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いざ、奥祖谷観光周遊モノレールリベンジへ【平成~令和元号またぎ旅‐9】

 2019-08-01
前編「東洋のマチュピチュで神隠し3P(トリプルプレイ)とか



洋のマチュピチュ、別子銅山合宿も終わり、綾瀬はるかと桐谷美玲とはここでお別れ。

正確には新居浜からの特急には一緒に乗ったけど、僕は丸亀駅で途中下車、彼女たちは高松まで行って、翌日から瀬戸内国際芸術祭に行くことになります。



なんだよー、そんなにメソメソ泣くなよー。
これから俺は日本のチベットオブチベットと言われる奥祖谷まで行かなきゃならんのだ。
生きて帰って来れるかわからないくらいの厳しい道のりを道連れにするわけにはいかんのだ。

そう、男には負けるとわかってても戦わなきゃならない時があるんだよ。


別れ際、そんな言葉を残すと

あ、またこれから合宿なんですねー。
お疲れ様でーす。
一応無事に奥祖谷に着いたらメッセージくれてもいいですよー


と盛大に送りだされて、丸亀駅に降り立った僕です。

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この日はここからレンタルバイクで祖谷のかずら橋のたもとまで向かうことになります。
その目的は、去年のGWにバスで2時間もかけて向かったのに、混雑のため整理券が売り切れで乗れなかった、奥祖谷が世界に誇る超濃厚B級スポット「奥祖谷観光周遊モノレール」にリベンジするため。
→去年の記事:奥祖谷二重かずら橋で、野猿ごっこ?【2018GW四国B級たび‐12】

そんなわけで今年はできる限り近いところに泊まって、朝一で並んで整理券ゲットするつもりなのです。


しかしGWなのにバイク乗りにとってはこの日は結構寒かった。
特に翌日、早朝に奥祖谷の高地を今の装備で走る自信がなくなってきたので、近くのドンキに行ってタイツを買ったりしてたら結構遅くなっちゃって、夕暮れとの勝負という感じになってきました。

丸亀からかずら橋までは100キロもないので、普通に考えれば2時間程度で行けるのですが、大歩危から先の奥祖谷区間は急峻な峠を越えるので、あんまり暗い中、バイクで走りたくはないのです。

一心不乱に爆走して、なんとか明るいうちにかずら橋のバス停に到着。

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この日のお宿は「祖谷観光旅館」。

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本当は「奥祖谷観光周遊モノレール」に隣接する「いやしの温泉郷」に泊まれば便利だったんですが、満室で予約とれず。

でもこの祖谷観光旅館、なかなかいい感じ。
奥祖谷の平家落人研究のためGWの間、朝から晩まで山歩きをしてるので、そろそろ都会のナイスミドルと夜を徹して語り合いたいと思っている京都の女子大生がたった一人で隣の部屋あたりに潜んでいる可能性がありそうな雰囲気の宿でしたが、翌朝早いので、おかーさんの晩ごはん食べて早めに寝ることにしました。



翌朝。
5時すぎに宿を出て、かずら橋に寄ってみます。

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さすがにこの時間だと誰もいないので、途中でキャーキャー言っても恥ずかしくなさそうですね。
もちろん渡りませんが。

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かずら橋から奥祖谷観光周遊モノレールまでは約25キロ。
朝靄の向こうに幾重にも連なる奥祖谷の山々。

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とにかくこれでもか、これでもか、というくらい山の中を走ると、ようやく案内板が出てきました。

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モノレール乗り場はいやしの温泉郷の敷地内を通り過ぎた先にあります。

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駅舎前に到着したのが6時半。

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もちろんまだ窓口は空いていませんが、すでに何人かが並んで待っています。
このあと7時から整理券の配布が行われ、運行開始は8時半から。
GWは最繁忙期で、整理券を入手しないと乗車できないのはもちろんのこと、早い時間に整理券を手に入れる必要があるのです。

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というのはこの2人乗りのモノレール、1時間に12本(24名)しか出発することができないため、整理券の番号が遅いと、「朝に整理券を手にしたのに、出発時間は夕方?」みたいな感じになってしまうのです。

7時になるとおねーさんがやって来て順番に整理券を配ります。
僕が手にした整理券番号は10番。


うぉぉぉぉぉぉぉ、整理券ゲットしたぞー!
これで2年越しの念願、奥祖谷モノレールにとうとう乗車できるぞ!


整理券配布時には僕の後ろにもすでに結構な人が並んでいたので、運行開始の8時半に来てももう乗れない感じでしたね。
翌日、たまたま徳島に帰省中でここにやってきた僕の同僚のレポートによると、7時の整理券配布時に並んでいた人以外は乗れなかったようです。


やがて運行前の安全点検ということで、おじさんがひとり出発していきます。

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奥祖谷の山深い高地に線路が敷かれているため、毎朝の安全確認は必須なんだそうです。
試運転も1周65分かかるんだけどね。

いってらっしゃーい、おじさーん。
ご安全に!



さて、整理券10番だと出発は9時15分。
まだ2時間も時間があるので、近くをブラブラと散策してみます。


すぐ裏の山の中にモノレールの線路発見!

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全長4600m、高低差590m、最大傾斜度40度、最頂標高1380m、1周65分。
これらすべてが観光用モノレールとしては世界一なんだそうです。

うっひょー、早く乗りてぇー


いやしの温泉郷は広大な敷地があり、本館の建物のほかにコテージや古民家のような宿泊棟もあるようです。

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ホントはこーゆー古民家が予約できれば、はるかと美玲も一緒に泊めて、酒池肉林パーティー@奥祖谷ナイトとかしてもよかったんだけどね。


重要文化財になっている祖谷の古民家も近くに残されています。

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かずら橋を出てきた時には霧に煙っていた奥祖谷の新緑も、すっかり青空の下。

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いやしの温泉郷のホテル棟も木の香りが漂うような造りできれいですね。

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さて、運行開始の8時半になったので、モノレール駅に戻ってみると、どうもこのかぶと虫くんが動いている気配がありません。

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整理券争奪戦に勝利し、今か今かと運行を待つ乗客がざわめき話している内容を聞いていると、どうやら試運転で点検に行ったかぶと虫がまだ戻って来ていない模様。

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やがて事務所から出てきた係員の説明によると、電気系統の虎舞竜、もといトラブルで、運行できない状態だとのこと。


はっ?


2時間かけて途中までやって来たのにフラれた昨年。
朝イチに並ぶためバイク借りて、わざわざかずら橋近くに泊まった昨日。
そしてついに整理券10番をゲットして、高まる期待感で発射、もとい発車寸前の今。
そんな出来事たちがまるで走馬灯のように僕の脳裏を駈け・・・・

めぐらねーよっ!
これがそんな俺に対する仕打ちかぁぁぁぁぁぁぁぁ


しかし係員のおじさんの説明は至ってあっさり。

「あー、復旧は早くても午前いっぱいかかるんでねーかなー。
また11時過ぎに電話してくれれば状況わかると思うけどねー」



さすが奥祖谷。
ま、怒ってもしゃーないな、と思わせる不思議な力が、そこにはありました。




<2019年5月1-2日訪問 つづく>  続き⇒「フェラーリでは行けない酷道ヨサクとか、剣山山岳修行とか



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