北の国からのれいちゃんとか、日本で一番長い直線道路とか【2017秋北海道-11】
2018-01-10
前編「日本で一番美しい道、リベンジとか四季彩の丘とか」天気に合わせて西へ東へ駆け巡っていたら、この日はぽっかりと1日予定が空いてしまいました。
もともと天候に左右される日程だったため、雨や曇りを見越して1、2日の余裕を持った日程ではあったのですが、結果的には順調に、行きたいところはほぼすべて好天の状態で消化して昨夜札幌へと入ったのでした。
このあとは札幌で1日ゆっくり過ごす予定ではあるのですが、その前に1日余裕ができたのでした。
僕の持っていたのはJRが1週間乗り放題の北海道フリー切符。有効期限はまだ1日残っているので、日帰りであれば稚内でも釧路でも、網走でもユジノサハリンスクでも、どの港の女に会いに行ってもよかったのですが、353人の中からは選びきれないので、今回は見送ることにします。ロシア以外、全部行ったばっかりだし。。。
前日の雪の十勝岳連峰と美瑛・美馬牛の丘のコラボレーションがあまりにも美しかったので、今日ももう一度行ってみたい気がしましたが、天気予報はくもり/晴れ。
でもとりあえず富良野まで行って、山が姿を見せていたらGO、ダメだったらその時考えることにして、まずは滝川に向かいます。
滝川から先の根室本線、富良野を経由して新得駅までの区間は、これもまた将来維持困難な路線のひとつ。

途中には赤平や芦別といった炭鉱で栄えた都市があり、かつては札幌と道東を結ぶ特急もここを通っていたのですが、炭鉱は閉山、道東への特急も短縮ルートの石勝線を通るようになり、根室本線という名前はついているものの、一挙に超ローカル線へと変貌したのです。

芦別を過ぎ、線路際に迫ってきた空知川の渓谷区間を過ぎると、やがて富良野の市街が開けてきます。
ときどき晴れ間も見えなくはないですが、十勝岳には雲がかかっていて、前日のような見事なコラボレーションは望めそうもありません。

GOならば、富良野線に乗り換えて、美瑛方面へと考えていたのですが、このまま乗ってきた列車で終点まで行ってみます。
富良野を過ぎると、進行方向右手(東方面)に芦別岳や夕張岳が連なる屏風のような山脈がしばらくの間、並走します。

このあたりも、根室本線のたくさんある車窓ハイライトのうちのひとつですね。
金山駅を出て、列車の進行方向が南向きから東向きに変わると、やがて現れるのが金山ダムによってできた人造湖、かなやま湖。

そしてこの列車の終点の東鹿越駅に到着します。

本当は、この先に幾寅、落合という駅があり、狩勝峠を越えると十勝側の新得駅に抜け、線路は終着の根室までつながっているのですが、2016年秋の台風被害でこの先、新得までが不通区間となってるのです。
そんなわけで、この先へ行く人たちは駅前に停まる代行バスへ。

この代行バスで越える狩勝峠もなかなかの絶景なので、僕もそのまま乗ってみたい気がしましたが、今日はここで折り返して再び富良野方面に戻ります。

きっと、もうこの先の区間は復旧しないまま廃止されてしまうんでしょうね。

青春18きっぷを使うと、狩勝峠を越える列車の本数が少ないので、僕はよくこのひとつ先の幾寅駅まで行って、そこからバスで峠を越えていました。幾寅駅は健さんの映画「鉄道員」のロケ地として有名な場所で、駅舎や駅前もロケの記念館のようになっていたんですが、もうここに列車が来ることはないのかもしれないな、と思うと、やっぱり寂しいですね。
東鹿越から根室本線を再び戻りますが、帰りはなんとなく赤平で降りてみます。

この赤平、お城のような立派な駅舎ですが、赤平市の交流センターの建物との合築のようです。

駅前は予想通り閑散としていて人も車も姿が見えません。

ではなぜ赤平で降りたかというと、この赤平駅前のパチンコ屋が、僕がパチンコデビューしたお店だったから。
今はすっかり近代的なビルになってますが、当時は平屋っぽい小さなお店だったような気もします。

かつて僕が札幌に住んでいた大学時代の冬、「北の国から 初恋」という特別番組があったのですが、ヒロインの「れいちゃん」役でデビューした横山めぐみに一目ぼれして、翌日まだ雪の残る富良野にれいちゃんを探しにやってきたのでした。
いやー、ほんっとかわいかったなあ、横山めぐみ。

BSフジ 北の国から’87初恋
そして当時、日本中のオトコたちを奮い立たせた、あの有名な「純くんとれいちゃんとの納屋での雨宿り」シーン。

BSフジ 北の国から’87初恋
突然の激しい夕立に見舞われて、ずぶ濡れになりながら逃げ込んだ納屋。
風邪をひかないように、ストーブで乾かすために濡れた服を脱ぎはじめるれいちゃん。
うおおおおぉぉぉぉぉ-たまんねー
この頃からちょっと悪女の気があったよね、横山めぐみ。
悪女嫌いじゃないですよ。悪女の港の女、ただいま絶賛募集中です!!!
・・・話が脱線しましたが、その時僕は砂川から(今はなき)歌志内線に乗って歌志内へ行き、そこから赤平までバスで来て、ここで根室線に乗り換えた記憶があります。
赤平で列車を待っている間、ほかに何もすることがなくて暇つぶしにぶらっとこのパチンコ屋に入ったのでしょう。ビギナーズラックというか、高貴なる僕の運命というか、数百円でフィーバーしちゃって、ジャンジャカジャンジャカ球が出てくるわけです。
結局その日をきっかけに「いつの日か、旅打ちパチプロに、俺はなれる!」という新たな目標が生まれ、大学もそのために留年し、血を吐くような厳しい修業を行った結果、パチンコで勝負した旅先の都市は現在300を越え、うち勝利した都市は50(勝率16.7%)と、その後の人生に大きな勲章を得ることができました。
赤平からの次の列車までは3時間もあるので、バスで滝川に戻り、滝川から別のバスに乗り換えてこーんな道を走ります。

北海道のまっすぐな道をいろいろと紹介しましたが、正真正銘の日本一まっすぐな道は、実はここなんだそうです。
この道は札幌と旭川を結ぶ国道12号線で、その中の美唄市光珠内から滝川市新町までの29.2kmが日本一長い直線道路となっているのです。
その直線のちょうど中間にある奈井江町にモニュメントと道の駅があり、まっすぐな道を撮影できる歩道橋もある、ということだったので、そこまでバスで来てみたのでした。

歩道橋の上から滝川・旭川方面。
確かにこうしてみると限りなくまっすぐ感はありますが、走っていてもほとんど気づかず、感動する道ではありません。

歩道橋とモニュメントの横にある道の駅、奈井江。

帰りは奈井江駅まで歩いて、JRで札幌に戻るのですが、踏切まで行ってみると線路もやっぱりこんな感じ。

けれども線路の直線日本一はこれよりもっとすごい場所があって、室蘭本線の白老駅と沼ノ端駅間の28.7kmなんだそうです。
まー、もうどっちでもえーよ。
<2017年10月20日 訪問つづく> 続き⇒小樽の海とか、北大農場の秘密の道とか、コーヒーハウスミルクとか
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