富山と思いきや富山でない。飯豊散居村展望台めぐり【2019 岩手高校野球観戦たび‐3】
2019-08-31
前編「これは北の高千穂か?絶景・三淵渓谷通り抜け参拝」絶景の三淵渓谷クルーズを終えた帰り道、雨も止んできたので「野川まなび館」で巡回バスを降ります。

僕を見つけて事務所から飛び出してきた受付のおねーさんが、上目遣いに「どうでした?」という表情で僕を見つめています。
「(義家に間違えられて)激しい雨にやられてびしょ濡れです」と僕が言うと
「やっぱりね(それ、卯の花姫の作戦だから・・・)」とおねーさん。
「よかったらゆっくりしていってくださいね(濡れた洋服とか脱いで乾かしていってもいいのよ?)」
「いや、卯の花姫のもののけに憑りつかれちゃいそうだから(まさか君がそうじゃないよね・・・)」
「あはは・・・そんなの伝説よ(え、バレてる?)」
と、思わず( )内みたいな妄想しちゃって、かなりあだるてぃーな気分になってしまった淑女も多いかと思いますが、日本に恋する伝道師たる僕は心を鬼にして行かなければならない次の場所があるのです。

それはこの「野川まなび館」から歩いて4~50分ほどのところにある、山形置賜地方独特の景観を眺められる展望台。
「え、歩いていくんですか?」
地図を見ると意外に近いので、そのまま歩いていく、と言った僕を見るおねーさんの目が次第にうっとりとしてくるのがわかります。
「ほんとにほんとに歩いていくの?」とおねーさん。
「そのあとどうするの?」
「今日はこの近くにお泊り?」
引き留めてくれるな、卯の花姫よ。
僕が驍勇絶倫で知られた八幡太郎義家の生まれ変わりだという君の妄想はあながち遠くはないんだが、今回の旅は1000年越しの恋が目的じゃないんでね。
そんなわけで、卯の花姫との1000年越しの恋を断腸の思いで断ち切って、はるばる歩いてやってきたのがここ、富山県!

じゃなかった!
山形県飯豊町のホトケヤマ散居村展望台。

散居村というのは広大な耕地の中に民家が散らばって点在する集落のことで、日本では富山の砺波平野が有名なのですが、この飯豊にも美しい散居集落が残っているのです。
散居集落の特徴は家屋の周囲に植えられたカイニョと呼ばれる屋敷林。
この屋敷林は、防風のほかに、その枝を燃料にしたり、栗 ・柿・梅として収穫されたりと北国の農村の人々の生活と切り離せないものでした。

いやー、素晴らしいぞ、散居村。
それもそのはず、この景観は「第1回美しい日本のむら景観コンテスト」で最高賞の農林水産大臣賞を受賞したのだそうです。
このホトケヤマ展望台は北から南までの約180度に渡って米沢盆地を見下ろす展望地。
正面に見えるのが米沢市街方面でしょうか。

ここから歩いて10分くらいの場所にある「どんでん平ゆり園」というところにもうひとつ散居村展望台がある、ということだったので、そっちにも行ってみます。

ここは名前の通り、東京ドーム約4個分以上の広大な敷地を持つ東日本最大のゆり園なのですが、正直あんまりゆりには興味ありません。

そんなわけで園内の展望台らしきところに登ってみます。

え、これ?

これってゆり展望台じゃん。。。
どうやら散居村の展望台はここではなく、園内からさらに車で5分くらい山を登った場所にあるとのこと。
えー、歩くとどのくらいですか?と僕。
うーん、歩いたら1時間は山登るね、と園内のおじさん。
それは驍勇絶倫で知られた八幡太郎義家の生まれ変わり、と言われるナイスミドルでもさすがに無理。
列車の時間まであと1時間しかないし。
「ほんとにほんとにほんとに行くの?」
と何度も聞いてきた卯の花姫の生まれ変わりのおねーさんは、きっと僕がその展望台まで歩いて行くと勘違いして萌えあがっちゃってたんですね。
おねーさんゴメンナサイ、ウソつきました。
現代の八幡太郎義家は、驍勇絶倫でも何でもありませんでした。。。
そんなわけでもう一つの展望台の方はあきらめて、最寄りの萩生駅からJR米坂線に乗って米沢経由でいったん山形駅へ。

実はこの日は予定がかなり流動的だったので、宿泊は取ってなかったのです。
朝5時に家を出たので、すっかり日も暮れたこのあたりのホテルにチェックインしたいのですが、翌日は朝から盛岡で野球観戦なので、行けるところまで行ってみることにします。
ごめんよ、紅花娘。
山形から新庄まで行き、さらに秋田行きの列車に乗り換え。

22時。
山形・秋田県境を越える頃は車内はこの状態。

この日は奥羽本線と田沢湖線との分岐駅、秋田の大曲で泊まることにします。

さすが大曲。
駅舎に花火あがってましたよ。
<2019年7月20日訪問 つづく> 続き⇒大船渡VS盛岡四観戦記とか、佐々木くん最後の夏に思うこととか
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