」(テキトー)。

ⓒ石川県農林水産部 里山振興室
おおお、なんかいい感じだぞ、スローな旅!!!
春蘭の里の民宿はほとんどが兼業で、この三平のお父さんも民宿は副業の副業なんだそうです。
本業は建築関係の会社を経営していて、兼業で農家、そしてさらに兼業でこの民泊業をやっているのだとか。
本業が水回りを中心とした建築関係なのでこの家は特にお風呂とトイレが凄いんです。

ⓒ石川県農林水産部 里山振興室
民泊だとお風呂は家主一家と共同、ということも多いのですが、この三平さんは宿泊客専用でしかもこの広さ。
飲み物も冷やしてあるから風呂入りながら好きに飲んでいいぞーだって!

ⓒ石川県農林水産部 里山振興室
おとーさん、気が利きすぎる!!
ちなみにトイレに入るとBGMにショパンが流れました。。。
夕食は、囲炉裏で若干おとーさんの人生論を聞きながら、という形なりますが、これはまあ想定内のよくある流れですね。

ⓒ石川県農林水産部 里山振興室
僕たちがホントの息子みたいに見えたのか、この日は若干を少しオーバーして、かなり深い人生論にまで及びましたが、50にして正直に、そして誠実に生きることの大切さを学びました。。。
春蘭の里は、メニューこそそれぞれの家庭に任せてはいますが、夕食は必ず13品、というように決まりを作り、全宿泊施設が同じ料金でサービスを提供しています。

ⓒ石川県農林水産部 里山振興室
メニューは地産地消の典型のような内容で、川魚と山菜が多かったですね。
そして必ず輪島塗の食器を使うのも全施設共通のサービスなんだそうです。

ⓒ石川県農林水産部 里山振興室
おとーさん、次から次へとお酒を注いでくれるのですが、自身はあまり飲めないそう。ガンガン飲めそうに見えるけど。。。

ⓒ石川県農林水産部 里山振興室
寝室は3人にそれぞれ別の部屋が用意されていましたが、部屋は襖で仕切られているだけでカギはありません。
おー、これだとカップルできても相当チャレンジャーじゃない限りムフフとかはできないなー、と思っていたのですが、そもそも各施設1日1組しか予約を受けないということでしたので、ムフフ、大丈夫みたいです!
いやいやいやいや・・・ムフフ自粛ですわ、こんなスローな旅では。
さて、朝。

ⓒ石川県農林水産部 里山振興室
めちゃくちゃきれいな黄身ですがな。。。

ⓒ石川県農林水産部 里山振興室
それもそハズ、なんとこれ、生みたてのあったかい卵なんだそうです。

ⓒ石川県農林水産部 里山振興室
そうか、これはキミたちのタマゴだったのか!

ⓒ石川県農林水産部 里山振興室
というか養殖場までありましたよ、この家には!

ⓒ石川県農林水産部 里山振興室
お父さん、ここでヤマメの養殖をして春蘭の里の各農家に出荷もしてるのだそうです。
なかなかやるなぁ、春蘭の里!
<2017年9月14~15日 訪問 つづく> 続き⇒塗師の女将とか、えびぞーシェフとか、太っ腹なおとーさんとか「」
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